ロックマンX ゼロの幻想入り   作:赤バンブル

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チルノちゃんと大ちゃん登場。

弾幕ごっこやるけどゼロは必殺技は愚かゼットセイバーを使いません。




二人の妖精

ゼロが博麗神社を後にした後、魔理沙の家よりも奥にあるというアリスの家を目指して走っていた。

 

「しかし、俺以外のレプリロイドとは一体・・・・・・・エックスか?まさかシグマではあるまいな・・・・・」

 

ゼロは、不審に感じた。自分も現にタイムスリップをしてきたというのならシグマがこの時代に来ていてもおかしくはない。しかし、シグマなら既に来た段階で行動を開始しているはずだ。それに飽くまでレプリロイドらしき何かとしか言われていないため一般のレプリロイドの可能性もある。

 

「何はともあれ早く確認したいところだ。」

 

ゼロはそう言いながら走り続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくすると大きな湖に出て来た。

 

「・・・・・・行き過ぎたか。途中で道を誤ってしまったようだ。」

 

ゼロはため息をつきながら引き返そうとしたが湖の近くにいた二人の奇妙な少女が目につく。二人とも背中に羽を持っているのだ。

 

「あれは・・・・・・確か昨日魔理沙が教えてくれた『妖精』とかいう奴らだったな。あの子たちなら詳しい道を知っているのかもしれない。」

 

ゼロは二人の方へと歩いて行く。その妖精二人は何やら楽しそうな会話をしていた。

 

「っでさ、教えてもらったとおりにやったら昨日の寺子屋のテスト何点取れたと思う?百点だよ!」

 

「あの人、教えるの丁寧だからね。いつも話を聞いていないチルノちゃんにもちゃんと教えてくれるからね。」

 

「はっきり言ってあの人が先生やっててくれれば、慧音先生いらなくない?」

 

「それ言い過ぎだよ。そんなこと慧音先生聞いたら落ち込むよ?」

 

「そこの二人。」

 

「ん?」

 

二人の妖精はゼロの方を見る。

 

「何あの変な格好の人?」

 

「外の世界の人かな?」

 

「少し聞きたいんだがこの辺でアリスという奴の家を探しているんだが知らないか?」

 

「あっ、アリスさんの家ですか?それなら・・・・・」

 

「待って、大ちゃん。あたい面白いこと思いついた!」

 

水色の髪の特徴の妖精は、ゼロに指を指す。

 

「あたいと弾幕ごっこして勝ったら教えてあげてもいいよ!」

 

「弾幕ごっこ?」

 

「ちょっと、チルノちゃん!そんなこと言っちゃあダメだよ!この人、外の世界の人なんだよ!?」

 

それに対して緑色の髪の妖精は止める。

 

「何のことかはよくわからないが相手をしろというのなら構わないが?」

 

「えっ!?ですけど・・・・・」

 

「よし、決まり!速攻で決めるなんてやっぱりあたいは“最強”ね!」

 

チルノと呼ばれた妖精は早速ゼロと距離を取る。ゼロは、そんなチルノに対してバスターの出力を調整する。

 

(取りあえず、体が痺れる程度に急所を外して撃てばいいか・・・・・・)

 

「準備いい!?」

 

「あぁ、いつでも大丈夫だ。」

 

「チルノちゃ~ん、やっぱりやめておこうよ~。」

 

大ちゃんと呼ばれていた妖精こと大妖精は心配そうに二人を見る。チルノは早速ポケットから一枚のカードを翳す。

 

「カード?(一体何を始めるんだ?)」

 

「行くよ!スペルカード、『氷符「アイシクルフォール」』!!」

 

チルノが宣言すると、周囲に弾幕が展開され、ゼロに襲い掛かってくる。

 

「・・・・・・意外に単純な軌道なんだな。」

 

ゼロは、弾幕を避け、命中しそうになったものは、バスターで威力を相殺させ消した。

 

「何!?最強のあたいの弾幕を受け流した!?」

 

「なんかすごく戦い慣れしている人みたい・・・・・・」

 

チルノはかなり驚いていた。

 

「なんの!今のは単なる偶然!今度こそ・・・・」

 

チルノはポケットからまたカードを取り出す。

 

「今度は避けきれないぞぉ~!『凍符「パーフェクトフリーズ」』!!」

 

チルノの周囲にカラフルに光る小弾が放射状に発射され、それに続いて氷の結晶が飛んでくる。

 

「さっきよりは数が増えてはいるが・・・・・やはり、動きが単純だ。」

 

ゼロは、ダッシュとジャンプを繰り返し、弾幕の中を進んで行く。そのあまりの移動の速さにチルノは目を丸くした。

 

「そ、そんな!?あたいの最強技が・・・・・・」

 

「チルノちゃん!後ろ!」

 

「えっ?」

 

チルノは、後ろを振り向くとそこにはバスターを構えたゼロがいた。

 

「もう少し動かし方を考えた方がいいぞ。」

 

ゼロはバスターを発射する。チルノは勢い良く吹っ飛び、木にぶつかる。

 

「チルノちゃん!」

 

大妖精は慌ててチルノに駆け寄る。チルノは頭を押さえて涙目になっていた。

 

「うぅ・・・・・負けた。」

 

「だから、やっちゃいけないって言ったのに・・・・・」

 

「すまなかったな。」

 

ゼロはバスターを戻し、二人の元に歩いてくる。

 

「い、いえ!いいんです。元々チルノちゃんが招いたことですから。」

 

「ところで本題に入りたいのだがアリスの家の場所を教えてほしいのだが?」

 

「えぇ、アリスさんの家はここから・・・・・・」

 

大妖精は、地面に簡易的な地図を描いて行き方を教える。

 

「ふむ・・・・・・大体の場所は理解できた。ありがとう。」

 

「いいえ。このくらいのことでしたら。」

 

チルノは、ゼロの方を見ている。

 

「ん?なんだ?」

 

「また、勝負しろ!今度は負けない!」

 

「・・・・・・そうだな、もう少し考えた撃ち方ができるようになったら相手になってもいい。」

 

ゼロは、そう言うと森の中へと戻って行った。

 

「・・・・変わった人だったね。」

 

大妖精はゼロの後姿を見送ると言う。

 

「う~!今度は絶対に勝ってやるんだから!」

 

「でも、あの人。アリスさんのところに何しに行くんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森の中に戻ったゼロは、大妖精が教えたポイントを確認しながらアリスの家を目指して歩いた。

 

「ここで・・・・・・あの子のおかげでどうにか辿り着けそうだな。」

 

しばらく歩くと家らしいものが見えて来た。

 

「あそこか・・・・ん?」

 

そのとき、ゼロは、自分より少し前を誰かが歩いているのに気がつく。後姿を確認する限りでは鞄を背負っている少女のようだ。

 

「あれが魔理沙たちが行っていたアリスか?しかしどこかで見たことが・・・・・・・いや、彼女の筈がないか。現に俺自身の手で・・・・それにボディは『ファイナル・ウェポン』と一緒に・・・・・」

 

考えるのをやめ、ゼロは声をかけることにする。

 

「ちょっとそこの君。」

 

「えっ!?だ、誰!?」

 

少女は驚いた様子でゼロの方を見る。

 

「少し聞きたいことが・・・・・・・・・・・・!?」

 

少女の顔を見た瞬間、ゼロは言葉を失った。それは少女の方も同じようだった。少女は鞄を落としてゼロを見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ア、アイリス・・・・・・・・・・・・・・」

 

「ゼロ・・・・・・・?」

 

 

 

 

それは、かつてレプリフォース大戦終盤、『ファイナル・ウェポン』内で自分の手でその命を奪ってしまった女性型レプリロイド・・・・・・・・・「アイリス」だった。




・・・・・・まさかのアイリスちゃん登場。

実はこれがやりたかったから本作を書こうとした自分。

実はチルノたちが話題の挙げていた人も彼女のことである。

本作の連載再開について

  • 再開してほしい
  • できれば再開してほしい
  • どっちでもいい
  • してくてもいい
  • 他の作品を優先してほしい

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