ロックマンX ゼロの幻想入り   作:赤バンブル

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悲報 マイマイン、ナメクジになる(ちなみに作者はナメクジを見た瞬間塩を撒くタイプです)。


デストロン軍団出動!!

Stage5

 

Nitori House

 

「・・・・・ん?ドラグーンからの通信?」

 

にとりは現在作業中のサイバトロン戦士たちに代わって通信係になっていた。

 

「はい、こちら河城・・・・・」

 

『にとりか?こちらドラグーン、緊急事態発生!すぐに・・・・・・応援を頼む・・・・・・・』

 

弱ったようなドラグーンの声ににとりは思わず驚く。

 

「どっ、どうしたの!?そんなに弱った声で!?」

 

『て、敵の奇襲にあった・・・・・・敵の攻撃で動くことができん。・・・・・応援をよこしてくれ・・・・』

 

「えっ!?でもそっちには吸血鬼とあの怖~いメイドがいるでしょっ!?何とかならないの!?」

 

『俺が見た限りでも奴のボディの耐久力、パワー、スピードは極めて強力だ・・・・・・・奴は「サンプル」という言葉を聞く限りおそらくレミリア嬢か妹のフランドール嬢、メイド長をターゲットにしている可能性がある・・・・・』

 

「つまり、向こうは対策を練っている可能性があるという事か・・・・・・・・わかったよ!できるだけ急いで応援を送るから!」

 

『た、頼む・・・・・・』

 

にとりは通信を切ると人里にいるはずのサイバトロンメンバーに通信を送る。

 

「こちらにとりだよ!紅魔館が襲われたから誰か応援に行ってあげて!!」

 

先に返事をしたのはアイアンハイドだった。

 

『おいおい、いきなり言われても困るぜ。こっちも今取り込み中なんだ。慧音に言われて倒れた奴を回収するのと早苗とか言う巫女の援護に行くのと人里の防衛で人手がないんだ。』

 

「えぇ!?そ、それじゃあどうすればいいのさ!?君たち以外いないんだよ!?」

 

『う・・・・ん・・・・・・できるだけ急いで片づける。それが無理ならパーセプターとホイルジャックに相談してくれ。』

 

アイアンハイドはそう言うと通信を切る。この事態ににとりは頭を抱える。

 

「困ったな~!あの二人は宇宙船造るのに忙しいし、私じゃ相手にならないし・・・・・」

 

「どうしたのにとり?そんなに頭を抱えて?」

 

そこへ部品を取りに来たバンブルが現れる。

 

「あっ!バンブル!丁度良かった!パーセプターとホイルジャックの三人で紅魔館に向かってくれない!?」

 

「えっ?なに突然!?」

 

にとりの態度にバンブルは少し驚いているようだった。

 

「紅魔館のドラグーンから応援要請が出たんだよ!本人は身動きが取れなくなっちゃったから至急・・・・・」

 

「ちょっと待ってよ。ドラグーンが負けた相手にオイラたち三人が行ったところで勝ち目ないよ。」

 

「えっ!?」

 

「だって考えてみなよ、ドラグーンってオイラなんかと比べ物にならないくらい強いじゃないか。そんなドラグーンが負けた相手にオイラとホイルジャック達だけで行っても負けが見え見えだよ。」

 

「そ、そう言えば・・・・・・・・・」

 

バンブルの指摘でにとりは少し冷静になる。

 

確かにドラグーンの強さは本物だ。修理をしたにとり本人もそれは尤も理解している。そのドラグーンを身動きを封じられたとはいえ戦闘不能にするほどの相手だ。おそらくバンブルたち三人が行っても負け戦になってしまうのが目に見えている。

 

「じゃ、じゃあどうすればいいのさ!?このままだと・・・・・・・」

 

「だったら、俺たち解放しろよ。」

 

「「!?」」

 

第三者の声に二人は振り向く。

 

声を掛けたのは牢屋にぶち込まれているサウンドウェーブの部下であるカセットロン部隊の特殊破壊兵フレンジーとランブルだ。

 

「俺たち解放すれば戦力増えてマシになると思うぜ?」

 

「頼むからいい加減ここから出してくれよ。こんなドブネズミのねぐらみたいなところにいつまでもぶち込まれていたらたまったもんじゃないぜ。」

 

二人はサイズ的には人間に近く、周りが巨体のデストロン兵士同士でひしめき合っている牢屋はより窮屈に感じていた。

 

「何言ってんのさ、お宅らを解放したらそれこそ危ないよ。調子のいいこと言って逃げ出して後で仕返しに来るんだろ?そんな手には引っかからないからね。」

 

「仕返しだとっ!?」

 

そこへスカイワープが会話に割り込む。

 

「おいバンブル、調子のいいことばかり言うんじゃねえぞ!確かにてめえらサイバトロンをすぐにでも始末してやりたいところだがそれ以上に憎い奴がいやがる!!」

 

「スタースクリームの事だろ?ほーんと、お宅らはメガトロンがいないと本当にただの集まりなんだからさ。裏切られてもしょうがないだろ?」

 

「バンブル、流石に言い過ぎだよ。」

 

「このチビめ!こっちが出られねえからって言いたい放題言いやがって!!」

 

スカイワープは、牢屋を突き破ろうとするかの如く動く。

 

「おい、よさねえか。これ以上キレるとヒューズが吹っ飛んじまうぞ。」

 

「サンダークラッカー、お前だって同じだろ!俺たちと同型でいつも自分がニューリーダーに相応しいって言っているスタースクリームのおかげでこんな目に遭うってんだぞ!?」

 

「わかるにはわかるが今揉め事起こしてもどうしようもねえだろうが。第一ここの連中はサイバトロンのことを信用している。俺たちが厄介者になってても仕方がねえ事だ。」

 

「くっ!」

 

同僚に咎められスカイワープは不服ながらも手を下す。

 

「悪いな、みんなセイバートロン星脱出してからこんな感じなんだ。」

 

謝らないスカイワープに代わってサンダークラッカーが謝罪する。

 

「い、いいんだよ!バンブルも言い過ぎなんだし。ほら、バンブルも謝って!」

 

「ごめん。オイラも流石に言い過ぎだった。」

 

にとりに言われてバンブルも謝る。

 

「・・・・・・・コンボイ司令官、どうしてこんなことになっちゃったのかな?セイバートロン星から旅立って地球でいろいろやっていたけどみんなと一緒にいたときは冗談とか言って楽しかったのに。」

 

バンブルは、少し寂しそうな顔をしながら言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Area Red Magic Museum

 

「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!!」

 

「フラン!」

 

一方、紅魔館。

 

ショックウェーブの攻撃に応戦するレミリアたちであったがショックウェーブのボディは予想以上に丈夫にできており徐々に劣勢に追い込まれていた。更に一気に片を付けようとしたフランに対し何やら謎の液体を浴びせ、彼女を戦闘不能にまで追い込んでいた。

 

「痛い!痛いぃい!!!」

 

「ショック・・・・・・予想以上の効力だ。やはり吸血鬼には聖水が一番効くようだな。もっとも俺の調合した特殊な聖水は妖怪に呑ませたら一瞬にして死滅するがな。」

 

苦しがっているフランを目の前にショックウェーブは冷淡と分析するように言う。

 

「分析・・・・・・『吸血鬼 フランドール・スカーレット』・・・・・・能力は極めて高いがそれに反して不安定故にサンプルとしては不適合。よって排除する。」

 

ショックウェーブは、もがき苦しんでいるフランに向けてカノン砲を構える。

 

「くっ!幻象『ルナクロック』!」

 

咲夜は攻撃を阻止せんと時間を停止させる。するとショックウェーブの動きは止まり周囲の時間は止まる。咲夜は急いでフランを抱きかかえ距離を置いたところでレミリアのすぐ近くに寝かせる。

 

(後はおそらく奴の急所と思われる目を・・・・・・・)

 

「時間を止めるとは・・・・・・・・流石十六夜咲夜といったところか。」

 

「!?」

 

咲夜が後ろを振り向くとそこには止まっているはずのショックウェーブが腕を組みながら立っていた。ショックウェーブは、咲夜をその巨大な腕でとらえる。

 

「ぐっ!?ど、どうして・・・・・・」

 

「どうして?ショック・・・・・・愚問だな。科学では貴様のように時間を止めることすらできるのだよ。この『ダークホールド』は時間制限付きだがな。だが、時間を止めている本人である貴様を始末すればその心配もない。」

 

ショックウェーブは咲夜に向かってフュージョンカノン砲を放つ。咲夜が吹き飛ばされて壁に激突すると同時に周囲の時間停止も解除される。

 

「がはっ!!」

 

「咲夜!」

 

「『メイド長 十六夜咲夜』・・・・・人間としては極めて能力が高いが素体としては貧弱、故に不適合。」

 

倒れた咲夜を見てレミリアは叫ぶ。

 

「・・・・・・・・・」

 

黙って応戦しているパチュリーも相手をしているショックウェーブがここまで自分たちのことを把握しているのに驚いていた。

 

美鈴、咲夜、フラン。

 

最近来たドラグーンも含めて紅魔館きっての実力者があっけなく敗北したのだ。おそらく自分もレミリアもやられるのは時間の問題だろう。

 

ここは二人で戦うより誰か一人を逃がし、救援を呼ぶのが得策だと考えた。

 

「・・・・・・・レミィ、私が時間を稼ぐわ。あなたは逃げて買い足しに出かけたこあと合流して。」

 

「な、なにを言ってんのよパチェ!?」

 

「このままだと二人ともやられるわ。」

 

パチュリーの言葉をレミリアは信じられなかった。いや、吸血鬼として、紅魔館の主としてのプライドが認めたくなかったのだ。

 

「そ、そんなことあるわけないじゃない!!二人がかりで同時に攻撃すれば・・・・・・」

 

「この状況を見て何を言っているの!咲夜は愚か、フランもやられているのよ!それでも二人で勝てるというの?」

 

「うっ!」

 

「ショック・・・・・・・正論だ。」

 

「!?」

 

ショックウェーブは既に二人の背後に回っていた。二人は応戦しようとするが彼は胸からリング状のものをパチュリーに飛ばし、縛りづけた。

 

「があぁぁぁぁ!!!」

 

リングが彼女の体を拘束した瞬間全身に電撃が走るような痛みと同時に急激に力を失うような感覚がパチュリーを襲う。

 

「パチェ!!」

 

「このリングは強制的に魔力を放出させる機能を備えている・・・・・・・あと十分もすればこの女は魔力をすべて放出し、死ぬ。」

 

「・・・・・・・・」

 

恐るべきことを告げられレミリアは恐怖のどん底に叩き落とされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sigma Tower4

 

「あっ、畜生!ゼロの奴死にやがった!!」

 

マイマインは、テレビ画面を見ながら悔しそうに言う。

 

「くそ~!!せっかくアーマー全部揃ったのに!これじゃあ、やり直しじゃねえか!!」

 

マイマインは文句を言いながらテレビを叩く。

 

「ちょっと!それ私のテレビなのよ!もっと大事に扱いなさいよ!」

 

結晶に閉じ込められている輝夜は文句を言う。

 

「姫様・・・・こんな時に何言ってんですか?」

 

「うるせえ姉ちゃんだな!もう少し大人しくしてろ!」

 

マイマインは、後ろを振り向いて言う。既に鈴仙の転送は数分数えの段階になっていた。

 

「ったく、うるせえからこっちの方から先に転送するか。」

 

マイマインは、転送装置に乗せていた鈴仙の結晶を下ろして輝夜の結晶を置こうと腰を持ち上げる。

 

「あ~あ、ハイパーチップ手に入れてドップラーステージ行ったのに・・・・・・・」

 

転送装置から鈴仙を下ろし、輝夜へと取り換える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

っと、その時である!(ナレーション)

 

壁を突き破って複数台の車がマイマインの部屋へと突入してきた!!

 

「なっ、なんだぁ!?うわぁ!?」

 

車の一台に激突してマイマインは後方に吹き飛ばされる。

 

「ぎぃやあぁぁ!?」

 

「ふう・・・・親玉の部屋はこ、グヘッ!?」

 

そのマイマインを訳知らず入ってきた妹紅は真正面からぶつかってしまった。

 

「サイバトロン戦士、トランスフォーム!!」

 

車両は一斉に変形し、本来の姿であるサイバトロン戦士へとなる。

 

「慧音の頼みで突入したのはいいがここは・・・・・・」

 

「おい、見ろよ!これ、転送装置じゃないか?」

 

ドラッグは指をさしながら転送装置を見る。

 

「まずいぜ、転送まで時間がないぞ!グリムロック、早いとこぶち壊せ!」

 

「俺、グリムロック。俺、強い奴の命令しか聞かない!だから指図受けない!・・・・・・でも、今回は久しぶりの戦いだからやってやる!」

 

グリムロックはティラノサウルスに変形し、尾で装置を破壊する。叩きつけられた衝撃で鈴仙の結晶も割れるが危うく輝夜に当たるところだった。

 

「はっ、はわわわわわ・・・・・・・・・」

 

自由になったのはいいものの目の前に恐竜(!?)がいるため鈴仙は腰を抜かして震えていた。

 

「おい大丈夫か、お嬢ちゃん?」

 

マイスターは、両手で鈴仙を持ち上げる。

 

「だ、大丈夫です・・・・・・」

 

「おーい、こっちにも捕まった奴がいるぜ。」

 

クリフが輝夜たちの方を見て言う。

 

「よーし、今度はこの怪力ゴング様の瓦割りで割ってやるぜ!よおぉく、見てな!!」

 

ゴングは勢いよくチョップをする。すると結晶にひびが入り、みるみる崩れ落ちた。どうやら外からの衝撃には脆かったらしい。

 

「あ~やっと自由になれた~!」

 

輝夜は窮屈だったのかガッツポーズをとる。

 

「よく言いますよ、普段は部屋に閉じこもりっぱなしだというのに・・・・・」

 

「いやはや無事で何よりだ。外にいるチビのお嬢ちゃんが三人が中に入ったって来てな。入り口が俺たちには狭すぎるから強行突破させてもらったぜ。ハハハハ。」

 

アイアンハイドは笑いながら言うが撥ねられた妹紅はたまったものではない。起き上がると気絶しているマイマインを投げ捨て怒ったも同然の顔でサイバトロン一同を見る。

 

「何がハハハだ!私を撥ねておきながら何笑ってる!!」

 

「おっと、スマンスマン。確か妹紅だったな。早苗はどこにいるんだ?」

 

「あっ!そうだ!さっきゴリラみたいな奴と・・・・・・・」

 

妹紅が早苗がバイオレンと交戦していると話している中目を覚ましたマイマインは逃げようとゆっくりと離れて行く。

 

「えっと・・・・殻・・・・俺の殻は・・・・・・」

 

さっき妹紅に投げられたとき殻を落としてしまい殻を探す。

 

「あっ、あった・・・・・・」

 

確かに殻は見つかった。

 

しかし、その前にはダイノボットのメンバー スラージがいた。スラージは殻を口に咥えるとバリバリと噛み砕いてしまった。

 

「俺、スラージ。これ硬くておいしくない。」

 

「・・・・・・・・」

 

「あっ、あの・・・・・ナメクジ?」

 

「!?」

 

殻が喰われたショックと妹紅に「ナメクジ」と言われたショックでマイマインは跪いた。

 

「うぅ・・・・うぅ・・・・・・あんまりだ・・・・・・・・」

 

「とりあえず、俺とクリフ、プロールは早苗の方へ。マイスター副官とゴング、ドラッグはこの嬢ちゃんたちと・・・・・・」

 

「ああァァァんまりだァァアァ!!!!」

 

「うおぉ!?な、なんだこのナメクジ!?突然泣き始めたぞ!?」

 

役割分担をしていたアイアンハイドたちは思わずマイマインの方を見る。

 

「うおぉぉぉおぉぉぉ!!おおおおおおれェェェェェのォォォォォからぁぁぁぁぁあああ!!!!」

 

マイマインは、スラージの目の前でもはや面影がない自分の殻のかけらを集めながら泣き続ける。

 

「・・・・・・・・悪いがギアーズは、こいつをにとりの家まで連行してくれ。」

 

「えぇ!?嘘だろっ!?」

 

ギアーズは大泣きしているマイマインを見ながら思わず言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Nitori House

 

「なあ、メガトロン様の容態はどうなんだ?」

 

少し落ち着いた頃、サンダークラッカーはにとりを見ながら聞く。

 

「どうって言われてもね・・・・・・・・ライト博士もやるだけやってみているけどかなり重傷なんだよ。なんて言うか重要なところがズタズタで・・・・・・」

 

「・・・・・・・そうか。」

 

サンダークラッカーは、しゃがむと懐かしいように言う。

 

「・・・・・・・・・・よくよく考えてみれば俺たちデストロンは、メガトロン様がいなければ何もできねえポンコツ集団なのかもな。」

 

「「「「なっ!?」」」」

 

デストロン一同は全員サンダークラッカーを見る。

 

「サンダークラッカー、てめえ!!いつからそんな腑抜けになっちまいやがったんだ!!」

 

同僚であるスカイワープは掴みかかる。サンダークラッカーは動じる様子はない。

 

「だってよ・・・・メガトロン様が不在の時俺たちの作戦が成功したことがあるか?」

 

「うっ!」

 

スカイワープは彼の問いに答えられなかった。

 

確かにメガトロンが不在の時、デストロンは烏合の衆と化する。

 

自らニューリーダーを名乗るスタースクリームはもちろん、各メンバーが次期破壊大帝の座を狙うもののメガトロンのようなカリスマがなければ圧力もない。

 

現にセイバートロン星での長い戦いにおいてメガトロンの考えに反感を持った者の多くが自分たちの力をつけるべく新天地へと去って行ったがその後は音沙汰もない。つまり、失敗して行方を暗ましたのか死んだのかもしれない。

 

それだけメガトロンという存在は大きかったのだ。

 

「それに今頃スタースクリームの野郎はあのシグマとか言う野郎と我が物顔でセイバートロンを支配している状態だ。メガトロン様がいない以上デストロン軍団は終わりだ。」

 

「「「「・・・・・・・・・」」」」

 

スカイワープは手を離すと何も言わずにしゃがみ込む。

 

他のメンバーも同じだった。メガトロンが復活することがない以上ここで大人しくしているしかないのだ。

 

「・・・・・・果タシテソウ思ウカ?」

 

そんな中サウンドウェーブは、一人話し出した。

 

「確カニメガトロン様ハ未ダニオ目覚メニナラレナイ。ダガ、コノママオメオメトココデ腐ッテイルホド落チブレル“デストロン”デハナイハズダ。」

 

「サウンドウェーブ・・・・・・・」

 

「今コソ、日頃ノ反抗心ヲ有効活用スル時ダ。ソシテ、メガトロン様ガ復活シタ暁ニハ、セイバートロン星ニ戻ッテアノ愚カ者ノスタースクリームヲ叩キノメシ、真ノデストロン帝国ヲ築キ上ゲル時ダ。」

 

「・・・・・そうだな。こんなところで腐っているのは俺たちデストロン軍団らしくねえぜ!!」

 

「「「「おぉ!!」」」」

 

「なんかすごい団結力強くなったみたい・・・・・・」

 

「ほーんと、今回に限ってはオイラも連中がまともなことを言っている気がするよ。」

 

「いや、そうなってもらった方が都合がいいものだよ。」

 

2人が後ろを振り向くと休憩しに来たのかパーセプターの姿があった。

 

「「パーセプター。」」

 

「話は聞かせてもらったよ。現在の我々においてサイバトロンだデストロンだと争っている時ではないからね。」

 

パーセプターは二人の前に出ると牢の鍵を外す。

 

「って、大丈夫なの!?全員出しちゃって!?」

 

「バンブル君、今は非常事態なんだ。少なくとも彼らも今は争っているときじゃないとわかっているはずだよ。」

 

デストロンは一人ひとり牢から出てくる。

 

「君たちには妖怪の山で戦闘中のイーグリード君と魔理沙君の支援、紅魔館への応援、残りはスペースシップの手伝いをしてもらうよ。ビルドロンたちだけでも手が足りないくらいだからね。」

 

「サイバトロンに命令されるのは癪だが・・・・・・今回は多目に見てやる。デストロン軍団、出動!!トランスフォーム!!」

 

「「「「「トランスフォーム!!」」」」」

 

デストロン軍団のアタックが開始された!

 

 

 

 

 




ロックマン11発売決定おめでとう。

お帰りロックマン。

本作の連載再開について

  • 再開してほしい
  • できれば再開してほしい
  • どっちでもいい
  • してくてもいい
  • 他の作品を優先してほしい

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