ロックマンX ゼロの幻想入り   作:赤バンブル

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ロックマンXのゼロとロックマンゼロのゼロ・・・・・・・デザインが違い過ぎて同じキャラだと思えない。


紹介と修理

ここは、河童のエンジニア河城にとりの家(元)。

 

爆発で散らかった機材を片付け、一方にはゼロとアイリス、もう一方では、家の主であるにとりとバンブルが座っていた。

 

ちなみにホイルジャックは、爆発で倒れてしまったパーセプターとイーグリードのリペアを行っている。

 

さっきの爆発のせいか、話しづらい一同。

 

「・・・・・・・・う、うん。ま、まずは・・・・・自己紹介と行こうか。」

 

「あ、あぁ・・・・・。」

 

「私は、河城にとり。まあ、見ての通りの河童だよ。」

 

「オイラ、バンブルって言うんだ。よろしく、あっちにいるのがホイルジャックで眠っているのはパーセプターなんだ。」

 

「俺は、ゼロ。ゼロと呼んでくれればいい。」

 

「私は、アイリス。よろしくね。」

 

「っで、早速本題に入るんだけど二人は何しにここへ来たんだい?」

 

にとりは手を動かしながら聞く。

 

「あぁ、君たちが機械に関して詳しいと聞いたんでな。もしかしたら俺たちの体のメンテをしてもらえないか尋ねに来たんだ。」

 

「えっ~と、つまり君たちもイーグリードと同じレプリロイドって言うロボットなのかい?」

 

「はい。ここに来る前は定期的に施設でメンテナンスとか受けていたんですけど、ここではそう言う事が出来ませんから。」

 

「なら、話が早いね!パーセプターなら君たちの体がおかしくなってもすぐに見てもらえるよ!」

 

「バンブル君、そう言うのはまず見てからではないと判断できないことだよ。」

 

そこへ、肩にキャノン砲?のような物を付けたパーセプターが歩いてきた。ゼロは一瞬だがその姿を何時ぞやのレプリロイドのことを思い出す。

 

「あっ、パーセプター治るの早かったね。」

 

「まだ完全に修復したわけではないがね。あぁ、さっきバンブル君が紹介した通り私がパーセプターだ。元は科学者だが今は訳あってここに居候させてもらっている。早速だが、メンテを行う前に君たちの体の精密検査を行わせてもらうよ?」

 

「わ、私たちのですか?」

 

「うん、一見何ともなくても精密機械の部分は破損していることがあるからね。更に駆動系とかもかなり負担を駆けさせていると本人も気づかないうちに機能が・・・・・」

 

「パーセプター、その話はいいから早く二人の体のスキャンをしてあげなよ。」

 

細かく説明しようとするパーセプターにバンブルは呆れながら言う。

 

「しかしだね、バンブル君。これはこれは万が一の時も考えてのことで彼らの体のブラックボックスも調べる上で行う大事な作業なんだ。基本的な所が分かっていても肝心なメモリーチップとかが破損してしまえば元も子もないからね。」

 

パーセプターは、そう言うと部屋の奥から機械を取り出す。

 

「さあ、この機械の前で立ってくれれば自動的にスキャンするから。」

 

「は、はい。」

 

まず初めにアイリスが機械の前に立つ。すると機械は彼女の体をスキャンしはじめ、パーセプターが操作しているマシンに彼女の透視図が表示される。

 

「う~ん・・・・元々戦闘用ではないこともあってそこまでひどい損傷はないが中枢機器に少し破損があるね。このまま放置していたら身体の運動機能の麻痺、及びに記憶障害が起こる可能性があるね。後でリペアをしてあげよう。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

続いてゼロの体をスキャンする。

 

「これは・・・・・・・・かなり無理な戦闘を繰り替えしていたようだね。ボディのあちこちに相当なガタがきている。少し遅かったら君の体はリペアのしようがなくなっていたところだよ。」

 

「えっ!?」

 

アイリスは、驚いた顔でゼロを見る。

 

そこまでひどい損傷はなかったと思っていたゼロであったが本来なら助からないような状態から戻ったと考えると辻褄が合う。

 

「・・・・まさか、そこまで危なくなっていたとは・・・・・」

 

「どうして、そんなに危ない状態で何も言ってくれなかったの!?」

 

アイリスは、ゼロに問い詰める。

 

「た、確かに違和感は感じていたんだがそこまで悪化していたとは思わなかったんだ。」

 

「思わなかったで済む問題じゃないでしょ!」

 

「すぐにオーバーホールを行った方がよさそうだ。何かと不自然なプログラムとコンピュータウィルスに汚染されたような痕跡もあるようだしね。ほっといたらえらいことになる。」

 

「不自然なプログラム・・・・・・」

 

ゼロは、あの時の老人が自分に何かのプログラムを入力していた光景を思い出す。ウィルスの汚染はあの時の事件のものだろう。しかし、迂闊にいじられてウィルスプログラムが再発動すれば・・・・・・・・

 

「い、いや!俺よりもアイリスの方を先に見てやってくれ。」

 

ゼロは慌てて優先順位を変更させようとする。

 

「そうはいかない。もし、危険なプログラムで、君の機能に異常が起きてからでは遅いし、最悪な場合治らなくなる。」

 

「だ、だが・・・・・・」

 

「ゼロ!」

 

アイリスは、ゼロの手を掴む。

 

「私は、いいからあなたが先に直してもらって。」

 

「俺はまだいい!そんなことより君の方が・・・・・・」

 

「こうしている間にもゼロの体は、ボロボロになっているのよ?もし、ゼロがいなくなったら私・・・・・・・・」

 

「うっ・・・・・」

 

アイリスは、悲しそうな目でゼロを見る。流石にこれでは断りようがない。

 

「わ、分かった・・・・・大人しく修理を受ける。だから、そんな顔しないでくれ。」

 

「パーセプターさん、ゼロのことをよろしくお願いします。」

 

「うん。しかし、君の方は・・・・・」

 

「それなら私がやるよ。」

 

パーセプターが考えようとしたとき、にとりが言う。

 

「にとり君になら任せられるかな。バンブル君、君は彼女のサポートを。」

 

「オッケー。」

 

それと同時にホイルジャックが顔を上げる。

 

「さあてと、イーグリード君、リペア直後の調子はどうだね?」

 

「こうも何度も爆発に巻き込まれたんじゃたまったもんじゃないな。今度はもっと慎重にやってくれよ、ホイルジャック。元の世界では君はいつもこうやっていたのかい?」

 

「いやいや、面目ない。」

 

「ホイルジャック、ひと段落付いたところですまないが次のリペアの準備に取り掛かってくれ。これは大仕事になりそうだぞ。」

 

「何ぃ!?ホイ来た!」

 

ホイルジャックは、早速のように手術台を片付け始める。

 

「じゃあ、オイラたちも取りかかろうか。」

 

「はい。」

 

「じゃあ、バンブル。早速だけど機材持ってきて。あっちの方にしまってあるから。」

 

「分かったよ。アイリスちゃんは、ここで寝ててね。」

 

「えぇ。」

 

バンブルはにとりに言われたところから機材を取りに行く。

 

「でも、あれでロボットなんて信じられないな。オイラたちと比べたら人間と区別がほとんどつかないよぉ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼロは、手術台に寝かされる。目の前では、ホイルジャックとパーセプターが既に準備を整えていた。

 

「さあて、ゼロ君。これから大手術になるから一時的に君の機能を停止させてもらうよ。」

 

「あぁ。・・・・・だが、一つだけ頼みがある。」

 

「なんだね?」

 

「もし・・・・・・もし、俺が突然目を覚まして暴れるようなことがあったら俺に構うことなく破壊してくれ。はっきり言って俺の体には、それだけの危険がある。」

 

「何を言っているんだ。私たちはそのようなことはしないよ。(まあ、コンボイ司令官ならやるかもしれないけど・・・・)」

 

「そうか。では、修理が無事に成功することを祈る。」

 

「では、パワーユニットを切るよ。」

 

 

 

 

 

 

かくして、ゼロの修理が開始された。

 

 

 

 

 

 




CAPCOMがロックマンシリーズの新作を作らなくなってからもう随分経つ・・・・・・・。

いっその事エグゼみたいに「初代」「X」をアニメ化してもらえないかな?

それによって旧作の最新機種対応での再販及びリメイクって感じで。

本作の連載再開について

  • 再開してほしい
  • できれば再開してほしい
  • どっちでもいい
  • してくてもいい
  • 他の作品を優先してほしい

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