幻想郷……………
例年より遅い春を迎えていた………
博麗神社に住む巫女、博麗霊夢は
春雪異変の主犯者である幽々子を倒し、
魔理沙と共に花見を満喫していた
「…………かくて世もこともなし、か………ま、苦労はしたかいがあったってもんだな」
「……はぁ……」
「?」
「だから嫌なのよねー……」
「?」
「異変解決ってなると、すぐ妖怪どもが集まってきて宴会になるんだから」
「楽しいからいいだろ」
「主犯も来てるし……」
近くには幽々子と
立派な魚料理を持った妖夢の姿があった
「まぁまぁ、お詫びの印にね」
「酒肴もお持ちしました」
「おお!」
「はぁ………参拝客は逃げるわー……しかもこれ後片付け全部私でしょ?………だから異変解決って嫌なのよねー」
「ちょっと待て!!お前まさかそんなつまんない理由で!」
「げっ」
「おい霊夢、私に言わなきゃいけない事があるよな?」
「………………はぁ…………
魔理沙の言う通り異変でしたーw私が悪かったわーwごめんなさいねーwww」
「心がこもってないんだよー!」
「何よ………………ん?ねぇ魔理沙、あっちに何かあるわよ」
「話を変えんな!」
「いいから見てみなさい!」
「たく、どれどれ……………本当だ」
霊夢の指差した方向を見ると、誰かが倒れていた。
綺麗なすみれ色の長い髪に桔梗の髪飾りを着け、レースのついた薄い桃色のブラウスにローズカラーのロングスカート、白いブーツを履いた、女の人が倒れていた。
「…………人間、か?」
「妖怪ではないわね………しかもよく見たら傷だらけじゃない」
「どうする?霊夢?」
「起こすわよ。何でここに倒れてるか聞かなきゃならないし………………異変が原因じゃなきゃいいけど」
「じゃ、起こすぜ………………おーい、大丈夫か?」
『………………ぅ………ここ、は………』
「おっ、気がついたみたいだな。」
「あんた、ここで倒れてたのよ。何で倒れてたか教えてくれる?」
『……ここは、どこ?私は………誰?………………思い出せない………』
「「………え?」」
倒れてた理由を聞くが、返ってきたのは意外な言葉だった。
「………なぁ、もしかして………記憶……喪失………か?」
「………あなた、名前はわかる?」
『………名前………私の名前は………ハーティエル………』
「ハーティエルか………あ、あたしは霧雨魔理沙。で、こっちのがめついてそうなのが霊夢」
「がめついてそうなって何よ!私は博麗霊夢。博麗の巫女って言われてるわよ」
『霊夢さん、魔理沙さん………あの、ここはどこなのでしょうか?』
「ここは幻想郷よ」
『幻想郷………』
「で、ハーティエル………ハーティエルはどこから来たんだ?幻想郷では見ないし………」
『………わからない………』
「うーん………困ったわね………」
「お困りのようね、霊夢」
「げっ………この声は………」
空間が避けた所から、境界を操る程度の能力を持つすきま妖怪・八雲紫が現れた
「うふふ、そんな嫌そうな声出さないで?私と霊夢の仲じゃない………うふふ」
「誤解招くようなこと言うな!何であんたがここに来てるのよ、すきま妖怪!」
「………知り合いか?霊夢」
「全然」
「連れないわねぇ…………貴女達の疑問に答えてあげられるのに………」
「疑問?」
「貴女達、彼女の事、知りたがってたじゃない………私は知ってるわよ」
「それを早く言いなさいよ!ハーティエルは何者なの?」
「ハーティエルは………光を操る程度の能力を持つ結界の守り人よ」
「結界の………」
「守り人……?」
「そう、幻想郷と現実世界の結界の守り人………彼女は2つの世界の結界を悪しき力から1人で守ってきたの……何百年と、ね」
『………私、が………?』
「………でも、記憶を失ってるぜ?」
「何かトラブルがあったみたい………それが原因かもしれないわね………ねぇ、霊夢?」
「な、何よ……(嫌な予感が)」
「貴女と魔理沙とで彼女の記憶を取り戻してあげたらどうかしら?」
「な、何でよ…………(やっぱり!)」
「彼女が今まで守ってきてくれたから、幻想郷は無事なのよ?このまま放っておくと……………」
「わかったわよ…………(はぁ…厄日だわ)」
「…異変解決が巫女の仕事でしょ?」
「………あはは……霊夢、あたしも手伝うからさ、元気だせ!」
「他人事だと思って………」
『あの、すみません……』
「気にしないで、………で、すきま妖怪さん?手がかりはあるの………って、逃げやがったな………あいつ~!」
「とりあえず、紅魔館に行ってみるか。パチュリー辺りに話聞いてみようぜ?」
「そうね、………ハーティエル行くわよ」
『あ、はい!』
霊夢と魔理沙は、ハーティエルの記憶を取り戻すため………手がかりを探すことになった。
まずは、紅魔館にいるパチュリーに会いに行くことにした