東方夢眠想   作:エステリーゼ

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弐話 スカーレット姉妹

ハーティエルの記憶を取り戻すために手がかりを探す霊夢と魔理沙は、紅魔館を訪れていた

 

 

「………つまり、その守り人の情報がほしいって訳ね?」

 

「まぁ、そういうことだ。パチュリー、頼むよ」

 

「私達、手がかりなんて持ってないの。出来れば教えてほしい………てか教えなさい」

 

「………拒否権はないのね………はぁ、わかった。調べてみるわ。その間、レミィと話して来たら?」

 

「そうするわ………ハーティエル、レミリアに会いに行きましょ」

 

『は、はい』

 

 

紅魔館、レミリアの部屋ーーー

レミリアの部屋に行くと、七色の羽を生やした金髪のサイドアップにして赤いリボンを巻いた白い帽子を被った女の子、フランドール・スカーレットと、同じ帽子を被った水色髪をした女の子、レミリア・スカーレットがいた。側にはアッシュグレーの髪をしたメイドの十六夜咲夜がいた。

 

 

「あら霊夢、魔理沙、いらっしゃい………そちらは?」

 

「この子はハーティエル、幻想郷の外から来たの」

 

「へぇ……貴女もなの。私はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主でフランの姉よ」

 

「私は十六夜咲夜、お嬢様方のメイドをしております。」

 

「私はお姉さまの妹のフランドール・スカーレット。仲良くしてね?それにしても、貴女も外から来たの?」

 

『貴女、も?』

 

「ああ、レミリア達は外の世界から来たんだぜ?懐かしいな、紅霧異変」

 

『紅霧異変?』

 

「幻想郷全体を紅い霧で覆ったのよ………あれは…面倒だったわ」

 

「フランはその時、レミリア達に閉じ込められてたんだぜ?外出禁止よ!ってな!」

 

「お嬢様はそのようなことは言っていません!ただ、妹様を大事に思うあまり過保護になっただけで…」

 

「咲夜、それ、フォローになってないわよ」

 

「あっ………すみません、お嬢様……」

 

「………咲夜、貴女の今夜の夕食は白米だけね」

 

「すみません………(……白米だけ…)」

 

 

咲夜はレミリアから珍罰?を受けることになった。

それを見てたハーティエルはクスッと笑った。

 

 

 

『………ふふっ』

 

「???ハーティエル?どうした?」

 

『皆さんを見てたら楽しそうで………仲いいんですね。霊夢さんと魔理沙さんみたい』

 

「「!!!」」

 

「やめてよ、自意識過剰な魔法使いと一緒にしないで」

 

「誰が自意識過剰だ!この賽銭狂巫女!」

 

「何よ!賽銭は大事なのよ!この前だって奉納あったのよ!」

 

「そう言って霊夢、賽銭箱に4銭しか入ってなくて嘆いてたじゃないか」

 

「(ぐさっ)うっ……あ、あれは…たまたま」

 

「4週間連続4銭だったしな」

 

「(ぐさぐさっ)…うっ………」

 

『あの、言い過ぎでは?さすがにそこまで酷くはないんじゃ……』

 

「(ぐさぐさぐさっ)………」

 

「ねぇ、ハーティエル?貴女の一言で霊夢、トドメ、さしちゃったみたいよ」

 

『えっ!?(*゜д゜*)れ、霊夢さん!わ、私そんなつもり………』

 

「ふ、ふふ………ハーティエル、説教してあげる」

 

『ええ!?あ、あの、まさか連続なんてあり得ないかなぁって思っただけで!その…』

 

「よし、1時間追加ね」

 

『そ、そんな~!』

 

 

幻想郷についてレミリア、フラン、咲夜を含め、ハーティエルに教えていたらいつの間にか霊夢の賽銭箱の話になってしまっていた。

 

 

「お待たせ、騒がしいけど何かあったの?」

 

「あらパチェ、調べものは終わったの?」

 

 

調べものを終えたパチュリーが

部屋の中へと入ってきた。

 

 

「ええ、わかる範囲だけどね………霊夢、ハーティエルについてと結界についてはある程度ならわかったわよ。だから、落ち着きなさい」

 

「………え?わかったの?じゃ、教えて」

 

「長くなるけど、この古文書によるとね………1000年前、幻想郷に忍び寄る闇が現れた。闇は世界を覆い、人々は正気を失い、妖怪と人間の争いが起きた。争いは尽きることなく、やがて世界全体で争うようになった。これを、妖人戦争という。争いによって、数えきれぬ犠牲者が出た。だが、1人の者が闇の中の真の光を見つけ、その光で闇を照らし追い払った。闇を追い払った事で、人々は正気を取り戻し、世界全体での争いに終止符を打つことができた。人々は彼の者を神子と呼んだ。神子は闇から世界を守るべく、結界を世界全体に張り巡らした。これを、神光結界という。神子は、結界が壊されぬよう、見守ることにした。………以上よ」

 

「………」

 

「………」

 

『………』

 

 

パチュリーから聞かされた古文書に書かれたことにみんなは無言になった。

 

 

「そんなことが……あったなんて………」

 

「ねぇ、もし、もしもだけど、その闇がまた攻めてきてたら………」

 

「もしかして、ハーティエルは闇と戦ったショックで記憶喪失になっちゃったのかもしれないわね」

 

 

フランとレミリアの意見にみんなは可能性がありそうだと頷いた。

 

 

「………咲夜」

 

「はい、お嬢様」

 

「私とフランもハティの手助けをするわ」

 

「うん、お姉さま、力を合わせて闇を倒そう!」

 

「ありがとうな、レミリア、フラン」

 

「魔理沙、この異変が終わったら弾幕ごっこしようね!」

 

「おーいいぜ?」

 

「記憶喪失なら、やっぱり診察してもらった方がいいんじゃない?」

 

「そうね、ねぇ霊夢?永遠亭に行ってハーティエルを診察してもらわない?」

 

「そうね、じゃ、次は永遠亭ね。永遠亭は竹林を抜けた先にあるわ」

 

「じゃ、行こうぜ!」

 

 

 

パチュリーによって1000年前の出来事、神子についてや結界について、少し知ることができた。

霊夢達は、ハーティエルを1度診察してもらうため、永遠亭を目指すことになった。

レミリアとフランを加え、まずは竹林を抜けることにした。

 

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