東方夢眠想   作:エステリーゼ
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四話 守矢の巫女と神様と

 

ハーティエルの記憶の手がかりを探すため、守矢神社へと向かっていた霊夢達。

 

 

「早苗がいる守矢神社へ行くにはここ、妖怪の山を越えなきゃ行けないの」

 

『そうなんですか……』

 

「妖怪の山には強力な妖怪がいっぱいいるからハーティエル、気をつけ「あたいと勝負しろ!」……は?」

 

 

霊夢と魔理沙が説明していると、声が聞こえてきた。そこには、水色の髪に青いリボンをつけた女の子と近くには緑髪を黄色いリボンでサイドテールにした女の子がいた。

 

 

『この方が、強力な妖怪……ですか?』

 

「いや、こいつは最弱だ。気にするな」

 

「あたいはサイキョーなんだぞ!」

 

「この山を越えなきゃいけないし、先を急がない?霊夢」

 

「そうね」

 

「こらーー!無視するなーー!」

 

「危ないよ、チルノちゃん!」

 

 

水色の髪の女の子、チルノは地団駄(?)を踏んで無視するな!と騒いでいる。

緑髪の女の子、だいようせいはチルノを抑えている。

 

 

 

「何のようだよ、お前たしか……湖にいたよな?何でここにいんだよ」

 

「あたいはサイキョーだからな!」

 

『サイキョー、なんですか?』

 

「あまり関わらない方がいいわよ。貴女まで⑨になるわ」

 

「そうだよ、あ!私がここ、妖怪の山について教えてあげるね!」

 

『あ、はい!』

 

「だーかーらー!無視するなー!」

 

「ここは妖怪がいっぱいいるから、貴女は私たちから離れちゃダメ。今の貴女は戦闘が出来ないでしょ?戦闘は私たちでやるから」

 

『あ、すみません……』

 

「いいのいいの!ハーティエルに襲い掛かってくる妖怪がいたら、私が壊してあげるから!」

 

「ここを通りたくばあたいと勝負「邪魔」ギャフン!!」

 

「チルノちゃーん!!」

 

「さぁ、登るわよ!」

 

 

チルノは通さないと言わんばかりに道を塞ぐが、霊夢が殴り落とし、それを魔理沙が箒で掃いた。それを一部始終見ていた、だいようせいは叫んだ。

そして、何事もなかったかのように霊夢は登りだした。

 

 

「グルルル……」

 

「〔夢符〕封魔陣!」

 

「グオォォン!!」

 

「シャアァァ…」

 

「〔魔符〕スターダストレヴァリエ!」

 

『霊夢さん、魔理沙さん、すごいです!』

 

「いやいや、大したことないって」

 

「…………」

 

 

ハーティエルと魔理沙が話しているなか、

霊夢は先ほど戦った妖怪に違和感を感じていた。それに気づいたレミリアが霊夢に話しかけた。

 

 

「気づいてる、霊夢?」

 

「レミリア、あんたも気づいてた?」

 

「……ええ」

 

「どうしたんだよ、霊夢?」

 

『???』

 

「魔理沙、さっき倒した妖怪…見たことあった?」

 

「??そういえば……見たことないやつだったな」

 

「見た目は妖怪なのに、何て言うのかしら………禍禍しい何かを感じたわ」

 

「禍禍しい何か、か……早いとこ守矢神社へ行かないとな」

 

『……まだ、あるんですか?』

 

「いいえ、もうすぐよ」

 

 

 

妖怪(?)から感じた違和感について話ながら、一行は守矢神社へと到着した。

 

 

ー守矢神社ー

 

 

境内を掃除している緑髪の巫女がいた。

魔理沙は声をかけた。

 

 

「よっ、早苗!」

 

「?あ、霊夢さんに魔理沙さん、レミリアさんとフランさん。それと………?見ない顔ですね」

 

『あ、初めまして私、ハーティエルといいます。今は霊夢さん達と記憶の手がかりを追ってるんです』

 

「ハーティエルさんですか。記憶がないんですね…………あ、私はここ守矢神社の巫女をしてます、東風谷早苗です。………それにしても皆さん、どうしたんですか?」

 

 

緑髪の巫女・早苗さんは自己紹介を済まし、みんなを見て不思議そうに尋ねた。

それに霊夢が答えた。

 

 

「実は聞きたいことがあって来たの。ここに欠片か何か降ってきてない?」

 

「欠片………そういえば、流れ星が降ってきたって諏訪子様が言ってました!もしかしたら、諏訪子様が拾ってるかもしれません」

 

「本当!なら、諏訪子呼んできてくれない?この子、ハーティエルの記憶の手がかりかもしれないから」

 

「わかりました、呼んでき「何なんだい、あんたは!!」今の声は…神奈子様!?」

 

『何かあったみたいです』

 

「もしかして……あいつ?行くわよ、早苗!」

 

「は、はい!」

 

 

神社へ入った霊夢達、奥へ行ってみると

紫髪に縄と紅葉をつけた女性と目のついた帽子を被った金髪の女の子が誰かと言い合っていた。

 

 

「ですからぁ、ここに欠片が落ちてきたはずなんですぅ……渡してくださいよぉ」

 

「知らないね、そんなもんは。だいたいあんたは何もんだい?」

 

「たとえ知ってても、あんたみたいな怪しいやつには渡さないよ!」

 

「そんなぁ、困りますぅ」

 

「神奈子様、諏訪子様!」

 

「早苗!それにあんたらも!」

 

「この前永遠亭に現れたやつじゃないわね………あんたは誰!?」

 

「ん~?私ぃ?私は心の魔女、ルミエル・ハート!偉大なる闇の帝王ネーゲルズ様に仕える三銃士ぃ!ルミィちゃんって呼んでねぇ☆」

 

 

ベビーピンクの髪を2つに結い、肩だしの黒い服にピンクのスカート、太ももまでの黒い靴下にピンクのショートブーツを履いた女の子、ルミエル。

 

 

「シャルルってやつとはいろんな意味で違うな」

 

「ええ、シャルルの方がまだマシだったかも…」

 

『シャルル?誰ですか?』

 

「永遠亭で貴女が永琳に診察してもらってた時に現れたやつのことよ」

 

「………ん~??あ~~~!!あんたぁ!生きてたのぉ!?うっそぉ~!信じらんな~い!!」

 

『え?』

 

「あいつ、ハーティエルのこと知ってるみたいだよ、お姉様」

 

「みたいね。霊夢」

 

「ええ、ちょっとあんた!ハーティエルのこと何か知ってるみたいね、教えなさい!」

 

「何で何で??私がせっかく心をバラッバラに引き裂いたのに何でまだ生きてるの~!!」

 

 

ルミエルは信じられないものを見るかのようにハーティエルを睨み付けていた。いろいろとしゃべった。

しかも、よからぬカミングアウト付きで

 

 

『心を……引き裂いた?』

 

「…………つまりだ、こいつがハーティエルの心を引き裂いたがためにハーティエルは記憶喪失になっちまったと」

 

「そうみたいね。精神的ではなく、物理的が原因だったわけね」

 

「何だか分かんないが、こいつが諸悪の根元ってわけだね?」

 

「こいつを捕まえちゃえばいいんだよね?」

 

「そうみたいです。神奈子様、諏訪子様、協力してください!」

 

「「いいよ/任せな!」」

 

「私を捕まえるの~?出来るかな~?」

 

「数ではこちらが上です!」

 

「そうだな~………私を捕まえることが出来たら、教えてあげなくもないかなぁ?」

 

「捕まえるわハティは下がってて、行くよフラン!〔紅魔〕スカーレットデビル!」

 

「ええ、お姉様!〔禁忌〕レーヴァテイン!」

 

「あはっ♪すごいねぇ…なら、これはど~お?疑惑のワルツ!」

 

 

レミリアとフランの攻撃を笑いながら軽々とかわすルミエル。

ルミエルは踊り出し、それを見た魔理沙は

 

 

「このっ!〔恋符〕マスタースパーク!」

 

『ま、魔理沙さん?!そっちは……』

 

「わっ!?ちょっ魔理沙!何私に打ってんの!怨みでもあるわけ!」

 

「へ?霊夢?何で?」

 

「ひょっとしたら、さっきの躍りが影響したみたいだね……」

 

「人を惑わす能力ってこと?」

 

「多分…諏訪子」

 

「分かってるよ、神奈子」

 

「ふんふふん♪るんるん♪もう一度狂ってし「なんだ!?あれは!?」……へ?何?」

 

「今です!霊夢さん!」

 

「〔霊符〕夢想封印!」

 

「何もないじゃ…………ないーーー!!!」

 

 

神奈子が叫び、ルミエルはそっちに振り向いた。その隙に霊夢が攻撃をし、倒すことができた。

 

 

「こんな古典的な手に引っ掛かるとはね」

 

「賢くないよね、こいつ」

 

「う~!!!この、この私が~……世界一賢い私が…負けるなんて~!!」

 

「自分で言うか?普通」

 

「さぁ、ハーティエルの事とか話なさい!あと三銃士シャルルってやつとあんたの他は誰なの!答えなさい!てか吐け!」

 

「誰が言うもんか~!!あ~ぁ……またジルティアに叱られるぅ……」

 

「ジルティア?それが3人目の名前ってわけね」

 

「何でおバカそうなあんたが知ってるのぉ!?」

 

「誰がよ!てか、あんたが言ったんでしょーが!!」

 

 

ルミエルが言ったのに対して霊夢が鋭いツッコミを入れた。それらを見ていた魔理沙は…………

 

 

「やっぱ………バカだな、こいつ」

 

「そうみたいですね」

 

『あ、あの……私の心を引き裂いたのは本当、なんですか?』

 

「本当よぉ?偉大なる闇の帝王、ネーゲルズ様をあんたが封印したの~。それで~、疲れきったあんたを私がぁ、攻撃したのぉ!でもぉ、封印した石は~欠片となってあちこちに散っちゃったから~私達が集めて封印を解くの~!じゃ、そゆことで~バイバ~~イ!」

 

「あっ!待ちな…………消えた。」

 

「あいつらは、欠片を集めて封印を解くのか………尚更あいつらに渡すわけにはいかないわね」

 

『あの、すみません』

 

「貴女は謝らなくていいんだよ?」

 

「そうだよ、あんたはその闇の帝王を世界を思って封印したんだ。もっと胸張りな」

 

『あ、ありがとうございます…………えと』

 

「ああ、私は八坂神奈子だ」

 

「私は洩矢諏訪子、貴女は?」

 

『あ、私はハーティエルといいます。その』

 

「そんな緊張しなくてもいいんだよ?」

 

「そうだよ。なんたって神様と話せるんだ。楽しくいこうや」

 

「あのね……」

 

 

紫髪の女性が神奈子さん、帽子を被った女の子が諏訪子さん……とても親しみやすい人達だ。

 

 

「ところで、諏訪子様。流れ星が降ってきた時、欠片を見ませんでしたか?」

 

「欠片?あーあれね。これでしょ?」

 

「そうそう、これこれ!これをあいつらが封印解くために集めてるんなら、こっちが全部集めちまえばいいんじゃね?」

 

「そうね、魔理沙のわりにいい考えしてるわ!」

 

「わりには余計だ!」

 

「…………でも、どこに落ちたかだよね?」

 

『どこに向かえばいいんでしょう?』

 

 

霊夢達が途方に暮れていると、神奈子がそういえば、と言い出した。

 

 

「魔法の森の方角に落ちたのを見たよ。そっちに行ってみたらどうだい?」

 

「それ本当!?」

 

「じゃ、次は魔法の森か。アリスに聞いてみるか」

 

「では、みなさん、頑張ってくださいね」

 

「何言ってるんだい、早苗?あんたも行くんだよ」

 

「え!?いいんですか?」

 

「いいんだよ。早苗、行ってきなよ!」

 

「ああ、あんなやつらギャフンと言わせてきな!」

 

「諏訪子様、神奈子様………ありがとうございます!みなさん、よろしくお願いしますね!」

 

『早苗さん、こちらこそ、よろしくお願いします』

 

「さ、早く行きましょ」

 

「いざ、魔法の森へレッツゴー!」

 

 

 



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