目を覚ますとオレは土の上で寝てしまっていた。
「一応転生出来たみたいだな」
服はボロボロの和服になっている。おそらく此処は流魂街だろうまぁ服があの部屋着じゃマズイからな、おじいちゃんもその辺の配慮はしてくれたみたいだ。
「何番地区かな〜?」
オレは周りを見回してみた。あれ?此処どっかで見た気が…
あっ!?此処って恋次がルキアに『死神になろう』って言ってたところじゃん!じゃあつまり此処は…
「戌吊かよ…」
よりによってオレは治安最悪の南流魂街78番地区戌吊に転生してしまった。
オレが此処に転生して数ヶ月が経った。
最初は前世が一般人だったこともあり何度か死にかけたこともあったが次第にこの生活にも慣れてきて、今では野宿を繰り返しながら生活している。
それと、分かったことだが前に追いかけてきた奴を撃退しようと刀程の長さの棒切れで戦って見たんだかボコボコにやられてしまった。どうやら才能があるといってもある程度鍛えとかなければいけないらしい。
「あぁ…腹減った」
やはりオレには霊力があり当然腹が減る。美味しい食べ物を食べれるという点ではメリットだが、オレのように流魂街で毎日ギリギリの生活をしている人にとっては苦痛でしかない。少女時代の乱菊とかギンに助けられて無かったら死んでいたかもって感じだったからなアイツらも苦労したんだろうな。
「また盗りに行くか」
民家に来てみたんだが、いつもの此処はかなり人が多いはずなんだが人の気配が無い。しかし人がいないため食糧はいくらでもある。案外流魂街にも霊力がある人も多いからなこれで暫くの間飢えは防げそうだ。
「よ~し久しぶりにまともな食糧にありつけそうだな」
オレが食糧に手を伸ばしたその時、
「うわぁぁぁぁぁあ!!!!」
「うっせーなこれはオレの物だ……ってあれは!」
あの真っ黒な袴は死神じゃねーか!遂に来たーー!最初に見たのがモブなのはちょっと悲しいけど…それにしてもなんであの死神逃げてんだよ
「おい、なんで逃げてんだよお前」
「早く逃げろよ!虚が10体もいるなんて聞いてねーよ!まだ死にたくねーんだよ!」
「おい、死神その斬魄刀借せ」
「勝手にしろ!どうなっても知らねーからな!」
全くあれで死神かよ、でもやれるか?確かに最近鍛え始めたけどそれでも1、2ヶ月位だ
正直自信は無い、でもここで逃げてたらカッコ悪い、よし!やるか!
「おい虚こっちは腹減ってんだ悪いがさっさと片付けるぞ~」
うわーなんかすげー恥ずかしいこと言っちゃったよ…まぁいっか!
「うおぉぉぉぉぉぉ!」
オレは全力で突進し刀を上から振り降ろす。すると虚は悲鳴を上げながら真っ二つに倒れた。2体目の虚が攻撃してきたがそれを難なく躱す。
「あれ?これイケるんじゃね?」
そこからはあっという間だった。斬っては躱し、斬っては躱しいつの間にか10体いた虚を倒してしまっていた。
「案外楽だったな、やっぱりオレ才能あるわナイス特典」
遠くに倒れた人が見える。ん?あれさっきの死神じゃね?
「おーい死神終わったからこれ返すぞ」
歩いてくる死神は何故か倒れたまま、何か言っている。
「なんで……あんな所……に」
「おい!しっかりしろ!どうしたんだ!」
近付いて見てみたら死神は腹が抉れた状態で息絶えている。流石に普通の虚じゃここまで出来ない筈だ、ということはつまり…
「巨大虚かよ…」
そこにはさっきの虚とは明らかに違う3体の巨大虚がいた。
「父上やはりいくら夜一殿が遊んで下さるとはいえ、男友達がいないというのは…」
「そうじゃな、白哉も寂しいと思う時もあるかもしれんな基本的に白哉は弱音は吐かないから実際のところは分からぬが…」
護廷十三隊、それは尸魂界の護衛及び魂魄の保護や、虚の退治などの任務をこなす実働部隊である。
その中でも四大貴族である朽木家が代々隊長を務める六番隊その隊長である朽木銀嶺、副隊長の朽木蒼純は、銀嶺の孫であり蒼純の息子である朽木白哉に頭を悩ませいてた。
「しかし…男友達と言ってもそんな者が儂等の知り合いにいるか?幾ら何でも大人と男友達になれと言うの酷な事じゃろう?」
「そうですが…」
「失礼致します!!六番隊八席の猿亀翔です!!!朽木銀嶺隊長と朽木蒼純副隊長は中に居られますでしょうか!!」
「何だ…入れ」
「は!失礼します!」
「先程2体の虚の退治に行った坂典蔵十席からの報告です!2体だった虚は10体そして巨大虚が3体です!」
「流魂街にそこまで虚が出る事なんて滅多に無いぞ!父上私が向かいます!」
「構わぬが……体の方は大丈夫か?」
「問題ありません、最近は調子も良いので」
「なら良い」
「はい、ありがとうございます。」
その頃、鈴宮 真は3体の巨大虚と対峙していた。
嘘だろ?なんでこんな所に巨大虚が3体もいるんだよ!さっきは簡単に倒せたけど相手は巨大虚だ。ただの虚とは訳が違う、でも…
「ここまできたらやるしかねぇ!」
オレは弱点だった筈の面を狙って刀を振り下ろした。しかし巨大虚だということもあり、一撃倒すことは出来ない、でもやはり前世の知識はあっていた様でかなりダメージは与えられてる、オレはさっき攻撃した虚とまた別の虚の攻撃をジャンプで躱し2体同時に刀を横薙ぎに振るう。すると1体は倒れ、もう1体は仰け反った。
「よし!まずは1体」
次に仰け反った虚の膝を即座に狙い片膝をつかせ、面を狙い上に振り上げる。
「よし!これで2体」
オレはこれで2体の巨大虚を倒し、少しの間喜びに浸っていたその時、
「ぐはっ!!」
もう1体の虚に油断していたオレは腹を狙った一撃に気付かなかった。虚の一撃はオレに直撃したらしく腹は貫かれもう動けそうに無い
「まだこんな所で死にたくねぇ…」
オレは最後の力を振り絞ってトドメを刺そうとする虚を突き刺そうとする。
その時
「破道の三十三 蒼火墜!」
大きな爆音と共に虚は倒れる。
「間に合った……かなり負傷してるじゃないか!大丈夫か!?」
「間に合っても…ねぇし…大丈夫じゃ…ねぇよ」
そこでオレの意識は途絶えた。
前回よりは長く書けたと思います。
これからもこの位書けるように頑張ります。
タグの指摘していただいました。
ありがとうございます!
六番隊の八席は猿亀 翔
サルカメ ショウ
巨大虚に殺されてしまった方は十席は坂 典蔵 です!
サカ ノリゾウ