君は僕の太陽。   作:月影浪風
<< 前の話 次の話 >>

15 / 19
主勇気を出して好きな人に連絡する。


デートのプランは

学校では授業の内容など入ってこなかった。

部活も休みの連絡を入れて病室に急いで向かった。

会いたい。いや正確には失いたくない。


病室につくと彼女が微笑んでいた。


「早いね? 寂しかったの?」

彼女の小悪魔のような笑顔を見て少しだけ安心する。


「今日の朝、いなくなったらどうするなんて言うから」

彼女はクスクスと笑いながら、

「私ねもう退院できるんだって」

彼女は言葉を続ける。

「だからデートしよう? 初めての」

彼女と一緒に計画を立てていた。

「本当に退院できるんだよね? 僕は病人を無許可に連れ出すような馬鹿ではないよ?」

彼女は頬を膨らませ、

「私の事信用してないの?」

僕は彼女にパンフレットを見せて、

「信用してるよ? けど彼氏に大事なことを隠すような子を信用できるの?」

彼女は不機嫌になりながらも、

「それは悪かったよ・・・・・・」

と謝る、

「まあいいよ、ここなんてどう? 近いし、激しい運動もない」

僕が見したのは近くのショッピングモール。

「まあ最初はこういうところにしよっか」

日程を退院する次の週の土曜日にする。今日はそれだけ相談して抱きついて帰った。時間は8時と遅いが。

家はいつも真っ暗であるが、今日は光がみえた。そして車も。

「よりによって今日かよ?」

僕はため息混じりの声をだし、家に入る。そこには母さんではなく父さんの靴があった。

「ただいま」

僕の声と連動するかのように顔を見せたのは明るい性格の父さん。

「遅かったな? 何処行ってたんだ?」

僕は隠すこともないかなと正直に白状することにした。

「病院にちょっと・・・・・・ね」

父さんはこちらに視線を向け、

「どこか悪いのか?」

僕は隠そうともしなかった、彼女に止められているのは学校の奴らのみである。

「いや? 彼女に会いに行っただけだよ、彼女入院してるんだ」

すべてを正直に話した。父さんは夕飯を用意してくれた。

そしてすべて聞き終わった父さんはこちらを見て言う、

「大切にしてあげなさい。あと明日からまた出張だから、これ今月分のお小遣い」

万札を渡されて少し戸惑う。

「ゼロが多いよ?」

父さんは食器を台所に運ぼうと腰を上げる。

「遊びに行くんだろう? 中途半端なことをしないように」

父さんとの会話が終わったあと僕はデートのプランを考えながら早めに寝た。

最近は病院に行くので早寝早起きである。御見舞で健康になるなんて皮肉なもんだが。

結局少し遠くの大型ショッピングモールに泊りがけで行くのはどうだろうかと考えた。


そして意識を夢の世界へと飛ばした。






次話:初のデート