インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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どうも、私です。
今日も投稿して行きまっしょい!
あ、ここら辺から更にオリジナル展開に傾いて行きますので要注意です。
では覚悟を決めたら本編へどうぞ。


インフィニット・ソング 11

第二試合、一組対二組。その試合の状態は・・

『さぁ、もうSEが残りわずか・・。どうするのか・・織斑冬二(・・・・)選手!!』

織斑が終始押された状態で、凰がSEを三分の一も減らしていないと言った圧倒的状態だ。しかし、織斑の機体には【単一仕様能力】がある。俺に傷を付けたのもその機能、【零落白夜】とか言う機能でSEを消された状態で切られたからだ。もし、あの時少しでも当たりどころが悪ければ俺の腕は落ちていたかもしれない。・・もう、あの一件からリミッターがかけられ機能は著しく低下しているらしい。が、試合では十分効果的ではある。

『ふん、まだまだぁ!!俺は負けちゃいねぇ!!!これさえ当たればぁ!!』

そう叫びながら瞬時加速をして突っ込んでいく。それを俺は見て鼻で笑う。同じように凰がそこに衝撃砲を撃ちこみ、更に前進しつつ片手の青龍刀を振りあげる。織斑は直線的に飛んでいるので正面からの攻撃を避けれず当たって速度が落ち、頭部に合った事によって体制が崩れて後ろにのけぞっていた。そして、その崩れた体制の鳩尾あたりに上から武器が振り下ろされ、織斑は地面に落ちた。そしてブザーが鳴り、試合終了が告げられる。

『試合終了。勝者、二組代表、凰鈴音。』

会場は沸きあがり、何故か一組の一部以外も喜んでいた。

 

「くっそ!?なんでゴーレムが襲ってこないんだ!?・・俺と鈴の試合中に来るのがシナリオだっただろ!?訳わかんねぇ・・。まじ・・どうする・・いや、俺は元々シャルロッ党とファース党、オルコッ党。あぁ、貧乳なんか関係無い・・それに新生のほほん党や、他の巨乳は色々いる・・まだ俺は諦めないぞ!!」

 

「イチカ‥!!アタシ、勝ったわよ!!あの馬鹿をボッコボコにしてやったわ!!」

「見ていた。頑張ったな。・・。」

あまりの喜びようについ近くに来た頭をなでてしまった。

「ふわあぁぁ!?」

「む、すまん。つい。」

「いやいやいや、別に嫌じゃなくて・・ものすごいご褒美貰っちゃった。」

鈴はそう言い後ろを向きながら頬に手を当てていた。

「わ、私もしてほしい!!私も一回戦勝ったし!!」

そう言いながら簪が近くに寄って来る。そこにマドカが、

「なら、さっき一緒に歌った私は!?頑張ったぞ!?」

「わ、わかった。ほら。」

二人を両手でなでる。

「「えへへへ・・。」」

なんだこれ・・。まぁ、いいか。そう思っていたら、

《ドガァァン!!》

急に振動が襲ってきた。それと共に何か爆発音・・何だ?

『イチカ・ダインスレイフ!!私達はお前のような奴は認めない!!ISに乗れない事を告げおとなしくそれを渡せ!!』

そう聞こえて来た。アリーナ上空にISが五機見える。打鉄が二機、ラファールが一機、テンぺスタが一機、・・あと、何だ?

「打鉄二、ラファール一、テンぺスタ一、後はメイルシュトロームが一か。」

「メイルシュトロームってイギリス製の第二世代だっけ?」

「そうだ。一組のセシリア・オルコットの機体と違い第三世代モデルで無い為にただの精密射撃用の後方支援機だ。しかし、以外に布陣は良い機体配置だな。先頭にテンぺスタとその後ろに打鉄二機。その後ろでラファール。さらに後方にメイルシュトロームか。・・だが。イチカ、ギア、使うぞ?」

「・・許可しよう。しかし、殺すな。無効化までだ。呑まれる様なら取りあげるからな。」

「そんなヘマはしない。・・行くぞ、サイレント・ミラー!!あの馬鹿どもを鎮める!!」

ピットからマドカが出撃して上空に行く。

「スコール、マドカがアレを排除しに行った。何かあれば俺が出るが、それ以外は手を出すな。来賓および、一般生徒は退避。専用機持ちは織斑を除外して待機。IS委員会にもそのように伝えろ。」

『・・分かった。コレは必要な事なのね?』

「マドカが神獣鏡を使う。」

『分かったわわ。じゃあ、また後で・・。』

「しぇ、シェンショウジン?」

「は?神獣鏡?・・聞いたことある・・古代中国、三国時代とかもっと前に作られた銅鏡の事だったわね。」

簪と凰が近くで聞いていた反応する。簪はよくわからなかったらしいが、凰は聞いた事があるとその説明をした。だが、それは違う。

「・・ソレは人が作ったものだ。あの機体にあるのはもっと神聖なもの。聖遺物だ。しかも、俺が復元したからほぼ完全なものだが・・。」

「聖遺物?・・さっき、マドカがギアを使うとか・・」

「それから先は秘匿情報だ。知る必要はない。」

「・・。わかった。」

鳳はかなり色々と聞きたそうな顔をしていたが俺が顔を反らしたことで引いてくれた。コレは言えないからな。まぁ、一つだけ言える事は、

「・・マドカなら問題ない。アイツは俺と違い、神獣鏡に選ばれたから無理無く使用できる。むしろ相性が良すぎて呑まれないかが問題なだけだ。」

ため息をつきながら言うと、簪は焦ったように声を上げる。

「の、呑まれるって?」

「マドカ曰く感情が高ぶり過ぎて、暴走するってことだ。あの機体の特性は俺の力と似て非なるものだから変換しないと相性が悪くて、俺は使えないからあまり分からんが・・。」

「ぜ、全然大丈夫じゃないじゃない!!」

「怪我はしない。それに、暴走してもすぐ俺が止める。問題は無かろう?」

「・・。諦めたわ。」

「そうか。」

俺は戦闘しているマドカを見た。そこにはすでに前衛三機を落とし、残る二機のうち、ラファールは半壊。メイルシュトロームは武器がすでに無い状態だった。

 

『なんで、妹の方が来るのよ!?貴方の兄を出しなさい!さもないと撃ち落とすわよ!?』

「・・お前らに、イチカは落とせない・・。それに、私の太陽を・・暖かい場所を奪おうとする愚か者を許す気も・・無い!!」

マドカは前に手のひらを向けそこに少し紫色に光る赤っぽい鉱石を出す。

その行動に相手は武器を構える。打鉄一機は刀、もう一機はライフル。テンぺスタは二刀流のナイフ、ラファールはマシンガン、メイルシュトロームは大型ライフルを構える。

『なら、落ちなさい!!全機攻撃!!』

「・・Rei shen shou jing rei zizzl~♪」

マドカがそう謳う(・・)と、紫色に光り、攻撃が消えさる。更に格闘をしようと近づいていたテンぺスタが弾かれ打鉄一機は剣が折れる。そして、光が収まった所には、

『か、形が変わった!?』

元々青っぽかった機体は紫となり、顎の部分と額にギザギザしたパーツが付いている。両手の付け根から左右に帯の様なパーツが伸び、元々の大きめの脚部の特に膝とかの部分が更に肥大化していた。

「・・。」

そして、横向きに開いた手を閉じるとそこに鉄線が現れる。そして、ソレを一度開き閉じると顔のパーツが目の高さで閉じて、その真ん中のジグザグと折れている部分が光る。そしてマドカは口を開くと音楽が流れ始める。

~BGM【歪鏡・シェンショウジン】~

『・・~♪』

歌い始めると同時に持った鉄扇でまず一番近く体勢を崩して立ち直ったばかりのテンぺスタを殴り、開いて横薙ぎにしながら切り、更にそこに完全に開いた扇から複数のビームを照射。≪閃光≫

後ろに居た打鉄二機を一緒に巻き込みダメージを与える。

『~♪』

テンぺスタはそれだけでSEが切れ、落ちて行き更に打鉄一機もすぐに扇を閉じた物で殴られ撃ち落とされる。

ライフルを構えていた打鉄も≪閃光≫の一撃でライフルが壊れ、剣を出そうとするが慌てていて上手く展開できてない。そこに近づいていたマドカは急に消える。驚いた打鉄は周りを見渡すが見つからず焦る。

「今そこにいたはず・・!?」

それもそのはずだ。今、マドカは・・

『~‥!!~♪』

メイルシュトロームの後ろに現れその大型ライフルを開いた鉄扇で真っ二つに斬り壊す。

「な!?今まで前のあそこに‥!?」

「ど、どういう事?あの娘が・・二人(・・)!?」

ラファールの前にも同じ姿のマドカが居て、マシンガンを避けている。

『~♪』

次に出したライフルもすぐに壊され、残るは一応で入っている近接武器しかないメイルシュトローム、そして、メイルシュトロームの武器が無くなった後すぐに目の前のマドカは消えて、後ろから来たもう一人に攻撃されていた。そして、脚部装甲からの円形のミラーパネルが展開され、腕のあたりのケーブルが接続される。

≪流星≫

そして、巨大なビームが撃たれ、今頃になって気が付いた打鉄と共に巻き込まれる。何とかシールドを展開したラファールはシールドが溶けて機体もボロボロの半壊状態。打鉄はSEが切れて落ちて行った。

『~大好きだよ!!~♪』

更に大量のミラーデバイスを展開し、更にビームを大量に撃つ。

≪混沌≫

ミラーデバイスに当たり反射、そこに偏向収束したビームを含め360度全ての方向から攻撃を受け二機とも大破。墜落して行った・・。

 

「・・終わったな。」

「なんか、マドカが凄く大きな声で告白して無かった・・?」

「アイツはいつも言っている事だ。別に今さらだな。」

「さらっと、とんでもない情報来た!?」

腕を組んで上空を見ていた俺はそこでため息をつく。

「しかし、・・≪混沌≫は使う必要はなかっただろう・・。」

「へ?アレそんなにすごい技?」

事の面倒さが分かって無いようだ。が、横から助太刀が入る。

「実質、ビームの偏向射撃に収束、…光学兵器の到達点に至っている。」

「はぁ!?簪、それマジで言ってんの!?」

「‥マジ。コレは数世代先とも言えるもの。ビーム兵器がすでにそれで、ソレを偏向射撃出来る事、更に反射、収束など、机上の空論。・・師匠の技術でしょ?」

「・・黙秘する。秘匿する。」

「それ、完全に自供してるわよ。」

ジト目で見られるがしょうがない。コレはギアの特性なため俺の作った技術と言うことでは無いんだが、ソレを言うと世界中の聖遺物の争奪戦が始まってしまう。俺が把握していない物があっては困るからな。

「・・あ、マドカが戻って来た。・・雰囲気怖いわね・・。」

「・・マズイ、若干暴走し掛けだ・・。」

「「ちょっ!?」」

ピットに凄い速度でマドカが飛び込んできた。が、飛び込みながらギアとISを格納、さらにスーツを制服にまで変換して俺めがけて飛んできた。

「イィィィチィィカアアァァアアア!!」

「・・なるほど・・。」

どうやら神獣鏡の影響で人恋しくなっているようだ。しかも、あの機体の特性上高ぶる感情は【愛】らしい。その場合、順番的に一番なのは俺・・らしい。で、そんな事を考えているとマドカが飛んできて胸に突っ込んでくる。俺はそれを受け止めながら横に回転。衝撃を受け流しつつ、マドカを落とさないようしっかりと捕まえる。

「イチカ!!私頑張った!!なぁ、なぁ!?」

「あぁ、よくやった。言われた通りに殺しはせず、無力化しただけだったし偉いぞ・・。」

そう言いながら頭をなでる。猫みたいに「うに~・・。」と言いながら胸に頬ずりする。

さて、俺も必要なモノは記録したし、後は・・この後どうなるんだ?

 

「ま、中止になるわよね。」

「そりゃな。」

大会後、部屋に戻ったのだが何故か俺とマドカの部屋に鈴と簪が普通に入り浸っている。

・・ま、俺にはそこまで関係は無いしな。

「そう言えば、イチカ。どうやら世界中でお前の事が騒がれているらしい。特に多民族が多い国家においてはかなり英雄視されているとか・・。」

・・うわぁ、そりゃアイドル大統領とか言われるわ‥。

「ねぇ、アイドル大統領。」

「いきなり来るか・・、何だ?」

凰の方を見ると、少し顔を紅くしていた。なんだ?

「簪も名前呼びなんだから、もっと古い付き合いの私も名前で呼んでくれない?」

「ん・・鈴音【すずね】・・。」

「ちっがーう!!リンイン!!もう、鈴【リン】でいいから。ね?」

「鈴。」

「そうそう。うん。」

嬉しそうに笑っているが、その程度の事がそんなにうれしいのか。俺は初めからイチカ呼びなのに・・。そう思っていたら急に鈴が思いついたように「あっ。」なんて声を上げる。

「今のうちにサインちょうだい?」

「あ、私も。」

そう言いペンと書いて欲しい物を出してきた。鈴はキーホルダー。簪は下敷き。

「・・なんでそんな所に?」

「いつでも持ち歩いている物だから。」

「勉強するときにいつでも見れるし、クラスに持って行っても問題ないから。」

けど、キーホルダーはいいなぁ・・。なんて簪は言っていた。

俺は机にある引き出しから、銀色に輝く剣のキーホルダーと太陽の形をしたキーホルダーを出す。それの裏にサインとして軽く名前を走り書きする。そして最後に片方が開いた無限の様なマークを掻きソレを渡す。簪に剣、鈴に太陽だ。

「え?・・くれるの?」

「これ、いいの?」

「あぁ、別に大したもんじゃないがな。」

ま、そんなもんで喜んでくれるなら。・・なんて思っていた。

後日、アレを五十万で買いたいなんて奴が現れるまではな‥。

そんな価値ねぇよ。

 




今、シンフォギアのアプリでは神獣鏡のエクスドライブモードのイベやってるそうですね。ガラケーなのでできませんが・・。
一応サイト等で見ましたが、カッコいい!!
未来さんが新しい技を放つとかマジかっこいいですよ。
やってる友人からはお勧めだそうです。
強制はしませんが、私はスマホに代えたらぜひともやってみたいと思いました。因みに好きなギアはイガリマとアガートラームです。
使うなら黒いガングニールかな?
眺めるならクリスちゃんで。(何処をとは言わない)

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