インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】 作:金宮 来人
メインシステム起動、パイロット情報を更新。
我々は貴方の期間を歓迎します。
はい、ACMAD見て、言いたかっただけです。
すみません!
では、続きをどうぞ。
クラス代表戦は中止。そして俺は最近、放課後に少し動かすようにしている。その理由も、時期に分かるが・・。昨日は鈴も一緒にしていたし。そこにあの屑が寄ってこなければよかったのだが、何故か突っかかって来た。あぁ、本当に面倒だ。軽くいなしてそこで終了にしたが、その後織斑千冬まで絡んで来た。スコールが問題行動は無いと他の教師と共に言いくるめてその場を収めたが・・。
そのせいか今日の朝は少し疲れが残っている感じがした。
「なんか、・・今日は皆そわそわしてない?」
「確かに。空気が浮ついてるわね。」
「あぁ、今日はアイツ等(・・・・)が来る日か?‥マドカ。」
「そうだ。クラスはこのクラスに入るようになっていると聞いている。なんか、途中で一組の馬鹿担任が無理やり自分のクラスに取り込もうとしたとか・・許可が通らなくてうちのクラスの担任の長谷川先生に怒鳴ったとか。で、スコールと学園長に連れて行かれたって聞いたが?」
「・・馬鹿ね。」「馬鹿だね。」
教室の中、普通にうちのクラスに入り浸る鈴。ちゃっかり俺の席に座り、隣の席のマドカや前の席の簪と話している。俺は教室の一番後ろの窓側で、今は席を取られているので窓枠に座っている。
「じゃあ、そろそろ行くわ。どんな子が来たのか教えてね。」
「・・さっきのうちに聞いておけば教えたのに。」
「アイツ、地味に抜けてるとこあるよな。」
「あ、あはは・・。」
「じゃあ、ホームルーム始めるわよ。知ってる人もいるようだけど、転入生よ。入ってきて。」
「「はい。」」
そう言われ入って来たのは予想通りの二人(・・)。銀の長髪の小さい少女と、ブロンドのショートカットの少女。
「私はラウラ・ボーデヴィッヒ。ドイツ国家代表候補生だ。所属はドイツ軍で階級は少佐。軍で育ったが故一般常識に少し疎い。何かあれば教えてくれると助かる。」
そう言って、ラウラは頭を下げる。背筋をピンと張ったしっかりした礼にクラスはどよめく。そして、その横のブロンド髪の少女が口を開く。
「初めまして、暁シャルロットと言います。・・暁の名字なのは、私はハーフと言う訳では無く、養子で日本名になっているので。元フランス人ですが、今は日本国籍です。あ、後イグナイト社所属で、イチカの婚約者デース!・・ひぃ!?」
デースの前にナイフが飛びシャルの顔の横に刺さる。
「何が婚約者だ!!イチカにそんなもんはいない!!ふざけているとぶっ刺すぞ!!」
「ちょ、マドカ!?ジョークジョーク!!ね?クラスが騒いで、その後ちょっとしたらなーんちゃってみたいな感じで気持ちを掴もうかとね!?だからナイフしまって!?」
「フー!!フー!!」
毛が逆立った猫の様な感じのマドカを簪が押さえつつ座らせている。俺は顎に手をやり、肘をついている。そこにラウラが前に来る。
「・・なんだ?」
「・・久しぶりだな、ダーリン。」
がっしゃーん!!クラス中がこける。なんだこのコントは‥。
「貴様もか!?ラウラァ!!」
「む?私は婚約者なんて言わないから安心しろ。」
「そ、そう?・・て、じゃあなんでダーリンとか・・。」
「愛人でいい。」
「この馬鹿あぁぁ!!」
「うおぅ!?危ないではないか、マドカ。」
ナイフで無く、体重の乗ったストレートが飛ぶが、ラウラはかわしながら下がる。
「イチカ、大統領になったなら私に命令していいぞ?別にお前を私は拒む事はしない。」
「大馬鹿あぁぁ!!」
今度はカエルパンチの様なアッパーが放たれるが、それをまたラウラはかわす。
「ぬぅ、だからマドカ、危ないではないか。」
「oh‥chaos・・。」
収拾付かんので俺は立ち上がり、シャルとラウラの頭を持つ。
「あ、イチカ。やっほー。」
「む?私もなでてくれるのか?」
そして、力を入れてふたりを持ちあげる。
「「あががががああぁぁ!?」」
「二人とも、ふざけが過ぎたから御仕置きだ。」
頭頂部を持って二人ともぶら下がっている状態なのが相当効いているようで、腕を掴み外そうともがいている。が、俺の握力はそう簡単に外せない。
「割れる割れるぅぅ!?いだだだだだぁ!?ごめんなさいいぃぃいい!!?」
「ごめんなさいいいいぃぃ!?もうしわけありませんでしたあぁぁ!?」
シャルとラウラが謝ったので下ろして放す。二人とも頭を押さえてうずくまっているその二人を席に連れて行き座らせる。
「・・・。じゃあ、ホームルームは以上ね。授業遅れないようにね。あ、合同の実習だから遅れないように・・。」
そう言い教室から出て行く長谷川先生。アレをスル―とかすげぇ。
まぁ、俺は着替える必要はないのでアリーナに歩いて行く。シャル達はマドカが連れて行くだろう。
「さて、じゃあ行くか‥。今日はどこを使うんだ?」
「今日は最悪な事に一組と合同で、第三アリーナ・・。おい。」
「ん?」
「なんで居る。ラウラ。」
そこには並んで歩くラウラがいた。
「いや、それは私が場所が分からなくて誘導してもらわないとな。で、一緒に行こうかと・・。」
「着替えは‥済んでいるのか。」
「あぁ、聞いてきていたからな。と言うか、基本私は下に着ている。基地ではいつ出撃がかかるか分からない状態だし、ここではいつ襲撃があるか分からないからな。」
「誰が襲撃して来るんだ。」
「少し前に狙ってきた馬鹿どもがいたと聞いているが?」
「む、そうだったな。」
そう言えばマドカが落とした奴らがいたか。戦って無いから忘れていたな。
「で、私はお前の護衛もするという訳だ。ああ、織斑千冬が私を取り込もうと思っていたらしいが、私はもうあの力に憧れは無い。・・アレは強さではない。ただの暴力だった。」
「そうだな。・・今はどうだ?お前にとって強さとはなんだ?あの時(・・・)から答えは出たか?」
「あぁ、はっきりと答えれるぞ。」
「そうか、じゃあ聞くが。【お前にとって、強さとは・・一体何だ?】」
「ソレはもちろん、・・愛だ!!」
「何故そこで愛!?」
「愛があれば、世界が変わる。それを気が付かせてくれたのもお前だ。」
「・・そうか。面白い答えだ。」
「それにマドカの強さの根本も愛らしいぞ?イチカへの・・な。」
「恥ずかしいものだ・・。」
「少しは顔色を変えろ。つまらん。」
「この学校ではときどき俺の驚いているとこが見れたりとかもある。期待していると良い。」
「そうだな。・・あぁ、新鮮だ。これもお前の愛のおかげだな・・。」
「恥ずかしい奴・・。っふ。」
「おぉ!?確かにお前が笑うとこは初めて見たが・・なんと言うかシニカル?な笑いなんだな。」
「・・着いたぞ。」
第三アリーナの入口についていたので俺は入りながら零式装者強化装備を展開。
「・・なんというか、・・エロいな。」
「そうか。」
そこで、ラウラはこそこそと腰の小物入れのバッグからカメラを出す。
「その、写真撮っていいか?」
「何故?」
「部隊の部下に送る。クラリッサがそう言う姿が見れたら写真を送ってくれと言っていた。」
「それに何の意味がある?」
「・・愛、ですよ!!っと言っていた。」
「だから、何故そこで愛!?」
「部隊員が言うには愛は世界を救うらしい。あと、クラリッサだけが言っていたが、せ、【性欲を持てあます】?だったか?」
「・・あの馬鹿が‥。」
俺はアリーナのグラウンドに出て、そこで屈伸や柔軟をして時間をつぶす。
「・・・・。」
なんかラウラが無言でじっと見ている。どうしたんだ?
「・・イチカ‥。」
「なんだ?」
「動くたびに尻や胸板がはっきりと見えてエロいぞ。」
「男の見たって嬉しいもんじゃないだろうに。」
「いや、クラリッサの言う事が分かって来た。うん、コレは性的に興奮しそうだ。」
「こんな所で発情すんなよ。」
「ま、今は抑えられるが・・うん。」
なんで(今は)って付けた。じゃあ、今じゃ無ければヤバいのか・・。
「すみません、今よろしいですか?」
「・・?誰だ?」
「わたくし、一組のセシリア・オルコットと申します。一度お話ししたかと思うのですが?」
「・・・?」
「わ、忘れてられてますか‥。一組のクラス代表を決める時、試合後に貴方がピットに入って来たので名前をお聞きましたが?」
「あぁ、そうだったな。俺は名乗ったが時間が無かったのでそのまま出撃したんだったな。で、オルコット。何の用だ?」
「率直にお聞きします。貴方は何者ですの?その機体の異常性に、ソレを扱える精密な操縦性。相手の動きを見切る洞察力とどう見ても普通じゃありませんわ。」
「前も同じような事を聞いてきた奴がいたが、俺は俺だ。」
「そうだな。イチカはイチカだ。そして今や第二の男性操縦者にしてアイドル大統領で、イグナイト社筆頭研究開発兼主任だもんな。」
「っち、馬鹿‥!ソレはまだ機密だぞ!?」
「な!?す、すまん!!」
「ひ、筆頭開発員!?まさかその機体も貴方が作ったと!?」
「っち・・。大声で言うな。・・そうだ。コレは他に言うなよ。アルケミストおよびサイレント・ミラーは俺の制作だ。・・なんだ?」
なんか、オルコットが口を押さえつつ下を向いて考え込むような表情をしている。
「別にイギリスのBT兵器のデータを盗んだとかじゃない。マドカのミラービットのデータはイグニッションプランの前に出来ていた。それに、あの機体の特性上、ミラービットが出来たんだ。元は普通のビットの予定で・・なんだ?」
今度は地面に膝を付きお願いするようなポーズをとっている。いや、ソレは神に祈るポーズだろ。それで、なんで俺を見ている。
「その、お願いがあります。無理は承知ですが、妹さんと一度でいいので戦闘をさせていただけませんか?」
「いや、何故俺に言う?マドカに言え。」
「その、一度断れまして・・【イチカに怒られるから勝手な事は出来ない・・。】って。」
「俺を出しにして断ったか?いや、そうか・・確かに難しいな。」
「な、何がですの?」
「その、お前の機体とお前が無事じゃ済まなくなる。と言う事だ。」
「は、何故ですの?」
「あの機体の特性上、戦闘になった時、出力を押さえても結構な被害がある。その理由はあの機体の特性が、【分解】と言う所なんだ。まぁ、これ以上は言えないが、前の戦闘の際にもIS操縦者に火傷とかを負わせている。SEを削り過ぎて操縦者の絶対防御さえも越えかねんのだ。命の心配までは無いが・・代表候補生に怪我をさせたとなれば国際問題になるし・・。お前が良いと言ったという問題じゃないんだ。」
「そ、それは・・確かに。しかし・・わたくしもあの偏向射撃が目標でして・・。」
「ん?それならさらに無駄だぞ?アレは機体から微粒の粒子によって反射屈折させているだけだし、それ以外は収束と反射しかない。正確に言うと【ビームを曲げるという偏向射撃ではない】と言う事だ。レーザーでやるなら光粒子に反射させると言ったイメージを持つ方がいいと思う。レーザーを発射する。その光は一方、この際は銃口から前方【Z軸方向】にしか進まないのが普通だが、その際に光の粒子同士をぶつけ会い横にある粒子同士【X・Y軸方向】へ干渉させることで曲げることは可能だ。しかし、光粒子と言う物のイメージが出来てソレを大量に認識、干渉するイメージを持たなければいけない。普通なら脳が焼き切れそうになるが?」
「???申し訳ありませんが、本当に分かりませんわ。その、お時間を取って頂いて講義などをお願いしたいのですが‥。」
「むぅ・・。私もイチカが何を言っているのかまったくわからんかったぞ?」
「そうか。ならば、今日の放課後に講義をするか。マドカの勉強にもなるからな。」
そう言い後ろを向くと、簪がメモをとっていてマドカは目を回していた。
「・・うぅ、意味がわからん・・。」
「流石師匠・・勉強になります・・。」
そう言う簪の後ろで何か光った気がしたのでそっちに目を向けると坂上が向こうから顔を紅くしてこっちを見ている・・訂正、望遠レンズの大型カメラで写真を撮っていた。なんだその本職の野鳥観測用の装備みたいなものは・・。
「おい、お前!!何セシリアを虐めてんだ!?」
「やっぱり、そのような卑劣な奴だったんだな!?恥を知れ!!」
そう織斑が叫びながらこっちに来る。あぁ、セシリアが拝むようにしていたから、俺に何か悪いように言われていると思ったと。
「別にそうではない。放課後、一緒に訓練が出来ないかと言われていたが、会社の理由から難しい所があると言っていただけだ。」
ラウラが俺の前に出て庇うように道を塞ぐ。その背中はかっこいいと思ってしまった。
「な、ラウラ?なんでそこに居るんだ!?」
「ん?・・何だ貴様?私はお前の様な男に名前を許したような覚えはないが?何故私の名前を知っている?」
「え、い、いや・・前、ドイツにこういう子がいたと千冬姉から聞いていてな・・。」
「ふん、あの織斑千冬か‥。聞くところによると私が四組に編入になっているのに無理やり変更しようとしたとか‥。まったくIS学園の教師と言うのに聞いてあきれる行動だな。」
「な!?お、お前!?千冬姉に憧れてたんじゃないのか!?」
「ソレは過去の私だ。強さ=力と思いこんでいた頃のな・・。」
「な、何を言っている!強さとは力だ!何者にも屈する事無い絶対的な力。それが強さだろ!!」
「かわいそうな奴だな・・。私はもう、そのような事は思わない。時間の無駄だな。イチカ、マドカ、更識。シャルが来たから向こうに行くぞ?」
「そうだな。・・アイツ、なんであんな所に立っているんだ?」
目線の先にはアリーナの観客席の一番下。今はシールドが出ていないが、そこに仁王立ちしている。
「馬鹿なんだろ。そろそろ怒られるから引きづり下ろすぞ?」
「後でアイツ連れて来い。もう一回、掴んでおく。」
「・・南無~【‐人‐】」
なんかラウラがおかしい。絶対クラリッサの所為だな。今度言って同じようにお仕置きしておくか。
「な、なんで・・なんでシャルがあっちに居るんだ‥。一組に入ってきて俺が助けるシナリオだろう!?意味がわかんねぇ・・。やっぱり野郎の所為か・・。なんつったけ?ダインスレイフとか言ったか?モブの癖に!!」
いまだにシナリオ云々行ってるオリ主(笑)はどうしようもない・・。
・・事もないんですよね。
それの内容はいずれ・・。
ふふふ・・。