インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】 作:金宮 来人
明日遅くなるため今晩のうちに投稿です。
時間指定すればいいんですが、
投稿はパソコンをつけた時にするのが楽しみになってしまって。
作者の都合です。すみません。
では、怒涛の展開の13話。
どうぞ、お楽しみください。
実習はまったく問題無く、専用機持ちをリーダーとして各班に分かれてと言った時に・・俺の所に大量に女子が殺到し、織斑の所には篠ノ之ぐらいしかいなかった事が問題だったか。
ちなみにその時判明した事だが、この学校にはかなりのアニメ好きや、ロボもの好きの女子が多いらしい。口々にそんな事を言っていたのを聞いた。
そして、昼休憩になり俺は屋上に出てスコールに連絡をする。
「スコール、放課後に生徒相手に講義をしたい。視聴覚室を使えるか?」
『抗議?・・あぁ!講義ね。うんうん、生徒同士で教え合うって言うのはいいわね。青春してるじゃない・・。で、視聴覚室?いいわよ。一応聞いておくけど、内容は?』
「ビーム兵器の偏向射撃説明とレーザー兵器の偏向射撃の説明。」
『・・・。イチカ・・言っておくけどそれって仲間内だけよね?』
「いや、イギリス代表候補生セシリア・オルコットがいるが。」
『・・・。なんで貴方がする事に?貴方の素性はうちの会社の秘匿情報よね?』
「ラウラがばらした。」
『あの馬鹿チビ黒兎いいいい!!』
「で、行ってもいいのか?」
『えぇ、わかったわ・・。ついでにその馬鹿も連れて来て。御仕置きしておくわ。』
「わかった。」
電話を切って昼食をとる。携帯食料をかじり、小型端末を操作する。二人(・・)ほど人の気配がする。そして、急に首から違和感があり意識をそっちに向けると、待機状態のアルケミストが光った。
「・・何のつもりだ?」
「うるせえ!!てめえのせいでめちゃくちゃだ!!どうしてくれる!?」
いきなり首元に剣を振って来たらしく、それに反応したアルケミストが緊急展開したらしいが、流石に俺もこんな所でISを展開して襲ってくると思って無かったので少し焦った。流石は俺の相棒だ。
「意味が分からん世迷言ばかり・・何なんだお前。」
「ソレはこっちのセリフだ!!お前こそ一体誰なんだ!?何なんだよ!?ダインスレイフなんて奴は原作にはいなかった!!どういう事なんだよ!!」
「?‥原作とか一体何なんだか。・・所でお前、こんな所で無断でISを展開していいと思ってんのか?」
「ソレは俺が襲われた事にすればいいんだ!!箒がそう発言してくれるからな!」
「その篠ノ之は居ないが?」
「隠れてんだよ!出てこい箒!」
(・・・。)
「どうした!?なんで出てこない!?」
「ソレはそうだ。だって、ここには俺と、お前、そして・・IS学園生徒会長(・・・・)しかいないんだからな。」
「その通り!私、参上!ってね?」
扇を開きそこには【神出鬼没】と書いてある。
「な!?ほ、箒は!?」
「私を見たら木刀を振り回して来たので、さっさと無効化して生徒指導室行きよ。」
「な!?なんで・・そ、そうだ!俺、コイツに襲われかけてそれでISを展開したんだ!!俺は悪くない!!」
「おバカさん。私は初めからここに居たの。全て見ていたし、私の専用機にも録画してあるわ。言い逃れもできないわよ。・・はぁ、なんでこんな馬鹿の為に簪ちゃんの機体が一時的にも凍結されたのかしら・・。」
そう呆れたように溜息をつく。
「さて、キミもさっさとISを解除して、投降なさいな。まぁ、おそらく専用機は没収だろうけど。」
「う、うるさい!!コレは俺の機体だ!俺のもんだ!!誰にも渡さない!!」
そう言いながら逃げ始める。屋上から、逃げてアリーナの方に飛んでいく。
「・・まったく、・・コレは専用機没収なんてもんじゃないわね。・・でも、あの単一仕様能力は厄介よね・・。手伝ってもらえるかしら?」
「簪にはよくしてもらっている。その姉なら一応手伝うのはやぶさかじゃない。・・と言うか、むしろこれは俺にやらしてもらおう。」
「あら、そう?じゃあ、お姉さんサポートに回るわね。」
俺は頷きアリーナ上空に急ぎ、織斑を発見。第二アリーナに降りて隠れる所を探しているようだった。
「第二アリーナに発見。十秒後、アリーナのシールドを展開し、各ブロックをロック。ピットにも入れないようにしてくれ。」
『分かったわ。カウント10、9、8・・』
カウント始まったので俺は急降下。アリーナ内に≪ドオォォン≫と音がするくらいの勢いで降りて、砂埃を上げる。
「な、なんだ!?だれだ!?」
織斑が驚いている間にカウントが0になる。シールドが展開され更に隔壁や扉が閉まる音がする。
「な、なんだよ!?一体何なんだよ!!俺が主人公だ!俺がオリ主だぞ!?あいつも千冬姉に捨てられて・・これで俺が主人公だと思ったのに・・【織斑一夏】が居なくなったからやっと俺の思う通りに・・原作の一夏の位置に俺が入れると思ったのに・・くそ・・こんな所で終われるか・・終われるかぁああ!!」
『そうか・・そんなために・・俺は・・オレは!!』
≪コード・・アイギス & コード・・ヘキサ 起動≫
『ぐおおおぉぉぉぉおおお!!』
「な、なんだ!?またてめぇか・・!?」
「テメェだと・・俺は・・イチカ。イチカ・ダインスレイフだ!!」
「イチカ・・イチカだと!?お前、一夏か!?死んだんじゃなかったのか!?それじゃあ、今までうまくいかなかったのも・・てめえが生きてるからだクソオォォお!!死ねよぉぉおお。そしたら今度こそ俺が主人公だあぁあ!!」
『・・『defendend. guardend. protectend AIGIS tron ~♪』 』
俺は【俺が造りあげたギア】を纏う。聖遺物を変換するだけじゃなく、俺自身の意志と俺の意味を込めたギアだ。つまりはこのギア自体は【オレ】だ。
元々蒼かった装甲が、黒と青に染まりより重厚な装甲になる。更に一層大きくなった背中と両肩に大楯が装備され、空中にもシールドビットが四機漂う。
『守れ、護れ、衛れ!!≪我が身は他が為に或!!≫」
『『『『そして、我が身は貴方の為にある!!』』』』
後ろから、青、紅、黄、緑の光が飛び出し、それぞれシールドの上に立つ。
『コード・・ヘキサ・・最後の鍵だ・・『デュランダル』!!』
手に黄金に輝く剣を出し握る。
シールドの上にガリィ、ミカ、レイア、ファラが乗っている。そして、そのシールドがそれぞれの色に染まり彼女たちはそれぞれ乗っているシールドに消えて行く。
「な、何だ今の・・なんだその機体・・一体お前はなんなんだよ・・」
『俺は俺だ。今から、貴様を無力化する。これ以上抵抗するなら・・その機体も破壊する。護るために。守るために。衛るために。』
「や、やってみろよぉぉおお、このでき損ないがあぁぁあ!!」
そう吠えながら突っ込んで来た。俺はその剣をデュランダルで受ける。
「何!?じゃあ、これならどうだ!!」
雪片二型と言う剣を展開しエネルギーモードで切りかかって来た。しかしそれももう一度受ける。
「その剣切ってやぁ・・何ぃ!?なんで‥」
『・・ふん。どうした?』
「なんで零落白夜で切れないんだ!?」
『デュランダル・・絶世の命剣。その剣は決して壊れず、その硬さに折るためにぶつけた岩が切れるほど。この剣も俺と一緒で、斬るだけじゃなく守る事が出来る。だから・・』
俺は蒼いシールドを背中に装備して、剣に氷をまとわせ、長さを伸ばす。更に、織斑の足元を凍らせ動けなくして、俺は後ろに下がり遠くから何度も切る。
「ぐあ!?・・くっ、くそっ卑怯だ!!」
『一番初めに俺と相対した時の行動覚えているか?そんなお前に、その言葉を言われる筋合いはないな。お次はこれだ。』
黄色いシールドを次は装備、腕にコインが乗ったガトリングが装備され、そのコインを超速連射する。
≪ドガガガガガ≫と言ったおかしな音が鳴り、織斑の足がまだ凍って動けない事をいいことに好き放題撃つ。
「あががががぁあ!?」
剣一本しかない織斑は何か楯にする事もできず、ほぼ全弾くらう。そこで足の氷が砕け、織斑が移動し始める。俺は撃つのをやめるとシールドを赤に変える。
「これなら・・どうだあ!!」
そう言いながら瞬時加速をする。が、俺はそこに右手をのばすだけ。その右手は爪が伸びまるでその一本一本が刃物のようだ。そして、そこに織斑が零落白夜を発動し突っ込んでくるが、
≪ガキィン≫と音がしてそれを止める。
「な、なんだこれは!?」
紅い六角形の集合体みたいなものが球体となっていてそれの中心に炎が燃えている。
『『どっかーん。』』
そう俺とミカの声が重なり、目の前の球体は大爆発を起こす。
「ぐあぁぁぁ!?」
そして、更に手から高圧縮カーボンロッドを撃ちだす。飛んでいく織斑に空中で当たりそのまま俺も飛んで新たに出した長い棒でたたき落とす。
「ぐおぁ!?」
地面にたたきつけた織斑はもうボロボロで、すでにSEはつきかけている。だが、オレはまだ終わるつもりはない。
『どうした。終わりか・・。』
「ま、まだだ・・俺はなんかに負けてない。負けてなんかねぇえ!!」
そう叫んで織斑が突っ込んでくる。俺はそれをもう一度デュランダルで受け、更に、シールドを緑に変える。
『・・その剣、それがお前の希望か・・。』
「そうだ!!この剣が、千冬姉の力がある限り負ける事は無い!!テメェの様なでき損ないにはなぁ!!」
『ならば、その希望をへし折ってくれる。』
俺はそのままデュランダルに力を込め風を起こし、自身の機体にも風をまとわせる。すると‥
≪バキィイン≫
「な、・・・ゆ、雪片が・・千冬姉の・・絶対の力が・・。」
雪片を壊した。ファラの力をまとったおかげで概念武装も使用できるのだ。
『【ソードブレイカー】・・剣である物なら壊せぬ物は無い。守るために壊す。それも俺の機体の理念だ。』
シールドを外し、全員がまたシールドの上に立つ。
「っち、屑が・・てんで弱すぎる!!」
「まったく、私が派手に活躍出来る暇もないとはな・・。」
「まったくだゾ。簡単にバラバラになられたらつまらないぞ。」
「まぁ、私はあの腹の立つ剣をへし折れましたので、少しは満足はしましたわ・・。ほんの少しだけど・・・。」
「お、お前ら‥何者なんだ!?何なんだ!?」
「「「「オートスコアラー。マスターに尽すために作られた存在」」」だぞ。」
『どの道、もうSEも無い。お前は終わりだ‥。』
「う、うわぁああああ!!」
逃げようとアリーナのピットに向かうがそこはロックされていて空かない。そして、空かないと思った織斑は他の方に逃げるがどこからも逃げることはできない。シールドを切ろうにも、剣はもう無いのでそれもかなわない。もう、袋の鼠だ。
「出せ!!出せよオぉお!!俺は主人公だぞ!!物語が終わっちまうんだぞおお!!」
『意味が分からん。この世界が何かの物語とでも思っているのか?だったら、その物語はさぞかし駄作だな。主人公がこんな屑ではな・・。面白い事を教えてやろう、織斑。』
「な・・なんだよ・・」
『能ある鷹は爪を隠す‥。知っているか?俺の小学生から中学までの成績テストの点数を・・。』
「いつも俺より低かったじゃねぇか・・何が能ある鷹だ‥。」
『そうか、じゃあ、六年の時は理科は何点だった?』
「小六?理科は・・60点だ。」
『じゃあ、社会は?』
「・・60点・・。」
『じゃあ、国語は?』
「ろ、60点・・。」
『算数。』
「・・60点!?」
『小五は?小四は?逆に中学一年時は?覚えてるだろ!?お前がいつも比較してたんだからなぁああ!!』
「す、全て・・60点だ!そ、そんな!?」
『計算していつも60で止まるように、中間の成績をとるようにした。成績をすべて見た束は気が付いたようだがなぁ。だが、比べると世間も織斑千冬も点数が全て。成績しか人を見ない。あの女には弟なんか愛するする気はない!ただ自身の思い通りになればいいだけだ!!だから俺は織斑を捨て、イチカ・ダインスレイフとして生きると決めた。お前も、目が覚めたらよかったのにな‥。』
「・・そ、そんな・・。」
『その機体、解除しろ。・・そろそろ体がきついだろ。手当てしてやる。』
「・・すまん。おれは・・。おれ・・、は・・。」
力つきたようで、俺が手を出して前に来た所で意識を失った。そのまま、白式は待機状態になり、何故か織斑の腕から勝手に外れて落ちた。俺も即座に解除し、コイツを支え頭をぶつけないようにする。
「・・マスター、優しすぎんじゃねぇ?」
「コイツもある種この世界の被害者だ。・・俺は壊す事もするが、基本は守るためにある。あの心を捨てたのだったらコイツも俺が護る価値のある男だ。・・それに一応、こんなのでも俺の弟だしな。」
「マスター、アリーナのロックが解除されるようです。我等は戻ります。」
「あぁ、よくやったなお前ら。」
「ありがとうございます。しかし私達の存在意義は」
「ぜんぶマスターの為だぞ?だから、もっと頼って欲しいぞ。」
「ふふ、分かった。ありがとうな。」
そう全員の頭をポンとなでると笑いながらまたアルケミストの中に戻っていく。
「・・更識楯無。終了したぞ。」
『こっちは逆に大変よ。さっきまで私以外からロックがかかって、そのままハックされたんだから。キミがISを解除してから急に消えてロックが開いたぐらいよ。』
「そうか・・。」
束だな。下手な邪魔が入らんようにしたか。
「担架を用意しておけ。コイツを運んで行く。」
『あら?そこまでしてあげるの?』
「今回、最後にちゃんと話した。お互いに本音でぶつかり合って、想いが伝えられた。きっと目が覚めたらコイツは今までのコイツじゃない。それに、・・お前は知っているだろうが一応コイツは弟だからな。」
『そうだったわね。お兄ちゃんは強いわね。』
「そうか。そろそろ中に入るから担架と医療班の手配を頼む。」
『もうしてあるわ。そして、悪い事にそこに織斑千冬が向かっているわ。』
「あぁ、目の前でこっちを睨みながらつっこんで来た。片手に真剣を持ってるがな。」
『はぁ、本気でクビになりたいのかしら‥。まぁ、いいわ。そっちにスコール先生とオータム先生が向かったわ。』
「了解した。・・!」
近くまで来た織斑千冬が首めがけてその真剣を振って来た。避けなければ首が飛んでいた。
「貴様あぁあああ!!よくも、よくも冬二をオおお!!」
「ふん、貴様にとやかく言われる言われる筋合いはないぞ、織斑千冬。成績の良くない弟一人を見捨てて見殺しにして、出来のいい弟は自身の思い通りに行くように恐怖を植え付けつつ、自身の後ろを付いてくるように仕向けた癖に。」
「な、に!?」
「ふん、貴様の弟はきっと目を覚ました時、貴様にこう言うだろう。【俺を騙してたのか‥。】ってな。」
「き、さ・・ま、貴様あ!!」
もう一度振りかかって来た剣を左腕で受ける。そこにはシールドがついてあり、その色は緑。つまり、・・≪パキィン≫折れる。
「く、くそぉおお!!」
「そこまでよ!」
部屋に銃を構えた兵が数人とスコール、オータムが入って来る。
「IS委員会から【織斑冬二】および【織斑千冬】の確保が入っています。冬二からは専用機の所持資格のはく奪、織斑千冬はIS学園教師資格はく奪および、殺人未遂の現行犯として逮捕状が出ています。おとなしくしなさい!」
「私に逮捕状だと?・・私の後ろには篠ノ之束が居るんだぞ?私の一言で世界中のISを止められるぞ!?良いのか!?分かったらさっさと下がれ!!」
『ふーん、そんなこと言うんだ?』
「な、何!?」
急に施設の電気が消えたと思ったらモニターが勝手につき、そこには
「た、束・・。」
『私、もうあんたと手を切ったって言ったよね。イっくんを捨ててさ・・自称天才の馬鹿を私に押し付けようとしたから私は逃げた。そしたら、彼にであった。ねぇねぇ、彼の名前知ってる?』
「ダインスレイフだろうが!それがどうした!そしてこれはどういう事だ束!!」
『そうか・・そこまで馬鹿だったか‥うん、言っていいよね。イっくん・・。』
「そうだな。許可しよう。あと、あの冬二は目が覚めたら要監視だけで、下手に手を出すなと言って置くぞ。俺は帰る。スコール、オータム。残りの事は楯無が終始見ていたからそっちに聞け。もし問題があればすぐに来る。」
「「わかった。」わ。」
俺は部屋に帰る。もう歩くのも億劫なので六角形の光から手に紅く光る瓶の様なものを出しそれを地面にたたきつける。すると俺は次の瞬間には自室に帰ってきていた。
「・・・。くー・・。」
「ここに居ますよ。イチカ様・・・。」
俺はクーを膝の上に載せて頭をなでながら、無言で座り続けた。
『じゃあ、面白い事を教えてあげようか。彼の名前は・・イチカ・ダインスレイフだよ?』
「イチカ‥だと?まさか‥あの一夏か!?」
『分かるか?この馬鹿が。彼はお前が捨てた弟で、本当は私を超える本当の天才だ。・・だからこそ人の心理と世界に敏感であるが故に愚かに見せていた。』
「あのでき損ないのごくつぶしが・・どうして‥生きているんだ?死んで清々したと思っていたのに・・。今頃‥。」『私も騙された口だけどさ、彼自身を見る事が出来ると凄いんだよ?だから言っとこう。お前なんかに付く位なら私は宇宙に行く事をあきらめるし、世界を相手にもできる。それくらい私は彼の事が大好きだ!!こんな私を許して一緒に居てくれる。そんな彼のあったかさに触れた。もう私はお前みたいな馬鹿に付く事は無い。力で抑えられると思うなよ!!それなら私は死んだ方がましだとさえ言える。さぁ、そこの馬鹿女を連れて行ってしまうがいいさ。私は絶対に手を出さないと誓おう!!』「束えええ!!」
『私の名前を気安く呼ぶな!!お前も、篠ノ之箒も大っ嫌いだ!!』
そう言って束は画面を切り、ハッキングを解除する。証明が付いた時にはオータムがすでに織斑千冬をロープと鎖と手錠、更にワイヤーで拘束していた。厳重すぎやしない!?
「イチカの・・苦しみしらねぇだろ。・・私が・・初めにあった時、アイツ誘拐犯と話してたんだぜ?しかも笑顔で。アイツを金で売るって言われて『良い金になると良いな。』[それで達者でくらせ]とか『あまり悪い事はせず今回で終わりにしとけよ?』なんて身を案じてまで居るんだぞ?馬鹿かと思ったけど、あの後分かった。アイツにしてみれば、世界中の人間は殆ど平等なんだ。ただ、嫌いな人間はいる、ただそんなことぐらいなだけ。自分の気に入るかどうかだけでそれ以外は許しちまうんだ。懐の深さや優しさを知らず、自身の価値観だけで気に入らないってだけで傷つけて来たこの女を、私は許せねェ。だが、イチカが任せたというのなら、お前は殺さない。殺すよりも後悔する様な眼に合わせてやる・・。」
そう言ってオータムは織斑千冬を連れて行った。
彼女は後に弟から絶縁状を突き付けられた。そして、一人精神がおかしくなり幽閉され続けた。
誤字脱字、展開に無理が有る等の感想などや、、
作者に言いたい事が有る場合も感想にどうぞ。
評価等も気軽に思った通りにどうぞお願いいたします。