インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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今年もあとわずかとなりました。
新規投稿をこんな時期に始めるのもなんですが、今年の事は今年のうちに。
書いたなら上げる事を決意しました。
今年はとても多くの方や皆様にお世話になりました。
この場にてお礼申し上げます。ありがとうございます。

では、今回からアプリ『戦姫絶唱シンフォギア・エクスドライブアンリミテッド』の世界に入り込ませたいと思います。
では、本編へ。


戦姫絶唱シンフォギア・エクスドライブアンリミテッド編
異世界旅行記 ~シンフォギアXD編00


ある日、暇な休日だからと外にでて歩いていると何かしらの音が聞こえる気がした。

その方向に歩いて行くと変哲もない路地だったが、違和感を感じた。いやな気配を感じた俺は体をひねろうとしたが急に光りに包まれた。

「な、何だコレは!?」

そう言っているうちに光りは増して、目の前が白くなったと思ったら・・

『ガヤガヤ・・』

知らない町に立っていた。

「・・ここは、何処だ?」

俺に気がついてないのか、はたまた俺は別に気にされない様な格好なのか。

「いや、この真夏のような季節にロングコートで大きな帽子をかぶった俺は明らかに異様である。なら、気にして居ないのではなく気が付かれて居ないという事か。

「よくわからんが・・先ずは・・」

『ウーウゥー!!・・』

「何の音だ!?」

「の、ノイズが発生したんだ!!逃げろ!!」

「ノイズ・・俺はアルカノイズなどは撒いていないが・・」

そう言っていると通路の奥から走って来るように確かにノイズと呼ばれる物らしき存在が集団でこちらに向かってくる。

「・・良くは分からんが・・相手になるか。」

ロングコートを脱いで『ジャラリ』とギアを取り出す。

「今回は・・手始めだからな。『Croitzal ronzell gungnir zizzl~♪』」

ISではなく直にガングニール・ラストウィングを纏い、両腕を合わせて造り出した槍を構える。

「さて、先ずは・・肩慣らしと行こうじゃないか!!」

走り出し、俺がギアを纏った瞬間に色の変わったノイズに槍の先を突き刺す。

「てんで弱すぎる!!そぉら!そらそらぁ!!」

横薙ぎ、連続突き、石突で撃ちあげて蹴りと共に踏みつぶし圧殺する。

「こ、これは!?」

そこに俺と同じようにギアを纏った女が来た。蒼いソレは【アメノハバキリ】か。

「そこの貴様!!なぜシンフォギアを・・」

「御託は後だ!!先ずは人命優先しろ猪武者!!」

「っく!?分かった!!」

女は蒼ノ一閃を使い、俺は槍と回転させたまま集団に突っ込む。中から突き上げて吹き飛ばし、残りが一体になったのを見て槍を投げた。突き刺さったノイズは崩れ去り、そこには俺と女だけになった。

「さて、話してもらおう。何故、シンフォギアを・・ましてや奏と一緒のガングニールを装備しているのか・・?しかも男が!」

「あぁ・・俺はイチカ。・・イチカ・ダインスレイフ。呪われた名前の装者にて、錬金術師。歩いていた所を急に光りに包まれたと思ったら此処にいたんだ。そして、ノイズに襲われたから俺は戦った。お前は?」

「私は風鳴翼。ノイズに対しては昔、もう一人の相方がいたが・・戦いによって命を失って以来、一人で戦い続けて来た。防人の剣なるこの身で人を守るために。」

「そう・・か。先ほど言った奏という者だな。そして、アメノハバキリの元の持ち主はお前さんのようだな。」

思い出した。古い記憶だったが、シンフォギアの知識の中にいたはずだ。

「元の持ち主・・とは?今もこの身に纏っているが・・。」

「俺には・・ほら・・。」

『ジャラリ』

「他のギアもある。今の所、六種類装備可能だ。」

「そ・・そんな・・では、適合手術は?」

「俺は体自体をつくられた存在でね、簡単に言えば・・『神さまに造られた人型の器』だな。一応、合わないギアもあるし、そこら辺はお前さんの上司・・が居るのかは知らんがそこら辺と話そうかと思うが?」

「最後に聞いておく、何処から来た。」

「他の世界・・異世界から・・だろうな。」

 

~移動

なるほど、このようになっているのか。

俺は錬金術の術式で音と風の流れから大体の構造を把握する。大きなシャフトとなっているこの形状には、違和感を持たざるを得ないが・・。

「珍しいのか?」

「あぁ、・・聞き忘れていたが年は?まだ若く見える。」

「まだ学生の身だ。若いせいで不甲斐なく思われるが・・。」

「そうか。俺は・・若輩者でな35歳だ。」

「はぁ!?15の間違いでは!?」

「一度は普通に15の見ためだったのだが、ある事件で五歳児の見た目に戻ってな、アレから二十年。長かったが、やっと見た目が年を取ったんだ。最初の五年は変わらずにいたので焦ったものだ。」

「は、はぁ・・では、本当に?」

「あぁ、35歳だ。(面倒な転生の話は置いておこう)そういえば、俺はどう言う扱いになるんだ?」

「ソレは何とも・・。我等の組織も一枚岩ではない所が有りますので・・。」

「面倒な話だな。まぁ、俺の邪魔をするなら・・叩き潰す。」

睨むと一歩下がりながらも、覚悟を決めた様に前傾姿勢で口を開いてきた。

「邪魔・・と言うと?」

「決まっている、ただ単に帰りたいだけだ。」

「帰りたい?それだけなのか?それだけの力を持っているのに?!」

「アッチじゃノイズは存在しない。俺はただ自分の能力を生かす為にシンフォギアシステムを開発したにすぎん。それに、俺の本分は錬金術だ。更に言うと家族がいる。十分すぎる理由だと思わないか?」

「そ・・ソレはそうだが・・。」

「それより・・着いたようだ。」

ドアが開き、そこには黒い服を着たグラサンの男が二人とスーツ姿の青年らしき男が一人。計三人がいた。そのうち二人は銃を構えて俺を見ている。

「・・コレが歓迎か?」

「貴方がどう言う存在か分からない以上、こうしなければならないのは義務です。」

そう言った男に俺はシールドを出して見せる。

「『ヘルメス・トリス・メギストス・・』コレで俺にその銃は効かんが?」

「・・侮っていましたね・・。目的は?」

「話すだけだと言っている。面倒な奴らだなぁ・・。俺も何やら巻き込まれた様で急にこの場所に送り込まれてきたからよく知らんのだよ。・・ったく。それなのにどいつもこいつも喧嘩腰で、買ってやろうか?施設一つぐらいは吹き飛ばせるぞ、あぁ?」

「待ってください!・・話していたうえでこの方は安全です。銃を下ろして、話し合いましょう。この方は帰り方が分からなくて困っているだけらしいのです。」

「帰り方とは・・?」

「異世界から来たと・・言っています。」

「異世界・・?」

その場で話はやめて移動した。歩く際に俺は自身の三重のシールドを三方向にずらし前左右を固める。

「で、俺が話すべき相手は誰だ?さっきの青年じゃねえだろうな?」

「この施設の責任者は俺だ。」

赤いシャツと髪、髭と顔の濃い男が前に出て来た。

「名前は風鳴弦十郎。基地司令をしている。」

「イチカ・ダインスレイフだ。家族はいるが、全員血縁関係は無い。錬金術師で、シンフォギアも扱える。IS・・『インフィニット・ストラトス』と言うパワードスーツみたいな物が有る世界から来た。歩いていたら急に体が光って、気が付いたらこの世界にいた。一応、この世界の知識は・・神に造られた時に頭の中に書き込まれているから一応は知っている。多少、古いので思い出すのに苦労するがな。さっき言った世界で、シンフォギアをISに合わせて開発する作業をしていたので改造等は得意だ。・・これ位で良いか?」

「色々と言いたい事はあるが・・先ずは敵対する意志は無いんだな?」

「ない。帰る方法さえ分かればおとなしくしてるつもりだ。手伝えというなら手伝う位はする。代わりに衣食住を寄こしてくれるならな。それじゃない限りはどこかで雑魚寝でもする。死にやすい体だが、死ねば元の世界に戻れる可能性もある。そちらに一応の体を用意している。小さいけどな。また五歳児の体になるのは煩わしいが、背に腹は代えられん。」

「まてまて、早まるな。とりあえずは何故ここに来たかを探り、原因を解決する方がいいと思う。事は穏便に済ました方がいい。」

「いきなり銃を向けられたのに、穏便とはよく言う。」

「ソレはこちらの不備によるものだ。正式に謝罪しよう。申し訳ない。」

「ふぅむ、話が分かる男で良いな。どれ・・この筋肉の付きようなら相当鍛えているようだな。話が分かり、強い男で礼儀正しい。そう言う相手は物分かりがいいと相場が決まっている。よし、腹を割って話して見よう。謝罪は全面的に受ける。」

「重ね重ねありがたい。所で、なかなか貫禄が有るのは何故ですかな?どう見ても見た目は少年なのですが、下手をすると此処にいる小川よりも年上に感じる。」

「これでも35歳なのでな。死ぬ目に合ってなぁ・・錬金術師と言う事で体を一度造り変えたのだ。死ねば用意していた体に記憶を転写してまた活動できるという事だ。15の時に一度死んで5歳児の体になったのでこのような貧相な見た目だ。不甲斐ないものだよ。」

「いえいえ、それは・・何と言うか・・私どもの理解できる範囲を超えてますな。」

「まぁ、そこらはどうでも良いさ。手を組むか組まないか。それが先ずは話す事だよ。」

「それもそうです。では、こちらへ・・。応接室で少し詳しい事を話しましょう。」

 

「光りに巻き込まれて・・ですか。」

顎に手を当てて考える様に風鳴司令が首をひねる。

「あぁ、歩いていたら急にな。そのような現象の原因となりうる存在に心当たりは?」

「我々の知る限りでは・・。しかし、現れた直後にノイズが出現したというならもしかしたらノイズの関係なのかもしれませんな。そちらも装者と言うことなら、それによって呼ばれたと。そもそも装者とはノイズを倒す者たちですから。」

首を振るが、思いついた様に人差し指を立てて俺の首のギアを指す。

「ふぅむ・・それが事実なら、確かに有りうるな。こちらの世界ではノイズが居ないから考えていなかったが、そもそもの原因がノイズなら確かに製作者で普通の装者である俺が呼ばれたのは分かるな。他の装者はISに組み込んでいるから、装者と言いたりえない。」

「なるほど・・その身に纏う装者が貴方一人なら、それもありうる・・と。」

納得するように腕を組んで頷く。

「事実はどうあれ、俺がここに呼ばれたなら何かしらの意味が有ると見た。それがノイズにあるなら確かに、手を貸す事は俺の換える為の早道となるだろうからな。」

「それじゃぁ、一時的な協力者と言う事で。」

「あぁ、よろしく頼む。」

共に握手をするが周りからは下手をすると親子に見えたらしい。

ここまで暑苦しい父親なぞ要らんわ。

 




はい、みんな大好き『やさグレビッキー』の世界でございます。
なんでこのシナリオかって?
作者が大好きだからに決まってるじゃないですか。
因みに、作者・・ガラケーなのでやってません。
スマホじゃないのでできません。
友人のクリスちゃん狂いに教えてもらって書いています。
『クリスちゃんのピックアップの為なら給料の半分以上課金する!!』
「ひ、控えろガーチャー!礼呪を持って・・」
『できぬぅ!!』「ぬはぁぁ!?」
そんな寸劇の後、自分で引けない彼は、
『頼む、後生だ。クリスちゃんを・・引いてくれぇ・・(ネットリ』
「わ、分かったからそう拝むなよ・・あ、一発で引けたわ。」
『貴方が神か!?貴方こそ神か!?素晴らしい!!』
こんなやり取りが有りましたので、この話をつくる際に、彼には十分に協力してもらっております。(にっこり。

今年最後がこんな文章なんのもどうかと思いますが、皆さま本当にありがとうございました。来年も、よろしくお願いいたします。

追伸 ピックアップガチャで困るたびに持って来ては、自分が引くとレアばかり出ます。自分のゲームでは全くレア引きはできません。・・これって、やっぱり所謂、物欲センサーってやつですかね?

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