インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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今回から、インフィニットソングの主人公を別作品、【がっこうぐらし】とクロスさせたいと思います。
作品を選んだ理由は、この作品をハッピーエンドにしたいからです。
では、皆さまよろしくお願いします。


無限の錬金術師 異世界旅行 学校編『がっこうぐらし』
第0時間目 プロローグ


俺は何度か死ぬたびにホムンクルスを作り、小さな俺になり一生を繰り返した。最終的には自分の年相応のホムンクルス体をつくる事に成功したが。

皆は普通に生き返ったと思い込んでいるが、その実ホムンクルスに自身の記憶を定着させている別人なのだが、そこにたどり着く事は無かった。

結局、五人の【俺】を経験して、知り合いがいなくなると共にその世界への執着心も消えた。その為、その世界のチフォージュ・シャトーを破壊し共に俺も果てた。

これで終わると思って。

 

だが・・

「やぁ、久しぶり。魂の質は変わって無い様だね。器を作り変え記憶を転写して魂を入れこむ。錬金術師らしい行動だ。実に面白い。神に対する冒涜だ。ソレを踏まえてはいるよね?」

「神だろうが知った事か。俺は自身の思った事をする。俺は俺だ。」

「そう、それが君の素晴らしさ、君の価値だ。という事で、君には次の世界へと行ってもらうよ。拒否は許さない。」

「・・べつに拒否もない、所謂転生だな。記憶と技術を持っているだけの、輪廻転生。神道や神話に聞く物だろう。錬金術もその応用を踏まえた部分が有る。神への冒涜とも言えるが、それも神が居たからこその応用。感謝こそすれ、馬鹿になどしてはないがな・・人がソレを行うこと自体がおこがましいと言われるだろう。だからこそ、自身にしか適応させていない。結局は、俺がやったことはこの転生技術の真似ごとだ。」

「そうだね。君自身のホムンクルス体に移行する機能は、この技術の一端とも言える。同じ人間ではなく器を用意して記憶を転写する事で『同一人物である』と世界に誤認識させそこに魂を組み込む。よく考えている方法だよ。」

「この記憶と知識、技術を与えたのはアンタだがな。」

「別に否定はしない。だが、ソレを使うかどうかはまた違うだろう?」

「そうだな・・。」

「という事で、最終的に死を得た記念に君には次の世界に行ってもらおう。という事だ。君は実に面白い素材だからね。次はまったく科学が進歩して無い世界・・という事も考えたが、間違った化学の進んだ世界に行ってもらう。」

「間違った・・科学?錬金術の失敗みたいなものか?」

「ノンノン、・・多くの人が病気にかかる原因は何か。」

「普通なら風邪とかそういうたぐいならウィルスだったり病原菌だったりするな。」

「そう、病原菌つまりは細菌だ。人は強くなるためにいろんなものを作り出す。もし、・・もしもだよ?その過程でできた間違った特性を持つ特殊な細菌が、世界規模を巻き込んだ事故・・規模では災害として、多くの地域に一斉に散布されてしまったら?」

「物によるが・・酷いものなら世界中の人が死に至るな。」

「コレは感染すると本能しか残らず死に至る病原体だ。三大欲求のうち食欲しかほとんど残らず、生存者を食い、死んだ者は感染し、同じ存在へと化す。後は唯、生前の記憶の通りに少し行動する者もいる。そんな特性を持った厄介な物だ。」

「・・昔見た映画みたいなものだな。」

「そう。そんな病原菌が散布されてしまった街に、生き残った生存者と共に君には生活してもらう。」

「・・いや、待て。なぜそうなった?」

「実はね?君の元の世界も数多ある世界の分岐させられた一つにすぎない。元になる根の世界という物から、一つずつ違う要素で終わりも違う物語が作られた仮想の世界だ。つまり『IF』から生まれた世界の一つにすぎない。まだ数多の世界に『織斑一夏』という存在は居る。しかし、それには君の様な錬金術という物を扱う者はほぼ、存在しないと言っても良いだろう。まぁ、可能性に零という物は無い。数多の世界は多すぎて分からない事もある。重要な事は、同じような君は存在するかもしれないが、その君がその世界へ行くとは限らない。そして、認知できる範囲ではそんな存在は知らないという事だ。そう言う理由からその世界へ君がいく事を望んだ存在が居る。その為にその世界が生まれた。そう言う事だよ。神の意志とは別の意志から望まれた世界だからね。決定事項なのはすまない。」

「・・決定事項なのならこのくだりはいらなかったんじゃないのか?」

呆れるように溜息をついてしまう。

「そうだけど、・・じゃぁ君はソレをはいそうですかと納得して受け入れれるのかい?」

「・・・・説明ありがとうございました。」

「よろしい。・・それでは、先ずは君の情報のアップデートだ。その世界にいくにあたって、更に情報が増えている。ソレを与えるのが今回ここで引き留めている理由だ。」

「アップデートとは?何をするんだ?」

「簡単には君の頭に手を置かせてもらう事で、君の脳内にある情報に上書きをする。」

「・・へぇ。」

「今回は錬金術の極意や強化された装備を追加する。扱いには気をつけたまえよ?一発で街一つが消滅する力もあるからな?」

「そんな恐ろしいものを足されても・・。」

「決定事項だ。それから、一応言っておくがその世界の開始地点には女性しか生存者がいない。・・悪い事はするなよ?」

そう言いながらも俺の頭に手を伸ばしてきた。触られると何か情報を書き込まれるような感覚が有る。まぁ、違和感はあっても痛いわけじゃないから会話でもして紛らわそう。

「今まで俺がどれだけの女性に囲まれて過ごしたと・・。見て来たアンタなら分かるだろう?」

「・・不能?」

「違う!!・・その・・家族と認識している相手に手は出せないだろう・・。」

「そうか?・・そうだなぁ・・君達と神とは違うからそう言う物はあまり意識されないものだ。歴史上の神話を見ればわかるとおりに兄妹親族での関係は割とあたりまえのことだ。姉の子を妻として迎えるならまだしも、我が子を妻にした話もある。そんな些細な事を気にしてはいられないのだよ。」

「あまりに意識が違いすぎて引くわ。」

「ソレは良いよ。・・・終わったよ。」

「・・へぇ・・これはおもしろ・・うわ・・コレか。確かに焦土と化すな。」

早速情報を整理してみるととんでも情報が有った。

「ちょっと待て、ホムンクルスの体を作る際に情報を書き換えて女性体にする情報とかいらん。」

「ソレは仕方ないさ。その世界の情報を書き加えただけだ。選別して与えるわけじゃない。必要かどうかは君が決める事だ。」

「まぁ、・・納得しておくとしよう。ではこれで終わりか?」

「そうだね。君が行くべき世界の扉を開いて送りだせば終わりだ。」

「そうか・・また長くなりそうだな。」

「その世界ではチフォージュ・シャトーは使用できない事も記憶したな?」

「確かに有る。世界の軸が違いすぎて、俺の作った『一旦亜空間に入り、計算した場所に送りだすというシステム』を使うワープジェムも使えない事も見えた。ただし、亜空間倉庫だけは使えるのはよく分からんが・・。」

「それはまぁ、君自身の近くだけに発生する物だからだな。手で触れている限り使えるような物と覚えればいい。まぁ、しかし、錬金術自体は使えるから問題は無いだろう。さっき言った通り術式倉庫など自体も使えるし。」

「移動手段には最悪、シュルシャガナを使えば早く移動もできるし、イチイバルでミサイルで空を飛べばいい。」

「そこまでするととんでもだな・・。錬金術の新しい力を使えば問題ないだろう?」

「ん?・・おぉ、そう言う使い方もあるのか。それなら有効活用範囲が素晴らしく広がるな。」

「そうかい、それなら問題は無いね?」

「そう・・だな。後はその世界で過ごさないと分からない事ばかりだ。」

さぁ、そろそろ出発だな。あ、聞いとくことあった。

「あぁ、そう言えば君の機体とオートスコアラーは一時的に使えないから。機会を見てそっちに送ろう。こっちからそっちに連絡はできるから。君に連絡が有る時は昔の方式の電話を送るからそれが鳴ったら取ってくれ。」

「・・なるほど。錬金術師のやり方・・だな。」

「そう。別にこっちはそういう事じゃないけど自由に使える手段は使うさ。行く前に必要な物は無いかな?」

「一応、一回分の抗ウィルス薬。注射器で欲しい。」

「使いやすい様にリンカー型で用意しよう。他は?」

「食料と水・・あと、一応街の地図かな。いきなり生存者のいる所に降りるわけじゃないんだろ?」

「いや、生存者のいる学校前に送るよ。後者に入る前に声をかければ歓迎してくれるだろうね。」

そうか・・歩く手間が省けるならいい。

「それなら一人分の食料を。何もなしだと明らかに怪しまれるだろう?」

「・・それなら用意しよう。ついた際に一緒に荷物は送られてくるようにした。」

「ならそれでいいや。連絡待っている。俺の大事な仲間たちだからな・・。」

「ふふ・・責任を持って預かろう。一応言っておくよ・・死ぬな。」

「くくく・・面白い冗談だな。死んだあとに呼び寄せた奴の言う事じゃないな。」

「あぁ、それもそうだね。コレはこちらからの出発祝いだ。」

お互いに握手をする。するとソレを通じて一つの錬金術の生成物が渡される。

「ソレを使って頑張ってね。それじゃ、健闘を祈る。」

「あぁ、ありがとう。アイツ等の事は任せる。」

 

俺は意識を失って・・眼が覚めると、

「・・あぁ・・・うぁ・・」

見た事のない地獄に立っていた。

 




これから、ゆっくり書いて行きますので、よろしくお願いします。
では、また次回。またね~。
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