インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

45 / 72
どうも、私です。
最近暑いのが更に暑くなってきて寝苦しい日が続いていますね。
私の親戚が熱中症でダウンしました。
皆さんは熱中症に気をつけてくださいね。

では授業を開始します。


第七時間目

俺は落ち着いた所を見ると、部屋に行く事にした。

皆が起きてからの説明には必要だと思うからだ。

「・・さて、何が有るか・・む?」

そこには四色に輝くラピスの様な宝珠が有った。

なるほど・・ここにあの四人分がね・・。

「その力・・使わせてもらおうか。」

四つの光りと共に四種類の記号が体中に刻まれた。

蒼い聖杯、黄金のコイン、紅きロッド、緑の剣。

それぞれの形の象徴があの色の輝きを放つ。

俺はソレをなでるようにして一つずつ触る。

そして、頭に使う形を描くと右手が赤く光り、手首から先が肥大化して大型の爪と真ん中に高圧縮カーボンロッドを打ちだす機構になっていた。

そこに左手に緑色に光を宿して、剣を取り出す。

足元を青く光らせて氷にしてその台座の上に立つ。

剣を消した左腕に黄色を輝かせるとコインでできた黄金のトンファー・・目立ち過ぎだ。

「これはめったに使う事はないが・・気を引くのには使えるだろうな。」

コインをはじいて音を立てればそこへ奴等が集まる事だろう。・・使い方は地味だが・・集まった所をコインで撃ち抜けば派手にはなる・・か?

「皆の力は貰った。必ず、役に立つだろう。」

そう思いを空に告げて部屋を出る。

元の教室に向かうと丈槍に若狭、胡桃が佐倉先生を抱えて泣いていた。全員に泣きつかれた先生はわたわたしているが、それはアンタの行動の結果なので甘んじて受けてもらう。

とりあえず、問題はない事を全員に説明し、更にどういう経緯から感染するか分からないことから、本格的に奴等の体液などは浴びないようにしてほしいと告げる。面倒くさそうに胡桃が顔をしかめたが、これも全部、全員の無事の為だと説明すると納得してくれた。

 

それから俺はすぐさま校内の奴等を殲滅。一切残さずに駆除した。その際に手に入れたエネルギーを変換して今までの分と一緒に練成したら新たなラピス・フィロソフィカス一個分になった。俺はすぐさま練成に・・入りたいところだが、先ずは校内の安全確保を最優先事項にした。

入り口を錬金術で作った強化合金の扉にして、ドアノブを開ければ開くようにした。更にのぞき窓もつけたので外の様子も見れる。それから一階の窓は内部にワイヤーを通して強化ガラスに張り替える。外は見えるが人の体では割れない強度にしておいた。更に防火扉を改造して専用の避難経路をつくる。もしも奴等が入ってきても、これより先には行けない様な構造にした。人ならば開けれる構造なので問題はない。

それから、一度外に出てホームセンターから鎌とスコップの補充、ガスコンロとテントなどのセットを拾って来た。

ソレを終わらせた後で俺は練成に入る。三日間、食事以外には部屋にこもりひたすらに練成陣を組み立てて、不純物を取り除いて行くようにして練成して精製して行く。

そして、最終的に紺色に染まりきったハート形の宝珠が出来て、それが青くきらめいた。

「まさに、ラピス(ラズリ)の輝きと言った色になるな。」

ソレを起動させるためのスペルキャスターに組込む。・・知識通りなんだが・・何故けん玉なのだろう?

ソレを組み込んだ後は試しに起動してみた。けん玉の宝石が光り俺の姿が変わる。

「・・これはちょっと・・。」

マントと肩あてに全身タイツの様な格好だった。流石に男がコレは変態扱いされそうなので内部を変更して鎧を組み込む。肩に大型のけん玉を担ぎ、蒼いマントと白メインと赤い関節部の鎧をつけた男。うん、けん玉がめちゃ浮いてるな。しかし・・威力と能力はとてつもないんだがな、これ。

俺は変身を解いて部屋から出た。そして、部屋に入ると全員が集まっていた。

「あ、いっくん出てきた!」

「一夏、もう出来たのか?その・・新しい武器とやらが。」

「見せてもらってもかまわないかしら?」

「私も興味が有ります。」

皆から言われて取り出したのがけん玉。全員が目を丸くしていた。

「なにこれ、可愛い!ハートが可愛い。」

「確かにこれはちょっと・・ふざけてんじゃないんだよな?」

「実にかわいらしいですが・・武器・・なんですよね?」

「けん玉ですかー。昔やりましたが、あまり得意じゃなかったですね。」

それぞれ分かりやすい反応をされる。

「まぁ、外に出る時にでも見せてやるよ。それで、話をしに来たんだが・・。」

これからの予定は三個目のラピスをつくる為に奴等を狩りつくして行く予定と告げる。

「それなら、ちょうど物資を取りに遠出をしたかったんです。一緒にお願いしても良いですか?」

若狭から提案をされる。

「構わない。テストを兼ねて外に行かなければならなかったからな。それで、何処まで行くんだ?」

「えっと、ゆきちゃん。そこの地図を取ってもらえる?」

「コレ?・・はい。」

ソレを渡された若狭はページをめくり、学園が書いてあるページを開く。

「私達が居るのがここ。それからこの道を通って・・」

ページをめくり道を指で辿って行く。最終的に大きな建物が書いている所を指す。

「このデパートに行こうかと。此処なら大型なので物資に食料以外も手に入るかと。」

「ふむ・・足は?」

「めぐねえに車を出してもらいます。四人乗りなので少し手狭かもしれませんが・・。」

「なら俺はこれで行こう。」

手に持つけん玉を振って知らせる。

「・・行けるのですか?」

「むしろ車やバイクよりも安全だ。『チャリオットパイル』と言っても良いかもな。」

そう言って自信満々に言うと、ひきつった笑いをされた。

「なら、それで。車までの護衛を頼みます。私達は入り口で待っておいて、車が着き次第乗り込んで出発します。」

「分かった。明日は任せておけ。地図も大体頭に入ったからな。道は平行して移動して、何かあれば俺が先導しよう。」

そうして予定を組んで全員就寝。そして翌日になった。

「それじゃ、めぐねえをよろしくお願いします。」

「あたしが行っても良いんだが、適任が居るなら任せる方がいいだろ。」

「足手まといにしかならんからな。」

先ずは銃のスペルキャスターで変身し、先行、剣で切りはらう。周りに居なくなったら離れて銃を撃ちこちらに敵を寄せる。その間に佐倉先生は車にたどり着きエンジンをかけて発進した。俺は周りの奴等を処理してエネルギーを回収。すぐさまけん玉のキャスターに変更してけん玉を振りまわして肩の調子を見る。そして球の部分を下にして地面に叩きつけて変形させる。すると柄の部分を軸に球が回り出し、柄は固定された角度で俺がそこに乗り、そのまま走りだす。普通なら皿になっているはずの一番先は先端が尖った形状になりそのまま槍のように突き刺す事が出来る形だ。車の隣まで来ると全員が目をむく。

「そ、それがあのけん玉ですか!?」

「まったく、けん玉じゃねぇ!!」

「すっごい、いっくん。カッコいい!!」

「本当にそれなら問題はなさそうですね。びっくりしました。」

一人だけ何故か喜んでいるが、大体は驚きの様だ。

それから道をおさらいして、大通りに出てから先行する話をした。それで、トランシーバーを渡す。一応、道の変更が有れば話す様に準備していた物だ。

「それじゃ、いくぞ。」

車が発進したのと同時にけん玉を走らせる。・・字づらにすると何だこの違和感。

なんでけん玉が走るんだと言いたいが、そういう変化をできるのだからしょうがない。そして走って大通りに出るとトラックが横向きに塞いでいた。

『織斑さん、戻って迂回をしましょう。』

「いや、突破する。どかすから周りに気をつけておけ。」

『ドガッシャァン』

そう言って俺はけん玉を加速させて荷台に突きさし、そのまま押して方向を変える。

『ギャリリリリリ・・』

そして道を開く。すると音によってきた奴等が前から来た。けん玉を一度武器に戻す。

「やはり、音に集まって寄って来るわけだ。・・だからこそ、ラピスの礎に加えてやるわけだ!!」

そう言ってけん玉を振う。赤い大玉がエネルギーの糸で振り回されて、周りの奴等をなぎ倒して行く。戻ってきた玉をハンマーで殴り、打ち出して反対にいた奴にぶつける。

『ガコォン!』

大体がつぶれる様に倒れ尽くす。そこにキャスターを変更して、銃で錬金の弾を撃ち込みエネルギーを集める形にして集めておく。それからまたけん玉を装備して、バイクモードで辺りを確認する。それからトランシーバーに連絡を入れる。

「こちらは一掃した。大丈夫だ。」

『むちゃくちゃしますね。了解しました。それではデパートまで行きましょう。』

そう言った後車が横を通って行ったのを見て追いかける。それから先導するように前に出て走る。時々奴等がいたら突きさしてエネルギー体に変換しておく。そして、大型デパートに着いた。

『あぁ・・ぁ・・ぁああ・・』

大勢の奴等の声が聞こえる。そこはすでに地獄と化していた。

 




水分塩分ばかりとり過ぎると、カリウム不足になります。
私は医者にカリウム不足の数値が危険域と診断されて、
要治療を言われました。
お腹を下したりするとなりがちだそうです。冷たい物はほどほどに。

あと、少し私事で次の更新が遅くなります。
申し訳ありません。

では、また次回。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。