インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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どうも、私です。
急に涼しくなり皆さん風邪はひいたりしてませんか?
私は田舎に住んでいるのですが、山風が以上に冷たくて湯ざめしたり、
朝方の風が寒くて、多少喉がやられて風邪気味です。
全く、来週にはまた熱くなるというのですから嫌になります。
からっとした厚さは耐えれますが、じめじめした厚さは無理です。
全く持って無理久保です。・・いきなりネタ挟みましたごめんなさい。
では、長い前置きでしたが、授業を開始します。
・・最近、どうも筆の進みが悪いんです。スランプかな?


第十時間目

美紀と圭を助けて、学園で再会を果たす。それがなされた事で学園生活部は結構な大所帯となって来ていた。そして、学園内の施設を修繕するついでに色々と確認する事が有った俺は皆に話す事にする。

「全員聞いてくれ。」

そう言って切り出すと、何時になく丈槍が真剣な顔をして口を開いた。

「いっくん、ハーレム形成宣言?」

【ごすっ!】

結構力を入れて殴った。ソレは見事に頭の頂点に直角に。

「ひきゃぁあああああ!?い、いたあぁああああい!!」

「あたりまえだ。この馬鹿。人が真剣な話をしようとしているのに・・・。」

そう言って俺は睨みつける。

「いっくんが酷いよ、くるみちゃん!」

「お前の自業自得だろ。今のはお前が悪い。」

「同意見ですね。悪いのはゆき先輩です。」

「みーくん!?」

「流石にあそこで言うのは無いわよね。真実はどうかとしても・・。」

「けーちゃん!?」

おいこら、圭。お前もか。なんなら一発行くか?

「さて、静かにして話を聞きましょうか。今度は邪魔しちゃ駄目よ?由紀ちゃん。」

「うー・・りーさんまで・・。ねぇ、めぐねえ・・。」

「静かにしましょうね?」

「・・はい。」

そこまで納得いかんか?全員に聞いたぞコイツ。

「はぁ、まぁ・・こほん、では真剣な話だ。今回分かった事でヤバい事が有る、コイツを見てくれ。」

そう言って緊急対策マニュアルを取り出す。そしてページを開きながら説明をしていく。

「まずは、今回の件は【ランダルコーポレーション】という企業が起こした事だ。コレが事故なのか、わざと蒔いた事件なのか、はたまた何かの実験なのか・・、ソレは分かっていない。しかし、とてつもない事に三種類の病原体の事が書いてある。呼称はα、β、Ωとなっている。αとβは虫食い状態の情報だが一応は分かる。しかしこれらの危険性は低い。αの細菌なら危険性は低く、βなら感染力は高くない。隔離すれば終わりだし時間が来れば死滅するはずだ。しかしそれが無い・・感染が止まらない上、その感染被検体・・この場合は感染者と呼ぶが、その感染者が活動を停止しない。その情報からこの感染体はΩである可能性が高い。・・対策もなくその性質も分からない。以上から現在立てれる対策は奴等から攻撃を受けない・・それしかない。」

「・・そう・・ですか。」

美紀がそう言って頭を下げる。

「更に言っておくが後から知ったら、不審になるだろうので情報を共有しておく。先ずは俺も感染するとどうなるか分からない。ソレはこの体は一応人間だからな。簡単に傷を負うことは無いが、それでも絶対感染しないとは言い切れないからな。」

「それはどうして・・?」

言わなければならない。この考えは最悪であるが故に言わなかった考えだが・・。

「まだ憶測の域を出ないが・・細菌である可能性が有る以上は空気感染の可能性は否定できないからだ。」

そう言うと全員が息をのんだ。顔も青ざめている。

「体液などの飛沫感染意外にも、細菌なら細胞壁によって守られている以上、空気で感染する可能性が有る。ウィルスがもとなら接触感染や飛沫感染に気をつけるだけでも良いが、細菌なら空気感染の可能性が有る。すでに感染している可能性が有るんだよ。いや、感染しているが抗体が出来つつある、または元々抵抗力が強いなども考えられる。」

「じゃ、じゃぁ・・もう助からないって事?」

「いや、抵抗力が何らかの事で働き発症してないのは何かあるはずだ。そもそも、まだ空気感染が確実であるという確証は無い。あくまで可能性の話だ。俺も、俺を此処に送り込んだ神の発言から細菌兵器の可能性を考えていた。そのせいで細菌だと確実に思い込んでいたが、ウィルスも研究していた機関ならどうなのかはっきりとは分からない。」

首を振って否定すると少しだけだが顔色が良くなる。

「まぁ、そう言う事だから体調の変化には気をつけてほしい。もしも、友達やメンバーが大事なら特に嘘は駄目だ。ソレは仲間を危険にさらすだけの行為だ。ただの風邪だから気を使わないでほしいとか言うことは許さない。」

「そう・・ね。わかったわ。でも・・その・・」

若狭が一人顔を赤くしてもじもじとしている。・・・あぁ。

「・・家族がほとんど女性だった事であっちの心配が有るのはあるが、そちらは女性同士で相談して解決してくれ。そちらはノータッチだ。」

「え、えぇ。分かったわ。言いづらいのを分かってくれて助かるわ。」

「まぁ、そこは・・おてんばな妹が大変でなぁ・・。兄さん又から血が・・病気!?コレヤバい!?・・なんて言って来た時が有って・・俺も兄として説明したり、対応したのだが・・姉がわりの家族がいたからそっちに任せるのが一番だと気が付いてなぁ・・。」

「大変だったのね、お兄さんは・・。」

「むしろソレを知らない妹にびっくりした。まぁ、ホムンクルスというかクローンと言うか、人体実験で出来た人間でなぁ・・遺伝子上は家族だったからな。故に知識が足りない所が有って、身体も成長した状態で出来ていたから大きさはあったが・・知識と経験が足りなかった。」

そして、そんな騒ぎになった時に、まだ体が成熟してなかったのかと驚きもしたんだよ。正確には俺がナノマシンで体のつくりを変えた時から人間として成長しだしたのかもしれんが・・。そうすると俺が苦労したのは自業自得という事だが・・まぁしょうがない。

「色々とぶっ飛んでる話で信じがたいんだけど、その話しはマジなの?」

圭がそう言って来る。

「お前にも見せたろう?俺は普通じゃない。」

「あぁ、そっちじゃなくて・・空気感染とかの方。」

「・・・可能性の話だ。どうできるかはまだ今の所どうしようもない。」

「じゃぁ・・これからどうするか・・ですね?」

佐倉先生がそう言ってくるので頷く。

「そう、先ずは学園内のほとんどは修繕したので危険は無い・・が、これを見てくれ。」

またマニュアルを開いて中心に置く。そこは建物の見取り図。その一階の端と地下を指さす。階段と防火扉の記号だ。

「ここから地下には行っていない。そして、その先・・ここには備蓄が有ると書かれている。そして、研究中の試験薬もあると。」

そう、書いてある以上三名分の薬品が残っている可能性はある。誰かが持って言って居なければ・・だが。

「・・そう言う事でここに資材を確認しに行って欲しい。」

「・・ん?一夏が行くんじゃないのか?」

胡桃がそう聞いてくる。まぁ、それでも良いのだが・・

「如何せん手狭になったからな。部屋は少し片付けたりしたが、資材が少し少なくなってきたんだ。人が増えたことは良い事だがそれは流石にどうしようもない事だ。屋上庭園の野菜を錬金術の栄養で大きくはしたりしたが、それでも流石に限度がある。今俺達は七人で生活しているんだ。俺は体の性質上、食事は最低限で良いがそれでも流石に育ち盛りの子供が我慢するのは体に悪い。いざという時に腹が減って走れません・・なんて笑えないからな。」

そう言って肩をすくめる。布団や寝袋、レトルト食材などが少し少なめなのだ。しょうがない事だが、そう言う事で俺が一っ走り行ってこようと言う事だ。守る相手がいない方が効率が良いのでな。

「佐倉先生が基本的に学園側の資材確認を。若狭が全体把握して、もし何かあった時には丈槍と共に居て全体の指示を。胡桃、圭と美紀が資材の確保で先生の指示に従う事。胡桃には少し大変かもしれないが、もし奴等が居た時にはコイツ等を守ってくれ。俺は専用の改造トランシーバーを持って出るから、何かあった時は連絡する。これは若狭に片方渡しておく。各自のやることは分かったか?」

「ねぇ、いっくん。私は結局なにするの?」

「お留守番しておけ。若狭が一人だと流石に学園内に奴等が居ないとしても心苦しいだろう?一緒にいてやる事もしっかりとした役目だ。」

そう言って帽子をかぶった丈槍の頭をなでる。

「・・なんか、いっくん。お父さんみたいだね。」

「・・こんな能天気な娘など要らん。」

「酷い!?」

そうやり取りをすると皆が笑った。空気が軽くなった。

「それじゃ、行って来る。」

そう言って俺は窓から飛び出してギアを取り出す。

「『Various shul shagana tron』~♪」

そう詠い、シュルシャガナを装備してそのまま着地。足に歯車の様なタイヤを出してそれで走る。

 




まぁ、遅くなったというのに、内容はあまり変わり映えしなくてすいません。なかなか進まないのはやっぱりオリジナル展開をどうつなげるかで、矛盾が起きないようにするのが難しいので、前の分を見たり書いたりを繰り返して、行ったり来たりを繰り返すのです隅が悪いんです。

ごめんなさい、結局は言い訳ですよね。
ただ、そう言う訳で進みが遅いという事を理解していただけると幸いです。
また次回も更新が遅くなると思います。
但しエタらないようにだけは頑張ります。
ではまた次回。

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