インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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どうも、私です。
現在、がっこうぐらしは十一巻まで出てますが、内容に対してびっくりしましたよね。
今更ながらに、本当に『ランダル」の杜撰さにあきれるばかりな感じです。

それでは、授業開始です。


第二十七時間目

武闘派のリーダー、タカヒトは土嚢の積まれた学校の門へ向かって行く。

その横へ転がるのは帽子の男。タカシゲが釘バットで殴られた頭を抱えて血を流して呻きながら転げて苦しんでいる。

遠くからそれを確認した俺はギアの待機状態のクリスタルに手を伸ばす。

そして聖詠を口にしようとしたその時、

『ウゥゥゥウウウウウウウー!!』

『ジリリリリリリリ』

『キーンコーンカーンコーン』

大音量でいろんな音がスピーカーから流れた。

「何!?」

驚いた俺は校舎へと振り返る。それは学校中のスピーカーからなっているようだ。

「何故こんなに・・音・・が・・。いや、あの男以外にも頭のおかしい奴がいたという事か?!」

そう考えてあのマントの女が頭に浮かぶ。

「あの女狐め!!こちらが少しでも甘くしたら付け上がりやがったか!?畜生めが!」

そう叫んで、さっきの門の方に向き直る。

『ガキンガキン』

土嚢をどかして門を開き、鉄門をバットで打ち付けて、音を立てる。

「こっちだ!もうこうなれば!道連れにしてやる!!」

学校敷地内に大量の感染者が入り込んでくる。俺はそれを止めようと思ったらフラフラとしながらも走って他の門の方へと向かって行った。

「くそ・・先ずは、こっちの対処しなくては・・。」

俺は右手にガングニールを構えて、さらに逆の左手にはイガリマを構える。

「『Balwisyall Nescell gungnir tron』『Zeios igalima raizen tron』~♪」

そう詠うと白と緑の装甲で作られた【デュエットフォーム】を装備する。

〈推奨BGM 必愛デュオシャウト〉

「行くぞ!・・ハァッ!」

その場から走って加速して、感染者の間を抜けるようにして高速で殴り蹴り、数体の感染者にダメージをくらわせて抜ける。その後、振り向いてギアの腕部にエネルギーを集めてソレを放つ。

【我流・無明連殺!!】

俺が言ったあの世界の『立花響』が使える技だ。

数回見ただけだったが、なんとか『見取り』はできたようだ。

それから反対を向きながら腕に鎌の刃を生やして、それを腕を振って放つ。

【切・呪りeッTぉ】

数枚の刃が飛んで感染者を切り裂いていく。

「ぎゃぁああああ・・・!?」

叫び声がしたがそれは男の声。

頭を殴られていたタカシゲと言う男が感染者にたかられて生きながらに食われていた。

おそらくすぐに感染し、発症して奴らの仲間入りするか、そのまま発症することもできないくらいに食われて死ぬか・・どちらにしろもう助からないな。

俺はその集団に向けて走り、手前で飛ぶ。そして集団に向けて両手を突き出してそこに両手に鎌を出してクロスさせて、巨大なハサミのようにして構える。

【双斬・死nデRぇラ】

巨大なハサミでまとめてそこの範囲に入る数体の体を真っ二つに切り裂いた。

タカシゲもすでに感染したような肌具合とうめき声をあげていたので死に体か、発症していたのだろう。

しょうがない事だが奴らと共に【処理】させてもらう。

その後、キリがないと思い俺は門を閉めて、土嚢を積みなおし、さらにヒートカーボンロッドを差し込んで開かないようにしっかりと門を閉める。

それを行った後、辺りにいた奴を切り裂いた後で俺は走り出す。

道中、ナックルを回転させてドリルの状態で腰のブースターと、肩の裏のブースターを吹かして、一気に加速。

近くにいた感染者を十体以上貫いて、裏門へと向かう。

そこにはキャンピングカーと、サークル派のメンバーが生活する棟の方面だ。

アイツがやけになって他のメンバーに手を出しかねない。

現にあいつは自身の仲間であったはずの男を殴ったのだ。

俺は急いで行かなければならないと、優先順位を変えてタカヒトに向けて加速することにした。

ブースターと腕のスラスターを使い、体の方向を曲げながら加速。曲がり角になった時に目的の男が車に乗ろうとするのを見つけた。その車でキャンプカーにでもぶつかられてはたまらない。そう思った俺は車の前に飛び出る。

「これ以上の愚行、見逃すことはできない!」

そう叫びながら手を広げる。

タカヒトは構わずにアクセルを踏み込んで急発進した。

俺に向かって突っ込んでくる車に対して俺は肩の裏からワイヤーを発射して先の爪を地面に食い込ませる。

そして、つっ込んできた車を掴んだ。

【ガッシャン!!】

とすごい音がしているがそれでも全く止まる気はない。問題なくタイヤは回り続けて、

【ギャギャギャギャ・・】

と言う音を立てているが前には全く進んでいない。俺が抑えて・・いや、止めてフロント部分を持ち上げているのだ。

「・・貴様は・・これ以上の罪を重ねる気なのだろう。・・なら、俺はそれを止めて・・貴様の仲間のもとへと送ってやる!せめてもの、手向けと知れ!」

そう言ってその位置からブースターを下に向けてふかす。それと共に爪を収納。足の力と脚部のパワージャッキを使って車を掴んだままジャンプ。空中で持ち直し。車のガソリンタンク部分の根元を掴み捩じって止めて、タンクごと引きちぎり下に投げる。

逆さに掴み上げた車を構えて、敷地内にあった例の感染者の墓場に投げ込む。

【ドガッシャァン!!】

と音がして車はコンテナの囲む中央へと落ちる。

壊れた車から這い出てくるタカヒトを見て、周りにいた感染者が寄ってくる。

遠くから見ても明らかに「来るな!」と叫んでいるが、奴らは止まらずその手を伸ばし、掴みかかろうとするもの、嚙り付こうと首を伸ばすもの、いろんな感染者が近寄った次の瞬間、

【ドガァン!】

と少量残っていた燃料に引火して小規模でも爆発が起きた。

結果としてタカヒト含むそこにいた全感染者が吹き飛び燃えた。

それを俺は生活棟の屋上から眺めていると、裏門から一台の車が出ていく。

それはオレンジの車。

「・・やはり逃げたか・・女狐が・・。」

裏門が開いているのを閉めるために飛び降りる。あのマントの女が逃げたのだろう。

飛び降りる際に少しだけ見えた運転席からは、手袋をはめた腕と見覚えのある服が見えた。

あの女がしていた服装だ。この結果を見届けてから逃走したとみるが・・。

「ふん・・、俺が本当に貴様を信用などするものか・・。己が行動を悔やむといい。」

あの車にはある一定距離を走ったら、エンジンが故障するように仕組んでいる。

そもそも、ガソリンも多くは無い。車から抜くための器具は無かったのであの車に移しては無い。そもそもそんな時間などは無かったしな。

アイツも俺に嫌がらせをしでかしたのだから、そのお返しをしてもいいだろう。

アイツは自分が生き残るためには、相手を蹴落とすだけでなく、優越感に浸るためや自分が上だと認めたい、認めさせたいがために人を足蹴にするタイプだ。

どうせここにいても被害を出しただろう。

あのように見えないところで自滅してくれるのを切に願う。

そんなことを考えながらも、音を聞いて近寄ってきた感染者を腕に出した鎌で切り裂きながら、門を閉めて近くにいた感染者だけは始末した。

校内の生活棟に入るところは無いはずなので、辺りの外を歩いている感染者を貫いて切り裂いて、殴りつぶして始末する。

それからキャンピングカーのあたりに何かされていないか確認して、異常が見つからなかったので校内に戻る。

 

全員が無事で、話を聞いた武闘派の最後の一人、右原 篠生(みぎはら しのう)・・通称〈シノウ〉が穏健派ことサークルメンバー入りすることが決まったらしい。

そもそも、もとはそう物騒な性格でも無い人物だったが、その戦闘力を買われ、さらに恋人と居るためにあちら側に移動したメンバーらしい。

戦う理由もなければそこまで危険な人物でもない。

俺はサークルメンバーからも意見を聞いた。

「それで、全員が納得しているんだな?」

「もう、危険な人物が多くいるわけでもないし・・敵対する理由もなくなった。」

「それなら手を取り合って生きていく方が建設的じゃない?」

「その・・危険がないか守ってくれていましたし・・。」

「結局、私は本を大事にする人物なら信用に当たると思っているよ。」

青襲以外の意見を聞いた。

「リセはブレねぇな。・・で、黙っている青襲は?」

「私は・・今後お前たちと行動する。」

「なるほど・・。ここを離れるとわかっているんだな?」

「目的地は分かっている。それに目下の危険は去った。ならば移動しない理由はあるまい?」

「さすがだな。」

俺は肩をすくめる。

「えっと・・それじゃ次に行くのは・・?」

「決まっているのですか?」

そう聞いてきたのは若狭と美紀。俺はそれに答えるために青襲と目を合わせる。

「当然・・」

 

「「ランダル・コーポレーションだ。」」

 

 




もう十一巻。次巻完結と書いてあり驚きでした。
そして、実写版のがっこうぐらしもありますね。
私は一切見る気はありませんが。
・・リアルでゾンビ系にスコップとか振り回してるのを見て、そう言う系の事件が起きないことを祈るしかできませんが・・。
以前にそう言うニュースを見たことがあり、親にそう言うのどう思うとか聞かれました。
「現実とゲームの違いが判らなくなったら、ギャルゲーとかできない。」
と自分的には至極真面目な意見を言ったら、呆れられました。

では、また次回。

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