インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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皆さん、こんばんわ。おはようございます。こんにちは、かな?
では、返ってきましたので、早速ですが投稿行ってみよう!



インフィニット・ソング 06

どうしてこうなるのか‥。

「それでここはどうすれば?【師匠】。」

「・・そこは・・どう軌道を加えるつもりだ?」

「自分的には多数は誘導重視で残りは大周りの挟み撃ちの軌道とようどうの軌道を含みたい。」

「なら、・・何割にするかを決めて、出来次第トライ&エラーの繰り返しで最適な量を考えろ。」

「はい。」

メンテ室に二人っきりの状態で話してはいるが・・おかしい、この子は今人間不信の状態だったはずなのに‥。

 

~二日前

第二整備室。更識との話の後来たのだ。ここで彼女の妹、更識簪が作業しているらしいのだが・・、

「うーむ、正直あまり関わる気もなかったのにな・・。どうしてこうなるものやら。」

愚痴が少し出てしまうがしょうがない。

「うにゅ~・・。」

諦めて中に入るとそこにいたのは制作途中の機体に向かってうめき声を上げる少女の図だった。やたら可愛いうめき声だな。

そこから離れた所に座りついでだからシステムの強化パックを進めることにした。

「・・だれ?」

気が付いたらしくこっちを見る。

「イチカ・ダインスレイフ。ちょっとこっち使わせてもらうぞ。」

そう俺は答えて作業を続けた。

「貴方、その機体、作ったって言ってたよね。凄い・・。」

「何がだ?」

「え、・・その・・前の試合で・・凄い強かったから・・。」

「そうでもない。織斑の攻撃で怪我してしまうくらいには弱い。」

「ソレは彼女を庇ったからで・・そう言えば私の事知ってるの?」

「同じクラスの更識簪。クラス代表と言う事くらいは知っている。一応この学園の生徒会長更識楯無の妹で、日本代表候補生と言う事は情報があるが、それくらいだ。・・そう言えば、所属は倉持技研だったか?・・と言う事はあの織斑の機体と一緒という事か。なるほど、あの機体に人員を取られたという事か。・・で、自分で作ると・・。無謀に近いな。代償が大きすぎる。」

「そ、そこまでなんでわかって・・でも、貴方なんかに私の気持ちはわからない!!」

一瞬戸惑ったようだが、その後急に怒りがこみ上げたのだろう。大きな声をあげて叫んだ。

「あぁ、分からない。話もせず、他人と関わらず、誰が分かるものか。それに俺は、すでに捨てたものだ。ソレを後悔はしてないが、お前みたいに捨てもせずただずるずるとしがみついて後悔しているようなやつの事など分かるわけがない。」

「・・捨てた?」

つい口が滑ったが、まぁ、コイツも暗部の家系だ。口は固いだろう。

「・・今から言う事は他言無用だ。俺は元、【織斑】と名乗っていた。」

「!?・・イチカってまさか、【でき損な】っ!!」

慌てて口を塞ぐ。別に気にして無いのだがな。

「ま、それは置いておこう。とある事件をきっかけに俺は織斑千冬から捨てられ、俺自身もそれで名前を捨てた。そこで、俺を拾ってくれたのが今の会社のメンバーだ。彼女たちには感謝している。居場所と名前をくれたからな。そして、俺は恩返しをするため会社を大きくできるように色々と開発していた。もうすぐ、それが世界に出回る。世界が変わり始める。名前と存在を捨て一から自分を作る。普通なら怖いだろうが俺は元から一人だった。だから、お前は出来ないだろう。家族がいる、一人じゃない。・・そう言いたかったんだ。」

俺はそう言いつつ、ポケットからメモリーカードを投げ渡す。

「え!?きゃ?メモリー?」

「一人で作る。それも良いだろう。だが、歴史の誰も一人でやり遂げた者などいない。必ず、誰かしらが関わった。…先人の知恵や誰かの物を参考にするくらいは問題ない。」

そう言い俺は席を立つ。

「時間は有限だ。後悔することがいやなら、一度試してみろ。そして、その後からまた一人でやってみろ。それならできるだろう。お前には下地が無い。土台が無い。それを作り上げてからでも遅くはない。」

俺は部屋から出て行った。

 

~翌日

『簪ちゃんが話をしてくれたのよ!!ホントにありがとう!!』

「五月蝿い・・。」

電話がかかってきたので出てみると、更識楯無だった。どうやら妹と話が出来たらしく、お互いに謝って仲直りが出来たらしい。その上で、俺に約束通りにすると言ってきたのだ。だが、それからずっと話がループしている。どう言う状況で話があったとか、その内容とかもう五月蝿くて・・。

「・・俺はもう一度彼女に合う。一応、一目見ておくからな。あと、クラス代表の機体だから早めに仕上げる必要もあるだろう。手伝いが欲しいかどうかも聞いておく。」

『うん、そうしてあげて。天災君なら大丈夫だと思うわ。でも、簪ちゃんに手を出したらただちゃ置かないから。』

「知るか。俺はそんな気は全くないし、・・俺はもうそんな事はいらん。」

『へ?もうって・・どういういm』

話している途中で切り、電源を切っておく。第二整備室に入るとまた同じ所に更識簪がいた。おれはその顔を見てしっかりできそうだと思ったので去ろうと後ろを振り向こうとする。が、急に腕を掴まれる。

「どこ行くのですか?【師匠】?」

「・・師匠とはなんだ?」

「私に色々と教えてくれた先生、人生の価値観を教えてくれる、そんな人を師と仰いでもいけませんか?」

「俺は別にお前に・・「簪。」・・更識に「簪。」うぅむ・・簪に教えることなど無い。後はお前が知ろうと思う事がお前の人生になるだけだ。」

「だからそう言う所が師匠っぽいって言ってるの。」

簪はくすくすと笑い、俺は少し眉をしかめる。うーむ、なんかこの子は色々と吹っ切れたようなんだが。

「その‥だな、簪は俺に何を聞きたいんだ?」

「ソレは、あのデータの事。どう調べてもアレは既存のデータではない。私は調べつくしたうえでそう思ったもの。機動効率、エネルギー変換率、データ処理速度。どれをとっても一級品。そんなデータは無かった。だから、貴方の企業のデータと思った。そして、昨日の作業風景を見ていて貴方が慣れているという事、それに貴方が『開発した』と言った事を踏まえて、貴方が作り上げたシステム。私もプログラムについては自信があったけどそれを軽く凌駕する・・いや、そんなもんじゃない。篠ノ之束博士に匹敵するほどの物と言える。・・本当にどう言う事なの?昔の噂は?」

本当によくしゃべる娘だ。こんな子じゃないと思っていたが、自分の得意分野だからテンションが上がっているのかもしれない。

「俺は・・『能ある鷹は爪を隠す』。まぁ、自分を護るための方法だ。・・はっきり言えば俺が作ったシステムだ。だが、それも既存のデータを参考にしている。個人の力でもない。」

『いっくんはまったく謙虚だねぇ?』

そう声がした。おい、この声は・・

「はい?こえが・・どこから?」

『こっちさ。君が更識簪ちゃんだね?』

そう声がした方に向くと、モニターに束が映っていた。

「は、はい・・って篠ノ之博士!?」

『そうそう。ふふん、彼は私の大のお気に入りで・・君の見立て通り私を超える存在さ。彼のISは唯の機体ではなく、新型でISGと名前を付けたものさ。そんなもの私でも出来ないのを、作ってしまったのだから、ホントに凄い。そして、私がここに姿を見せたのには理由がある。わかるかな?』

そう言われた簪は考え込むしぐさをして、急に顔を上げる。

「もしかして、彼に何かあるんですか?」

『そう。彼は少しのめり込むきらいが合って、本気でやると八徹とかやるの。で、ソレを止める際にまーちゃん、‥マドカだけじゃなくて君にも手伝ってほしいんだ。止めるだけじゃなく、システムを手伝うという方法でもいい。早く仕上げる事が出来ればそれだけ彼は休む時間が出来るのだからね。まーちゃんはそっち方面が弱いのさ。』

「なるほど、それならできます。・・ですが貴女で無いのはなぜ?」

『おいおい、そこは日本の中の異国。束さんがそこに行ったら問題が発生しちまうさ。というか、私、イグナイト社社長だし。そう、出歩けないのさ。』

「はぁ!?・・わかりました。でも、私も自分の専用機が・・。」

「そこは俺が手伝おう。・・別に作るわけじゃなく、意見を聞いてきたら答える。それならどうだ?俺も手を休めずに出来るからな。」

そう俺がかぶせる。俺抜きで話が進むからどうしようか思っていたんだが、何とか話をねじ込めた。

「それなら・・うん。やっぱり師匠だね。」

「ぐっ・・ま、しょうがないか。」

『あれ?もしかしていっくん照れてる?いやぁ、いっくんの照れた顔とか珍しいのが見れた。キミ凄いね・・。でも、いっくんは渡さないからね。』

「ふふ、どうでしょうか。まぁ、今はそんなつもりはありませんから。・・今はね。彼の事まだよく知りませんし・・でも、凄く頼れるという事はよくわかりました。」

『ふふん、彼の周りにいる私達はそう簡単に譲る事はないからね・・。供用するなら、考えておこう。』

「おぉ、なるほど。」

「おいい!?何を言っている!?」

いったいこの話はなんなんだ!?まるで意味がわからんぞ!?

 

俺は疲れて部屋に戻った。マドカはもう寝ている。俺は暗幕をして静かにキーボードを叩く。

(・・マスター、私達も使っていいんですからね?)

(そうだぞ?マスター。まぁ、アタシはバラバラにする事しかできないから出来ても重い物を持つくらいだぞ?)

(私に地味な作業は無理だからな・・期待するなよマスター。)

(私はあの兄弟と篠ノ之妹の刃を折る事が出来れば・・。)

こいつら・・。

(お前らはまだ見せるわけにはいかん。その時は近いが・・タイミングと言う物が居る。その時に頼むぞ?)

(((分かりました。)))(わかったぞ・・。)

(ふふ、近いうちに出してなでてやるから。)

(おぉ!?それならしっかりするぞ。マスター!!)

ミカは元気になったようだが・・他の奴の気配が・・

(ケッ・・子供ブリやがって・・。)

(地味に私達がないがしろに・・)

(あの子を一番に折ってやろうかしら・・。)

おいおい、

(お前らもだ。期待しておく。それまでは・・【イグナイトモジュール】のシステムの完成をいち早くするぞ?)

(((はっ!!)))(おう!!)

そうして夜は更けて行く・・。

 




えーっと、皆さんも色々と思う事が有ると思いますが、
・・シンフォギア本編の指令の呼ばれ方を見て良いなと思ってやりました。
反省も後悔もありません。だって、【OTONA】ですから。
はい。これも言いたかっただけです。
すいませんでした。シンフォギアネタばかりですいません。

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