インフィニット・ソング~繋がる無限の歌~&【異世界旅行】   作:金宮 来人

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インフィニット・ソング 07

「また徹夜かイチカ。そろそろ寝ろ。な?休め?」

「あぁ・・そのうちな。」

「そう言ってすでに四日たっているぞ!?くそ、コイツ強いから無理やりと言うのもできないし・・薬を盛っても効かないし。」

暗幕を使っていると明るくなってきていた事に気が付いていなかった。

「マドカ、すまんがシャワー使うぞ。」

「あぁ、出て来て、そのまま寝ても良いぞ?」

「何言ってんだ?授業があるだろうが。」

「お前は一切必要ないだろうが。」

何言っているんだと睨まれた。まぁ、しょうがないか。そう言ってシャワーを浴びて出ると声がする。どうやら、マドカと誰かが話しているようだ。スコールか、オータムだろう。そう思って出るとそこには、

「あ、出て‥おい!!上着を着ろ!!」

「は?きゃっ!?」

「はわわ!?凄い良い体なのですわ!?」

二人の女子生徒だったのだ。マドカが怒るのでしょうがなくシャツを着る。で、そのまま冷蔵庫に向かい、アイスコーヒーを出して飲む。そして、タオルで頭をわしゃわしゃと拭きながら、携帯食料を口に含む。そして、牛乳を出してそれで流し込む。

「・・?」

そんな事をしていたら横から視線を感じたのでそっちを向くと二人の女子がこっちを紅い顔で見ていた。

「何だ?」

「い、いえ・・その、お風呂上りがなんか色っぽいとかそんな事を・・」「うんうん。」

よくわからんが、横のマドカはその言葉にうなずきながら怒りの表情だ。意味がわからん。

「で、何用だ?【坂上】、【簪】?」

「あ、そ、その・・申し訳ありませんでした!!」

坂上は即座に土下座した。なんだこれ・・。

「そ、その・・昨日、謝ろうと思っていたのですが、その・・顔を見せる勇気がなくて・・更識さんとダインスレイフさんが少し友人関係が進んでいると聞いて相談して‥。」

「で、俺の部屋に押し入ったと。まぁ、ちゃんと反省しているならそれでいい。それに、俺は気にして無い。マドカがキレそうだったからこういう形を取っただけだ。簪は付き添いか?」

「うん、あと一緒に朝ご飯食べないかなって?ねぇ?師匠。」

「し、師匠?」

「そう。私よりもISのプログラム成績は上なの。で、色々と教えてもらって・・クラスになじめない私を叱ってくれて・・。だから、師匠なの。」

「は、はぁ・・。そうですね。確かに、私も今はそう思います。」

二人が尊敬のまなざしで見てくるので流石に俺もたじろぐ。こんなはずじゃないのに・・。

マドカに助けを求めようと思ってみると、どうすればいいのか悩んでいるようで、百面相になっている。‥褒められてうれしいのか、女子が言っているから怒ればいのか、兄の事を認めたという事で許せばいいのか・・そんなとこか。

「マドカ。どうする?一緒に行くか?お前に任せる・・。」

「ちなみにイチカはさっきので朝食は終了してるぞ?」

はは・・そう俺はもう教室に行くしかやる事はない。そして、それはいつもだ。

「そ、そうなんだ・・だから早かったんだ。」

「か、体に悪くないのですか?」

「・・別方面で問題があるから何とも云えん。それに栄養面では問題ないように作ってあるし味も悪くない。だが、・・カロリーが凄いんだ。アレ一つで三日分くらいある。」

「はぁ!?」「そ、それはおそろしい・・。でも、先ほどの体を見る限り・・」

「そうだ。イチカの体は少しおかしい。だから、真似するなよ。」

「しません。」「出来ない。」

マドカはこの二人と友達になれたようだな。ふむ、おかしな縁だがそれも一興か。

「さて、行くぞ。残念だが私とだがな。イチカ、また教室でな。」

「あぁ。」

 

校舎に入り廊下を歩いていると前から男女が歩いてくる。

「おい、お前!!」

そう声をかけて来たのは、

「・・男性操縦者第一号【織斑冬二】・・。」

「てめぇ・・あんときゃよくもやってくれやがったな!!」

「冬二があの後二時間も気絶していたんだぞ!!」

そう続いて行ってきたのは、

「篠ノ之束の妹【篠ノ之箒】‥。」

「姉は関係ない!!」

そうだな。お前の馬鹿さ加減には束は関係ないな。

「何用だ。」

「決まっている!!あの時の礼を・・させてもらう!!」

そう言って織斑は竹刀を、篠ノ之は木刀で殴りかかって来た。

「礼?恨みを晴らすという事か・・。」

織斑の振りは一度横に避け、篠ノ之の木刀はしゃがんで避ける。

「ここには他の女子が居るんだが?」

朝の廊下だ。登校途中の生徒が大量に居る。

「知るか!!てめえがさっさと殴られれば良いんだよ!!箒!!」

「あぁ、さっさと観念しろ!!」

二人掛かりで掛って来るがぶっちゃけ邪魔し合っている。動きがめちゃくちゃ阻害されて隙ありありだ。

「何をしている!!」「何をしているの!!」

騒ぎを聞きつけて織斑千冬と長谷川先生が来た。

「こ、コイツが因縁つけて来たんだ!!」

「そ、そうだ!!」

「・・。」

はぁ、・・こいつら小学生の時と全く変わって無い。自分が悪くないといい、逃げようとする。小学生時代は俺と言ういじめの標的がいたから誰も助けなんかなかったが‥。

「せ、先生・・私、織斑君と篠ノ之さんが声をかけてその後、手に持っている物で襲いかかっているの見ました。」

近くにいた別のクラスの女子がそう発言した。

「「なっ!?」」

「ほう、それは本当か?」

織斑千冬はその言葉を言った生徒を睨む。

「ひぃ!?」

「そいつの言っている事はでたらめだ!!俺じゃない!!こ、この嘘つきめ!!」

そう、女子に言う。

「こう、織斑は言っているが?」

「そ、その・・。」

織斑千冬は手に出席簿をぱしぱし言わせながら言う。それによって女子はもう泣き顔である。イライラしてくるな・・。そう思って声を出そうと思ったら、

「織斑先生・・そのような行動をしているとどう見ても脅迫です。おそらく、その女子の言う事は正しいでしょう。」

そう端末を見ながら長谷川先生が前に出た。

「何か問題が?嘘をついているのなら、叱る必要があるでしょう?」

「だからと言って、そのように体罰を与え、恐怖を植え付けるやり方はおかしい。それに・・。」

そう、指を指す。その方向には・・

「か、カメラ?」

そう、一応防犯用の監視カメラが校舎内にある。それに気が付いていなかったのだ。俺はそれを知っていたからそれを言おうと思ったんだが、それは学園長以下数名しか管理できないはずだ。

「今しがた、確認を取りました。織斑君、篠ノ之さんが校舎内でその手の物を振り回し、彼に襲いかかっていた。危険極まりなく、厳重に注意、反省が見られないようなら処分を下すようにと。」

そう、端末を向け学園長が指示した事が書いてある。

「・・お前がそれを今書いたのだろう!!」

「この発信者のアドレスは学園長室の端末からしか送れないし、なんなら電話しますか?」

流石に怒りが浮いてきたのか、長谷川先生の目つきがかなり鋭くなってきた。

「っく・・ふん。織斑!篠ノ之!貴様等は校舎内で危険行為を行った。それは確定だ!!罰として反省文三十枚だ!!」

「は、はぁ!?でも、千冬姉!!」

「織斑先生だ!!」

言い負かされた怒りも織斑に向いているようだ。まぁ、この女の馬鹿さは昔かr・・!!

「くそっ!!」

後ろから篠ノ之が木刀で頭部に殴りかかって来た。即座に前転し、足で木刀をはじきあげそのまま体制を変える。

「篠ノ之さん!!」

「っちっ・・。」

聞こえた。織斑千冬が舌打ちをした。さっきの大きな声はそっちに注意を向けるためか!!

「・・織斑先生、篠ノ之箒、織斑冬二・・。いま、三者に処分が決まりました。全員、自室謹慎五日。篠ノ之箒には木刀、竹刀の没収及び部活動の停止。剣道部からの退部。今後一年全大会の試合出場禁止。織斑冬二は専用機の一時的没収。および凍結。織斑千冬には今後半年の給料の5割減額。この決定は学園上層部及びIS委員会よりです。異論は認めない。」

後ろから、スコールとオータムが端末を掲げながら来た。その顔には明らかな怒りが浮いている。

「な、なんだと!?」

「文句は言わせねェ!!こんな所で木刀を振り回してやがったんだ。コレは軽いぞ。普通なら速攻拘留室にぶち込む所だ。織斑冬二は危険思想がある。そのため一時的に取り上げるという事だ。そして、一番気に入らないのはテメェだ織斑千冬!!」

「教師でありながら、生徒に自分に有利な発言になるように脅迫行為、および暴行行為の黙認。こんな事は許されることではない。恥を知りなさい!!」

「ふ、ふん。一教師にそんな権限はない。IS委員会とやらも嘘だろう?」

「あら、織斑冬二君と篠ノ之箒さんは知らないのね。私、スコール・ミューゼルと後ろの彼女、オータム・ハートはIS委員会会長直属でイグナイト社のISを持つダインスレイフ兄妹の機体の管理を任されている。更に、彼らの周りに女尊男卑の問題が起こりかねないからその事も注意するようにと仰せつかっているわ。貴方には姉がいるからと言う事で私達ではないようだけどね。」

そう言いながらIS委員会の証明である手帳を見せる。国際IS委員会のロゴが入っていてそれを持っているのは本当に一握りである。普通はバッジとかそういうものがあるのだ。

「・・は?」

「だから、テメェらはさっさと寮の自室に行け。そこにいる奴に専用機の待機状態を渡してだ。そいつは私の部下だ。分かったらさっさと行け。抵抗するなら拘束してもいいと言われている。校内で凶器を振り回す危険な奴に遠慮する事はないってな。」

織斑は「くそっ!」とか言いながら歩き、篠ノ之は俺の方を睨んで動かなかったため強制的にオータムに連れて行かれた。

「・・大丈夫?ダインスレイフ君。」

「・・アイツの攻撃は別に・・。でも・・」

そういって左手を出す。そこにはまた血まみれのナイフ。

「マドカの攻撃を止めるのには苦労した。」

それを【カランカラン】と落とすと、後ろからマドカがものすごい形相で現れる。

「・・何故止めた。」

「お前も、一度頭を冷やせ。お前も危険思想の一人だ。」

【ごん】とげんこつをしておく。

「ぐぅ・・。」

頭を抱えつつ、俺を睨むマドカを胸に抱きしめる。

「お前の怒りはうれしい。だが、お前まで謹慎されては俺が寂しい。」

初めてかな?コイツに俺の弱音を吐くのは。

「段々とお前らの事が・・離れるのが怖いとも思えて来ている。だが、もう止まれんのだ。俺を恨め。憎め。だが、俺はお前らが好きだ。大切なんだ。」

周りに聞こえないよう抱きかかえるようにした頭の近くでささやく。

「っぐ、ぐすっ・・ごめん。」

「いい。俺の為に怒ってくれる。それはものすごくうれしい。」

こんな俺の為に怒ってくれるこいつらが好きだ。だが、歯車は回り出した。止まれないのだ。

 

 




ヘイトが更にたまって行ってる気がしますね。
まぁ、この先品ではオリ主(笑)とモッピーですからね。
感想、評価お待ちしております。

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