遊撃の殺戮者   作:昨日のおにぎり

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更新遅れてごめんちゃい。


第二話 蝶

「100年の平和の代償は惨劇によって支払われた。当時の危機意識では突然の『超大型巨人』の出現に対応できるはずもなかった・・・」

 

 そう。超大型巨人。

 

 俺がこの世界に来た時に『壁』を壊した巨人。

 

 壊された穴から巨人がなだれ込み、人類は先端の壁『ウォール・マリア』を放棄した。

 

「今この瞬間にもあの『超大型巨人』が出現したとしても不思議ではない。」

 

 巨人という肉の塊は行動原理が不明で、ただ人類を殺戮するために行動しているとも言われる。

 というか、巨人を殺したとき白い煙?湯気?がでていたので、そもそも肉の塊であるかも怪しいとは思っているが。

 

「その時こそ諸君はその職務として『生産者』に代わり、自らの命をささげて巨人という脅威に立ち向かっていくのだ!」

 

 兵。 

 戦争の中で、壊滅的な被害を受けない限り代用が利く唯一のもの。

 

「心臓を捧げよ!」

 

「「「「「ハッ!!!」」」」」

 

 食料、武器、馬、ほとんどすべてが代用が利かない。壁の中は狭く、生産の限界もあるだろう。

 

「諸君らは本日『訓練兵』を卒業する。その中で最も成績の良かった上位10名を発表する。呼ばれたものは前へ。」

 

 選ばれた10名でさえ、生きられるのかどうかわからない世界だと言うのに・・・。

 

 

 

*****

 

 

「いーよなお前らは10番以内に入れてよ!どーせ憲兵団にはいるんだろ?」

 

 この一言がきっかけで内地がどうだいう言い争いが始まる。

 

 ジャン・キルシュタインは言う。

 

「内地での安全で快適な暮らしがオレたちを待ってからだろうが!!」

 

「内地が快適だとか言ったな・・・。この街も5年前まで内地だったんだぞ。」

 

 しかし、そこで口をはさむのがエレン・イェーガー。

 

 二人の仲は犬猿の仲ということは、今日卒業した元訓練兵たちにも有名なことであり喧嘩するのは毎日のこと。

 

「勝てないと思うから諦める?なぁ・・・。諦めていいことあるのか?希望を捨てて現実逃避するのがいいのか?」

 

 五年前の惨劇は人々の希望を打ち砕き、内地を前線に変え、多くの兵を葬った。

 

「勝てないと思うから諦める?お前は戦術の発達を放棄してまで巨人の餌になりたいのか?・・・冗談だろ?」

 

 しかし、巨人に対する敗北の原因は無知だ。人類は巨人の情報をあまり持っていない。

 4年前の奪還作戦は失敗に終わったものの、巨人に対する知を手に入れた。

 

「俺には夢がある・・・。巨人を駆逐して、狭い壁内の世界から出たら・・・。母さんと外の世界を探検するんだ。」

 

 ・・・。

 

「何言ってんだお前?めでたい頭してんのはお前の方じゃないねぇか。見ろよ!誰もお前に賛成なんか死ねぇよ。」

 

 確かに今この状況で、巨人を絶滅させ、外の世界を探検するなど夢のまた夢にも等しい。

 

「・・・わかったから・・・・・・。さっさと行けよ内地に!お前みたいな敗北主義者がいたら前線の士気にかかわんだよ!」

 

「もちろんそのつもりだがお前こそ行きてぇんだろ壁の外に?さっさと行けよお前の大好きな巨人たちが待ってるぜ!」

 

 フハハ。断言しよう。

 3秒後、互いの拳が同時発射され、互いの頬に着弾しているに違いない。

 

「・・・・・・めんどくせぇ。」

 

「へっ」

 

 バキッ

 

 ほらきた、そらきた、ほれみろ、それみろ。

 

 楽しい出し物が始まったぞ。フハハ

 

 やはり、エレンの対人格闘成績はトップだったことはある。

 エレンの拳はジャンの顎先をきれいに打ち抜いている。

 

「フッ!」

 

「うぉぉぉぉぉぉ!ジャン!右のストレイトぉー!エレンは腕でガードォしたぁ!おぉっと!ここでエレンのキックがジャンの脇腹に決まったあああああ!」

 

「副教官。」

 

「ジャンの左ストレイトォ!エレンかわして鳩尾にパアアアアァァァンチ!これにはジャンたまらない!」

 

「マキト副教官。」

 

「きたああああ!エレンのアッパアアアアアア「マキト副教官。」ァァ・・・・ん?なんだ?」

 

「一人でめちゃくちゃ盛り上がってないではやくあの二人を止めて下さい。」

 

「いやです。」

 

「止めて下さい」

 

「いやです。」

 

「止めて下さい。」

 

「・・・・・・ッシャアアアアおらあああああぁぁ」

 

 見ればミカサがエレンを止めるためにエレンを肩に担いでいる。

 

「「いや・・・ミカサについでだったけ?」」

 

 ・・・チッ。被ったなライナー。

 おい馬鹿、なにがそんなにおもしろいんだ。牛乳また噴きそうになるんじゃねえ。

 あ・・・。すまん、ご愁傷様アルミン。

 

「よかったなエレン!またそうやってミカサにおんぶに抱っこだ!」

 

「お前もだジャン・キルシュタイン」

 

「ゲッ、副教官!?」

 

 おもしろそうなのでエレンとおんなじ体制になるように担いでみた。

 

「「「「「ブッハッハッハッハッハッハッハ」」」」」

 

「お、おろしてください副教官!」

 

「いやです。」

 

「ふくきょうかあああああぁぁん」

 

 受けがいいので満足だ。

 

「やったー!また副教官に言うこと聞かせた!」

 

 ・・・あいつめ。明日訓練厳しくなるように頼むからな・・・、いや、あの教官顔怖いしやめよう・・・。

 

*****

 

 ドサッっとジャンを地面におろす。

 

「イテッ」

 

「おい、腹の調子はどうだ。」

 

 さっきめっちゃくちゃ思いっきり殴られてたし。

 ボゴッっていってたぞ。

 

「ああ・・・、まぁ、大丈夫です。」

 

「そうか。」

 

 ジャンが段差の下に足を延ばして座りなおしたので、俺もその隣に座る。

 上官の前でなんて態度だと普通の人からは言われるのかもしれないが、俺はそんなに高いご身分の人間じゃないので許している。

 

 ・・・そのせいで激甘副教官だとか口から砂糖の副教官とかわけわからんあだ名がついたけどな!

 

 暗くなった空にたくさんの星が浮かんでいる。

 日本じゃこうもいかない。明るいからな。

 

「なぁ、知ってるか?」

 

「何がですか。」

 

「蝶々っているだろ。」

 

「はい。」

 

 なんだろう。急にこんな話をしたくなった。

 人類が巨人に勝てないとかそんな可能性の話を聞いたからかな。

 

「蝶々ってな、幼虫が成虫になるまでどんくらいの数が鳥とかに食われて死ぬと思う?」

 

「さあ、半分くらいですか?」

 

「99パーセント」

 

「は?」

 

「ほとんどの幼虫が大人になるまでに死ぬ。ある意味すごいよな。」

 

「・・・俺たちはその幼虫たちってことですか?・・・立派な兵士になれる前に死ぬと?」

 

 ジャンが怪訝な顔をして聞いてくる。

 

「別にそういうわけじゃないぞ。お前らはそんな99パーセントも死ぬような虫けらじゃない。」

 

「じゃあ俺たちはなんなんでしょうね。」

 

「さぁ。そんなこと俺が知ったこっちゃない。」

 

「はぁ・・・。」

 

「ただな、俺はお前らのの中にはたくさんの卵が産みつけられてると思うんだ。」

 

「気持ち悪いですね。」

 

「・・・ひでぇな。・・・まぁ、なんだ、お前らにはたくさんの可能性があるってこったよ。」

 

 ジャンに気持ち悪いといわれてなんか恥ずかしくなってきた。

 自分のことそんな高い身分じゃないとか言っといて、なに言ってんだ俺。

 

「・・・。」

 

「んじゃおやすみ~。」

 

「はい。」

 

 ああ、寝るかぁ・・・。

 宿舎のベット硬いんだよな・・・。どうにかならねぇかな・・・。

 

 

 

 

 ジャンはいつまでも、不思議なことをいう自分の副教官の背中を見つめていた。

 




コメに行ったら飛行機飛ばなくなるってなんなんだ・・・。
急いで書いたから短いし文章変だよごめんちゃい。

マキトは主人公の名前でおじゃる。
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