〇ゴールデンボール〇 ロックマンZAX2 作:Easatoshi
アクセルがいるとばかり思い振り返った先にいたのは、眉間を片手で押さえながら、空いた方の手でもたれるように壁をつくマシュラーム。
「いつの間にそこにいたの? 気が付かなかったわ?」
「痛たたた……さっき目が覚めたばかりなんだよ……ずっと取調室の中で気を失ってて」
マシュラームが痛む眉間からゆっくり手を放すと、そこには焦げた風穴があいていた。
「貴方ケガをしているじゃない! 大丈夫なの?」
「うん。 ちょっと当たり所悪かったかもって思ったけど、見た目よりはマシだったみたい」
「そ、そう……それはよかったわ」
脳天に穴が空いているにも関わらず、思ったより元気に動くマシュラームに驚きを隠せない。 確かに電子頭脳にさえ深刻なダメージがなければ、レプリロイドはそうそう行動不能になる事はないが……。
それにしても自身の探知能力をもってすれば、このフロア全体の動きを感知する事が出来ると思っていたのだが、まさかマシュラームが取調室から出て来る瞬間に気づけなかったとは。
アクセルを追うのに躍起になって、見落としをしてしまったのだろうか?
「マシュラーム。 その、アクセルって言うんだけど、眉間に×の傷を持つ黒いアーマーのボウヤを見なかったかしら?」
「……ううん、見てないよ? 僕今部屋から出て来たばっかりだよ。 ひょっとしてさっき攻めてきた侵入者の事?」
「そうよ。 あの子は悪いボウヤだから見つけ次第お仕置きしなきゃならないの。 貴方も協力してくれるわよね?」
「っ! 勿論だよ! 僕は正義のヒーローだもん! 真っ黒なアーマー着た悪者なんてやっつけてやる!」
マシュラームは傷つけられた頭の穴の事などお構いなしに、自身の協力の呼びかけに対し大喜びで答えた。
元気一杯に動くマシュラームに、どうやら彼の受けたダメージは見た目ほど大事ではなかったらしい。
気絶から立ち直ったばかりにも拘らず、この一帯の独房フロアのどこにアクセルが隠れているか、マシュラームは辺りをしきりに見渡し侵入者の姿を探し始めた。
「(……おかしいわね、ちゃんと動体検知は出来ているわ)」
そんなマシュラームの様子をクジャッカーはどこか怪訝な様子で眺めていた。
一見ここにいるマシュラームは姿形は勿論、仕草や言動を鑑みても紛れもなくクジャッカーの知る彼である。
しかし取調室にいたと言う彼が出てきた瞬間に気付けなかった事を含め、どうもここにいるマシュラームに対し得も知らぬ違和感があった。
思考を巡らせながらマシュラームを眺めていると、ふとクジャッカーはマシュラームの仕草に気が付いた。
「(ん? あの子……何でお尻なんか押さえているのかしら?)」
開けられた風穴をしきりに押さえるのは分かる。 しかし何のダメージも負っていない尻をしきりに押さえ、何かしらその辺りを探して回る際に、僅かに眉をひそめるような仕草が見て取れるのは何故だろうか。
まるで尻を痛めているような、それこそ先程何度も尻を焼いたアクセルと同じように――――。
「(……まさか)」
クジャッカーは思い出す。 かつての『MEGA MAC』炎上から程なくして、復讐のターゲットである主なハンター3人の情報を調べていた時の事を。
その時に知ったアクセルの情報だが、彼は『新生代型のレプリロイド』であった筈。
自身の思いつきを確かめるべく、クジャッカーはアクセルを捜索して歩き回るマシュラームにスキャンをかけてみた。
するとどうだろうか、彼の全身からは予想していなかったエネルギー反応が検知される。 クジャッカー自身が大嫌いな、自身のプログラムに干渉しかねない『ソウルボディ』の反応を。
同時に、ふとクジャッカーの背後に当たる角度から別の動体反応を拾う。 人数にして一人分。
このフロアで動き回っているのは目の前にいるマシュラームと、新たに検知されたもう一人を入れて『2人』と言う事になる。
――――そしてある事実に気付く。
「(ッ!! そう言う事ね!?)」
これで合点がいった。 マシュラームが部屋から出てきた瞬間を何故感知できなかったのか。 彼が額の穴ではなく尻を押さえていた事。 そして背後に検知された何者かの動体反応を。
気付いてしまった瞬時に胸の中が沸騰しそうになるが、しかしクジャッカーは至って冷静に努めながら、マシュラームへと声をかけた。
「……お待ちなさいマシュラーム」
僅かに嘴(くちばし)を震えさせるクジャッカーの呼びかけにマシュラームは振り返る。 何も気づいていなさそうなマシュラームに対し、容赦なく切り出した。
「貴方『ソウルボディ』を使っているわね? ワタシの目の前でその能力は使わないよう何度も注意した筈よ?」
「え? な、何言ってるのクジャッカー? 僕能力なんて使って――――」
「見え透いた嘘はおやめなさい。 貴方の体からはしっかりと『ソウルボディ』のエネルギー反応が出ているわ!?」
怒気を露にするクジャッカーの畳みかける物言いにマシュラームはたじろいた。 クジャッカーは隙を逃さず更に言葉を続ける。
「ワタシの知覚センサーの精度を舐めてもらっちゃ困るわよ。 貴方が能力を使えば動体反応は『3人』分にならなきゃいけない筈なのよ。 しかしこのフロアにいるのは『2人』だけ……意味は分かるわね?」
「えっ、ク、クジャッカーが何言ってるのか僕には分かんない――――」
「貴方が『部屋から出てくる瞬間だけ』何故感知できなかったか、これでようやく分かったわ! 白を切るのはやめなさいマシュラーム! いえ、アクセル!?》」
「ゲッ!?」
明らかに動揺し、退くマシュラームを見て確信した。 目の前にいるマシュラームはアクセルの
……姿や能力を真似る事が出来たと言う事は、既にデータを奪われた側の本物のマシュラームは事切れてしまっているのだろう。 自分が可愛がっていた相手に成り代わっていたその事実が、クジャッカーをより苛立たせた。
「フン、やっぱりね……どうせ隙を見てワタシに不意打ちでもするつもりだったんでしょう? ――――こんな風に!!」
クジャッカーは先程から拾っていた背後の反応を確かめるべく、振り向くと同時に反応のあった方へ照準を向けた!
「やっば!!」
先んじて気配を察知したクジャッカーの読み通り、十字路の角の陰に隙を伺っていたアクセルの驚愕する姿が見えた!
マシュラームの姿をしたアクセルと、元の黒いアーマーに銃器を構えている姿のアクセル。 どちらが本体かについては考えるまでもなかった。
何故なら新生代レプリロイドのコピー能力と、元々の『ソウルボディ』の仕様を考えれば、マシュラームの姿をしている方こそが虚像だとクジャッカーは確信していたから。
クジャッカーは悩む事なく照準を『アクセル』に合わせ、自分に出しうる全ての火力をもって集中砲火した!
「ワタシの可愛いジャンボなキノコ♂のフリをするなんて10年早いわ!! 死になさぁい!!」
前後からの2人のアクセルの悲鳴に挟まれながら、憎たらしい本体に対する『エイミングレーザー』の弾幕を放つ!
銃を構えて抵抗を試みるもそれは悪あがきにしかならず、クジャッカーにアクセルバレットの銃口を向けた時には既に放たれた羽根状のレーザーはアクセルを取り囲み――――
――――立体映像をすり抜けるかの如く、レーザーは突き刺さる所か恐怖に慄くアクセルの体を素通りした。
全身全霊で放ったレーザーの前に全身が吹き飛ぶだろうと思っていたクジャッカーは、予想外の事態に呆気に取られていた。
一体何が起きたのか? 合わせた照準に向かって自動追尾する攻撃が見事にすり抜けてしまい、目の前で起きた出来事を認識できず、思考を置き去りにしてしまう。
それこそがクジャッカーにとっては命取りになった。
開いた口が塞がらないクジャッカーを現実に引き戻すが如く、突如火傷する程の熱量が両膝を後ろから前にかけて貫き、背中にも尾羽の一部をへし折って命中した!
「な!? ……あっ?」
猛烈な熱さと脱力感にクジャッカーは前のめりに転倒する。 倒れ込む最中、身構えるも攻撃をすり抜けたアクセルと目が合ったが、両腕で頭を庇う隙間からほくそ笑むような表情が垣間見え、自身が地面に叩きつけられると同時に、その姿は電子データを消去されるが如く空中に消えて無くなってしまった。
「惜しかったね、そっちの方が『ソウルボディ』で作った
消えていくアクセルの姿を、愕然とした目で眺めているクジャッカーに背後から声がかかる。
うつ伏せのまま身をよじり振り返った先にいたのは、銃口から煙の立ち上るアクセルバレットを片手で構えたマシュラーム、もといアクセルの姿があった。
「あ……あ……?」
「コピーした能力だからマシュラームの姿でしか作れないと思ってたんだけど、僕の元の姿を分身できたのは嬉しい誤算だったよ。 おかげでこんなトリック未満のチャチな作戦でアンタの裏をかけたんだからね」
「!! な、何て事なの……!?」
どうやらクジャッカーの思い込みが招いた完全なミスだったようだ。 エックスの様な武器チップそのものを移植するのでなく、コピーチップを使って得た能力なのだから、作り出せる分身もマシュラームの姿のみと思い込んでしまっていた。
迂闊、クジャッカーは歯ぎしりするも時すでに遅し。 機動力はおろか、急所は外れたものの背中を撃たれたショックで『エイミングレーザー』の照準機能にも問題が発生。 とてもこちらから攻撃を仕掛けられる状況ではなくなり、たった一度の判断ミスで形勢は完全に逆転されてしまった。
アクセルはこちらに歩み寄りながら変身を解き、悔しさに震えるクジャッカーを見下ろしながら、したり顔を浮かべつつ元の黒いアーマー姿に戻る。
声色はどこか震え、その目つきには怒りの色がにじみ出している。 しきりに尻を摩る動作からして、アクセルは完全にキレてしまっているようであった。
「さてと……アンタには人の尻しつこく焼いてくれたお返しをしなくっちゃね」
手にしたアクセルバレットのスライドを引きながら、クジャッカーへ無慈悲に告げるアクセル。 今の今までアクセルにしてきた仕打ちを考えれば、最早彼が何をしようとしているのかは言うまでもない。
両足を撃たれ身動き叶わないクジャッカーは言葉に詰まり、慌ててアクセルに『お返し』を実行しない様に訴える。
「な、何の事かしら? ワタシが貴方のお尻をチクチク♂したのはそういうプレイなのよ!?」
「下手な言い逃れだねぇ。 頼んでも無いのにあんな嫌な思いさせられたんだから、仕返しされたって当然でしょ? それが何か?」
「何かじゃないわよ!! ……そう、そうよ!! 貴方自身気づいていないだけで、お尻を焼かれるのも本当は悪い気はしなかった筈よ!? ワタシはむしろ貴方を愉しませてあげたのだから、むしろお礼を貰ってもいいぐらいだわ――――」
「それってお礼参りしろって事だよね、じゃあ喜んで!!」
「アッー!」
この上ない挑発ととられかねないクジャッカーのあまりに苦しい言い訳に、こめかみに怒りジワまで浮かべ引きつった笑顔を浮かべるアクセル。 完全に墓穴を掘ったクジャッカーは声にならない叫びを上げた。 もうこの時点でクジャッカーの運命は決まったも同然であった。
して、そんな絶望のさなかにある自身に引導を渡さんとするアクセルは、これ以上の問答は無用とばかりにまずは銃口をこちらの頭に向けた。
「本当はショットガンのが良かったけど、贅沢は言ってられないよね……ニニニニニニニニニニニニニニ――――」
銀幕上の悪役よろしく嗜虐的な笑みと不気味な声を上げながら、アクセルは両手でしっかりと握りしめた銃を、1本持っていかれたクジャッカーの尻尾が生える尻に、アクセルバレットの銃口をゆっくりと下に向けていく。
下された死刑宣告を前に、もうクジャッカーには命乞いすら許されない。 それほどまでに買った怒りが大きかったのである。
クジャッカーは動かない両足を引きずりながら、肘で埃塗れの床を這い身体が薄汚れるのも構わず、必死でアクセルの怒りの銃口から逃れようとする。
「こ、こんな!! こんな事って……!!」
優雅を心掛ける彼をして両肘で冷たい地面を這い、形振り構わずその場から逃げ出そうとする程の圧倒的プレッシャー。 今のクジャッカーは侵略者に対する鉄壁の
「ひどいわああああああああああああああああッ!!!!」
隔離された独房フロアにこだまするクジャッカーの断末魔の悲鳴、そこに加わるはアクセルバレットの銃撃音――――。
「これで――――終わりだッ!!」
電刃――――高圧電流を帯びたゼットセイバーの斬り上げは、装甲が剥がれ露出していた機関部に直撃! 稲妻の刃がカンガルーの電子回路もろとも動力部を寸断し、一瞬の痙攣と飛び上がったゼロの着地をもって遂に全ての機能を停止した。
最後の一撃を皮切りに全身が火花を放った後に炎上し、そのまま後ろに倒れ込むようにして激しく燃え上がった。 額を拭い一息つきながら辺りを見渡してみると、突如警報が鳴りだすと同時に頭上から大量の冷たい雨が降り注ぐ。
ジャングルにしてもあまりに激しい気候の変化に驚くも、周囲を見渡してみた先はコンクリート製の壁と天井に囲われ、スプリンクラーの水が降り注ぐ『ヤァヌス』秘密基地の施設内部だった。
いつの間にやらゼロはライドアーマーと共に壁を壊して屋内に飛び込み、本来彼らが目指していた侵入経路の近くにあった、中央エントランスと思わしき場所へともつれこんでいたようだった。
カンガルーと共にゼロを倒そうと奮闘していた筈の『ヤァヌス』の兵士達は、巻き添えを恐れて皆が散り散りに尻尾を巻き、結果として見届け人不在のまま死闘の終わりを迎える事となった。
「やっと片付きやがったか、苦労させやがって」
ゼロは冷や水を浴びせられ、消し炭と化していくライドアーマーを憎々しげに眺めていた。 排除に手間取ったがとりあえずは厄介な敵を排除できた。
しかし先に中に入ったアクセルもそうだが、エックスやエイリア達オペレーターから未だ連絡は来ない。 結構な時間兵士達との戦闘に取られていた筈だが、そろそろ何らかの動きがあってもおかしくはないだろう。
<――――ザザ……ちらエイリア! ああ、良かった! やっと通信が復帰したわ!>
<――ちらエックス! 俺も復帰した!>
そう思っていた矢先に、エイリアとエックスから通信が入る。 どうやらまたもジャミングを掛けられていたらしい。
「こちらゼロ、ようやくあのデカブツを片付けた。 これより俺も基地内部に……もう侵入しているな」
<仕方なかったとはいえ強行突破には無理があったものね。 肝心な時に毎回通信を遮断されてどうなるかと思ったわ>
<戦力を分断されたからな。 だけど俺もようやくあの兵士達を追い払えた。 これから合流するよ>
二人して各々厄介者を相手にさせられ時間を食ったが、敵の動きが落ち着いている今の内に再度合流しよう。 そう思った時であった。
<……ザザッこちらアクセル。 皆生きてる?>
先に突入したアクセルから安否の確認ともとれる通信が飛んできた。
<アクセル! 無事だったのね?>
<何とかね……クジャッカーの
「! あの野郎と戦っていたのか。 じゃあ通信がさっきから無かったのは、アイツがジャミングかけてやがったからか?」
<多分ね! だからあいつのケツに僕の銃ブチこんで黙らせてやったよ! ざまぁみやがれってんだ!>
<……随分キレてるみたいだな。 どんな戦いだったのかはあえて聞かないでおくよ>
<そうしといて……
会話の節々に暴言が混じるアクセル、どうやらクジャッカーとの戦闘の際に相当嫌な思いをしたらしい。
毒を吐くアクセルの傍らゼロの心は晴れやかで薄ら笑みを浮かべていた。 散々自身とクジャッカーとの関係をおちょくってくれた報いを受けたからであるが、それは心の内にしまっておく事にした。
<とにかく、アクセルも無事だったのなら攻撃の手が引いた今の内に早く合流しないと>
<じゃあ出来たら迎えに来て欲しいよ。 僕はその……流石にボロボロになっちゃって、ちょっと動けそうにないから……>
<了解よ。 ……そう言えばアクセル、貴方通信が切れる前にホタルニクス博士達を探しに行くって聞いたけど、どうだったのかしら?>
<……あの博士ならとっくに逃げ出してたよ。 他の科学者と一緒にね>
アクセルの口から、ホタルニクス達の脱走と第2コントロールルームに立てこもったと言う情報が、ゼロを含む3人に伝えられる。
<とにかく僕はここで待ってるよ。 あとクジャッカーの奴隔壁を下ろしてたから、現地に到着してから開けてね……通信終わり>
<分かったわ。 エックスとゼロは独房フロアに行ってアクセルと合流して>
<了解!>
「任せておけ――――」
ひとまずはアクセルの元へ向かおうと、エイリアからの指示に応えようとした時であった。
無線のやり取りをするゼロを、後ろの高い所から刺すような鋭い視線を感じ取った。
「エックス、アクセルとの合流はお前一人で行ってくれ」
<え?>
<……どうしたのゼロ? 何かあった?>
2人が疑問の声を上げる中、ゼロは感じ取った視線の主を確かめるべくゆっくりと背後を振り返る。
エントランスの中心から奥に続く幅広な2階への階段、登り切った先の所に男が立っていた。
「……ボスが自らお出迎えのようだ」
ゼロと男の目線が合う。 紫のアーマーに身を包み、バイザーで覆われた目元から注がれるその眼光。
口元を不敵に笑わせ腕を組んで堂々と立っている、今や犯罪組織のボスと化した男が、まねかれざる客を前にしても物怖じしない態度で出迎えていた。
<――――分かった。 アクセルの元へは俺一人で行く>
「……頼んだぞ。 エイリア、エックス達のサポートを頼む。 どうやら俺は決着をつけなきゃならないみたいだ」
<了解……彼らの事は任せて>
ゼロの状況を察した二人は、この場を任せるように通信を切った。 仲間を見送ったゼロに対し2階の男は歓迎の言葉を投げかける。
「我が新しい城にようこそ……と言いたいが、随分派手に荒らしてくれたじゃないか」
「こっちこそ、手荒い歓迎感謝するぜ。 マック!」
ゼロと男……マックは互いに笑いながら皮肉の言葉を投げかけあった。
「廃ビル諸共下敷きになったと思ったんだがな。 流石に復活のハンター様は丈夫でいらっしゃる」
「伊達に何年も特A級やってないもんでな……悪いが『きんた〇』を好きにされては困る、さっさとケリをつけさせてもらうぜ」
会話などいらない、と言わんばかりに話を切るゼロ。 対するはマックの高笑い。
「ハハハハハハハ! そう言うなゼロ。 決着をつけるにもここじゃあ締まりがない。 ――――ついて来い!」
「逃がすかよ!!」
マックは身を翻し、階段から奥に続く廊下を走り抜けていった。 ゼロもその後を追い、階段を一気に駆け上がった!
……良い子の皆は、そういうプレイをする時はきちんとパートナーの同意をとってからにしようね。 無理矢理するのは、止めようね。
と、言う訳で……次回、遂にマックと直接対決です! お楽しみに!