ラキアの王子   作:ただのファンだよ。

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パッと思いついたものをその時の気分次第で書いてるから原作との矛盾点とか出てくるかもしれないけどその点は目を瞑って欲しい。
こちらも極力矛盾のないように努力する為、どうかなにとぞ。


授かりモノ

母たる王妃に連れられ玉座のある大室。ひときわでかく数多の宝物を飾った黄金と真紅の玉座に座るのはラキア王国の主神たる男神アレス。

光り輝く焔のような黄金の髪のアレスが玉座同様派手な服を着て君臨していた。

 

「よく来た。さあ、その子ここへ連れよ」

 

アレスの言葉に従い渋々夫のマルティヌスに愛しい我が子マリウスを渡し一歩引く王妃。

マルティヌスは抱いたマリウスをアレスの前に連れ、召使い達に上着を脱がせ素肌を晒す。

 

「今日、七つの歳を迎えた王子マリウスにアレス様の恩恵を与えてもらう!!」

 

マルティヌスが大声で臣下に話すなか、アレスは人差し指に針を刺しマリウスの背に血を一滴落とし恩恵を刻む。マリウスの背中に浮き出るラキア王国を表す紋様(エンブレム)神聖文字(ヒエログリフ)を羊皮紙に写す。

これにて恩恵授かりの儀が終わりマリウスはマルス・ファミリアの一員、ラキアの人間になった。

 

 

 

 

 

それより一年。

八歳となったマリウスは王子として複数の教育係りから文字の読み書き王族としての振る舞いラキアの歴史を常識離れした早さで全て学び神聖文字(ヒエログリフ)の読み書きも八割以上を修め、幼いが為初歩的なものだけだが戦士としての力と技を磨き切磋琢磨していた頃。呼び寄せた聡明なエルフから魔法を学び終えたところで召使いからの伝達を受け父母の部屋に向かっていた。どうやら父マルティヌスがお呼びのようだ。

 

「失礼します。父上」

 

ノックをして我を話し入室の許可を得たマリウスが扉を開け部屋に入ると、父マルティヌスと王妃である母ともう一人。自分とそう変わらない年齢の少女が片膝をついて頭を下げていた。肩を露出した白いドレスを着た褐色肌の少女。歳はおよそ三つほど下と思われる。そんな少女が何故父母と共にいるのか。

 

「この者はティーネ。本日よりマリウス専属の召使いとなる者だ」

「ティーネ・アミカと申します」

 

少女は頭を下げたまま自分の名を話す。マリウスはティーネを数秒見つめ次に我が親に目を向けた。

───母は引き攣った笑みを浮かべながら膝の布を握り締め僅かにプルプルと震えていた。マリウスは己が母が大の親バカだという事を改めて実感した。マリウスがまだ幼い頃周りの世話は全て母がしていた。着替えに掃除に食事作りに入浴。召使いが代わりにしようとすれば癇癪起こしたかのように暴れた。過去の記録(きおく)のあるマリウスも成長するにつれ自分でこなせるようになりここ数年で母がすべき事は多いに減ってしまった。

だというのに父は何故私に召使いを、それがマリウスの謎だった。母はあれ程何かを我慢しているように見える、本当は気に入らないが仕方ないからだと言わんばかりだ。

 

「…………」

 

少女(ティーネ)は変わらず膝をつき頭を下げてままだ。

 

「──、ありがとうございます父上」

「お、ほほ、喜んでもらえたのなにより…よ。おほほ、ほほほ」

「……まあ、なんだ。両者を互いに知る時間が必要だろう。自室へ戻るがよい」

「ハッ」

 

父マルティヌスの言葉にマリウスは背を向けて歩きだした。その後ろをついていくティーネ。そして二人揃って部屋から出て行き扉が閉まった。

 

 

 

 

「〜〜〜〜!!信じれません!」

「ま、まあまあ。少し落ち着け───」

「これが落ち着いていられますか!ああ、よりにもよってあ、あのマリウスの側に女子をおくなんて……!?」

「仕方がないであろう。マリウスは才溢れる子だが親しい友人が一人もおらんのだ」

「だからって何も女である必要はないでしょう!ああ、もしあの女子がマリウスに色目なんて使ったら───」

「…………はぁー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どういう意図だ?」

「……?」

 

マリウスの自室に戻り。マリウスがティーネに尋ねる。

ティーネはマリウスの問いに呆けた様子で言う。

 

「どういう意図…とは?」

「………私は召使いが必要な程無様な姿は晒していない筈だが」

「え、…と、その」

 

困ったように次の言葉を探しているティーネにマリウスは何か命じられている訳ではないのではと思いこの話を切り上げた。わからないものをいくら考えてもわからないものなのだ。次にマリウスは椅子を二つ用意して向かい合いティーネについて尋ねた。

 

ティーネ・アミカ。種族はアマゾネスでマリウスと同じLv.1の魔導師。遥か先祖の代からラキア王国王家に仕えてきた。ティーネの父もマルティヌスが若き頃仕えていたようだ。因みに母がアマゾネスで父は人間(ヒューマン)

 

「魔導師のアマゾネス。珍しいがいなくはないのだろう」

 

目の前の少女が何よりの証拠、そういうのもいるのだろうと片付ける。なんの意図かは知らないが親が与えてくれたモノだ是非有効活用させてもらおうと軽い雑談を交えながら本棚から引き抜いた本を読む。

 

 

 

 




一応今作のヒロイン。
ヒロインするかは作者の頑張り次第。
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