IS 彼の日記帳   作:カーテンコール

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 ふと考えてみた。
 ノーヴァに対して1番相性が悪いのって、ラウラじゃないのかと。

 レールカノン→電気で軌道を反らされる。
 ワイヤーブレード→ワイヤー越しに感電する。
 プラズマ手刀→相手の方が電力が強い
 AIC→電撃をどうやって止めると?

 この通り。
 相性がいいのは、武器が多彩で感電対策もできそうなシャルロット。グレネードとか下手したら爆発させちゃうし。
 あとは弾道を反らしようがない鈴。
 ちなみに相性最悪なのが楯無と簪。ミサイルに電撃浴びせたら距離次第では自分が食らうし、水の楯なんて使われたら全部電気がそっちに吸い取られる。



小話集 その3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『2人でお話』

 

 

 

 

 

・織斑一夏の場合

 

 

「……これが、ああなる」

「だから何度もいうけど分からないんだよ!? 俺には擬音翻訳機能も手話の心得も無いんだって!」

「…………」

 

 

 心底困惑した様子の一夏に、隆景は。

 

 

「……チッ」

「え……お、おい藤堂、今舌打ちしなかったか?」

「さあ」

「絶対しただろお前!? 絶対舌打ちしたよな!?」

「……I don`t understand what you are saying(あなたがなにをいっているのかわかりません)

「何で英語!?」

 

 

 

 

 

・篠ノ之箒の場合

 

 

 実を言うと、この2人。

 

 

「……ぐっとして、くいっと」

「うむ、そうだな。しかしこの場合、ぐあーっと行くのもありではないか?」

「……言い得て、妙だな」

 

 

 擬音での会話が成り立つ。

 

 

 

 

 

・セシリア・オルコットの場合

 

 

「では、行きますわよ!」

 

 

 セシリアがボールを投げ、見事なジャンプサーブでゲームの幕が上がる。

 時速180キロ近いそのボールを、隆景は。

 

 

「……動くこと、雷蹄の如し」

 

 

 一瞬でボールの位置まで移動し、凄まじい勢いで打ち返す。

 まるで落雷のように直角の軌道を描くそれをセシリアは反応できず、ボールはフェンスに衝突する。

 

 

「……まだまだだな」

「って、何で私達テニスやってますの!?」

 

 

 ネタ的に。

 

 

 

 

 

・鳳鈴音の場合

 

 

「…………」

「アンタとあたしって、正直接点全然無いんじゃない?」

「…………」

 

 

 首を傾げる鈴に対し、以前脛を蹴られまくったことから警戒している隆景。

 頑なに2メートル以内に近寄ろうとしない彼に、やがて。

 

 

「うがぁぁぁっ!! なんなのよもう、あたしが悪いワケ!? 土下座でもしろっての、ねえちょっと!!」

「…………」

 

 

 鈴がキレて終了。

 この2人は仲良くなれそうにない。

 

 

 

 

 

・シャルロット・デュノアの場合

 

 

「なんか、いきなり話せって連れて来られたんだけど……」

「……ああ」

 

 

 ケータイの画面から目を離さない隆景に、少々気まずくなるシャルロット。

 何とか会話の糸口を掴もうと、食いつきそうな話題を振ってみる。

 

 

「そう言えば、藤堂君ってラファールの搭乗時間どれくらいになるのかな?」

「……400時間」

「え゛!? まだ入学して半年くらいなのに!?」

「……打鉄込みなら、550時間。ノーヴァ含めちょうど600時間」

 

 

 夏休みも休日も訓練に充てていた成果である。

 その後多少は話も膨らんだが、この組み合わせだとヤマもオチもない会話しかできないのである。

 

 

 

 

 

・ラウラ・ボーデヴィッヒの場合

 

 

「…………」

「…………」

 

 

 …………。

 

 

「…………」

「…………」

 

 

 始終無言。

 どちらも積極的に人付き合いをする方ではないので、緩衝材無しではどうしようもなかった。

 

 

 

 

 

・織斑千冬の場合

 

 

「お前は少し休めと思うぐらい勤勉だな……織斑にも見習わせたいぐらいだ」

「こうでもしないと……才能だけで、結果は出ませんから……」

 

 

 教師としての適性はともかく、教師としての対応で接してくる千冬は、隆景にとってそこそこ話しやすい。

 

 

「ところで山田先生をどうにかしてくれないか。生徒自慢と言うか、弟子自慢と言うか、もうほとんど弟自慢で流石の私もそろそろ疲れた」

「…………すいま、せん」

 

 

 彼女の疲れたような笑みを見た数少ない人物となる隆景には、謝ることしかできないのであった。

 

 

 

 

 

・フェイト・テスタロッサの場合

 

 

「聞いたよタカカゲ、専用機のこと! 見せて見せて、見せて!」

「…………」

 

 

 ささっ。

 興奮した様子のフェイトに少し怯えて、距離を取る隆景。

 キャノンボール・ファスト以降も絡んでくる彼女のことは、少々以上に苦手だった。

 いつの間にか敬語とれてるし。

 

 

「雷出すんでしょ!? 出るんだよね!?」

「……出る、が」

 

 

 何故この娘は執拗に電気に拘っているのだろう。

 冬も近付きつつあるのに相変わらず軽装であることも踏まえ、相変わらず読めない女である。

 

 

「私もやってみたい! 貸して!」

「む、むり……」

 

 

 その後30分付き纏われる。

 何とか撒いた頃には、ほうほうの体であった。

 

 

 

 

 

・ヴィルヘルミナ・カルメルの場合

 

 

「ワイヤーブレードの同時操作数が14本になったのであります」

「…………すごい、な」

 

 

 確かに凄いが、どうして数が増える度に報告に来るのだろう。

 そう思う隆景であった。

 

 

「20本使えるようになったら、再戦を要求するのであります。首を洗って待っているがよろしい」

「……ああ」

「それと、これを」

 

 

 手渡されたのは、メロンパンだった。

 

 

「それでは、失礼するのであります」

「…………」

 

 

 メロンパンには何の説明もせず、去って行くヴィルヘルミナ。

 結構好きだったので、遠慮なく食べた。

 

 

 

 

 

・四楓院夜一の場合

 

 

「ワシと生徒会長のキャラが微妙にかぶっとる気がするんじゃが、その辺どう思う?」

「俺に、言われても」

 

 

 飄々としている所とか、猫っぽいところとかはそっくりだと思った。

 特に猫っぽさにかけては、こちらの方が上な気さえした。

 

 

「ほれ」

「ふにゃっ」

 

 

 突然目の前でパン、と手を叩かれ、思わず変な声が出る。

 夜一がさも面白そうに、にやりと笑った。

 

 

「ワシとしては、お主の方が猫っぽく見えるんじゃがのう」

「…………」

 

 

 確かに似てる。

 悪戯を好むとことか、ホントそっくりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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