あの後の俺とかずさは一緒に行動していて曜子おばさんは別行動をしていた。
「・・・それで?今どこなの?」
「それがねぇ・・・偶然ばったりエレーヌに会っちゃって。覚えてるエレーヌ?去年パリ響の・・・」
「そんなことはどうでもいい。あたしは母さんが今どこにいるかと聞いてるんだ」
「だからね、聞いてよかずさ。ほら、水上バス降りたところまでは一緒だったでしょ?あの時に実はわたしたちの後ろの席に偶然彼女が・・・」
「・・・要するにあんたは偶然知り合いと再会したんで、娘ほっぽり出して旧交を暖めてたと」
「・・・まあ、そうとも言うわね」
「っ・・・やっぱりミサまでホテルで寝てれば良かった。あんたが市内観光なんか連れ出すから。しかも、こんな雪の中」
「まだ二時間くらいあるし、仮眠くらいなら取れるでしょ」
「そういう問題じゃない・・・携帯切ってるし。どれだけ探したと思ってるんだ・・・寒いわ滑るわで散々だ」
「とにかく、そういうことだから・・・こっちは合流するのにもう少し時間かかる。ついでにミサの時にエレーヌ紹介するわね」
「で、どこで合流するって?」
「ここからじゃ、ホテルに戻るのも面倒だし・・・大聖堂の前で11時ってことで」
「ハチ公前よりも見つけにくい気がするんだけど・・・」
「大丈夫よ、携帯もあるしそれじゃ、現地でね」
「はぁ・・・」
かずさが携帯の通話を切るとため息をしていた。
「まったく曜子おばさんにも困ったもんだね」
「本当だな」
「相変わらずって言うか何て言うか」
「このままどうする?ひとまず、ホテルに戻る、か」
「なら俺と2人で一緒に、歩かないか?」
「ああ・・・そうする」
「そうそう!かずさは今みたいに笑っていてほしいからな」
「なんだそれ」
そう言いながらもかずさは俺の隣で俺と話して笑って歩きながら観光していた。
そして約束の時間の11時になったので俺達は大聖堂に来ていた。
「ちゃんといるだろうな?」
「曜子おばさんが自分で、言ってきたんだ。大丈夫に決まってるだろ」
「かずさ」
「母さん」
「かずさ、なっちゃんに、言うわね。この人がエレーヌよ」
俺達2人は曜子おばさんと一緒にいたエレーヌさんと話しをしていてミサが終わるとホテルに戻って来ていた。夕飯が食べ終わってお風呂にも入ってから後は寝るだけになった。
「外は寒かったな」
「そうだな」
「体調を崩さないようにしないとな」
「ああ」
こうしてこの日は一緒に、ホテルのベッドで寝る事にした。
12月25日の今は、7時過ぎになって俺達は3人で話し合いをしていた。
「今日はインタビューあるけど普通に答えてくれていいから」
「出来れば取材なんてしたくないんだけど?」
「けど決まっちゃったのなら仕方ないよ。」
「本当は嫌なのに・・・・・」
「なら条件付きにしないか?」
「条件付き?」
「ああ・・・取材は受けるけど5分だけとか10分だけとかって言えば向こうだってそれ以上は言ってこないだろうさ」
「それで大丈夫か?」
「かずさから見れば取材は受けたくなかったが曜子おばさんが受けたから、受けることにした。・・・・・けれど受けたんだから条件ぐらいは守れって事さ」
「・・・・・」
「子供じゃないんだから、約束は守らないといけないだろう?」
「違いない・・・・・さすが那由多だな」
「俺が、かずさのポジションなら同じ条件を言うがな」
「じゃあ・・・・・それにする」
「決まりだな」
「曜子おばさんも、それでいいですか」
「ならこのインタビューに受けるとしますか」
今回は、かずさ側の方を書いてみました。