「冬馬さん、お迎えの方見えられましたよ」
「さて、そういうわけで今度は来月にでも会いましょ」
「せめて週に一度は診察を受けなさい。僕は水曜の午後に顔出してるから」
「曜子おばさん、退院おめでとうございます」
「やれやれ・・・今度は娘と同じくらいのボーイフレンドかい。相変わらず君は」
「えっ」
「それで?」
「今からスタジオに行きますよ」
「どうしてなっちゃんが、美代ちゃんの仕事やってるの」
「工藤さんは朝から夜まで拘束されてるんで」
「美代ちゃんは?」
「工藤さんとは話はつけていますから」
「本人不在でもうそんなことまで取り回していたんだ」
「今は、かずさの公演に専念させようと思いましてね」
「ま、もともとそのつもりだったし、異存はないわよ」
「そこで曜子おばさんは、かずさとの接触を最小限にしてくださいね」
「目の前でぶっ倒れられても困るものねぇ」
「だからこれからは俺が曜子おばさんと一緒に行動することにしました。この事については工藤さんも反対してませんでしたから」
「そうなの?」
「これから病院の検査は、月、水、金の3回行きますからね」
「えー平気だって、少しくらい倒れたって」
「ダメです」
「なっちゃんには、かずさを任せたいんだけどな」
「もちろん俺は、かずさから離れませんよ」
「だから自分の手であの子を幸せにしようって?」
「はい」
「他の人なら任せられないし反対もしてたけど・・・相手が、なっちゃんなら反対しないわよ」
「良いんですか?」
「なっちゃんは昔から知ってるし特にかずさは、なっちゃんと一緒にいる時は凄い嬉しそうにしてるし」
「そうですかね?」
「そうよ」
「だとしたら俺は驚きますね」
「まあそうでしょうね。かずさは今まで同じぐらいの子で本格的にピアノしてる子に会った事が無かったから」
「そこに俺が現れたって話ですよね」
「そうね。かずさから見てみれば自分と変わらないような歳の子で自分よりも、実力が上で凄い人だなって思ってたからね」
「そんな事は無いですよ」
「それに昔のなっちゃんは昔のあたしと同じぐらいの実力があったわよ」
「それなら聞きますが今の俺は?」
「あたしを越えてるわよ。」
「冗談でしょう?」
「冗談じゃないわよ。その実力が、かずさにもあったら良かったんだけど」
「コレばかりは本当どうこう言えないですからね」
「さてとそれじゃあ確認をするけど週に3回は病院の方に行くのね?」
「はい、先程までいた医者が俺にも伝えてきたので」
「それなら仕方ないわね」
「あと少し発見するのが、遅ければ手遅れだったと、言ってましたよ。」
「あら?そうなの」
「今だったら入退院を繰り返して様子を見ながら、治療すれば完全に治ると言ってましたから」
「じゃあ、しばらくは治療に専念でいいのかしら?・・・」
「そうなります。治療用の薬あるみたいなんで曜子おばさんが治療に専念をすれば治りますよ」
「じゃあコレからしばらくよろしくね」
「もちろんですよ」
次回どこまで進ませようかな?