俺は、かずさが再び眠ったのを確認すると俺は1人でベースとサックスの練習を開始した。
「かずさ、わかって頂戴」
「今のあなたを連れて行くことに、意味はないの」
「〜〜〜っ!?」
「何だよ、もう・・・酷い寝覚め・・・」
俺が練習を開始して気付いたら2時間も経っていた。
「那由多」
俺は、かずさに呼ばれたので振り替えると俺の後ろに、かずさがいた。
「まだ寝てないとダメだろ」
「もう大丈夫だって」
「嘘を言うなよ。少し触るぞ」
「なんてことするんだこの変態」
「まだまだ寝てないとダメだな。リビングまで歩けるか?」
「戻ってたまるか」
「今は薬を飲んで早く治さないと行けないから早く寝なって」
「那由多」
「どうかしたのか?」
「ピアノ・・・やめようと思ったんだ」
「・・・・・・・・」
「あの人の娘でいること、やめようと思ったんだ」
「・・・・・・・・」
「どうも・・・才能がなかったから「切られた」らしいんだ、あたし」
「なっ!」
「ハッキリ言われた。あたしを連れて行くことに、意味はないって」
「・・・・・・・・」
「カッコ悪いけどさ、それまでのあたしって冬馬曜子が目標で、先生で、ライバルで・・・全てだった」
「だからさ、そこまで相手にされてないってわかったとき、なんて言うか、色々と馬鹿馬鹿しくなったって言うか」
「本当はね・・・あのときの自分は不幸だったのか、あの人のしたことは間違ってたのか、あたしにもわかってない」
「ただ・・・どうしようもなく気に入らなかったんだ。それだけだ」
「・・・・・かずさ」
「ん?」
「俺は昔かずさと一緒にコンサートに出たの覚えてるか?」
「覚えてる」
「あの時の約束を覚えてる?」
「あの時の約束?」
「そっか・・・・・覚えてないのか」
かずさが俺とした昔の約束を忘れているみたいで俺は少しショックだった。
「那由多?」
「かずさ・・・・・俺達が学園祭で俺達の出番が来た時に俺達は誰の相手をするんだ?」
「え・・・?」
「俺達が学園祭で相手にするのは俺達と同じ学校の同じ生徒だ。」
「・・・・・・・・」
「今回の俺達は昔と違って1人じゃなく4人だけどコンサートじゃないんだ。舞台が学校の学園祭で相手はプロじゃなくて同じ学校の生徒で素人だ。」
「・・・・・・・・」
「結果は後から付いてくるし言わせたいヤツには言わせておけばいい・・・けど学生で、いられる時間は短いんだ。だからこそ学生で、いられる短い時間で何が出来るのか?何が残せるのだろうか?って考えてしまうけどな」
「・・・・・那由多は」
「えっ?」
「那由多は卒業したらどうするんだ?」
かずさの言葉に対して主人公は何を言うのだろうか?