ゾロさん、あなたを愛してます!!   作:ぞろおし

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どうぞ


レストラン

船に揺れられ、ようやくたどりついたのは海上にあるレストラン、バラティエである。

 

前世ではおそらくブサ可愛いと表現するのが適切でしょうか、そんな船が海上にありました。

ここで私たちの仲間を見つけるのですね。といってもそこらへんはルフィさんの匙加減ですけど。

成り行きでこの一味に入った私にはルフィさんに誘われる基準というのがイマイチわからないですが、本能的な嗅覚でも働いているんですかね?

 

「ゾロの兄貴が探している鷹の目の男も現れたって噂ですぜ」

 

そうジョニーさんがいうと期待の表情を浮かべるゾロさん。

 

「鷹の目の男?」

 

ルフィさんの頭の上に疑問符が浮かぶ。

 

「あぁ、世界一の大剣豪の男だ」

 

なるほど世界一の大剣豪を目指すゾロさんにとっては倒すべく敵ですね。

とはいっても

 

「世界一の大剣豪とはたしか七武海だったと思うのですが?」

「シチブカイ?」

「やはりご存知ないようですね」

 

いまさら知らないことには驚きませんよ私。

 

「簡単にいいますと世界政府公認の7人の海賊たちのことです」

「何で海賊が政府に認められるんだ?」

「七武海とは収穫の何割かを政府に納めることが義務づけられる代わりに、海賊および未開の地に対する海賊行為が特別に許されている世界政府公認の7人の海賊たち。もちろん政府に認められているということはとんでもなく強いですよ。七武海には他の海賊への抑止力となりうる「強さ」と「知名度」が重要視されますので」

「へぇ〜」

「……興味ないのですね、ルフィさん。まぁとても強いということだけ覚えておいてください。私もかつて七武海の一角と戦って惨敗しましたから」

 

そういうとウソップさんとナミさんがごくりと唾を呑む。

しかし、ルフィさんとゾロさんは逆にワクワクといった雰囲気である。本当に感性がぶっ飛んでますね。

 

さて、こんな面白くない話はともかく美味しい食事と行きますか。

 

 

 

 

 

* * * * *

 

 

 

 

メリー号を近づけてバラティエに到着する。

ルフィさんは目を輝かせてどこかに探検していきました。

あの一応ここお店なんですが、なんてツッコミを入れても意味がないのでしょう。

無意味に動くより食事にしましょう。

 

「ゾロさんゾロさん、私と一緒に2人きりでランチにしましょう」

「おい、俺たちは放置か」

「ウソップさんはどうでも良いです。ナミさんとお楽しみください」

「「おい」」

 

2人からツッコミが入りズルズル引きずられて4人のテーブル席に着く。あぁ、私とゾロさんのラブロマンスの時間が……。

諦めて大人しく注文したドリンクを飲みつつ今後の方針について話し合う。

 

「航海する上で必要な人材は、船医、海の料理人、船大工。この船には全く足りてないわ」

「料理人はルフィがここで勧誘するんだろ」

「まぁルフィさんのお気に召す人間がいればですが」

「そこらへんは考えても仕方ないだろ」

「そうね、ゾロの言う通りルフィの考えてることなんてわからないもの」

「船大工に関しては応急処置程度なら俺ができるぞ。材料とかアリスに出して貰えば」

「ええ、よろしくお願いしますね、ウソップさん」

「で、これで船大工については一応解決ね。いずれちゃんとした人が欲しいけど」

「泣き言いってもそう簡単に見つかんねェだろ」

「そうですね、船医も同様でしょうね」

「海賊船に乗りたいなんて稀有な人はそうそういないでしょうしね」

 

はぁと諦めたようにため息をはくナミさん。

こうして改めて見ると課題いっぱいですね、うちの一味。

船医なし船大工なし料理人なしに航海士は(自称)手を組んでいるだけ。

わりと詰んでますね。

 

「どうしようかしら、本当に」

「悩んでもしょうがねェだろ」

「ゾロさん言う通りです。ひとまず食事にしましょう。せっかくのレストランなんですから。ゾロさん何にしますか?」

「自分のメニュー見ろよ、お前」

「ブレねぇなアリス」

「まぁ、結局ルフィが決めることだし、悩んでも仕方ないわよね」

 

そういって各々注文するものを決めていると、黒いスーツの男性がくるくると回転しながら、ナミさんに近づいていく。

この人、確か……

 

「あぁ、今日はなんて幸運な日だろうか。まさか君たちのような麗しきレディ達に会えるとは。恋に焦がれた私に対しての運命の女神がもたらした奇跡だろう。君たちに出会えた今日という日に感謝を」

 

そう言って跪き、ナミさんと私の手を取る。

は、初めて出会うタイプの方ですね。

びきりと私が固まっていると隣でナミさんが慣れた手つきスーツの男性の手を取って微笑む。

 

「あら、かっこいいお兄さん。ここの料理とっても美味しそうなんだけど私たちにはちょっと高いみたいで」

 

するりと顔に手を回して身を覗き込むようにするナミさん。

……男性の瞳がハートマークになっていくのがわかる。

 

「もちろん、無料で!」

 

なるほど、この為にナミさんは色仕掛けを。

というかこれから頼むというのにタダにしてくれるんですね。大丈夫なんでしょうか。

男性は注文をとって厨房に戻っていきました。……とったの私とナミさんのオーダーだけなんですが。

ウソップさんが男女差別だなんだと喚いていますが、何処吹く風で彼は去っていきました。

彼も確か見覚えがあるんですよね。仲間になるのでしょうか?

 

「それにしても、アリス。あのぐるぐる眉毛に触れてたときに固まってけどなんかあるの?言いたくないなら深くは聞かないけど」

 

ナミさんは彼に手を振って見送ったあとにこちらに質問してきました。

 

「いえ、単純に今まで出会ったことのないようなタイプの人でしたから。どういう風に接するべきか悩みまして」

「ああいう風な男は便利だから、男の扱い方を練習しなさい」

「お前時々魔女のようなことを言うな」

 

ウソップさんがぽつりと漏らす。

そう言われてもナミさんは全く気に留めてもいないようで

 

「素直なだけじゃ世の中渡っていけないのよ」

 

と開き直っていました。

たくましいですね、ナミさん。

世渡り上手になるには図太さも必要ですよね。それはともかく私はナミさんに近づいて耳打ちをする。

 

「あのそういうことってゾロさんに有効ですかね」

 

そう聞くとナミさんはゾロさんの方を見る。

何だよといったような顔をするゾロさん。

その様子を見て一言。

 

「無理ね」

 

ですよね、なんとなくわかっていました。

 

 

 

 

* * * * *

 

 

あの後、有名なことを裏付けるような美味しい料理に舌鼓を打ち、船へ戻りました。

魚だけかと思ったら肉料理もあり、野菜も新鮮で大変満足しました。

最近は私が出せるわずかな種類の食材をナミさんが簡単に調理したものだけで、味付けもパターンが尽きていたので良い刺激でした。

みんなで船に戻り、しばらくまた各々が自由に行動しているとルフィさんが戻って来ました。

彼は戻ってくるなり一言

 

「いい奴見つけたぞ!!」

 

と目を輝かせて言いました。

あぁ、これでルフィさんに標的にされる人物が決まったのですね。

となるとおそらく時間の問題なのでしょう。

 

ルフィさんはにこにことその仲間候補がどのような人物か語りました。

 

なんでも見た目は軽薄そうですが、中身は男気溢れる海のコックであるようで。反対する他のコックたちにはバレないように、腹を空かせた海賊に飯を出しました。"俺は、俺の飯を食いたい奴に食わせてやるだけだ"、そう言って。

 

その話を聞いたウソップさん、ジョニーさん、ヨサクさんは感動したようで男泣きしてました。

 

見た目は軽薄そう、……やはりあのぐるぐる眉毛の黒いスーツの男性ですかね?

まぁ、ルフィさんが決めたなら誰も反対はしません。

気長に待ちますかね。

 

 

 

 




感想お待ちしております。

感想での質問多かったのですが海楼石と海水は出せません。
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