ゾロさん、あなたを愛してます!!   作:ぞろおし

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思っていたより用事が早く終わって暇だったので書けました

改訂 ゲンさん→ガンさん
ゲンさんについて忘れてましたすみません。


海賊狩り

「急げ、野郎ども!」

「アリスちゃんがいっちまったそうだぞ!」

「ためらうな、加勢に行くぞ」

 

島の住民が各々武器を手に取り、海岸へと急ぐ。

賞金稼ぎが向かったが、海賊は20人と聞いておりとても一人で対応できる人数とは思えない。

その上、最近島に住み始めた礼儀正しく見目麗しいアリスもどうやら戦いに向かったらしく、彼女を救うべく全力で駆け出し海岸へとたどり着く。

 

「え……!?」

「どういうことだ、こりゃ?」

「一体何があったんだ?」

 

島民が到着するとそこには不可解な状況が広がっていた。

 

 

血まみれとなって倒れこんでいる海賊たち

 

地面に倒れている賞金稼ぎと思われる緑髪の剣士(ロロノア・ゾロ)

 

そして剣士を押し倒し、馬乗りになっている金髪の少女(アリス)

 

 

事態は少し前にさかのぼる。

 

 

* * * * *

 

 

 

 

「ふぅ……」

 

そういって彼は刀を鞘にしまい、一息つきました。

その様子を見ながら私の体は勝手に動いていきました。

 

 

獣のように腰を落とし体勢を低くし

 

砂が舞い散るほど勢いよく大地を蹴り

 

賞金稼ぎの青年のもとへと風の如く疾走する。

 

「……!?チッ、新手か」

 

すっ、と慣れた様子で刀を一本鞘から引き抜きこちらへと振るわれる。

 

刀の軌道を見切り体をずらしたが髪にかする。

どうやらゴムが切られたようで三つ編みが一房ばらけ髪が宙に舞う。

がそんなことも気にならないほど私の心は浮き上がっていた。

 

「何?!」

 

驚いた顔もいいですね、そんなことを思いながら彼の懐へと飛び込む。

再度振ろうとした腕を押さえ、もう片方の腕で肩を掴み、勢いをのせ地面へとぶつかるように押し倒す。

 

「がっ!!……てめぇ、な」

 

 

「私、フローレス・アリスと申しますの。身長168センチ、誕生日は10月27日血液型はS型出身は北の海ですが家を追い出され家族とは絶縁状態です年齢は18歳好きな食べ物はアップルパイ嫌いな食べ物はなすときゅうり職業は今は酒場で働いていますが作家志望でスリーサイズは秘密です今まで恋愛をしたことがありませんので好みの異性のタイプはわかりません好きな言葉は有言実行と不言行動嫌いな言葉は自己中心チャームポイントは泣きぼくろです趣味は読書で苦手なことは料理です勤め先をクビになり最近乗っていた船が難破しこの島に住むようになりました。突然ですがあなたに一目惚れしました、結婚を前提に私とお付き合いしてください。」

 

 

 

『恋はいつでもハリケーン』そんな東の海のことわざが頭をよぎった

 

 

 

 

 

* * * * *

 

 

海賊たちに応急手当をしたあと拘束し島のおじさん━━ガンさんの船へと投げ込む。

ぐえとか悲鳴が聞こえましたが気のせいです。

 

あのあと斬られた海賊たちは海軍へと渡すということで縛りあげ親切な島民の方々は侵略しようとしてきた彼らの傷を手当てし近くの海軍が駐屯する島まで行くことになりました。

 

私は愛しの彼、ロロノア・ゾロさんとともに島を出て行くことを決心し、皆さんに別れを告げてきました。

 

皆さん心から祝福してくれまして、出港の際も「元気でな〜」「お幸せに!」「またおいでね〜」「いつでも帰ってきてくれていいからね」「達者でな」「アリスちゃ〜ん」と声をかけていただきました。

 

うう、最後までなんてやさしい方達だったのでしょう。ルカさんも

 

『お姉ちゃんと別れるのは辛いけど、好きな人と離れ離れになるのは悲しいもんね』

『ルカさん……』

『アリスお姉ちゃん……』

 

その後熱い抱擁を交わし、タケオさんにもありがとうございましたとの言伝を頼み、再会を約束し別れました。

 

皆さんとの別れを思い出し遠くなって行く島を見ながら溢れてきた涙をぬぐい、振り向く。

 

「さぁ、これから幸せな生活を送りましょうゾロさん!!」

「ヒュ〜お熱いね〜」

「やめてくださいよ〜ガンさん。恥ずかしいです」

「いや、なんでだ」

 

そうでした。二人っきりではないんでした。少し舞い上がってましたね。

 

「それで、こ、子供は何人欲しいですか?」

「積極的だね〜アリスちゃん」

「いや、話聞けよお前ら」

 

そうですね、いささか早かったですね。

ここは

 

「ご趣味はなんですか?」

「初々しいねぇ〜」

 

ガンッと鞘を甲板へと突き立て大きな音をゾロさんが鳴らす。

そしてその鞘を私の首へと向ける

 

「テメェは何者だ」

 

ふむ、なぜこんなに警戒されているんでしょうか?原因が全くわかりませんね、先ほどの自己紹介は早口すぎましたかね。

 

「私の名前はフローレス・アリス。身長は168センチ、誕生日は10月27日血液型はえひゅ」

 

ぐっと鞘が首に押し当てられる。ぐえ、痛いですね。

ハッ、これはもしやSM趣味がゾロさんにお有りという意思表示なんですかね?

恋愛初心者にはハードルが高い気がしますが、相手に合わせることも大事ですしね

……というかガンさんこっちを振り向きもしないんですが、マイペースですね。

 

「冗談、言ってんじゃねぇ。真面目に答えろ」

 

ぎろりと野性味に溢れた三白眼に睨まれる。

はう、胸がどきりと高鳴りました。

なるほど古今東西様々恋愛小説で感情の描写に心臓が使われている理由を実感しました。

無言で幸福感に浸っていると鞘にさらに力が押し込められる。

ふむ、ふざけている場合じゃないですね。

 

「正真正銘ただの一般人ですよ。小説家志望の」

「納得すると思ってんのか?自惚れじゃねぇが一般人に避けられるような太刀筋はしてねぇ」

 

む〜、困りましたね。確かにあの太刀筋は見事でした。

 

「はぁ……仕方ありませんね。……私昔ゾロさんと同じく賞金稼ぎをやっていましたので。それなりの修羅場はくぐっててきました」

 

そう聞いてゾロさんは少し納得したようでゆっくりと鞘を私の首から下ろしました。

それでも警戒は強いようで近づかせてもらえそうにないですが。

なにがいけなかったですかね。

 

「余計な真似をしたら斬る」

 

そう言ってゾロさんはしゃがみこみ、目を瞑って寝てしまいました。

どうしましょう、近づけない分会話を通じて仲良くなろうと思ったんですがね。

いえ、しょぼくれてはいけません。まだ出会ったばかりですからこれからより親密になっていけば良いのです。

 

この不肖フローレス・アリス、ゾロさんの心を射止めるため精一杯努力します。

 

 

……先ずは料理でもしますかね、胃袋から掴みにかかりましょう。今ならゾロさんへの愛で料理が上手くなっているかもしれません

 

 

 




愛によりパワーアップした手料理(劇物)

基本こんな感じで一方通行です

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