ゾロさん、あなたを愛してます!! 作:ぞろおし
早速評価をつけてくださる方もいて嬉しく思います。
読んでいただきありがとうございます。
どうぞ
モーガン大佐を倒すと海兵たちは諸手をあげて喜び、町は見違えるほどの活気を見せ始めた。
モーガン大佐を倒したという2人には遠くから人だかりができている。そんな2人はというとバカみたいにリカさんのお家で食事をとっていた。
「はぁ、食った食った……!流石に9日も食わねぇと極限だった」
ゾロさんはそう言って少なくとも5人分の食事を平らげてます。
むぅ、どうせなら私が手料理を振る舞いたかったんですが、リカさんのお母さんに「恩人であるみなさんにせめて料理ぐらい振舞わせてください」とやんわりと断られてしまいた。
「おめぇ、なんで俺より食が進んでんだよ」
気づいたらルフィさんがゾロさんの倍くらい食べていました。
異次元にでも彼の胃袋はつながっているんですかね。
流石にこれは材料費的な意味でまずいと思ったので材料費を出しました。
話しているとコビーさんと偉大なる航路に行くか行かないかで揉めた後に、コビーさんは自分が海軍の将校となり内部から正しい組織にと作り出していくと宣言をしました。
変な影響を与えてしまいましたかね?
その後海軍が入ってきて海賊は町に置いておけない、本部に連絡はしないが出て行くように通知をうけた。
まぁ、正しい海軍の在り方ではありますね、仕方ありません。コビーさんをちゃんと海軍に入れるためルフィさんが一芝居をうち、リカさんの家をあとにしました。
さて、出発しますか、と港に出ると町民、海軍と町の人総出で声援が送られ海賊だというのに、みなさんの様子に思わず笑みが出ました。
* * * * *
さて、出発してから30分しないうちに一つの事態に気づきました。
海図を誰も持っていないじゃないですか!どうするんですか!
周りを見渡しても広がるのは海と空の青のみで本当になにもないです。
たまに水面に海王類や魚の影が見える以外なにも変化がないまま流されて行きます。
「だいたいお前がなんで航海術もってないんだよ、海賊だろ」
「おかしくねぇよ、漂流してたんだもん、俺は!お前こそ海をさすらう賞金稼ぎじゃねえのか」
「俺はそもそも賞金稼ぎと名乗った覚えはねェ、ある男を探すために海に出たら帰れなくなっちまったんだ」
どうしてか2人の会話を聞いていたら少し頭痛がしてきました。
何なんでしょうか。この2人はどうして海に出たんでしょうか、普通は少しは航海術を身につけるものでしょう。
「そういえば、ゾロは世界一の大剣豪を目指してんだよなぁ?」
「おう」
「じゃあアリスはなんか夢あるのか?」
「ありますよ、ゾロさんのお嫁さんですよ」
にっこりと微笑みそう言った。するとゾロさんが呆れたようにハァと溜息を漏らす。
「ははは、おもしれぇなお前」
「まだ言ってんのかそれ」
「もちろん、何度だって言いますよ。私はゾロさんに一目惚れしました。愛しています。まぁゾロさんの奥さん以外にも夢があります」
「なんだ?」
ルフィさんが改めて尋ねる。ゾロさんも先程の呆れたような表情から少し興味を出してこちらを見た。
「私は作家なんですが、いずれ世界の誰もが羨むような物語を書き上げたいのです」
そう、これは前世から夢なのだ。
いつと本ばかり読んでいた私にはふと自分でも物語を書いてみたくなり、書き上げてみました。
が、できたのは酷い駄作。読むにも耐えないものでした。
そこで私は自分の文才のなさにちょっぴり傷つき、同時に燃え上がりました。
いずれ世界の誰もが知っているような本を書いてみたい、と。
前世では中二病というか思春期真っ盛りでしたので、高校生にもなると恥ずかしくなってその夢は捨ててしまいましたが、今世では違います。
そもそも物語の絶対数が少なく、本というのも前世よりも手に入りにくいものでした。
もしかしたらこの世界ではその夢が叶うかもしれない。仕事を辞めた時にそう思いました。
「へぇ〜本が書けんのか、すげぇなお前」
「えぇ、と言っても今の所オマージュだけですけどね」
私はいまグリーン・アンバーのペンネームで物語を書いています。
ファウンテン社という出版社で前世で読んだ物語を執筆して書いている。
本というものは素晴らしいものであるからもっと世界の皆に知ってもらいたいのです。
流石に自作ではないのでお給料をもらうのは拒否してますが、それが返って評判を呼んでいるようで謎の女作家としてマニアの間では人気らしいです。
ゾロさんには作家志望といったのは自作ではないとことが理由です。いずれ完全オリジナルの物語をかけたなら、真の作家を堂々と名乗りましょう。
「なぁ、あとさ、お前も悪魔の実の能力者なんだろ」
「ええ、そうですよ、コトコトの実の言霊人間です」
「言霊?」
ルフィさんとゾロさんの頭の上に疑問符が浮かんで見える。
「言霊とは古今東西に存在する概念で、言葉に内在する力のことです。声に出した言葉が、現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、良い言葉を発すると良いことが起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされています。こういった言葉に宿る力を引き出したり、放った言葉を物質化させるのがコトコトの実の能力です」
「なるほど、不思議能力か」
「万能だな」
「絶対理解してませんね、2人とも」
ポケーっとした様子で2人揃って海を眺めだし始めました。
「それにゾロさん、そんなにわりと便利ですが万能でもないんですよ」
「そうなのか?武器とか肉とか肉とかなんでも出し放題じゃねぇのか?」
ルフィさんが欲望を前に出しながら疑問をあらわにする。
「ええ、《肉》とか単純なものは自由に出せますけど」
ぽんと片手に肉が現れ、ルフィさんに渡す。
目を輝かせそれを頬張る様子を尻目に解説を続ける。
「《銃》、《電伝虫》」
そう言ってみるが目の前にはなにも現れない。
「複雑だったり、生き物は出せねぇってことか?」
「はい、そうです。流石はゾロさん理解力に溢れてますね」
キラキラとゾロさんに目を向け、顔を近づけるが同時に離れられてしまう。
あう……若干傷つきました。
「……まぁ、生物はどうやっても無理ですが、複雑な物なら面倒な手順を踏めば出せますよ」
そういって、息を吸い込み口を早口で回す。
「……海軍が主に使用しており、前装式の銃で、熟練した射手でも射撃速度は1分に2発程度、ライフリングを持つ銃であればさらに遅くなる。滑腔式である通常のマスケット銃は口径より小さい径の弾丸は銃身に密着せず、発射ガスが漏れることで有効射程が非常に短く、条件が良くて平均80m程度、条件が悪ければそれ以下で殺傷力がなくなってしまうもので、手作りのために銃により微妙に口径が異なる、弾丸も球形が主流であるため、集弾性を上げるためには精度や工夫が必要であるものであり、一般的には精度が悪く、飛距離も無く、更に黒色火薬の燃焼時に生じる煙と刺激性ガスで視界も悪くなる為に、相手の白目が見える距離という至近距離といえる距離での集団戦術で用いられるもので……」
タラタラとマスケット銃の特徴を述べ、説明がある程度終わると目の前に突然一挺《銃》が現れる。
「はぁ口が疲れました……。とまぁこのように特徴を詳細に述べることで出すことはできます」
「ヘェ〜」
「こりゃ戦闘には使えねェな」
「ええ、このままでしたら無理です。ので……」
出した銃を手に取り舌でペロリとマスケット銃を舐める。
するとシュンッと銃が目の前から消える。
「このように物体の味を覚えること、私は
そういうと先ほど全く同型の銃が現れる。
「まぁこんな感じの能力ですよ」
「へぇ、おれのゴムゴムとは全然違うな」
「ゴムゴム?」
そのあとお互いの戦闘スタイルや悪魔の実について話をしばらくしていました。
あれ、結局海図については……?
説明回でした。
能力は夜桜四重奏の五十音ことはをイメージしてます。
銃の説明は大分テキトーです。