大きな宮殿の大きな祭壇。ここで、トーガに身を包んだ巫女は祈りを捧げた。
(このまま大魔王ネルゲルと結婚させられると言うのなら、いっそこんな世界、めちゃくちゃになってほしい……)
ーーーその願い、聞きいれよう。
「誰!?」
ーーーフッ。今にわかるさ……。
-----
俺の名前は
エルフ族の情報によれば、メンデニアには「余白」を名乗る同じ世界からきた二人の男女がいるらしい。なんとか連絡を取れないだろうか……。
「セベル、緊張しているのか?」ギリトが訪ねてきた。「大丈夫だ。俺たちは仮に死んでも教会で生き返ることになってるはずだ、お前の能力を使えば……」
「そうは言っても、死ぬのは怖いさ……」
目の前にいるのは、ドラゴンだった。頭が何本もあり、切ったそばから再生していく。メグメンの計算によると、ギリトの持つ「3本の刃がひとつのガードから伸びてる剣」を使えば、頭と腕と尾を三回ずつ切ることで倒せるのだそうだが、火と毒を吹いてくるのでそれどころではない。
相手の攻撃が入った。炎が俺の服を包む。しかしルイスの魔法「フハーハ」のお陰で、なんとか持ちこたえることが出来た。そして俺は反撃に、暗黒魔法「メランゴリアの檻」を発動させ、ドラゴンの動きを封じた。
「ギリト、今だ!」
「うおおおおお!」ギリトの必殺技「ギガアルテマインペリアル武神ストラッシュ」が繰り出されるーーー!
-----
ディーダは漁師だったが、戦士ガイエンと共に急遽旅立つことになった。隣の帝国が攻め入って来て、国王が兵士を招集したためである。
「俺、ビッグになって帰ってくっからさ、それまで待っててくれよな、ユフナ」ディーダは恋人に別れを告げた。
そうして村を出て、しばらくした頃だった。
「おい、何か居るぞ」ガイエンが言った。そうだ……何かの気配がする。まさか、盗賊か……?
「おい、そっちに行ったぞ!」
「捕まえろ!」
野太い声。そして、その直後に、茂みを破って女が出て来た。幼い少年を抱えている。
「ディーダ、囲まれている!」
気がつくとガイエンの言った通り、周囲には黒服を着た男が数人いて、四人の周りを取り囲んでいた。
「な、なんだこいつら! おい、ねーちゃん、なんなんだよ!」ディーダは出てきた女に話しかける。
「すまないね、ちょっと色々話が混み合ってるんだ。私はバルス。ボディーガードをやってる」
「そしてこいつらが刺客というわけだな」ガイエンが言った。
刺客たちは刀を持って襲いかかってきた。ディーダは腰の剣に手を伸ばした……。
-----
ここは魔法が実在する国インゲリー。魔法使いハイデッカーはこの国に革命を起こすため反乱軍に入団。国王軍の銃士隊を突破するべく、魔法を練習していた。
(相手の銃を奪う魔法……習得してみせる……)
「ハイデッカー。こんなところにいたのか」女性の服を着た筋骨隆々な男がそこに立っていた。
「オスコルさん」
「弾薬が足りなくなるかもしれない。その時は頼んだぞ」
「はい」
-----
村を襲った強盗たちを倒すため、7人のガンマンが集められた。仮面の盗賊剣士で、不死の薬を飲んだある男もその一人だった。
それと同じ頃、湾に海賊が船を停めようとしていた。彼らは盗賊剣士に恨みがあり、彼に連れ去られた女性の恋人を名乗る男に導かれ、ここを訪れたのだ。
「本当にここで合ってるのか?」
「あいつの船は間違いなくここへ向かってたんだ」男は船長に言った。
「ふん……」船長は望遠鏡を覗いた。
-----
空を飛ぶ石を操作する国、レピュテ。蒸気機関と連動して動く無敵艦隊によって、既に世界の大半を支配している。そんな中、貴族ばかりを狙って盗みを働く男がいた。男の名はルピン。今日も金庫から大量の金を奪って逃走する。その日も新聞の一面には「怪盗ルピン」の文字が。
それを見て、ある男が言った。
「ねえ、僕もこの男には相当苦戦しているんだけど、今度は勝てそうな気がするよ」
探偵ジョルメは相棒にそう言うと、葉巻に火をつけた。
-----
「巨大ロボット?」侍は言った。「これまた珍妙な……」
「そう言うなよ。俺だってこの時代にあるのはおかしいと思ってるんだからさ」男は言った。
男は宇宙人だった。盗んだタイムマシンで自分の星を逃げ出し、侍の謙信と出会い、共に時空を旅してきた。
「ここには絶対に何かある……宇宙人の仕業に違いない」
その時、不意に声が聞こえてきた。
「抹殺……だ……」
時は大正時代、旅館街での事だった。
-----
「首相、例の宗教テロ団体の件ですが……」
「分かっている。我が国にもついに上陸したのだな。こちらも手を打たねばなるまい。海外から自衛隊を派遣するよう圧力をかけられてもいるし……」
政治家、
時を同じくして、官邸から10キロ離れたある公園で、少女が鉄棒にまたがっていた。
「本番でもうまくいくといいなあ」
菅と要、二人が対面するのは、ずっと後の話……。
-----
ストレイクァーは、地球防衛軍の司令だった。
「諸君、これから我々は、憎きアウクスブルク星人との戦いに身を投じることになる。君たちの一人一人が、地球の命運を握っているのだ」
長い演説を終えると、彼は新入職員を残し、自分の部屋に向かった。
(しかし、あの熱射線と毒ガスをどうにかしてしまわないことにはな……やはり大気圏外で落とすのが確実。月に基地を設けてあるが、宇宙戦艦を発進すべきか……)
夜が始まろうとしていた。アスファルトから作られる霧はもう既に、主要な都市の光を覆い始めている。そしてその闇に紛れ、人の手で人が殺される時刻が今夜も来る……。ストレイクァーはジュースを手にとって、飲んだ。
-----
「キース、そろそろ」老人が言った。
「分かってるよ」キースはそう言うと、首につけられたコードからコンピュータにジャックインして女の意識に入り込んだ。
(もうすぐ恩寵派のヒューマノイドコアに連絡を取れる。そうすれば、こっちの現状も変わって来るはずだ)
キースは国に雇われたハッカーで、人類に反乱を起こした人工知能達との戦いに駆り出されていたのだ。「幻術破りのヒデヨ」が回路を開き、人間に有効的なヒューマノイド達との交渉を始めてくれるはずだった。しかし「急進派」のジャミングもあり、なかなか繋がらない。時間内に繋がらなければ逆探知され、攻撃される恐れもある。
「くそ、どうにかならないか……」
時は、刻一刻と迫ってきていた。
-----
「うはははははは! 死ね死ね! みんな死にやがれ!」
不気味な声を上げながら、超能力者は笑っていた。迫り来るパワードスーツ達を粉微塵にしながら。
超能力者
「俺はお前達を殺す! 俺たちを見殺しにしたお前達をなぁーっ!」
その時、どこからか唐突に声がした。
「フッ……そうはいくかよ」
「誰だ?」
ロボットの陰から出てきた男は、不敵に笑った。「装着!」
宙返りと共に、彼の姿は瞬時に別のものになっていた。仮面を被り、長いマフラーをつけている。
「俺は宇宙からの使徒。ウイルス撲滅のため、お前には犠牲になってもらおう!」
「何を馬鹿な……死ね!」
それと同じ頃、アイドルを目指している少女
-----
「名古屋駅」は増え続けていた。
人々の脳にはある文章が増え続けていた。
ある者からは存在感が消え、ある場所からは狂気が流出。物体からは「正気」が消え始め、そして全てはつまらないものになりつつあった。
こうした恐怖に対応するため、日夜仕事をする者達がいた。彼らの名はNERVE(ナーブ)。総司令官シュリュズベレーの下、日夜脅威に挑戦していた。
「ハルシステム、ハッキングを受けています」
「どうにかしろ」シュリュズベレーは言うと、会議へと急いだ。
-----
19XX年、世界は核の炎に包まれた。暗黒の拳法を使う男・健二郎は、世界を平和にするため、旅に出ていた。
そんな中出会ったのは、動物の耳と尾が生えた少女だった。
「こんにちは、私はサーベルタイガーのサーベル、よろしくね」
「ああ……」
それが、運命の出会いとも知らずに……。
-----
ゴゴゴゴゴゴゴ……
「なっ……?!」
「何だ!?」
俺たちは突然の地震に驚き、慣れていないルイス達はびっくりして手をついた。
「今のは……地震か?」
「どうやらそうらしい」ギリトが言った。
「あなた達……どうしてそう平気でいられるのよ」レネが言ってきた。
出し抜けに、脳内に直接音が聞こえてきた。
「私の名は大天帝。全ての王。諸君、いきなりで悪いが」そう聞こえる間に、突風が吹き荒れ始め、昼夜はおかしくなり始めた。「君たちには、戦ってもらおう」
「何のことだ……と言うより、誰だ……?」
「さあ始めよう、異世界バトルロワイアルを!」
続きません。