ポケットモンスターサン&ムーン 改変版   作:ジュナー

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ポケモンスクール、楽しそうだよなぁ…

今回も、サトシのホイホイ発動します。


2ー1「サトシ 初めてのスクールライフ!」

ポケモンスクールの教室。ここで5人の生徒が、先生…ククイ博士を待っていた。

 

「アローラ!」

 

『アローラ!』

 

教室に入ってきたククイ博士の声と、生徒たちの声が教室に響く。

 

「今日は皆に、ビックニュースがあるんだ!」

 

『ビックニュース!?』

 

生徒たちがざわめく。

 

「入ってきてくれ!」

 

ククイ博士がそう言うと、教室のドアからある一人の少年が入ってきた。

 

「え!?」

 

「嘘だろ!?」

 

「こんなすぐに会うなんて…」

 

生徒たちがこんな反応するのも、無理はないだろう。だって、入ってきたのは…

 

「アローラ!」

 

「ピカーチュ!」

 

サトシとピカチュウなのだから。

 

「今日からサトシも、ポケモンスクールの仲間だ。みんな、仲良くしてくれ!」

 

「改めて、アローラ!俺はマサラタウンのサトシ!こいつは相棒のピカチュウ!ポケモンマスターを目指してるんだ!アローラのこと、色々教えてくれよな!宜しく!」

 

サトシがポケモンスクールに入ってくるのを、みんな大歓迎してくれた。カントーに帰ったと思っていた彼が、このアローラに滞在し、自分達と共にスクールライフを送ると言うのだから…

ーーー

ホームルームが終わり、サトシはみんなと会話をしていた。

 

「にしても、サトシが転校して来るなんて…」

 

「はは…まぁ、最初は旅行のつもりだったんだけどね。」

 

「サトシは、どこで滞在しているんですか?」

 

「ククイ博士に誘われて、博士の研究所に居候させてもらってるよ。」

 

そんな会話をしていると、マーマネがサトシの左腕についている白いリングに気づく。

 

「サトシ、その腕につけてるのって…」

 

「えっと…ZリングとZクリスタル?」

 

「デンキZ!!」

 

一番反応したのは、カキだった。

 

「サトシ、それをどこで手に入れたんだ?この数日で、試練を突破したわけではないだろ?」

 

カキは、自分が試練と大試練を苦労して突破し、手に入れたものを、アローラに来て間もないと言っていたサトシが持っているのに、疑問だった。

 

「実はこれ、カプ・コケコに貰ったんだ。」

 

「「「カプ・コケコ!?」」」

 

みんな驚きの声をあげるが、一番驚いていたのはククイ博士だった。

島の守り神として崇められているが、その姿を見た者は少ない。自分もだが、島キングですら見たことがない…そんなポケモンを、目の前にいる少年は二度も見ているのだ。

数日前に会ってバトルを見たときから、不思議な少年だと思っていたが、まさかここまでとは思ってもいなかった。

 

「なんか声が聞こえてきてさ、ピカチュウと追いかけたんだ。そしたらカプ・コケコがいて、「これを受けとれ」ってこのZリングを俺たちの前に出してきたんだ。それで、言われた通り受け取って、こうなった訳。」

 

サトシが呆気なく話をする中、皆はポカーンとしていた。

 

「カプ・コケコ…いったいどこからZリングを?」

 

「そういえば私、本で読んだことがあります。カプ・コケコは気まぐれな性格で、人々を助けるだけではなく、罰を与えたりイタズラをしたりするそうです。それでもごく稀に、気に入った者には不思議な贈り物をすると…」

 

リーリエが、知ってる知識をサトシたちに話していると、ピカチュウやモンスターボールの中にいるリザードンたちは、冷や汗をかきながら明後日の方向に視線をそらした。

 

『(またホイホイしたのか(よ)…)』

 

「ていうことは、サトシはカプ・コケコに気に入られたってことなんだ!」

 

「カキは確か、アーカラ島の島クイーンから貰ったんだっけ?そのZリング。」

 

「ああ、大試練を突破してな。」

 

カキは自分のZリングを見ながら、あの時のバトルを思い出していた。

 

「俺さ…」

 

サトシが何かを話しそうとするのを見て、皆は視線をサトシに向ける。

 

「カプ・コケコが、なんで俺にZリングをくれたのかは分からない。だけど、気まぐれじゃなくて何か理由があるんだと思う。だから、絶対にこのZリングをカプ・コケコや他のZリングを持つ人たちに、恥をかけないように…大切にしようと思っているんだ。その理由を見つけるためにも。」

 

「「「!!!」」」

 

サトシは、旅をいくつも重ねて色んな経験をしてきた。楽しいことや嬉しかったことだけではない。苦しいことや辛いこと、命の危険がかかっていたことも。

色んな伝説のポケモンに会い、それぞれが自分の仕事を持っていることを知った。

だから、カプ・コケコも理由があって、Zリングをくれたのだろうと思ったのだ。

その言葉の一つ一つが、彼の経験から生まれる言葉なのである。

 

クラスメイトたちは、サトシの放つ言葉に圧倒されていた。

綺麗事ではなく、心の中から重く響いてくる言葉の一つ一つに『サトシの想い』が伝わってきた。

 

ククイ博士も同じだった。

サトシが、どれだけの経験をしてきたのかは分からない。だが、どうしてカプ・コケコが彼を選んだのか、分かるような気がした。

 

「よし、そろそろポケモンサイエンスの時間だぜ。今日の講師はオーキド校長だ。」

 

ククイ博士がそう言うと、みんな自分の席に向かった。

するとククイは、サトシに声をかけた。

 

「そうだ。サトシ、リザードンたちを外に出していいぞ。確か、バカンスのために来てたんだろ?それに、アローラの空気を味わってほしいんだ。」

 

「いいんですか!?なら、出てこい!お前たち!」

 

サトシはそう言いながら、モンスターボールを投げた。出てきたのは…

 

「リザァァァァ」

 

「バウ」

 

「コウガ」

 

「レイド」

 

「フィア」

 

この前のリザードンとルカリオだけではない。

 

青く染まる体に、ピンク色のマフラーのような舌を巻き、目を細めて凛々しく肩を組んで現れた、二つ名は『絆で結ばれし激流忍者』であるゲッコウガ。

 

ゲッコウガのような青と白い体に、真っ赤に染まるような目、胸にメガストーンが嵌め込まれたネックレスをつけている色違いのエルレイド。

 

水色と白の体に、ピンクの目や耳、全ての色が混じった触覚をした、色違いのニンフィア。

 

このポケモンたちが、サトシがアローラに地方に連れてきたポケモンたちだ。

 

なぜこのメンバーなのかというと、

ゲッコウガは負のエネルギーの除去をずっとしていたから、休息というとで。(本当はヌメルゴンたちも連れてきたかったが、「自分たちは気にしないで」と言われた)

リザードンとエルレイドは、アローラ地方でさらに強い相手と戦うために。

ルカリオは、サトシの波動の補助と使いすぎの監視のために。

ニンフィアは、まだ幼く甘えん坊で、サトシたちがいないと落ち着かなくなるから。

という理由があり、このメンバーになった。

 

「リザードンとルカリオだけじゃないんだ!」

 

「本物のゲッコウガだ!本でしか見たことがない!」

 

「この二匹は確か、エルレイドとニンフィアです!しかも色違い!初めて見ました!」

 

「うわぁ。サトシ、こんなに連れてきてたんだ…」

 

「こいつら…強い!」

 

クラスメイトたちは、サトシのポケモンたちを見てそれぞれ感想を述べていた。

 

ククイも、ポケモンたちのレベルの高さを驚いていたのは秘密。

 

その後、ピカチュウたちは教室の後ろに座ってサトシたちの授業を見ることにした。

ーーー

授業の内容は、カントーとアローラのポケモンの違いについてだ。

 

黒板に描かれる二体のナッシー。一匹は自分がよく知っているナッシー。もう一匹は、ヤシの木のように首の長いナッシーだった。サトシは、目を丸くしてそのナッシーの絵を見ていた。

 

「このように、アローラ地方のポケモンの中には、気候や過ごし方によって、他の地方とは違う姿のポケモンがいる。これを私たちは『リュージョンフォーム』、『アローラの姿』と呼んでいる。」

 

『リュージョンフォーム…アローラの姿…」

 

サトシは、これまで聞いたことも見たこともなかった言葉に驚いていた。

 

「さて…ナッシーのタイプが分かる人はいるカイリキー?」

 

「はい!くさ・ドラゴンですよね?」

 

「えっ、ドラゴンタイプ!?」

 

サトシは、校長の質問に対するリーリエの答えに更に驚いていた。

それは、自分の知っているナッシーのタイプと違っていたからである。

 

「え、違うの?このタイプが普通だと思うけど…」

 

「え?俺が知っているナッシーは、くさ・エスパータイプなんだ。」

 

「エスパー!?初めて聞いた…」

 

「うん…私も。」

 

「あれ?俺、間違ってかな…」

 

みんなの知っているタイプとは違うことに、サトシは戸惑っていた。

 

「サトシ。それは間違ってないぞ。」

 

「え?」

 

「サトシが言っているのは、カントーや他の地方で見つかる、このナッシーじゃないのかナットレイ?」

 

校長は、そう言いながら黒板に描いてある、首の短い方のナッシーを指した。

 

「そうです!アローラの姿だと、ドラゴンタイプになるんですか?」

 

「その通り!アローラが、ナッシーに最高の環境になっており、のびのび成長した結果、サイコパワーを必要としなくなり、眠っていたドラゴンの力に覚醒した。そう言われておる。」

 

「そうだったんだ…」

 

「さらに一部の研究者は、この姿が本来の姿なのではないかと言っているんだ。」

 

「へぇー。姿だけじゃなくて、タイプも変わるんだね。」 

 

「では実際に、二匹のナッシーを見比べてみたまえ!」

 

校長は、そう言いながら2つのモンスターボールを投げた。すると、カントーのナッシーとアローラの姿のナッシー(今後、KナッシーとAナッシー)が出てきた。

 

「「ナッシ~~~」」

 

「おおーー!スゲエーー!」

 

「Kナッシー、小さい。」

 

「日差しが足りないんだな。」

 

「どっちとも可愛い!」

 

「どこが…?」

 

「実際に見比べると、違いなのがよく分かります!」

 

サトシたちは、それぞれ感想を述べる。するとサトシは、一つ気になったことがあった。

 

「そういえば、このナッシーたちは校長のポケモンなんですか?」

 

「Aナッシーは私のだが、Kナッシーはユキナリに借りたポケモンなんだ。」

 

「そうだったんですか!」

 

サトシは、校長の答えに納得すると、二体のナッシーに近づいた。

 

「「ナッシー?」」

 

「お前たち、すごいカッコいいな!エスパーでもドラゴンでも、それぞれの良さがあるんだよな!分かるよ!俺には!」

 

「「ナ!?」」

 

「「「!!!」」」 

 

「ほう…」

 

ナッシーたちとクラスメイトたちは驚き、校長は感心していた。すると…

 

「ナッシー」

 

「「「サトシ!?」」」

 

「うぉっ!!『サイコキネシス』!?」

 

突然、Kナッシーがサトシをサイコキネシスで宙に浮かばせたのだ。

 

『『誉めてくれたお礼~』』

 

「え、お礼?」

 

二匹のナッシーの言葉に、?を浮かばせるサトシに構わず、サイコキネシスであるところに移動させた。そこは 『Aナッシーの頭の上』だ。

 

『『いいでしょ~?』』

 

「ああ!風が気持ちいし、綺麗な景色だな!」

 

このやり取りを見ていた周りは…

 

「「「( ゚Д゚)………」」」

 

「ナリヤが言っていたのは、こういう事だったのか。確かに、こんなにポケモンに接することが出来るトレーナーは見たことがない…」

 

「サトシは 、カプ・コケコにも目を止められていますからね。こういう真っ直ぐな気持ちに惹かれたのかもしれません…」

 

クラスメイトたちは、みんなあんぐり顔していた。

校長とククイは、サトシの行動に驚いていたが、関心をしていた。

一方、後ろでその光景を見ていたピカチュウたちは…

 

『まーーたやってるよ。あのホイホイは…』

 

『たっく、どんだけ落とせば気が済むんだよ。アイツ……』

 

『カロス地方で、プニちゃん殿やジガルデ殿、ディアンシー殿、フーパ殿、ボルケニオン殿やマギアナ殿、迷いの森やネーベル高原のポケモンたち…勿論ファイアローやヌメルゴンたちからも気に入られていたでござるからな。見慣れたでござるよ。』

 

『波動をマスターしてから、ポケモンの声も分かるようになって、さらにホイホイが増えたんだよな…』

 

『昔から変わらなかったんだな。サトシのあれは…』

 

『だけど、サト兄のそんなところに、みんなついて行ったんだよね?』

 

『『『勿論!』』』

 

ピカチュウたちは、サトシのホイホイに呆れながらも、サトシのポケモンであることに改めて誇りを持っていた。

 

『(……そんなこと言ったけど、最初は「憎たらしいし誰がついて行くもんか」って思っていたなんて言えない…)』←無印1話・『きみに決めた!』参考

ーーー

そのあと授業が終わると、サトシはポケモンたちとともに、居候させてもらっているククイ博士の研究所に戻ってきていた。

 

博士が夕飯を作ってくれているあいだ、サトシは研究所にいたポケモン、『イワンコ』と遊んでいた。

 

「来い!イワンコ!」

 

「アン!」

 

サトシが名前を呼ぶと、イワンコは一目散にサトシの元へ走った。そして、サトシに抱きつき自身の首の岩を擦り付けた。

 

「アンアン!」

 

「痛てててて…」

 

その後、ピカチュウやゲッコウガたちにも岩を擦り付けた。

 

その光景を見ていた博士は、微笑ましい顔でサトシ達を見ていた。

 

「イワンコが首の岩を擦り付けるのは、仲間同士の挨拶なんだ。どうやらイワンコは、サトシたちのことを相当気に入ったみたいだな。」

 

「えっ、そうなのか?イワンコ?」

 

「アンアン!」

 

「痛ててて…はは、やっぱり痛いや…」

 

サトシが問うと、イワンコはさらに強く擦り付けた。どうやら正解の様だ。その後、イワンコはピカチュウやゲッコウガたちにも、順番に岩を擦り付けていった。

 

「よーし。出来だぞ。サトシ。」

 

「はーい!」

 

サトシは、夕食の用意が出来たと聞き、ポケモンたちを呼び掛けて博士が持ってきてくれた夕食が並べてあったテーブルに座った。

 

博士がサトシの前に持ってきたのは、アローラの家庭料理であるという『アローラプレート』だ。ポケモンたちの前には、オシャレなポケモンフーズが置かれていた。

 

「それじゃあ、いただきます!」

 

『『『いただきます!』』』

 

サトシとポケモンたちは、声を合わせて言うと、ご飯を食べ始めた。

 

「どうだ?口に合うか分からないが…」

 

「美味しいです!どんどん食べれます!」

 

「お気に召してもらえて良かった!アローラ地方の料理が、カントーの人の口に合うか分からなかったからな…」

 

「カントーの料理より、少し濃いですけど、この濃さがやみつきになります!ポケモンたちも同じみたいですよ!」

 

「そこまで言ってもらえるとはな!ありが…」

 

「ご馳走様でした!」

 

「もう食べたのか!?俺、まだ手も付けてなかったぞ!?」

 

「へへっ、美味しかったですよ!」

 

「それは何よりだ……ってん?」

 

博士が、サトシの食べる早さに驚いていると、博士の携帯が突然鳴った。

 

「すまん、サトシ。少し外すぞ。」

 

「?はい、分かりました。」

 

博士は、携帯が鳴ると席を立ち、サトシたちに声が聞こえない水槽の裏へ移動した。

 

 

「もしもし…ああ、あれか?うん。『了解』と伝えてくれ。ああ、じゃあな。」

 

博士は、電話を終えると口元に笑みを浮かべた。

 

博士が、電話で話していたのは…

ーーー

「みんな!博士からOK貰えたよ!」

 

マオたち、クラスメイトたちだった。

 

「よーし、プログラム・ランだね!」

 

「ああ!」

 

「うん。」

 

「はい!」

 

「よーし!明日は頑張ろうね!サトシへの『サプライズ』作戦!」

 

「「「おおー!」」」

 

彼女たちの言う『サプライズ』とはいったい、なんのことだろうか…

ーーー

「博士、誰と電話してたんですか?」

 

「それは『ないしょばなし』だから、秘密なんだ。悪いな。(さあ、明日が楽しみだ!)」

 

「えぇ…」

 

 

続く




次回予告
うわぁー!寝坊したー!遅刻するー!…って、みんななにやってるんだ?
えっ、俺へのサプライズ…どういうこと?
次回、『みんなからのアローラサプライズ!!』みんなもポケモン、ゲットだぜ!

というわけで、サトシのスクール初日目です。

またまた、ホイホイ発動させました。(いやー、あのシーン考えるのムズかった…)そういえば、皆さんはナッシーと聞くと何を思い出しますか?
僕は、キングラーを思い出します。
カントーリーグのあのバトル、ナッシーよりもクラブ(キングラー)の印象が強いんですよね…三タテするじゃん?進化してすぐにはかいこうせん覚えるじゃん?なんだよこれ。

…サトシとククイの親子感が大好きなんじゃーー!!
サトシとククイの「ただいま」「おかえり」とか、サトシが「俺んち」って言っているのになんか涙が出そうで…
もう行方不明のサトシの父親は、ククイだったENDでも良くない?っなんて思ってしまいます(笑)

実は、pixivにも同じ作品を投稿することにしました。名前は同じです。
話の内容はこちらと少し変えるので、もしよろしければ読んでください。
もちろん、このハーメルンの方も投稿するので、よろしくお願いします!
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