そして、あのポケモンとの出会いもあります!
サトシは、ポケモンスクールの生徒であるカキと、ダブルバトルをしていた。
カキは、『Z技』と呼ばれる技をバクガメスと共に繰り出したが、サトシの遠慮ない指示により打ち消されてしまった。
その後サトシは、自分たちの『ゼンリョク』を見せるために、あるものを使おうとしていた。それは……
「メガシンカ!!」
「リザァァァァァァァァ!!!!!!」
サトシのリザードンが、不思議な光に纏われてどんどん姿を変えていく…
「リザァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
すると、光の中から姿を変えたリザードンが現れた。その姿は、自身の色を残して、翼や顔の形・大きさを変え、一回り大きくなった…『メガリザードンY』だ!
「なん…だと」
「リザードンの姿が……」
「変わった……」
「これが『メガシンカ』!!」
『メガシンカ!?』
「ああ。サトシが付けているメガリング…『キーストン』と、リザードンやルカリオの付けている『メガストーン』……そして、『ポケモンとトレーナーの絆』が揃い、バトルの時に発生する不思議な現象。しかし、バトル中は一体のポケモンにしか使えない。俺も、生で見るのは初めてだ!」
「博士がこんな反応するなんて……」
「そんなに凄いのか。メガシンカ…」
クラスメイトたちは、ククイの説明を聞きながら、サトシのメガリザードンをみる。
「さぁ、バトルを再開しようぜ!リザードン…オーバーヒート!」
「リザァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
「すごい威力!」
「うわぁ…あれに当たったら、死んじゃいそう……」
アローラ組は、リザードンの技の威力に驚いていた。
「(メガリザードンYの特性である『ひでり』と、オーバーヒートのコンボか…上手いな!)」
一方ククイは、サトシの戦い方に関心していた。
「どっちとも避けろ!」
「リザァ…」
「ガメェ…」
「!!!」
カキは、当たったらやばいと思いかわすように指示するが、体力の限界でかわすことができなかった。
ドォォォォォォォォン!!!
「リザードン!!バクガメス!!」
爆発が晴れ、見えたのは…
「リ、リザァァ………」
「ガメェェ……」
倒れたリザードンと、なんとか耐えたバクガメスの姿だった。
「リザードン!?」
「(流石だな…)カキのリザードン、戦闘不能!」
「カキのリザードンが、こんな簡単に倒された…」
「これがメガシンカの力…」
マオたちは、カキがこんな早く追い詰められていること。そして、同時にメガシンカの強さに驚いていた。
(メガシンカの力だけではない…サトシとポケモンたちの『信頼関係』。それがサトシたちの強さ…)
「リザードン、大丈夫か…?」
「リザァ…」
「……気にするな。あとは俺たちに任せてくれ。」
カキは、リザードンに励ましの言葉をかける。
「(一体…どうすればいいんだ…)」
「…………」
サトシたちの力に、カキはどうすればいいのかと焦っていた。
しかしサトシは、カキのその姿を1ミリも見逃さなかった。その姿が、『初心者だった時の彼』と重なって…
「カキ、お前が焦っちゃ駄目だ!『トレーナーの焦りはポケモンの焦り』。常に一心同体なんだから、最後まで楽しもうぜ!」
サトシは、カキに自分の経験と共にアドバイスを送る。『彼』と同じように。
「楽しむ…そうだな。バクガメス!最後まで力を振り絞れ!」
「ガメェェェェ!!」
カキは、サトシの言葉に再び立ち直った。
この光景を、アローラ組はただただ驚いていた。
「あのカキを…」
「簡単に立ち直らせた…」
「え…カキが焦っていた!?全然気づかなかったよ…」
「私もです…サトシは、バトルをしながらもカキの焦りの気持ちに気づいていたんですね。」
「(本当に、とんでもないトレーナーが現れたな…)」
「バクガメス、フルパワーだ!かえんほうしゃ!」
「ガメェェェェ!!」
「ルカリオ、まもる!リザードン、突っ込め!!」
「「「「!?」」」」
「突っ込むだと!?なんて無茶な…」
「(さぁ、どうなるのかな?)」
「バウッ!」
「リザァァァァァァァァァァ」
ルカリオは攻撃を防ぎ、リザードンは火の中に突っ込んだ。
「どうなったのかな…」
「…!?あれは!!」
クラスメイトたちの目に見えたのは…
「リザードン、バクガメスを掴んで飛べ!!!」
「リザァァァァァ!!!」
「なっ!!」
火の中から、バクガメスを掴んで出てくるリザードンの姿だった…
「本当にがむしゃらだな。サトシたちは…」
「リザードン、いけるな?」
『当たり前だ!!』
「なっ、なんだ!?」
サトシは、ある技を指示しようとした。それは…
「リザードン、全力全快…
ちきゅうなげ!!」
「リザァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
「ガメェェェェェェ!!!」
「バクガメスーーーー!!!」
「!!!こんな威力のちきゅうなげ…初めてだ!」
リザードンに叩きつけられたバクガメス。その結果は…
「ガ…メェェ…」
『!!!』
「あ…」
「バクガメス、戦闘不能!リザードン・ルカリオの勝ち!よって勝者、サトシ!」
「カキが、負けちゃった…」
「すごいバトルだった…」
「今も、心臓が鳴っているよ…」
「これ程までのバトル、初めてでした…」
「ガメェェェ…」
「バクガメス、よく頑張ってくれたな。もっと強くなろう…」
「リザードン、ルカリオ。お疲れ様!」
「バウッ!」
「リザァァァァァァ!!」
サトシが、リザードンたちに声をかけていると、リザードンの姿が元に戻っていた。
「あれ?リザードンの姿が…」
「あれがメガシンカの不思議なところ。バトルの時はメガシンカするけど、バトルが終わると元の姿に戻るんだ。」
「へぇ…」
「サトシ、バトルを受けてくれてありがとう。俺の負けだ…」
「こっちこそ、楽しいバトルをありがとうな!」
「もっと強くなって、いつか再び挑ませてもらう!」
「へへっ!いつでも待ってるぜ!」
二人は、握手をした。
「二人とも、ブラストバーン並みに、熱いバトルだったぜ!」
「「ありがとうございます!」」
「それにしても、あれが噂に聞くメガシンカか…話には聞いていたが、本物を見るとやっぱりすごいな!」
「ありがとうございます!すごかったてよ、リザードン!」
「リザァ…」
「バウ…」
リザードンはそっぽを向いてしまったが、内心照れていた。ルカリオは、そんなリザードンに呆れていた。
「あっ、そういえばカキが使ってたあれって…」
「え?ああ、あれか。」
「あれは『Z技』というんだ!」
「Z技…聞いたことがないな。」
「ピーカ…」
「Z技は、アローラ地方のみで伝わる特別な技。このアローラ地方には、このメレメレ島・アーカラ島・ウラウラ島・ポニ島の四つの島があって、それぞれの島に島の守り神であるポケモンがいる。『島めぐり』と呼ばれる儀式に参加し、とある二つの試練を突破した者のみが、Z技を使えるようになるんだ。」
「守り神…島めぐり…Z技…」
アローラ地方には、ジムやリーグがないことをオーキド博士から聞いていたが、島めぐりというものがあるのは聞いていなかったため、サトシはすごくワクワクしていた。
「俺たちも使えるようになりたいな!お前たち!」
「ピカー!」
「リザァ!」
「バウ!」
『(いや、サトシたちが使えるようになったら、相当ヤバイ気がする…)』
「(お前ら…)さ、サトシは相当バトルが好きみたいだな!」
「はい!ポケモンマスターを目指して、修行中です!…あれ?」
サトシは、みんなと会話をしていると、遠くの森であるポケモンの姿が見えた。
「なんだ、あのポケモン…(電気とフェアリー…!?すごい強い波動だ!)」
「え、ポケモン?」
「どこどこ?」
「いないよ?」
「あれ、消えた…」
そのポケモンは、森の奥深くに消えてしまった…
「どんなポケモンだったんだ?」
「えーと…空を飛んでて、黄色くて、鳥みたいなやつで、えーと…そうそう、とさか?みたいなやつがあったんだ。」
「「「「「「!?」」」」」」
サトシが、ポケモンの特徴を話すと、みんなの顔が急に驚いた。
「それって…」
「まさか…嘘でしょ…」
「サトシ、メレメレ島の守り神である『カプ・コケコ』を見たのですか!?」
「え、守り神!?」
「カプ・コケコ…もし本当にそうなら…」
「え?」
「いや、なんでもない…(カプ・コケコは、サトシになにかを伝えようとしてるのか?でも、アローラに来たばかりなのに…)」
そんな話をしていると…
「あ、そろそろホテルに戻らなきゃ!戻れ、ルカリオ!頼むぞ、リザードン!」
「そ、そうか!」
「今日は一日、ありがとうな!」
「こっちの方こそ、ありがとう!」
「また来てね!」
「いつでも歓迎するよ!」
「ごきげんよう!」
「またバトルしような!」
「ああ!じゃあな!」
「ピーカ!」
「リザーー!!」
ーーー
(アローラ組side)
「…行っちゃったね。」
ククイたちは、サトシを最後まで見届けたあと、それぞれ色んな感情を抱いていた…
「うん。色々すごい子だった…」
「同い年とは思えないよ…」
「サトシなら、すぐに大試練を突破しそうだな…」
「メガシンカを使いこなし、守り神の姿も見た…本当にすごいです…」
「彼は、いったい何者なんだ…(アローラに必要な少年だったのかもしれないな。サトシは…)」
ーーー
(サトシside)
「………」
サトシたちは、ホテルに戻ってディナーをとっていたが…
「(ポケモンスクール…島めぐり…Z技…カプ・コケコ…)」
サトシは料理に口をつけず、今日の出来事について考えていた。その時…
コケェーーー!!!
「!?今の鳴き声は!!」
突然の鳴き声に、サトシは声のする方向に目を向ける。すると、空をなにかが横切るのが見えた。
「(波動でも追い付かない!)ピカチュウ、いくぞ!他のみんなは待っていてくれ!」
サトシは、ピカチュウと共に影をずっと追いかけた。すると、メレメレ島全体を見回せる展望スペースについた。
「どこだ…あ!」
サトシたちは、展望スペースに浮かんでいるあるポケモンを見つけた。
「島の守り神、カプ・コケコ…」
サトシがその名を呼ぶと、カプ・コケコはサトシに少しずつ近づいてきた。
「なぁ、なんで俺たちを呼んだんだ…?何か言いたいことがあるのか…?」
『………オマエタチナラ、キットヤリトゲテクレルト、オモッタカラダ…』
「え?」
『コレヲウケトレ…』
「!!これって…」
カプ・コケコは、サトシたちの目の前にあるものを差し出した。それは、黄色のクリスタルがはめ込まれている、白いリングだった。
「カキが持ってたのと似てる…これを取ればいいのか?」
サトシが問うと、カプ・コケコはただ一度うなずいた。
サトシがリングに手を伸ばすと、まばゆい虹色の光がリングから溢れでた。そして、サトシがそれをメガリングとは反対の腕につけると光は収まった。
「………」
カプ・コケコは、それを見届けると月の方向に飛んでいってしまった。
「……カプ・コケコ。お前がなんで俺にくれたのかは分からない。でも、絶対にこれを大切にするよ。」
サトシがそう言うと、どこかで大きな声がした気がした…
ーーー
(数日後)
「よし…行くか!」
「ピカチュウ!」
サトシたちはあの後、ハナコと電話で話し合いアローラに残ることにした。(元々そうなると思っていたらしい…)カプ・コケコが、自分にこのリングを渡した理由を確かめるため。島めぐりへの挑戦とZ技の習得のために、ククイ博士に誘われ彼の研究所に居候させてもらうことにした。
ポケモンスクールへの入学をして、サトシたちの新たな冒険が始まろうとしていた。
「ピカチュウ、スクールまで競争だ!」
「ピカッ!」
「よーい…
ドン!」
彼らに、果たしてどんな冒険が待っているのだろうか…それは、アローラの海だけが知っているのかもしれない。
次回予告
ポケモンスクールに通うことになった俺たち。どんな新しいことが待っている…って、なんだよコイツ!?
次回、「サトシ、初めてのスクールライフ!」皆もポケモン、ゲットだぜ!
というわけで、ついに1話が終わりました!(いや、なげぇよ)
待ってくれていた方(いるかな…)、長くお待たせしました!
予定が色々あったんだよ…(言い訳乙)
ここで、このお話の裏話をいくつか(ちょ、待t…)
サトシが、カキに容赦なく攻撃した理由→どんなバトルにしようか考えていたとき、「そういえば、まだショータが新人として出てきていたとき、サトシは容赦なくバトルをしてから、アドバイスを送っていよな…ん?もしかしたら、これ使えるかも!サトシの強さを見せつけて!」となり、こうなりました。
カキ…カキファンの皆様…本当にごめんなさい!!
メガシンカ無しを最初は考えていましたが、「実力を見せるなら使わせたほうがいいのかな。」と思い、使わせました。
ダブルバトルの理由→最初はバクガメス対?のつもりでしたが、感想で「リザードン対決が見たい」という意見があったので、採用しました。メガシンカを使ったのは、上の理由と「リザードンがいるから」という適当な理由だったんです。
サトシたちの1番の強さは『信頼関係』→これは、これまでのジム戦やリーグを見ていて、一番感じたことでした。ポケモンたちは色んな無茶をしていましたが(ピカ様とか、いつかのオオスバメとか…)、それは「お互いが信頼しているからなんだな」と思いました。
カロスリーグで、ショータやシトロンが言ってましたしね。
質問をとらせてください。
技名は平仮名ではなく、漢字使った方がいいですか?テレビの字幕では漢字なんですけど、原作に近い方がいいのかと思って…
実は、これから色々と忙しくて、投稿できなくなるかもしれません…落ち着いたら投稿していきますので、待っていてくれると嬉しいです!
アドバイス、リクエストも待ってます!