BanG Dream! ~平凡な少年と彼女たちの物語~ 作:なすこん
今回はアニメ2話のお話となっています。
ぜひゆっくりしていってください!
次の日の朝、俺が教室に入ると香澄が駆け寄ってきた。
「市ヶ谷さんに逃げられたー」
「どういうことだ?」
香澄は今日の朝のことを話してくれた。
どうやら朝から市ヶ谷さんの家に突撃した挙句ご飯まで食べてきたらしい。そりゃ昨日あったばかりの人が朝家にいたら驚くし完全に香澄が悪いだろ…
「とりあえず昼休みに市ヶ谷さんのクラスに行ってみよう」
「うん!」
そして昼休みになり、2人で教室を出ようとした時にあいつに声をかけられた。
「おまえらいつの間に仲良くなったんだよ」
「ん?なんだ蓮か」
「やっほー小山君」
「おっす戸山さん。で、どういうことなんだよ隼人」
「ん、昨日な…」
俺は昨日あったことを蓮に話した。
そもそも蓮が早く帰らなければこんなこと起こんなかったんだよな。
「なるほどな、それでお前が戸山さんのバンドの手伝いをするってわけか」
「まぁそういうことだな」
「もしかして小山君も手伝ってくれるの?」
「さすがに普段からは手伝うのは無理だけどライブとかする時くらいならいいぜ」
「ホント!ありがとうー!」
「いいって。てか市ヶ谷さんに会いに行くつもりなら急いだ方がいいかもな」
「なんでだ?」
「市ヶ谷さん早退することが多いらしいんだよ」
「マジか!なら急いだ方がいいな。サンキュー蓮!」
「ありがと小山君!いこ隼人君!」
「あ、おい待てよ香澄!」
俺は香澄を追いかけて教室を出る。
「しっかし隼人君に香澄か、あいつも隅に置けないな」
そう呟かれていることも知らずに。
市ヶ谷さんのクラスに行くと蓮の言うとうり既に市ヶ谷さんは早退してしまっていた。
俺たちは放課後市ヶ谷さんの家に行ってみることにした。
「またここに来るなんてな」
「とりあえず蔵の方に行ってみよ!」
蔵に行くとそこには予想通り市ヶ谷さんがいた。
「市ヶ谷さん」
「なんだお前達か、どうしているんだよ」
「早退したって聞いて」
「別に、今日はいなくてもいい日だし」
「どういうことだ?」
「毎日行かなくても単位は取れる」
なるほどな、市ヶ谷さんは無駄なことはしないということか。
でも香澄は少し気になるらしい。
「でも、楽しくなくない?友達とかとご飯食べたりとかできないし」
「何それ?自慢?」
市ヶ谷さんの癇に少し障ったらしい。
気持ちはわかる。俺だって友達が多い訳では無いしな。
ふと蔵に目をやるとそこには昨日のギターケースがあった。
香澄も気づいたらしく触れようとすると市ヶ谷さんがそれを遮る。
「商品に触らないでくださーい」
「「商品?」」
すると市ヶ谷さんはスマホの画面を見せてくれた。
どうやらオークションの画面のようだ。
「えーと、1.10.100…さっ30万!!」
「まだ上がる、私にとってゴミでもほかの人にはそれだけの価値があるってこと」
「そんな…」
香澄は残念そうにしてギターケースを見つめていた。
正直俺もこんなに価値のあるものだとは思わなかった。
「そういえば蔵で何やってたんだ?」
「みりゃ分かるだろ、片付けてんだよ」
そう言いながら荷物を運び出していた。
見るからに大変そうだ。
「良かったら手伝おうか?」
その日から俺たち3人の蔵の片付けが始まった。
──────
それから香澄と俺は放課後蔵に通った。
香澄の方は登下校も一緒みたいだ。
初めは掃除するだけだったが、だんだんとキターも見せてくれるようになっていた。それに市ヶ谷さんは香澄の扱いも上手くなっていた。
意外と相性がいいのかもな。
「よし、これで全部片付いたかな」
「はーマジつかれた」
「じゃあギターを…」
「まて!…よし」
「わーい!」
香澄がギターケースの持ち手を持ち上げた時だった。
持ち手が外れそのままギターごと落ち、弦が切れたりしてしまった。
香澄はその場に座り込んで泣き出してしまった。
「香澄大丈夫か!」
「ごめん、ごめん」
「戸山さん…戸山香澄!」
市ヶ谷さんの声に香澄がハッとする。
「行くよ」
そう言った市ヶ谷さんのスマホには楽器屋までの地図が映っていた。
ここは俺の出番だな。
「市ヶ谷さんスマホ借りるよ」
俺は楽器屋までの道のりを確認する。
よし、そこまでは遠くないな。
「ギターは俺が持つから2人は濡れないようにしてくれ」
「でもそれじゃお前が」
「気にすんな、力仕事は男の俺に任せてくれ」
俺たち3人は降りしきる雨の中楽器屋に向かった。
────
楽器屋[江戸川楽器店]についた俺たちはギターを預け、修理が終わるのを待っていた。
「ごめん…」
「いいって、それよりほんとにケガとか大丈夫?」
「うん」
「お、修理終わったみたいだな」
赤い星のギターを店員の人が持ってくる
「どうでしたか?」
「うん、バッチリ!」
「ありがとうございます!ホントに良かった…」
香澄が誰よりもホッとしていた。
それを見て市ヶ谷さんが何かを決心したように見えた。
江戸川楽器店からの帰り道香澄は大事そうにギターを抱えていた。
「そんなに大事なら持って帰れば」
「え!いいの!?」
「おいおい市ヶ谷さん本気か?」
「大切にする?」
「うん!」
こうしてギターは香澄が貰うことになった。
市ヶ谷さん優しすぎるだろ。
蔵につくと市ヶ谷さんのおばあちゃんが鍵を市ヶ谷さんに渡していた。
元々蔵を片付けていたのは掃除すれば蔵を自由に使ってもいいと言われていたかららしいしな。
「なぁ2人ともちょっと付いてきてくれない?」
市ヶ谷さんは俺と香澄を蔵の地下に連れていった。
蔵の地下は結構広い部屋でアンプなど音楽に関係しそうなものが置いてあった。
「うわぁー!すごいね!」
「ああまさか蔵にこんなとこがあったなんて」
「これギターに挿してみて」
市ヶ谷さんはアンプのコードを香澄に渡す。それを繋ぎ香澄がギターを鳴らすと前とは違い体に響くような音が鳴った。
「すごいすごい!」
「なんかズシンってきたな」
「うんうん!」
「…香澄!隼人!」
「「ん?」」
「ここで練習すれば?」
「いいの!?」
「ただし、一緒にお昼ご飯…」
「有咲!」
香澄は市ヶ谷さんに抱きついていた。
市ヶ谷さんもはなそうとしているけど嫌そうではないな。
ん?ってか俺も昼一緒に食べるのか?
「な、なあ俺も一緒に食べるのか?」
「私はそういうつもりで言ったんだけど…イヤか?」
市ヶ谷さんは少し悲しそうに俺を見つめる
う、そんな目で俺を見ないでくれ。
「わかったよ市ヶ谷さん」
「有咲でいい、私も隼人って呼んだろ?」
「はいよ、有咲。これでいいか?」
「う、うん」
「あれー?有咲照れてる?」
「て、照れてねー!!」
有咲が真っ赤になって怒ってるのをみて笑う俺たち。
これからも楽しくなりそうだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
りみりんの話を削っていたりと違う点もありますがどうだったでしょうか?
次回はアニメ第3話部分になります。あの伝説のライブですね笑
それではまた!