空を駆ける ~海鳥の飛行記録《フライトログ》~   作:そーりゅー

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ジパング系はあるけど海鳥がメインになった奴は無いから書いてみた。
後悔はしていない.....と思う。


『海鳥』発進!

MV/SA-32J「海鳥」

 

V-22オスプレイを開発したベル社と三菱が共同開発したティルトウイング方式の垂直離着陸機である。

従来の艦載ヘリの任務である対潜哨戒に加え、F/A-18と同じFCS装備により対艦,対空,対地戦闘に対応する。

 

固定武装はAH-1と同じM197機関砲を装備し視認照準装置を用いて射撃が可能。

また,機体下部のウェポンベイに最大2tまでの赤外線監視装置やミサイル,

爆弾を搭載可能となっている。

エンジンは整備性向上のためSH-60Jに用いられているGE T700-IHI-701Cを

胴体内に2基搭載し最大速力450km/hを発揮する。

コックピットの形状は前席に射撃手(ガンナー),後席に操縦手(パイロット)

搭乗するAH-1などの戦闘ヘリと同じくタンデム型となっている。

 

 

これは、一機の海鳥の飛行記録を記したものである。

 

 

 

---京都府 海上自衛隊・舞鶴航空基地 AM 8:30---

 

ここは若狭湾に位置する海上自衛隊 舞鶴航空基地。ここにはとある一機の航空機が所属している。

一見、戦闘ヘリのような胴体にV-22オスプレイのようなティルトウイング。

 

見慣れないこの機体の名はMV/SA-32J,通称『海鳥』である。

 

現在、その機体は整備作業を受けていた。そしてその近くで椅子に座って

トランプをしている二人組が居る。

そう彼らはこの『海鳥』の搭乗員である。

 

二人組の若い男の方は林原 悟。三等海尉であり,『海鳥』の射撃手。

そしてもう一人の老けて見える方が(これでもまだ30代)佐野 淳。一等海尉であり、機長&|操縦手である。

 

 

この二人は今でこそ呑気にトランプをして楽しんでいるが、

今後、波乱万丈な人生が待っているとはこの時は誰も予想していなかったのである。

 

 

数時間が経ち、日が沈む頃ちょうどこの二人組もアラート待機の交代時間が迫っていた、その時である。

格納庫にベルが鳴り響く!スクランブルである。

 

椅子に座っていた二人はトランプカードを投げ出す。そして素早く機体に掛けてあったフライトスーツを着用し、機体へと滑り込む。

 

飛行待機室から機付長や整備員が一斉に出てくる。向かう先は外で駐機している『海鳥』。

 

きゅぃぃぃぃぃぃんというヘリ独特の音を立てT700エンジンが始動した。

整備員に手伝ってもらいハーネスを装備する。

 

佐野が「いいぞ!」と声を掛けると、整備員は急ぎ簡易タラップを駆け下りると直ぐにタラップを取り外す。

 

その間も二人は特徴的なヘルメットを装備。

ヘッドマウントディスプレイシステム(HMDS)が採用された額の部分が少し膨れたヘルメットをかぶる。

 

機体の周りでは数人の隊員が各種の安全ピンを抜いて回っていた。

有事に備えて搭載したAGM-114Kのピンを抜き発射可能となった。

 

機付長が目視で抜かれたピンの数を数え、射撃手が確認すると機体側面のウエポンベイがしまる。

操縦手は手早くテストボタンを押し、各種モニターの確認。INS(航法慣性装置)のセットが行われる。

 

キャノピーが閉まり、素早く車輪止めが外され、機付長が両手で誘導を開始する。

機体がスルスルと滑走路へ移動する。

ここまでベルが鳴って3分弱!

 

「Seafall 01, check in.」

と操縦手が無線で叫ぶ。

 

「Seafall 01, Maizuru Base PRI-FLY. Wind 0-8-0 degrees at 2knots. QNH 29.98inches, order vector 090, read back.」

 

『海鳥』に離陸許可と離陸後の指示が管制塔から舞い込むと同時に、それを復唱するよう要求される。  

操縦手は誘導員の指示に従いながら無線内容を復唱し、管制員は間違いがないことを確認し、次の管制員へと引き継ぐ。

そして機体は離陸位置へと近づく。

 

「Seafall flight,Maizuru Tower,your cleared for take-off」

 

「Seafall 01」

 

 

そして1匹の海鳥は蒼い空へと飛び立つ。

 

 




(6/22)ルビ等の編集、文の編集を行いました。

そのうちまた更新します()
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