反省したい。
今回も駆け足で、戦闘描写が貧弱一般人以下です。
「この中で軍を率いた経験は……ああ、騎士王がいたか。すまない……貴女から説明願いたい。出しゃばった真似をして、本当にすまない……」
朝、決戦も目前となり、今後の方針を固めるためのミーティング、音頭を取った竜殺しが開幕からすまないさんになるのは宿命なのだろうか。
そのおかげか、少しばかり緊張し過ぎた面持ちであったマスターも破顔し、丁度良い塩梅になった様に見える。
「結論から言えば、正面突破だ。少数精鋭の我々と有象無象の大軍……相手にするのであれば、背面からの奇襲という手段もある。だが、こちらの居場所は既に割れている……となれば、そうせざるを得まい」
「やっぱりそうなっちゃうかー……残ってる相手は邪ンヌにヴラド三世、デオンにカーミラとサンソンだったかな」
「んだな、遭遇したサーヴァントはその5騎だったな」
「それと、もしかするとジルがいるかもしれません……」
「そうなると、ファヴニールにはジークフリートが必須、カーミラはエリちゃんが行くかな」
「あら、子犬、気が利くじゃない。アイツを片付けたら、すぐに駆けつけてあげるわ」
「ジャンヌには黒の邪ンヌに当たってもらうとして、デオンにヴラド三世とサンソンはどうするかな」
「ヴラド三世は私が受け持とう。今はメイドだが、騎士王としての側面が疼いて仕方ない。今度こそ打ち負かせとな」
「はいはーい! サンソンはわたしとアマデウスが行きますわ。ね? いいでしょ、アマデウス」
「うーん、こう言い出したマリアは止められないか。この前も落とし前はつけられなかったし、そうするか」
「んじゃ、俺は剣士の相手でもさせてもらうかねえ。兄ちゃんの宝具は切り札にもなりそうだしな」
「わかったよオルタにキャスニキ、マリーさんとモーツァルト。そっちは任せるね! マシュはガード。私をしっかり守ってね? 他の人はワイバーンを片付けながら着いてきて。他にサーヴァントが出てきたら適宜振り分けるよ……それじゃ、勝ちに行くよ!」
オルレアンへの進撃、その道中にはワイバーンが多数配置され、それを悉く倒しつつ進む。
『サーヴァント反応! 真っ直ぐそっちに向かってるよ』
そして現れたバーサークアーチャー、アタランテ。
狂化によって殺人マシーンと成り下がった彼女の役回りは損の一言に尽きる。
「彼女の真名はアタランテ……狂わされて無理に配下とされたのだろう。彼女に慈悲を」
「マシュ以外の皆で一気にやっちゃって!」
凄惨たる状態になったアタランテ。
それでも彼女は微笑みながら座に帰る。
「これでよかった。どうしようもなく損な役回りだったな……さあ、行って竜を打ち倒せ。次こそは……私も……」
「また会おう、純潔の狩人。次は敵方ではなく、な」
そして邪竜が舞い降り、邪ンヌがジャンヌの前へと立ちはだかる。
「こんにちは、
「私は
「ふん、ファヴニール。立ち塞がるもの全てを悉く燃やし尽くしなさい!」
「二度会えば、三度会う……俺は此処に居る! ファヴニール! 貴様を再び討つ者、ジークフリートは此処に居る!!」
「ならば……我がサーヴァントたちよ、前に!」
「それじゃ、振り分け通りに頼むよ、皆!」
ファヴニールと相対するジークフリート。
デオンの前に杖を槍の様に構えて躍り出るキャスター。
次こそは勝ちを拾ってみせると意気込み、ブラド三世と睨み合うメイドオルタ。
過去を、未来を否定し合う為の戦い、カーミラとエリザベート。
因縁の対決である、マリー王妃にモーツァルト対シャルル。
そして、この戦いの終着点ともなり得るジャンヌと邪ンヌ。
各々の戦いが幕を開く。
◇
「相対するのは三度目かファヴニール……あの時の勝利は薄氷上の勝利だった。ああ、そうだ、どうして勝てたのかわからないモノだった。慎重に、大胆に。広く、集中して。海のように、空のように。光と闇のように……矛盾する二つの行動、それが勝利への鍵か」
独白するジークフリートに対し、ファヴニールは咆哮を返す。
慎重に駆け、大胆に攻め込む。
広く吐き出される炎を、一点に集中して掻い潜り更に前に駆ける。
振り下ろされる前足を転がるように避け、切り込む。
駆け抜けた先には竜の尾。
振り回されたその尾を剣を盾にして、再び距離を開けられる。
攻撃を繰り返しては、相手から攻撃を貰う。
与える傷よりも、自らが受けるダメージの方が大きい。
だが、その体は既に不死身の体。
己が薄氷上の勝利だと言ったものは、既に確定された未来となっていた。
「邪悪なる竜は失墜し、世界は今落陽に至る。撃ち落とす!
そして邪竜殺しの聖剣から放たれる黄昏の剣気はファブニールを飲み込む。
かくして邪竜は再び土に還ったのである。
◇
「おや、丸太の槍を持った彼が来るのかと思ったけど、君が来たのかい」
「ハッ、ご期待に副えずにスマンな剣士さんよ」
「いいや、問題は無いよ。改めて名乗ろう……シュヴァリエ・デオン! 今は悪に加担すれど、我が剣に曇りは無く! さあ、この悪夢を滅ぼすために全力で立ち向かえ!」
「本当に、ランサーとして召喚されてりゃなぁ……キャスター、真名をクー・フーリン。推して参る!」
剣と杖がぶつかり合う。
杖は槍の様に振るわれ、デオンは剣でいなす。
だが、デオンの相手はキャスターであり、合間合間にルーン魔術が飛来する。
シングルアクションのそれはデオンには無効化されるのであるが、修羅の時代を生きた戦士であるクー・フーリンは消される事を前提として目潰しの如く魔術を放ち隙を生み出す。
魔力以外のステータスで上回るデオンに対し、戦いの勘を持って上回るキャスター。
続く打ち合い、その終止符はキャスターの宝具であった。
「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───倒壊するは
贄を求めて炎を纏った巨人がデオンに襲い掛かる。
如何に対魔力を持ったセイバークラスと言えど、デオンの対魔力では宝具に耐え切ることなどは不可能であった。
「これで我が身の呪いも解ける……感謝を。そして愛しき王妃に謝罪を……王妃よ、申し訳ありません、我が過ちを――」
そしてデオンは座に還る。
「ああ、やっぱりキャスターよりランサーだわな……聖杯にはランサーにしてくれって願うかねぇ。はっはっは」
少しばかり草臥れた様子でキャスターは笑った。
◇
「来たか、騎士王」
「ああ、決着をつけに来たぞ串刺し公」
「ふむ、不死身の吸血鬼としての側面として喚ばれた余をそう呼ぶか」
「何だ、ドラキュラ伯爵とでも呼んで欲しかったか」
「いや、良い。望み通り決着をつけようではないか」
駆けるオルタ。
その手に持った水鉄砲のハンドガンを乱射しながら接近するオルタの姿はシュールである。
だが、その水は魔力を内包しており、当たればそれなりの痛手を与えるであろう。
その水を避けるヴラドに肉薄する。
そして剣の間合い、上段から振り下ろされるオルタの剣をヴラドは手にした槍で受け流す。
以前の戦いでは、ハンドガンの射程を生かした戦いをしたオルタであったが、此度の戦いではハンドガンを捨てた。
剣の間合いで戦い続ける。
その身はセイバーのクラスでは無くとも、剣は振れる。
体が覚えているのだから。
力のステータスは上であるヴラドだが、オルタの素早さと魔力放出による攻撃威力の増加により押し返せずにいた。
削り削られ、為す術もなく膝を突く。
「してやられたか」
「宝具を使わせずにいて、何を言う」
「ふっ……まぁ良い、許す。余の夢も、野望も、また潰えたが……そこのマスターよ。己を見失わぬ鋼の乙女。次こそは余を召喚するが良い。護国の槍、その真髄を見せてやろう――民を守る武器は、貴様の手に映えるだろうからな……」
ヴラド三世が座に還る。
「武器を捨てなくては勝てない相手、精進が足りなかったか……この戦いが終わったら、ご主人様とシミュレーターに潜る。あとはドルイドのも連れて、な」
負けず嫌いの彼女の努力は続く。
◇
少女が持ったマイクスタンドを、まるで槍の様に振り回す。
白銀の髪の仮面の女はその手に持った杖でそれを受ける。
その戦いは過去と確定された未来の戦いである。
「鬱陶しいですわ、この
「ええ、そうよ、アタシは叫ぶわ! 自らが犯すであろう罪から目を逸らす行為かもしれない……それでもアタシは、醜い
少女のエリザベート=バートリーの歌声が戦場に響き渡る。
誰もが耳を塞ぐであろう雑音とも言えるその歌声は、近くに来たワイバーンの脳を破壊した。
「くっ……本当に忌々しい
歌声に脳を揺さぶられたカーミラはふらつきながらも少女の槍を受ける。
「だから言ったでしょう! これがどんなに醜い自己欺瞞でも、アタシは叫んで
歌声で脳を揺さぶっては、その手に持ったマイクスタンドを叩きつける。
カーミラはその杖で受けるしかなく、ただただ消耗するのみである。
そして、カーミラは力尽きた。
「未来が過去を否定するのではなく、過去に未来が否定される……ああ、眩しい、眩しい
カーミラは光となり座に帰る。
「さよなら、悲しい程に分離したアタシの未来。アタシの罪も恐怖も消えないけれど、それでもアタシは何度でも未来を否定して唄ってやるわ」
◇
「来たわね、サンソン」
「絶縁状を叩きつけられに、まんまとやって来たみたいだね」
「来たとも、再び君を処刑するためにね……ねぇ、僕の断頭はどうだった? 研鑽を重ねた死ぬほど気持ちよくなれる、僕の斬首は」
「わたし、倒錯趣味の殿方はもう間に合っているわ」
「あれ、それってもしかして、ボクのことかい? マリア」
「知ってるさ、でも僕はあの時よりももっと巧くなったから、君にもう一度最後の恍惚を与えよう! ついでにくっ付いて来たアマデウス、おまえも一緒に殺してやるよ!」
サンソンの持つ剣が王妃に向けて振るわれる。
だが、その刃は王妃に触れることすらなく、王妃の放つ光弾とモーツァルトの放つ光弾に打たれるのみである。
「どうして……どうして僕が打ち負ける!? あの時から何人も殺して、何倍も強くなったと言うのに!」
「再開した時に言ってあげればよかったわね……貴方の刃は錆付いていると。処刑人としてではなく、ただの殺人者の刃となってしまったの」
「罪人を救うためのおまえが、殺人を巧くすれば巧くするほど、
「ハ――そうか、だから敗れるのか。なら邪悪は間違いなく僕で、正義は君たちにあったんだね……」
そしてシャルルは戦場から消える。
「バカめ、そんなことに拘っていたのか。まったく辛気くさい」
「それでも、わたしはあなたを処刑人として信頼していましたよ」
「さあマリア、行こう。面倒だけどワイバーンを片付けないとね」
「ええ、そうね。行きましょうアマデウス」
手を繋ぎ、戦場を駆る男女がそこにあった。
◇
「アハハハハ! その程度なのかしら
ジャンヌと邪ンヌの戦いは、圧倒的に邪ンヌの優勢であった。
「滑稽ね、無様ね! 哀れな小娘、羽虫! ネズミ! ミミズ! ああ、なんてちっぽけなんでしょう。私の方が笑い死んでしまいそうだわ!」
旗と旗が交差するが、ステータスの下がったジャンヌは打ち負ける。
「こんな
「貴女は――」
「何かしら? 残り滓。でも聞いてあげないわ。そんな暇など与える訳がないでしょう!」
邪ンヌの強烈な旗の振り下ろしによる一撃に耐え、聖女は言葉を紡ぐ。
「貴女は、自分の家族を覚えていますか」
「え――」
「あの牧歌的な生活を、ただの田舎娘として暮らした記憶を、貴女は持っているのですか」
邪ンヌの攻撃が止まる。
「私、は……」
「記憶が無いのですね」
「それが、それが! それがどうした! 記憶の有無に関わらず、私はジャンヌ・ダルクだ!」
「そうですか、ならば私は貴女を哀れみます」
「ッ!!」
そこに割入ったのはジル・ド・レェ……異相をしたキャスターのジルである。
「ジャンヌ、お戻りあれ! 監獄城に帰還し、態勢を立て直すのです」
既に邪ンヌの召喚したサーヴァントは座に戻され、ファヴニールも討たれたところであった。
周囲に在ったワイバーンは混乱し、手当たり次第に襲い掛かり敵も味方も無い状態となっていた。
「くっ……わかりました、ジル。ここは一旦退きます」
「行かせないっ!
「承知した! 行くぞ、
ここで逃がせば長引くだけだと、
そして私の宝具が光輝く。
光の粒は人を模り、そこに現れたのは
少女は旗を振る。
力強く、雄大に。
彼女が振る旗に鼓舞され、現れた英雄達はジルと邪ンヌに殺到する。
「くっ、盟友プラディーテよ!」
海魔を呼び出そうとも、宝具から喚び出された英雄達の敵ではなく、彼等の連携により切り刻まれるのみである。
「おのれ、おのれ、おのれ、おのれ! 私の、私の聖女を、私のジャンヌ・ダルクを! 再び殺させてなるものか!!」
英雄達が光の粒となって消えた。
だが、ジル・ド・レェを仕留め切れず、彼は深手を負いながらも未だ立っていた。
「ジル……」
「今は休むのです、私の聖女……次に目覚めた時は、私が全てを終わらせておきますから」
優しく諭すように邪ンヌに語りかけ、邪ンヌは安心した表情で光となって消える。
そこに現れたのは聖杯だった。
「やはり、彼女は……」
「そう、私が信じた、私が焦がれた、私が造り上げた! ジャンヌ・ダルク――『竜の魔女』を聖杯そのもので! 私が憎んだ神、王、国家を滅ぼし、殺す。それが私の聖杯に託した願望!! 我が道を阻むな!!」
真の聖杯所持者に聖杯は力を分け与える。
「先輩! 聖杯を確認しました。指示を!」
「行くよ! ジャンヌ、マシュ、ボン!」
嗤う、嗤う、ジル・ド・レェ。
けたたましい嗤いと共にジルの宝具が放たれる。
海魔が召喚され、津波のように押し寄せてくる。
「
「主の御業をここに! 我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!
「更に
「勿論だマスター! この書に綴られるは勧善懲悪の物語、さあ英雄たちよ、今ここに顕現し敵を屠れ!
輝く光が再び収束し、人を模る。
現れたのは先ほど現れた旗を持った少女に瓜二つの
その手に握られたのは旗では無く血に濡れた剣だった。
その少女は闇に飲まれた少女。
それでも救わんと足掻き、最後に残った希望に縋った少女であった。
黒の少女は唯一人、宝具を使用するキャスターの元へと駆ける。
彼を討つ為に、最後の希望に縋る為に。
黒の少女の歩んだ道は血まみれの道。
怨嗟によって落とされた少女の姿。
その魂は絶望、恐怖、憎悪によって磨かれていた。
それは皮肉か、黒のジャンヌ、ジャンヌ・ダルク・オルタに似た黒の少女にジル・ド・レェは討ち取られる。
「馬鹿な! 貴女は
黒の少女は答えない。
彼女は堕ちてしまっても、救わんとするために歩むのだから。
そして黒の少女は私の方を向いて微笑み、光の粒となって消える。
「聖杯を以てしても、届かないだと? そんな理不尽が……! 私は、まだ……」
「もう休みなさい、ジル。貴方はよくやってくれた。何もわからぬ私を信じて、この街を解放するまで。あの時の貴方を信じています。私の屍が誰かの道へと繋がっている、それだけで良かったのです」
ジャンヌの言葉を聞き、ジルは微笑んで座に還った。
『聖杯の回収は完了だ! 時代の修正も始まる。レイシフトの準備も整っているから、皆、すぐにでも帰還して欲しい』
「わかったよ、ロマン。じゃ、行くねジャンヌ。それに皆も。助けてくれてありがとう、もしかしたら、この後皆を喚ぶかも知れない。その時はまた助けてくれると嬉しいな」
「いいわよ、子イヌ。夢に見るマスターほどじゃないけど、アンタと一緒ならそれなりに楽しそうだしね」
「マスター、しばしのお別れです。ですが、すぐにでも逢いに行きますわ」
「竜を殺すくらいしか能が無い俺だが、召喚されれば使って欲しい」
「私も召喚されたのならば、喜んで力をお貸ししましょう」
「ボクを喚ぶなんて奇特なマスターがいるならば、是非マリアと共に召喚されたいものだね」
「わたしも、もし喚ばれたら頑張るわ! それじゃ、またね」
抑止力として召喚されたサーヴァント達が座に還る。
「さて、皆さん私たちもお別れの時ですね。恐らく、出会い、戦い、失った命……無かったことになるのでしょう」
「そうかもしれないね。だけど、私は覚えているよ、覚えておくよ」
「ふふ、ありがとうございます、マスター。 皆さんとはまた、何処かで会える予感がします。私の勘は、よく当たりますから」
「それじゃ、
「また、お会いしましょう。ジャンヌさん」
◇
「お帰り、お疲れ様、皆。初のグランドオーダーは無事に成功だね。立香君、君はもう一人前の
帰還するなりロマンが喜びの声を上げる。
さぞ嬉しかろう、一般人だった少女が最低の条件で始まったグランドオーダーの最初の一つを達成したのであるから。
「ありがとう、ロマン。少し疲れちゃった……ごめん、休ませて貰っていいかな」
「ああ、そうだね。皆、暖かいベッドとシャワーが恋しいだろう? 遠慮せずに戻って休んで欲しい。あとは僕達がやっておくさ」
「抗いがたい提案ですね、ドクター。失礼します」
「私たちも少しばかり休ませて貰うか。手伝えることがあれば呼んでくれ」
「ああ、ボン君たちもお疲れ様。何かあったら呼ぶよ」
管制室から出て部屋へと向かう。
「お疲れ様でした、先輩。また明日からも、頑張りましょう」
「そうだね、マシュ。ところで体は大丈夫?」
「ええ、大丈夫です……」
「どうした? マシュさん」
「ボンさん……あの、ジル・ド・レェの事を思い出していたのです」
「ああ、彼の剥き出しの感情に驚いたのか」
「ええ、そうです。世界を滅ぼさんとする程の剥き出しの感情……凄いものなんですね」
「そうだね、マシュ。人間だから、人間だったから、あんなに感情的になれたんだよ」
「そう、なのですね。経験不足の私には、あれ程の深い感情も、それを受け止めきれる心の強さもありません」
「ならば、学べばいいさ、マシュさん。すべてが分からなくとも、少しずつ、ほんの少しずつでいいから分かっていけばいいのさ」
「ありがとうございます、ボンさん。それではまた明日、おやすみなさい先輩、皆さん」
「おやすみ、マシュ」
「さて、私たちも少しばかり休むとするか」
「そうだな、俺はさっさと部屋に戻って眠らせてもらうぜ」
「メイドオルタも少し休んだ方が良い。ヴラド三世と戦ったばかりだからな」
「ふむ、確かにそうだな。添い寝でもしようかと思ったが、部屋で休ませてもらうか」
「ああ、ではまた」
各々は部屋に戻り休息を取る。
それはまだ束の間の休息。
修正された特異点はまだ1つだけ、されど始めの一歩を踏み出した。
さて、私はこの出来事を書き上げよう。
タイトルは勿論『邪竜百年戦争 オルレアン』だ。
世に出ることは無い、自己満足だが、覚えている為に、私は書き上げよう。
人理修復の物語、その第一歩を。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
不遇アンド不遇のアタランテちゃんの今後の活躍にご期待ください(白目)
キャラクターが多すぎて多すぎて、ゲームなら会話でもキャラ絵があるからなんとかなるのでしょうが、文章にしてみると、地の文が少なすぎて、これ大丈夫なの?
と不安になってしまう不具合。
やはり、物を書くのは難しいものですなぁ……。
毎度のことなのですが、ボンの書いた物語だったり、宝具から登場するキャラクターには元ネタがちゃんとあるのですが、これも理解されているかどうか不安になってる作者がいたらしいです。
技量が足りないのか、無いのか……。
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誤字脱字、変換ミスや矛盾等の報告、改善点がわかるアドバイスは大歓迎です。