最古の作家と呼ばれる者   作:John_Doe

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 プロットは無く、ストーリーを読みながら端折れる所は端折ってオリジナリティを出そうと四苦八苦するも、全然オリジナリティの欠片も出せない作者()

 今回の宝具で年齢バレするのでは? みたいなサムシングがありますし、各方面にわかな作者が書いたモノですので、ご容赦いただきたく思います。
と予防線を張る。

 いつも通りノリと勢いを調整して書いていますので、見るに耐えなくなったのであればすぐにそっと閉じて心の安寧を図ってください。
チラシ裏ですので。


3.宝具、その可能性

 王妃とマスターの間にキマシ(タワー)が建築された又は百合の花が咲いた――ように見えた。

それを見たマシュが嫉妬したり、聖女が慌てたり等ということが発生しながらも私たちはリヨンへと向かっている。

 

「ロマン、そろそろ街が見えてきたんだけど、生体反応ってあるかな」

 

 リヨンの街も目前となり、マスターはカルデアに問い合わせるも、通信が不調なせいか反応が無い。

 

「うーん、応答なしかー……仕方ないからこのままマルタの言ってた『竜殺し』を探そうか」

 

「ふむ、サーヴァントの数も多い、ここは手を分けて行くべきか」

 

「じゃあ、わたしとアマデウスは西側から行くわ」

 

「私とマシュとジャンヌは東側だね。うーん、戦力的にボンとキャスニキが西側で、オルタが東側。振り分けはこんな感じかな」

 

「ああ、では行こうか」

 

 二手に分かれて街へと入ると、再び地獄を垣間見た。

そこはラ・シャリテ程の地獄では無い、無いのではあるが、あのような惨劇の爪痕としては十分な地獄の様相を呈している。

かつては美しい街並みであっただろうリヨンは、その面影も無く、生きる屍(リビングデッド)とワイバーンが蔓延る廃墟と化している。

そのような光景を見て、恐怖かはたまた義憤を得たのか王妃が震え、その手をモーツァルトが握る。

 

「ケッ、見慣れちゃいるが、胸糞悪いのは変わらねえな」

 

「そうだな、早くこの状況を引き起こした大本を叩かなければなるまい」

 

 リビングデッド(かれら)に安らぎを与える――鎮魂する為に叩き伏せる。

これが供養となるかはわからないが、このまま化け物として残るよりはマシだろうと、生者特有の理論で片を付ける。

そして私は未来を見る――巨大な竜(ファヴニール)の襲撃を受けるマスターたちの姿を。

()()()()展開に驚きを隠せない。

だが、こうなる可能性など十分あったのだ。

今更ストーリーから外れたことでとやかく言っても仕方が無いのだから。

迂闊だが、知識を使うしかないだろう。

 

「マリーさん、キャスター、モーツァルト、この先の城へ行ってくれ。恐らく其処に()()()()()()

 

 突然の発言に付き合いの短いモーツァルトがくってかかる。

 

「はい? 何を根拠にそんな事を言って」

 

「いや、兄ちゃんの虫の知らせっぽいヤツだな……これが結構当たるんだわ。それで俺らに行けって言うなら、兄ちゃんはどうするんだ」

 

「マスター達が危ない、だから3人には取り急ぎ竜殺しを連れてきてもらわねばならない」

 

「よし、なら行くぞ、嬢ちゃん達。結果は後でわかるからさっさと行くぞ」

 

「ああ、頼んだ」

 

 キャスターに急かされるように2人も城へ向かう。

私も急ぎマスターたちの元へと向った。

辿り着けば、既に暗殺者(アサシン)オペラ座の怪人(ファントム・オブ・ジ・オペラ)と対峙するマスター達の姿があった。

 

「マスター、こちらは竜殺しを発見した。先行して私だけ、こちらに合流したぞ」

 

「丁度良かった! ボン、オルタと一緒に前に」

 

「承知」

 

 ワイバーンと共にアサシンがいるわけだが、この程度のワイバーンならば既に塵芥に等しく、すぐさまアサシン単騎となる。

そう、この状況に持ち込むことこそが確実な勝利への道であり、私がするべき事なのだ。

そしてアサシンは遺言を詠って散る。

おかしい、先ほど私は未来を見た筈だ。

なのに何故、ファヴニールはこちらに来ていないのか。

 

『やっと通信が繋がった! 立香君、そちらに超極大の生命反応が物凄い速さで接近している! ついでにサーヴァントも三騎一緒だ!』

 

 それはストーリーと似たような流れであった。

合流し、リビングデッドとワイバーンを蹴散らした後に現れるアサシン。

更にそれを撃破したら現れるファヴニールと邪ンヌ、ランスロットとシャルル=アンリ・サンソン。

私が見た未来は訪れるだろうが、一体私に何をさせたいのだろうか。

まだ竜殺しの英雄であるジークフリートは合流していない……マシュと聖女の宝具でファヴニールの攻撃を防ぐのをただ見るしかないのか。

私は何の為にここに居る。

できることが有るだろう、冬木を思い出せば、望んだ彼が其処に来た筈だ。

ならば今度も、私が願えば竜をも屠る物語の英雄が来てくれるのではないか。

 

「マスター、すまないが宝具を切らせて貰う!」

 

「えっ、ボン!?」

 

 突然の提案に驚くマスターの許可無く、宝具を使用する。

 

「この書に綴られるは勧善懲悪の物語、さあ英雄たちよ、今ここに顕現し敵を屠れ! 作られた英雄達!(クリエイテッドヒーローズ)

 

 眩い輝きは人を模る。

現れたのは盾を構える勇者達、その手にはドラゴンキラーが握られていた。

誰かが呟いた呪文、それは炎や吹雪の威力を緩和する魔法『フバーハ』だ。

その中に混ざった一際背の高い騎士――黄金の鉄の塊で出来たナイト――は気合と共に『ランパート』のアビリティを使用する。

そして私の目の前には少女が1人、静かに呪文を詠唱している。

 

『な、何だい!? 強大な魔力反応を探知……ってボン君!? 君なのか!』

 

 ロマンから通信が入るほどの膨大な魔力を消費するであろう攻撃が、今準備されている。

 

『黄昏よりも昏きもの 血の流れより紅きもの 時の流れに埋もれし 偉大な汝の名において 我ここに闇に誓わん』

 

 それは誰もが憧れた呪文(スペル)、知りえていたのであれば、どうしても覚えたくなるほどの詠唱。

 

『我等が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに  我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを! 』

 

 一度目の発動は必ず失敗するお約束がある、だがここにそんなものはない。

 

竜破斬(ドラグ・スレイブ)!!』

 

 放たれる赤光は既に此方から目視できる位置に来てい邪竜ファヴニールに向かい伸びる。

だが、何かを感じたのであろうファヴニールは急上昇し、その赤光を避けた。

赤光はそのまま空へと向かい雲を突き抜けて消えた。

魔力が消し飛ぶかの如く消費され、もう一度、今すぐに宝具を使用できるかと問われれば、否としか答えられない。

私の前で呪文を詠唱した魔導士の少女は、こちらを振り返ると舌を出しながら両手を合わせて『ごめんね? テヘペロ』とでも言い表せるかの表情のまま光の粒となって消えた。

私では結局ファヴニールを打ち倒せなかった、打ち倒せなかったのではあるが、()()()()()()()()()であろう。

舞い戻ったファヴニールは再び突撃の体勢を見せる。

 

「マシュさん、私と一緒に」

 

「はい!」

 

「――その必要は無い。 久しいな邪悪なる竜(ファヴニール)、蘇ったならばまた食らわせよう。我が真名はジークフリート! 嘗て汝を打ち倒した者!」

 

 怯えるファヴニールは二度急上昇する。

 

「宝具開放――幻想大剣天魔失墜(バルムンク)

 

 再び避けられたものの、ファヴニールによる襲撃は今のところ途絶えたようであった。

王妃とモーツァルト、キャスターも合流し、ジークフリートを連れて撤退する。

ひたすら走る、走り、走った先にはフランス軍がワイバーンとカーミラに襲われていた。

聖女は一人、フランス軍兵に助力へ駆ける。

追っ手の先触れに追いつかれ、ワイバーンと対峙するも、所詮はワイバーン。

6騎もの英霊が揃っている私たちだ、殲滅は迅速に行われる。

だが、追っ手は雑魚だけではない。

セイバーとして召喚されたシャルルとバーサーカーとして召喚されたランスロットがついに追い着く。

 

「……卿はそうなってしまったか。ならば私の手で討たなければなるまい」

 

 それは彼女の直感か、私が真名を看破し教えるまでも無く、メイドオルタは狂気に落とされたランスロット卿と対峙する。

 

「今の私は騎士ではなく、ただのメイドである。だが、そうだとしても王であったことには変わりは無い。だからこそ、狂気に落ちたであろう我が円卓の騎士である卿は、この手で討たねばならぬのだ」

 

「そうだね、オルタ。ならそっちのバーサーカー……ランスロットでいいのかな? そっちの相手は任せるよ」

 

 そして対峙した瞬間に、因縁の相手を見破ったモーツァルトと王妃はシャルルと対峙する。

 

「ボクとマリアはこっちだ、落とし前をつけてもらわないとね」

 

「処刑人として同じ人間を再び殺せるだなんて、なんて運命的なんだろうね」

 

「わかったよ、モーツァルトとマリーさんはそっち。キャスニキは全体のカバーに回って! マシュは防御、それとボン」

 

「マリーさんたちと対峙しているのはシャルル=アンリ・サンソン。王妃の天敵である処刑人だな。そしてあちらのバーサーカーは湖の騎士、ランスロット。狂化しているが、メイドオルタの顔を見て完全にそちらに狙いを定めたようだ」

 

「ありがと、ボン。それじゃボンはジャンヌの援護に行って」

 

「わかった」

 

 辿り着いた先では聖女はカーミラと対峙し、ワイバーンはフランス軍兵士が相手取っていた。

 

「何が『竜の魔女』だ! ここに居るのは我らが『聖女』だ! 死して尚、俺らを守る為に戦ってくれている。だと言うのにそれを『竜の魔女』だと? ふざけるなよ! 手前らの目は節穴か!? 先ず色が違うだろ!!」

 

 つい最近、聞いたような声でとてもメタな事を言っているフランス軍の一般兵が居た。

 

「我らが『聖女』を援護しろ! いいか、ワイバーンを複数人で囲んで槍で突け! 尻尾に注意しながら着々と傷を増やせばいい! 正面に立ったなら、攻撃はするなよ! 回避に徹して、敵が沈むのを待つか交代して当たれ!」

 

 似たような事を言ったヤツが居たなと考えて、そのフランス軍一般兵をよく見れば、数日前のその人であった。

更に、若き日のジル・ド・レェも現れ、大砲でワイバーンを攻撃し、聖女の援護が始まる。

 

「ふむ、ジャンヌ殿、私の援護は不要であるかな」

 

「チッ、追加のサーヴァントですか……ならば撤退です、ランスロット! サンソン!」

 

 私の到着に不利を悟ったカーミラは即座に撤退を決意し、残りの二人に声を上げる。

声が届いた、シャルルは退く構えを見せるも、メイドオルタに釘付けのランスロットは攻撃の手を緩めることは無い。

 

「正気を失った黒騎士に付き合う道理はありません。ランスロット、その命が尽きるまで、時間を稼いでいなさい」

 

 撤退するカーミラとシャルルを追おうにも大量のワイバーンが飛来し、阻まれてしまう。

聖女と共にワイバーンを屠り、マスターの元へ戻れば、既にランスロットは座に戻っていた。

 

「狂気に陥ってまでも、卿は許しを求めるのか……さて、マスター行こう。此処にはもう何も無かろう」

 

 幾許か目を閉じて物思いに耽ったメイドオルタは、目を開いて先に進むことを提言する。

一行は、フランス軍を置いて先へ進み、放棄されたであろう砦で一休みすることになる。

ジークフリートの呪いは変わらず強固なものであり、やはりもう一人の聖人、ゲオルギウスを探さなくてはならないようだ。

 

「そういえばボン、さっき宝具使った時に出たアレは何だったの」

 

「竜をも殺すであろう魔術だ。あれは『自称天才美少女魔導士が伝説の魔王を打倒してしまう話』の主人公が使う魔術の一つだな」

 

「お兄さんの宝具、凄かったわ! そうだ、お兄さんの宝具で邪竜は倒せないの?」

 

「恐らく、当たれば倒すことは間違いなく可能であろう。だが、アレで魔力をかなり持っていかれた……この調子なら、しばらくは宝具の使用も難しいな。確実性も考慮するのであれば、私は竜殺しの解呪をするべきだと考える。何せ呪われた身でありながらも、その姿だけであの邪竜を怯えさせられるほどの英雄だ。解呪をすれば、私よりも確実にあの邪竜を討ち取ってくれると私は愚考する」

 

「些か過分な評価だと思うが……」

 

「そんなこと無いと思うよセイバー」

 

「ジークフリートでいい。魔術師殿」

 

「わかったよジークフリート。それじゃ効率も考えて、二手に分かれてもう一人の聖人を探そうか。きっと抑止力として召喚されてる……って推測できるよねロマン」

 

『そうだね、聖女ジャンヌ・ダルクの対となる黒のジャンヌ・ダルク・オルタが居るのだから、聖女マルタと対になるであろう聖人が抑止力として召喚されている可能性は大いにあるね』

 

「そういうことだから、二組に分けるよ。私とマシュ、ジークフリートにキャスニキとモーツァルトで一組、ボンとオルタとジャンヌとマリーさんで一組。これでいいかな」

 

「彼と彼女が一緒なら、安心できるかな。ボクの代わりにマリアをよろしくね」

 

「承知した。では行こうか、メイドオルタ、ジャンヌ殿、マリーさん」

 

 そして二手に分かれて聖人を探す、フランスの街巡りが始まる。

始まったのだが、両手に花以上の状態になることを考慮していなかった。

普段はキャスターがいるから気にならなかったが、カルデアは女性の比率が多いのだ。

同性のサーヴァントの存在はは大事なのだなと思いつつ、聖女と王妃の会話を耳に入れながら歩き続けるのであった。




 今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
と言うわけで、唐突にあの有名な呪文を使ってみることにしました。
最初は『大剣ドラゴン殺し』を持ったあの人を出そうかなと考えたのですが、邪竜さんが飛んでることを考慮した結果、飛び道具となる竜破斬を使えるあの美少女を出すことになりました。完全にノリです本当にありがとうございました。
知らないのであれば、どうぞ読んでみてください。中二病心をくすぐられるでしょう。

 尚、オペラ座の怪人さんは端折りの犠牲になったのだ。
ファンの皆様、申し訳ありません。

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