FAIRY TAIL~愚者の魔導士~   作:ほにゃー

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第2話 グレンの戦い方

「やっぱ、ここの飯が一番だな。この味が落ち着くぜ」

 

グレンはパンをシチューに浸しながら口に放り込む。

 

グレンは痩せの大食いで、結構な量を食べる。

 

そのため、常日頃から割と金欠だったりする。

 

「本当にグレンはよく食べるわね」

 

そんなグレンを見ながら皿を片付けるミラ。

 

「食事は数少ない、俺の娯楽の一つだからな。うまいもんたらふく食えればそれでいいんだよ、俺は」

 

手を合わせごちそうさまを言い、グレンは立ち上がる。

 

「もう仕事をするの?」

 

「ああ。面倒だが、金がもうねぇんだよ。報酬のいい仕事で一稼ぎしてくる」

 

「くどいぞロメオ」

 

仕事を探しに行こうとした瞬間、マスターの声が聞こえ、そちらを振り向く。

 

「貴様も魔道士の息子なら親父を信じておとなしく家で待っておれ」

 

「だって、三日で戻るって言ったのにもう一週間も帰ってこないんだよ。探しに行ってくれよ!!心配なんだ!!」

 

そう言うのは、《養成の尻尾》の魔導士、マカオの息子のロメオだった。

 

「ロメオ、貴様の親父は『妖精の尻尾』の魔道士じゃ。自分のケツもふけねェ魔道士なんてこのギルドにいない。大人しく帰ってミルクでも飲んでおれぃ!!」

 

「……バカー!」

 

ロメオはマカロフの顔を殴り、ギルドを飛び出す。

 

「マスター、ガキ相手に言いすぎじゃねぇのか?」

 

「助けに行ったところで、マカオの自尊心が傷つくだけじゃわい」

 

「なら、せめて様子だけでもよぉ」

 

「心配いらん」

 

マカロフがそう言うと轟音が響く。

 

見ると、ナツがリクエストボードに依頼書をめり込ませていた。

 

ナツはそのまま出て行ったロメオを追って、ギルドを出て行く。

 

「いいのかよ、マスター?」

 

「ナツの奴、マカオを助けに行く気だぜ?」

 

ほかの魔導士たちが、マカロフにそう尋ねると、マカロフは煙草を吹かしながら言う。

 

「進むべき道は誰が決める事でもねぇ、放っておけぃ」

 

「こうなるってのわかってたのか?」

 

「さぁの」

 

「しゃーねぇし、ナツが請けようとしてた依頼、俺が請けるわ。いいよな、マスター?」

 

「構わんぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナツが請けようとしていたのは、盗賊退治の依頼で、グレンはその依頼を受けると、すぐにその盗賊のアジトへと向かった。

 

しかし、盗賊たちはものの数分で倒された。

 

「やっぱぬるいな。いっそのことS級クエストでも……いや、面倒だし、やめとこ」

 

盗賊たちを縛り上げ、花使って素敵なアートにしつつ、グレンは溜息を吐く。

 

「で、いつまで隠れてるんだ?」

 

後ろに向かってそういうと、そこから誰かが現れる。

 

「俺の気配に気づけるとは、流石は《妖精の尻尾》だな」

 

フードを被った男が現れ、グレンの背後に立つ。

 

「俺を《妖精の尻尾》の魔導士と知って現れるとは、テメーも魔導士か?」

 

「そうだ。もっとも雇われの身だがな。金をもらってる以上、仕事はする」

 

グレンは警戒しつつ、《愚者の世界》を発動する。

 

《愚者の世界》は発動の際に、音もなく発動できるので誰にも気づかれることもなく、魔法を封じることができる。

 

「ふん、お得意の魔法封じか?」

 

「なっ!?」

 

「あれだけ暴れまわって知られないと思ったか?情報はいくら隠そうとしても、必ず漏れるものだ」

 

そういう男の背後には宙に浮く剣が五本あった。

 

「貴様のその魔法は、魔法の発動を封じるもの。だが、発動を封じるだけであって、すでに発動済みや起動済みの魔法には効果がない」

 

「宙に浮く剣とか嫌な予感しかしねぇんだが」

 

「だろうな」

 

男が手を振ると五本の剣が一斉に襲い掛かってくる。

 

グレンは三本の剣を交わすと、今度は銃を抜き、二本の剣を弾き飛ばす。

 

「甘い!」

 

男がもう一度腕を一振りすると、剣が再びグレンに襲い掛かる。

 

「俺の操る剣からは逃げられんぞ」

 

「操るだって?はっ!よく言うぜ!実際操ってのは二本だけで、残りの三本は自動で動いてるだけだろ」

 

「ほぉ、今の攻撃でそれだけのことを知るとはな。その通りだ、貴様が先ほど、銃で撃ち落とした二本が俺が操っている剣。そして、最初の三本が単純な命令でオートで動く自動式だ。だが、それが分かったところで、貴様にはどうすることもできん」

 

そう言い剣が回転しながら、グレンに切りかかる。

 

「それができるんだよ。!《白銀の氷狼よ・吹雪纏いて・疾駆け抜けよ》!」

 

グレンは冷気と雹弾の攻撃魔法、《アイス・ブリザード》を唱える。

 

「ふん!効かん!」

 

男は剣を振り、襲い掛かる雹弾を叩き割り、顔をフードで覆い、全ての剣を重ね合わせ、冷気から身を守る。

 

「かかったな!《原初の力よ・正負均衡保ちて・零に帰せ》!」

 

グレンが呪文を詠唱すると、剣は突然力を失ったかのように、そのまま地面に転がる。

 

「なっ!剣が!?」

 

「付与魔法を打ち消す魔法。《ディスペル・フォース》だ」

 

「くっ!《目覚めよ剣》!」

 

「遅ぇ!」

 

男はもう一度剣を操ろうと魔法を使おうとするが、すでにグレンの《愚者の世界》により、魔法は使えなかった。

 

「これで終わりだ!」

 

そのまま男を殴りつけ、男を倒す。

 

「ネタがバレていても、勝利をつかむのが《妖精の尻尾》だ!舐めんな!」

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