此処は獄土か楽園か-忌み嫌われし半妖の話   作:お隣の池の中のプラナリさん

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博霊の巫女が霊夢に代わり、紅魔異変が解決した頃の話へ移ります。
其の子の名前も明らかになりますねぇ!
それではどうぞゆっくりしていってください。


現代 其の子の名前

空が赤い霧に覆われてからある程度の時間が経とうとしていた。空は雲がまばらにあるものの、青く広がる青天のようだった。既に幼き日々から100年近く経ち、私も伸びた。そう感じる。とはいえ、まだ恐怖心が拭われてない。全然ない。人里コワーイ/(^o^)\

 

 

 

其の子..いや、彼女は今霧の湖にいる。

霧の湖とは、その名の通り、前が見えないほど深い霧が湖じゅうに立ち込めている。湖もとても大きく、水源として使われるんじゃというくらいの広さである。深いかどうかは知らないが。(この湖、深い!!!)実際問題、湖に限らずにその湖を囲っている森までも霧が覆っており、とても視界が遮られるようだ。が、涼しい。

 

 

いや。寒い。雪も積もってないのに。

 

彼女は重い腰を上げて湖へと近づいた。

 

「ふう。」

 

彼女は水面を覗きこむ。水面には、彼女の顔や服が映っていた。混じりけの一切ない白いロングの髪。目があったものに恐怖すら感じさせる緋い眼。覗きこむ表情はぼっとして掴み所ない感じだ。服装はというと、黒いパーカーに似た露出のない服。ほぼ真っ黒という感じに、灰色のスカート。(学生服をイメージすればいい)そして脚部の露出を隠すような黒いストッキング。首もとには赤いマフラーを掛けている。そして背には鞘に納まっている大きな武器が立て掛けてあった。細長い柄にカーブを描くようなボディー。そして内側に沿ってある重々しい雰囲気の武器、サイズだ。彼女はサイズを鞘から出すと、湖で洗い始めた。あたらしめの赤い付着した液体は落ちるものの、時間がたってへばり付いたそれはもう落ちない。彼女はそれはあまり気にせずにサイズを鞘に納めると、湖から離れた。どこか別の場所に向かったのである。

 

≧≦

 

「手頃な獲物だぜ!久々の人間だ!!」

「.....。」

 

彼女が出くわしたのは、鬼のような外見の大柄な妖怪、妖鬼である。武器は棘のついた粗野な棍棒である。しかし妖鬼は棍棒をうちならすだけで、まったく彼女に近づかない。

 

「スペルカードってやつを使ってみるか~」

「....?」

 

彼女が首をすくめているのを目にも止めずに詠唱をする妖鬼。

 

「獄土! 「鬼に妖道死に極道」!!」

 

バラバラバラっと茶色の弾幕が放たれる。彼女は見慣れていたのか、それを目で見ながらかわしていく。

 

「へっ!やっぱ使えねーな!このスペルカードとかなんとかは!やっぱり武器で語るのが一番だ!」

 

妖鬼は彼女に向かって突進してきた。棘のついた棍棒をぶんまわしながら。

 

「......んむ。」ザシュッ!!

「エ.........?」

 

彼女の持つサイズが妖鬼の腹を切り裂いた。その動きは躊躇なく、そして遠慮なしだ。1種の殺人鬼を思わせるほどの素早い手さばきであった。

 

「ち......っくしょう。」ドゴン。

 

妖鬼が倒れこんで動かなくなった。彼女は妖鬼の腕に手をあてて死んでることを確認すると、彼女は突然妖鬼の腕に歯を立て始めたのだ。

 

「~~♪」

 

凄い笑顔で顔をうずめながらその肉を貪り食い始める。そのさまは本当に妖怪である。食べてるのは妖怪だが。同族食いは禁忌に近い行為だが、彼女はそれを自覚することはない。

 

そして腕一本食い終わった頃...

 

「久々にいいものを...でも脂っこい。」

 

彼女は罪悪感のざの点もないかというくらい満足そうにしている。ふと彼女は妖鬼(だったもの)の側に落ちていた1枚のカードを拾った。

 

「.....??」

 

よくわからなさそうにしているが、今までに見たことない代物ではあったため、それを懐にしまってその場をあとにする。(ごちそうさまを言って。)

 

≧≦

 

香霖堂

 

昔からある(かどうかは彼女にはわからない)その建物は、幻想郷にはない掘り出し物が所々に置いてあり、使用用途が全くわからないものまでおいてある。というか、ここの店主である森近霖之助が道具の用途がわかる能力を有しているため、彼女もたまにではあるがほっつき歩いているそうだ。

 

「おっす霖助。」

「あぁ。屑葉か。口拭こうか。まず」

 

霖之助は彼女...屑葉に濡れ布巾を渡す。屑葉はそれを受け取って口元をふく。

 

「ありゃ。そんなに汚れていたのか?」

「なにをしたんだい?」

「飯食ってた。あっそうそう。」

 

屑葉は先程のカードを霖之助に見せた。すると霖之助の表情が変わった。

 

「スペルカードじゃないか。これ一体!?」

「拾った。うん。」

 

霖之助はうぅむと少し考えて、屑葉にカードを渡した。半ば強引にだが。

 

「そのカードはうちでは扱わない。もってなさい。きっと使えるときが来るよ。」

「えーっ!ドケチぃ!」

 

屑葉は駄々をこねるかのようにむすっとして霖之助をジトっと見つめるが、霖之助はダメですというように両手で×をつくった。

 

 

 

 

 




スペルカード拾った。うん。これは独自設定です。
スペルカードをもった人間や妖怪を物理的に殺すと、そのスペルカードが落ちて拾うことが出来るという設定になっております。
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