今回の作品はタイトル通り、同作者の別作品である「うちはシスイ憑依伝」の「もしもTSしていたキャラがシスイとイタチ逆で、主人公が女のシスイさんにTS憑依していたら」な18板連載のエロパロ「楽園は消えた」シリーズとのクロスオーバー的な作品です。
が、多分それ知らなくても楽しめるとは思います。ただ、この作品に出てくるシスイさんはそういう設定とだけ知っておけば楽園シリーズは見て無くて大丈夫です。
因みにそれぞれの設定。
大風コナタ。
この物語の主人公。現在コナタ2周目なう。落ち零れの超雑魚だけど今日も前向きに生きている。おっぱい大好きな童貞元オタク。
うちはシスイ。
何故かTSシスイさんに憑依してしまった元日本人男子。イタチの婚約者。一人称は人前では「私」だが内心は「オレ」。前世が男だったせいか性同一性障害になっているが、元々あんまり男らしい性格してなかったせいで全く周囲に気付かれていない。見た目は小柄で巨乳なかわいこちゃん。基本的な人格と性格は同作者のNARUTO二次作品「うちはシスイ憑依伝」主人公と同じ。
ではどうぞ。
やぁ、はじめましての方もそうでないかたも元気? ボクの名前は大風コナタ、今日も元気に生きているモブ中のモブでぶっちぎりの落ち零れな雑魚忍たまです。
……自分で言ってて悲しくなってきた。
そんなボクですが、日本の男子高生から生まれ変わり何故かNARUTO世界に生まれ変わったと思ったら13歳で人生退場、ああ、女の子の生乳揉みたかったなあと未練を残しつつも死んだと思ったら、再び「大風コナタ」の人生2周目、やり直し中なのですよー、ちなみに今で2周目コナタ6歳です。
……自分でいうのもなんだけどわけわからないね、こんなモブ中のモブの雑魚を2回もやるくらいなら未練はあってもあのまま死んでたほうがマシだったっての。とは思うけど、どうせ2周目なんだし、またなったからには仕方ないので開き直ってボクはボクなりに楽しんで、人生前向きに生きていくつもりだけどね。
そんなことを思って過ごしていたボクなのですが、本日目の前に、確かあるぇ? 前回ではこんな人いなくなかったっけ? と言いたくなるほど見覚えのない人にアカデミーにて遭遇してしまいました。
そう、おっぱい女神が、なんかおっぱい女神がいる。(動揺中)
何あれ? 身長150㎝あるのかないのかってくらい小柄なのにおっきい。あんま露出度高くないのに服の上からわかるくらいたゆんたゆんでボインボイン。ウエストはわりとキュッとしているのに尻もおっきい。腕とか細くて全体的にパーツがちっちゃいのに肉付きがなんか出るとこ出ててムチムチ。
なんというおっぱいボリュームだ、けしからん、素晴らしい。これ絶対少なくてもEかFカップはあるよ。
思わずその素晴らしきお胸様を前に、ボクは見惚れてしまった。
「おい……えーと、君大丈夫か?」
なんかおっぱい女神が言ってる。プルンと胸が揺れながらボクに向かって近づいてくる。ああ、あれに胸を埋めたら一体どんな心地がするのだろう。うへへへ……なんてことを思ってたら慌てた声で何事か女神が突然叫びだした。
「うわあ!? ちょっと君、その鼻血、大丈夫か!? 凄い量だぞ」
「へ?」
あれ、おっぱい女神、可愛い顔して意外とボーイッシュなしゃべり方なんですねと思ってたら、女神が言い出したのはそんな言葉で、ボクは思わず目線を下へと落とした。
ああ、本当だ。鼻血ボタボタ垂れまくってる、気付かなかった。
案外にも呑気にそんなことを思っていると、おっぱい女神はなにか塵紙らしきものを取り出して、それで優しくボクの顔を拭いつつ、鼻血の止まらないボクの鼻をそっと押さえて言った。
「ほら、自分でもちゃんと押さえて。しかしこんなに出て大丈夫なのか? 貧血とかにはなってないよな? 気をつけないと駄目だよ。とりあえず教室まで送るから学年と名前を教えてくれないかな」
ボクに視線を合わせるため屈み込みながらそんな言葉をいうその人の顔は真剣で、かつ童顔で可愛いらしい顔をしていた。って、魅惑のおっぱいだけでなく可愛くて優しいとかあんたが天使か、惚れるぞ、こんにゃろう。
てか、おっぱい! すぐ側にあるおっぱいデカイ、デカイ。身近で見るとよりデカイよ! 体格ちっちゃいのにおっぱいデカイよ、うわい。
と、思ってたらどこかからボールが飛んできて、それを避けるためか彼女はボクを抱えて横に飛んだ。その際に胸の谷間におもいっきり顔がゴールインして、その感触のあまりのリアルさにボクは再び鼻血を噴き出してしまった。
ぶはあ、何コレ! 超、柔らかい! フヨフヨのムニョムニョ! やばい、お胸様に埋もれて窒息死すりゅ。ふふ、もういつ死んでもいい……天国や、天国はここにあったんや、がくり。
「コラッ、こんなところまで飛ばして。私はいいけど、小さい子に当たったら問題なんだからな。今度から気をつけないと駄目だぞ。ほら、ボール」
「えへへ、シスイ先生。すみません」
「ところで先生、その子大丈夫? なんか恍惚とした顔で鼻血吹いて気絶してんだけど」
「ん? うわあああ、大丈夫かー!?」
なんて声が聞こえたような気はするがあとはもう暗転した。
* * *
目が覚めると、自分ちの布団の中でした。
「ふ、夢か」
そりゃそうだよな、あんな素晴らしいお胸様がボクなんかに縁あるわけないもんな。
可愛くて小柄で優しい巨乳っ子なんてそれこそお伽話の中だけにしかいないって。いや、しっかし夢にしてはやけにリアルな感触だったな。ふわふわのむにゅむにゅで、まるでつきたての餅みたいな感触だった……やべ、思い出したら再び鼻血出そう。
そんなことを思いながら台所にボクは向かった。そして、そこでボクは、あの出来事が夢ではなかったことを知るのであった!
「ふふふ、先生すみません。うちの息子が世話になっただけではなくこんなことまで」
「いえいえ、たいしたことじゃないですから」
「あ、コナタ、良かった、目が覚めたのね?」
なんだか母ちゃんと仲良さそうにニコニコ談笑しているあそこにおわす方は、おっぱい女神ではないでしょうか?
「か、か、か、母ちゃん、こ、この人は?」
「もう、コナタ駄目でしょ。先生にこの人なんて言っちゃ、め」
「いえ、コナタくんのお母さん。そういえばまだ自己紹介していませんでしたので、私のことをコナタくんが知らなくても無理ないですよ」
そんなことを言いながらボクの居る方向に向かって振り向き、しゃがみこんでボクと目を合わせたその人は、ボクの頭をそっとあやすように撫でつつこういった。
「こんばんは。はじめまして、コナタくん。私はアカデミーに幻術の臨時教師として派遣されてきたうちはシスイです。よろしく」
そういって花が咲き誇るように笑った。
……何この素敵スマイル。惚れてまうやろ。
元オタクなボクとしましては、こんな風に目を合わせてニッコリとかマジ勘弁してほしいんですけど。くそう、相変わらず素敵な乳しやがって……揉んでもかまわないだろうか?
って……あれ? なんかシスイってどっかで聞いたことあるような気がするような(※コナタはナルトのメインキャラの名前は覚えてますがサブキャラの名前は覚えてません)。あ、思い出したこの前アカデミー内の噂で聞いたうちはイタチの婚約者の名前だ!
前回の人生ではイタチの婚約者についてなんて聞いたことがなかったけど、なんでか今生ではやけに教師の間で有名になってたんだよなあ。アカデミー創立以来の天才も婚約者には甘いらしいとかなんとか。ん? あれこの子が例の噂のイタチの婚約者ってことはあれか、この巨乳女神ちゃんがひょっとして原作でトビが言ってたイタチが自分で殺したっていう恋人とか?
え? つまりこんな人類の至宝(※乳のことです)があと3年くらいで失われると? なんて勿体ないんだ。殺すくらいならボクにくれ!
なんてことをグルグル考えていると、母ちゃんが「そうだ、もう遅いですし、先生、今夜はうちに泊まっていったらどうかしら?」なんてことを口にした。
なんですと!? 母ちゃんグッジョブ。
「でもご迷惑では……」
「泊まってってよ! ボク、先生が泊まっていってくれたら嬉しいなあ」
遠慮がちにそんな風に戸惑うおっぱい女神を前に、ボクは最大限にブリッ子をしてそう言った。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
そんなボクに何を思ったのか、おっぱい女神は数瞬考え込むそぶりを見せた後、そう口にしてフワリと微笑んで泊まることを肯定した。
ふ、ボク大勝利。しかし、改めて見るにイイおっぱいだなあ……ぷへへへ。あー、むしゃぶりつきてえ。そんなことを思いつつ、ボクは先生に笑って振り向き再びブリッ子全開で言った。
「先生、ボク先生とお風呂入りたいな!」
そんなことを無邪気を装って抱きついちゃったりしながら言っちゃったよ!
ていうか、おっぱいに限らず柔らかいし良い匂いするんだけど、子供ってマジ役得。抱きついても嫌がられないんだもんなあ。ていうか、本当イイ体してるなあ。一糸纏わぬ姿はさぞかし素晴らしいに違いない……ええのうええのう。ふへへへ、早く見たいなあ。
ちなみに女神はボクの下心に全く気付いていないのか、一瞬キョトンとした顔を見せたかと思うと、次にヘラッと笑ってボクの頭を撫でながら「いいぞ」と答えた。え、マジですか。駄目もとで言ったのにマジでいいの!? やった。てか、キョトンとした顔も可愛いNE。……襲ってもいいデスか?
そうやって風呂場まで案内するという名目で手を繋いで一緒におっぱい女神とボクは脱衣所に入った。因みに先生の着替えは母ちゃんの使っていない新品の浴衣だ。
ボクはもう臨戦態勢ばっちりさ! といわんばかりにさっさと服を脱いで、「先生早く」といって無邪気を装って彼女も早く服を脱ぐように急かしながらその時を待った。
やはりボクの下心には気付いていないらしい。おっぱい女神はそんなボクを相手に警戒一つせずに苦笑しつつ服をシュルシュルと脱ぎ始める。
うおお、生ストリップきたー!!
考えてみれば、前世もその前も童貞のまま人生を終えたボクは大人の女の人の生着替えを見る機会はなかった。それがこんなボインボインの可愛い子などボクは今は人生の勝者になった瞬間ではないのか!? と思いながらドキドキと徐々に生まれたままの姿に向かう彼女を見つめる。
先生はそんなボクの視線の意味に気付くこともなく、服を1枚1枚脱いでいく。ドクリドクリ、心臓が高鳴る。服の下から現れたその姿、黒いレースのブラジャーに窮屈そうに包まれた白く柔らかそうな溢れんばかりの胸……そうして体の線をあまさず晒したおっぱい女神はマジおっぱい女神でした。なんていうか……イイ……。
あれ? 意識が遠のく。
「ん? うわわあ、また鼻血!? ちょ、コナタ、しっかりしろー!」
そんな風に焦る先生の声が聞こえた気がしたでござる。
* * *
「……はっ!?」
そして再び目覚めるとやはりボクはボクの部屋の布団の中でした。
「ふ、夢か」
そうだよな、あんな都合のいいこと起こるわけないもんな。そう思っているとガチャリと音がして、見覚えのある女性が部屋に入ってきた。ん!? なんでおっぱい女神が此処に。
「良かった、気がついたんだな」
とかほっとした顔をしながら安心したように微笑む姿も可愛いなあ……じゃなくて、あれ!? 夢じゃなかったの。
「全く、急に倒れるから悪い病気なんじゃないかって心配したぞ。風呂に入る前にのぼせるなんて器用な奴だなあ。とりあえず熱はないようだけど、念のため冷やしておいたから。あれから10分しか経ってないんだ、まだ寝てろ。あんだけ血が出たんだ、貧血になっててもおかしくないから」
という言葉からして鼻血出して倒れたの含め現実だったらしい。ていうか、そんなことをいいながらそっと濡れタオルで顔をぬぐってくれたりとか、何この女神、優しい。惚れるぞ、こんにゃろう。てか、こんな可愛くて巨乳で甲斐甲斐しくておっぱいおっきくて優しい婚約者がいるとかイタチマジうらやま……爆発しろ!
いや、やっぱしなくていい。よく考えたらイタチも結構可哀想な奴なわけだし。
「じゃあ、私はそろそろ帰るから」
なんですと!?
「先生、帰っちゃヤダ」
そうボクがブリッ子しながらいうと、「もしかして寂しいのか?」と彼女は聞いてきた。それにボクはこくりと頷く。
「じゃあ、少しだけだからな」
そういって先生は悪戯っぽく笑ってボクの隣に寝転がり、抱き込むようにしてボクの背をポンポンと撫でて柔らかく微笑んだ。
うおおおーーー! 添い寝キター!! ぶは、抱き込まれたことによって直に伝わる胸の感触すげえ! やわらけえ、ねえこれ顔埋めていい!? 埋めて良いよな!? ボクは無邪気な子供がじゃれついている風を装って胸の谷間に顔をグリグリ押しつけた。
三度目の正直今度こそ鼻血を吹く無様は回避した! そして実際に胸に顔を埋めた感想……ふおおおお、やわらけええ! 良い匂いする、ヤッべー! き、気持ちよすぎる。天国や、天国はここにあったんや。そんな風に胸に頭をグリグリするボクを前に、先生は「ん……こら、暴れるなって」とか子供の悪戯と思っていってんだけど、何冒頭のその鼻に抜ける声、超いろっぺえ。くそ、ボクが6歳でなかったら、襲ってたのに!
そう思うも、先生がそのうち小声で何かの子守歌らしき歌を謡いだしながら、ポンポンと寝かしつけようとリズムとりつつボクの背をたたき出すと、次第に眠気が勝ってボクは眠りに落ちていくのであった。
そして、朝、ああ良い体験したなあと爽やかに思いつつ、台所に向かったボクはそれを見た。
「先生、そんなことまでしてもらってすみません」
「いえ、これも一宿一飯の恩って奴ですから。あ、コナタくん、おはよう」
そういって女神は母ちゃんと揃いのエプロン姿で眩しいくらいの笑顔と共に振り向いた。何これ夢の続き?
そしてボクの前へと出されたその女神特製の朝食は見事なまでの和食で、とても美味しゅうございました。
……前言撤回、やっぱイタチ爆発しろ。
終わり。