高校に入って最初の日。その日はこれからの高校生活を占う上で大事な日であり下手な事をすると今後三年間その事がついてまわるのです。なので浮かないように必死に内容を考えていた時。
「余は朱雀。朱雀 南石。神である。当然余は神としてこの高校に君臨する」
盛大に高校デビューを失敗するクラスメイトがいた。……いや、神ってなにさ。しかも高校に君臨って番長にでもなるつもりなの?だったらここら辺ならトキセー行きなよ。そっちのが君の方にあってるよ。そんな女子校を併合したばっかりの恋恋でやることじゃないよ!!
「オレは田中山って言うんだー。野球が好きで野球部に入りたいぞー」
あっ普通に続けるんだ。
◇◇◇
恋恋高校。女子校だったこの学校は今年から少子化の波を受けてか共学なったごく普通の私立高校です。共学化といっても今年からなので依然として女子の方が多いですが。
それでも少なからず男子生徒が入って来たので自然と野球をやりたい人間はいたため野球同好会の設立は案外簡単に事が進みました。
ボクこと早川 あおいも野球が好きなのでその同好会に参加させてもらいました。
そして今日は同好会のはじめての活動日。自然とワクワクしてきます。
体操着に着替えて顧問になってもらった加藤先生がとってくれたグラウンドの端に向かいます。
「早川も野球同好会なのかー」
「あれ、田中山君も?」
「俺の他にもう一人いるぞー」
そう言って田中山君はボールを手にする一人の少年を指差す。……あれ、すごい見覚えがあるような?気のせいか。あんな変な人がいるわけないもんね。
「気のせいじゃないぞー。あいつは俺らのクラスの朱雀だぞー」
やっぱりかー。ボクあの変な人と野球するの?これから?……だけどそんな雑念は彼が投球フォームに入ってから吹き飛んだ。
身体をぐるりと捻るその投球フォームは独特でとあるメジャーリーガーが用い一世を風靡した投球フォーム。
「と、トルネード投法!!」
身体のひねりを利用して腕から放たれたその一球はまるで当時トルネード投法を用いた大投手のようにとても力がありとてもスピードがあり
ボクじゃ叶わないかも……そう思った。
「グワァッ」
「うん、いい球だ。こんないい投手がいるなんてな」
壁に向かって投げたボールかピッチャー強襲するまでは。眼鏡の人冷静すぎない?
「馬鹿だよこの人っ」
「バカとはなんだっ!!余は神だ」
「やっぱりバカだー」
これがボク、早川あおいとバカ……朱雀 南石君と愉快な野球部の始まりだった。
「……うるさいぞバカ二人」
「バカじゃないもん」
「余は神だと言っておろうがっ」
朱雀君
パワプロ2011より朱雀 南石君。自身を神と自称するピッチャー/外野手。トルネード投法からMAX155の豪速球と切れ味鋭いシュートが武器。あとシンカーも投げられる。この作品では2011以外のただ神だと思っている厨二病の朱雀君です。