対の銀鳳   作:星高目

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アカギさん、junqさん、誤字報告ありがとうございます 


皇への謁見

 上級生の救援を終え、拠点に戻って周囲の防備を固めたライヒアラの一行は安全性のある場所にたどり着けたことに人心地をついていた。柵の外をいまだに魔獣たちが行進していくとはいえ、こちらには人類の最大戦力たる幻晶騎士があるのだ。そのことが生徒たちに与える安心というのは程度に差はあれど先ほどまで絶望的な戦闘を繰り広げていた彼らにとってはいっそうのものであった。

 

 その戦闘の指揮を執っていたステファニアは今、一年生に割り当てられた区画に訪れていた。目当ては周囲を騒がせることがもはや恒例となったあの双子たちだ。彼らは何にしろ目立つので、興奮が収まらないでいる生徒たちの間を歩いていけば、すぐに四人で集まっているのを見つけることができた。

 

 こちらに気付いたアディとキッドに口に出さないよう人差し指を口元に当てて頼みながら、ステファニアに背を向けている銀髪の双子に忍び足で近寄っていく。

 

「エルく~ん、セラちゃ~ん!」

 

「わっと」

 

「きゃっ」

 

 突然の背後からの襲撃に戸惑う双子に、長時間戦闘の指揮を執っていたのだからこれくらいのご褒美はあってもいいじゃないかそうだろうふがふがと脳内で言い訳をしながらその髪ざわりを堪能していく。

 

「姉さん、怪我とかしてない?中等部は大変だったらしいけど」

 

「ああー心が……。ええ、大丈夫だったわ。あなたたちこそ、頑張ってくれるのはうれしいけど無茶してたじゃない。心配したわ」

 

 ステファニアの言葉は、上級生が撤退してきた直後の戦力が最も足りていなかった時にこの四人が防衛に参加してかなりの活躍をしたことを指している。心配をかけたといわれて罰が悪いのか、キッドが頭を掻いた。

 

「つってもさ、あの時は戦えるのが俺達しかいなかったんだからさ、仕方ねーじゃん」

 

「まあ、四人で部隊一つと半分の活躍をしてくれたおかげで上級生のみんなが安全に撤退できたのだから感謝しているのだけれど……。心配なものは心配なのよ」

 

 そう言ってエルとセラの頬をつつき始めるステファニアに、キッドとアディは複雑な表情をしている。おもちゃにされている当の双子は、彼女の奮戦を知っているためか無理に止めるようなこともせず、されるがままにすることにしたようだ。ワキワキと動くアディの手に、微妙に口の端を歪ませているセラ、涼しそうな顔をしているキッドとエルに加え、時々形容しがたい唸り声のようなものを上げる生徒会長という奇妙な構図は、遠慮がちな足音が近づいてきたことで終わりを迎えた。

 

「あのー生徒会長、先生がお呼びです。今後の予定について話したいと」

 

 ステファニアはその言葉を聞き、最後にもふっと顔を髪に埋めた後に顔を上げた。

 

「わかったわ。ごめんねみんな、またあとで話しましょう」

 

 そう言ってステファニアは教師たちが集まるテントへと去っていく。

 

 俺たちもテントに戻ろうぜ、と言って歩いて行くキッドを追いかけようとして、セラはエルが森の奥をじっと見つめていることに気付いた。つられて目を向けた先には薄い赤色に染まり始めた空に反して、ぽっかりと黒い口を開けて待つ森の入り口があるのみだ。

 

 セラにはその闇がなにか空恐ろしいものに感じられて、そっとエルの手を引いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……移動は、明日?」

 

「そのようですね」

 

 夕食として与えられたパンと簡素なスープを食しながら、セラは疑問の声をこぼした。教師たちから発表されたのは、今夜はここで一晩を明かし、明朝にライヒアラに向けて出発するというものだった。

 

 生徒たちの消耗が激しい現状で、視界の利かない夜に魔獣の群れの中を強行軍していくのは危険性が高すぎるためであるらしいというエルの説明は、確かにその通りであると納得せざるを得ないものだ。

 

「そうはいっても、このままここで休んでるのも危険じゃないの?」

 

 そんなアディの何気ない疑問を聞いて、セラがパンに伸ばしていた手を不意に止めた。

 

 (危険?魔獣の群れの中だから?……違う、もっと危険な何かがあるはず)

 

 でなければ、魔獣がなぜ暴走したのか。その答えを求めてセラの手が宙をさまよう。

 

「夜間ともなれば馬も視界が効きませんしね。それよりは拠点としての防衛能力を一応備えたここで防衛する方が得策だと判断したようです」

 

 ただの偶然?普段は群れない魔獣があれだけの数で何の前触れもなく?

 

「なーんか楽観的だね!」

 

 そう、何かを楽観してはいまいか。何か、致命的な何かを。思考を回せ、それを見つけないと。

 

「楽観つっても何をやっても賭けになるからより安全な方を選んだだけだろって……セラ、何してんだ?」

「……え?あ」

 

 キッドに尋ねられて思考の螺旋から我に返ったセラは、すでに自分のパンを食べつくしているのにもかかわらず、何もない場所に手を伸ばしていたことに気付いた。何やら恥ずかしく、なんでもないと呟いて首を振る。

 

 考えてみれば、仮に自分が危険を訴えたとしてもそれは確実性が乏しいものだ。現在持っている情報から判断するならば教師たちの答えはかなり妥当と言えるもので、自分が何かを言っても覆るものではないだろう。

 

 そう自分を納得させて、スープを飲み下した。冷たくなったスープはぬるりと少し不快な感触を残して、胃の底へとたまっていく。

 

 食事を終えたセラは、森の入り口を見やった。闇に閉ざされた森の奥、ぽっかりと空いた黒い口はその影をこちらに伸ばしていて、今にも自分たちを飲み込もうとしているようだ。

 

「……大丈夫、だよね」

 

 無性に掻き立てられる不安を抑えるように胸に手を当て、セラはテントへと踵を返した。

 

 拠点に満ちる明日への希望という一筋の光に、身をゆだねるようにして恐怖を殺しながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ぱちりぱちりと爆ぜる篝火の明りのみが、議論を交わす男たちの背中を照らし出している。ここ作戦会議室では、夜中であるにも関わらず各幹部が地図を囲んで陸皇亀(べへモス)の進路予想を試みていた。

 

「やってきた方角や壊滅したバルゲリー砦の地形からすれば、陸皇亀(べへモス)はこの山を迂回し、クロケの森を経由してヤントゥネンに至るものかと思われます」

 

 少ない情報を統合した結果最も確実と思われる予想が出たにもかかわらず、部屋の雰囲気は依然張りつめたままだ。

 

 かの魔獣がこの国内物流の拠点を襲撃する可能性が高いという進路予想は、事態の深刻さを悪化させるばかりである。しかしあるものは別のことに気付き、さらに顔を青ざめさせた。発言の許可を求め、彼は震える唇で語った。

 

「ク、クロケの森では今、ライヒアラの生徒たちが野外演習を行っています」

 

「なんだと!」

 

 それは追い討ちともいえる凶報だ。進路予想では遅くても明朝には陸皇亀(べへモス)はクロケの森を抜けてしまう。

 

 生徒たちが陸皇亀(べへモス)と遭遇した際に起きる最悪の悲劇を思い浮かべて、全員の背筋が凍る。

 

「団長!今すぐにでも出撃許可を!」

 

「ならん!」

 

 中隊長の具申を、フィリップは即座に却下した。具申した中隊長は、勢いのままに言い募ろうとして、フィリップの形相に言葉を飲み込む。

 

 まるで鬼のようと言えばいいだろうか。彼が自身に抱く怒りが、その表情を見るものすべてが恐れおののくほどに歪ませていた。その拳は強く握るあまりに震えが隠せておらず、装着された鎧がこすれあう音だけが室内に響く。

 

「……我らが陸皇亀(べへモス)を倒すこと叶わなくては、守るものなきこの町も、民も彼奴に踏み荒らされるのだ。今生徒を助けるための戦力を出せるほどの余裕は、ない」

 

「せめて、一個小隊だけでも」

 

「それすらも、ならんのだ」

 

 それがフィリップにとっても苦渋の決断であることを理解した各員は、言葉を失った。陸皇亀(べへモス)に立ち向かうための戦力にすら不安が残る現状では、自分たちは生徒たちに手を差し伸べることすら許されないのか。守るべきもののために、未来を担う若者たちを見捨てなくてはならないという事実が、彼らの心に巌のごとく重くのしかかる。

 

「伝令は出す。今は彼らの知恵と幸運に期待するしかできない」

 

 何の慰みにもならない指示を出し、それでもうつむいたままの幹部たちを見て、フィリップは息を吐く。

 

「何を沈んでいる!沈むぐらいなら、何をすべきかを脳みそに叩き込んでおけ!」

 

「……はっ!」

 

 感情を飲み下し、覚悟に燃える目で敬礼をして部屋を出ていく中隊長たちをフィリップは見送った。隣に立つ副団長に閉じられた扉を見つめたままで語りかける。

 

「なあ、ゴトフリートよ」

 

「……なんでしょう」

 

「俺はきっと地獄へ落ちるべき人間なのだろうなあ。もし犠牲者が出たら、俺は死んでも詫びきれない」

 

「その時は私もお供いたしましょう。ではあの亀の首をひっつかんでいって、閻魔への贈り物とでもしますか」

 

「ハッ、それはいい。みんな驚くだろうさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 山の端がじわりじわりと明るみ始めるころ、鳥の鳴き声一つしないクロケの森の入り口に立つ見張り番の生徒は、あくびをしようとしてかすかな違和感に気付いた。

 

 木々が裂け、なぎ倒される乾いた音の中に混ざる重々しく地面を揺らす音。それは徐々にこちらに近づいてきている。寝ぼけた頭でも何が起きているのか理解した彼は、すぐさま力の限りに警鐘を打ち鳴らした。

 

「魔獣だ!やっべえ大物が来た!寝てる場合じゃねえぞ!」

 

 甲高く打ち鳴らされる鐘の音に、緊張から眠りの浅かった一行はすぐさま飛び起きた。ぞろぞろと人がテントから飛び出していく中、高等部の騎操士は疲労にかまわずにすぐさま幻晶騎士に搭乗し、戦闘態勢を整えていく。

 

 それは恐ろしいほどゆっくりとした瞬間のようにも、あるいは一瞬のことであったようにも彼らには感じられた。明らかに強大な魔獣のそれであるとわかる音が、とうとう森の入り口に達したとき、木々の倒れる音が途絶え、時が止まっているかのような静寂が訪れた。

 

 魔獣というよりは小山のような、幻晶騎士ですら小さく見えるほどの巨大な体。甲羅から突き出た鈍く紫に光る巨大な岩と、何者とも比較しようがないほどに太く大地を踏みしめる足。

 

 そんな風貌を持つ魔獣に対し誰もが、数秒の間自失して立ち尽くしてしまっていた。

 

 

 奇妙な間を打ち破ったのは魔獣の方だった。息を吸い込み、咆哮を上げる。もはや衝撃波と言っていいそれは、気絶する生徒を出すほどの大音量でもって生徒たちを混乱の渦に容赦なく叩き落した。

 

 自分にはどうしようもないほど恐ろしいものと遭遇した彼らは恐慌に陥り、ほとんどのものが本能のままに逃走することを選択した。静かだった朝の拠点が、瞬く間に阿鼻叫喚の舞台へと変貌する。

 

 しかしそれは魔獣から離れようと散り散りに逃げ出すだけのもの。ばらばらに逃げ出すことはむしろ危険な行為である。迅速に避難するために生徒を馬車へ誘導しようとする教師の声がこの混乱の中では届くはずもない。

 

 このままでは、と教師と一部の冷静を保っていた上級生が危機感を抱いた時、突如生徒たちの進行方向で爆音が響いた。次いで地面から馬車の停留所を指し示す土でできた矢印が次々とせり上がってくる。

 

「離れて逃げては危険です!全員馬車の方へ!」

 

「……矢印の方に馬車があるから!落ち着いてください!」

 

 声を張り上げたのは銀髪の双子だ。それを見た冷静なものたちが真似をして生徒たちの混乱を鎮めていく。彼らは徐々に統率を取り戻し、定員を納めることができた馬車から順次全速力で離脱していく。

 

 

 

 陸皇亀(べへモス)は黙ってそれを見ていたわけではなかった。足に力を入れて突進の予備動作を見せる。

 

「全員、動けぇ!」

 

 我に返ったエドガーが叫び、遅れて他の騎操士も機体を動かし始めた。いち早く陸皇亀(べへモス)の正面から逃れたエドガーは、その視線の先を見て戦慄する。

 

 生徒たちが集まる、馬車の停留所。それをただ陸皇亀(べへモス)は見据えている。

 

 たった今避難が始まったばかりで、ほとんどの生徒がその場に残っている。そんな場所に幻晶騎士すら頼りなく見えるほどの巨体を持つこの魔獣が突っ込めばどうなるかなど、考えるまでもない。

 

 今まさに突進しようと足を浮かせた陸皇亀(べへモス)の顔面を、魔導兵装『雷の杖(アークウィバス)』の雷が叩いた。

 

「皆、俺達で時間を稼ぐぞ!手を貸してくれ!」

 

「エドガー!自分で何を言っているかわかっているの!?あれはべへモスよ!私たちが立ち向かっても、全滅するだけだわ!」

 

 ヘルヴィの必死な声に、エドガーは法撃を絶やすことなく叫び返す。

 

「俺たちがここで立ち向かわなければ後輩たちが全滅するぞ!時間を稼ぐだけでいいんだ!」

 

 エドガーの言葉で陸皇亀(べへモス)の向かう先にあるものに気付いた騎操士たちは、その杖を陸皇亀(べへモス)に向けて構え、次々に法撃を開始した。

 

「やるしかないのね……!」

 

 一つ一つは欠片も痛痒にならないにせよ、あちこちを攻撃されてうっとうしいと感じたのか陸皇亀(べへモス)の注意が生徒達から幻晶騎士に向けられる。

 

「べへモスの注意を引きながら離脱するぞ!動きを止めるなよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 計十機の幻晶騎士は各自に動きながら、陸皇亀(べへモス)を馬車とは違う方向へと誘導していく。その様をセラは生徒の避難を手伝いながら見ていた。

 

 陸皇亀(べへモス)と言えば、師団級魔獣として知られる凶悪な魔獣だ。三百機の幻晶騎士でようやく確実に倒せるという魔獣に十機のみで挑みかかるというのは、余りにも無謀に過ぎるというもの。

 

 その恐ろしいほどの巨体から繰り出される攻撃がかすりでもすれば、幻晶騎士であっても致命傷を受けるのは想像に難くない。今は遠距離から注意を引いての全速離脱という戦法を徹底しているからこそ、絶望的な戦闘を戦えている。

 

 戦っている騎操士は、ほとんどがエルと一緒に模擬試合を見に行った時に知り合い、その後もお世話になっている人たちだ。その技量は万全の状態ならば前線で戦う騎操士にも劣らないものであることは知っている。

 

 けれど騎操士たちは昨日から今日までの戦闘で疲労を蓄積させており、決して万全な状態でないのだ。そんな状態であれと戦うなど、きっと早いうちに限界が訪れるだろう。

 

 それでも彼女には彼らの無事を祈ることしかできない。セラはただ無力感を噛みしめながら、残る半数の生徒の避難を手伝うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「ははは、なんだこのデカブツめ!見かけばかりで手も足も出てないじゃないか!」

 

 赤い幻晶騎士グゥエールを駆るディートリヒは、吠える。もっともその声はいくらか上ずっていて、勇気を奮い立たせるための虚勢であることを周囲に知らしめてしまうものであったけれど。そんなことを気にかける余裕のある騎操士はこの場におらず、むしろ同じように自らを鼓舞しようとするものがほとんどだった。

 

 陸皇亀(べへモス)最大の特徴にあげられる、強力な強化魔法の支えを受けた突進を避けられる保証はない。だからこそ彼らは陸皇亀(べへモス)の注意が代わる代わる別の幻晶騎士に移動するように法撃を仕掛け、攻撃をさせないように動いていた。。あちらこちらから気を引いてくる幻晶騎士たちに、陸皇亀(べへモス)は首を巡らせて顔をしかめるばかりだ。

 

 一撃は恐ろしいが自分たちの手玉に取られる鈍亀、そんな空気がにわかに流れはじめた時陸皇亀(べへモス)が動きを変えた。

 

 立ち止まり、胸いっぱいに大きく息を吸い込む。初めて見る動きに騎操士達は動きを止めて様子を見た。見てしまった。

 

 次の瞬間陸皇亀(べへモス)の口から強烈な竜巻の吐息(ブレス)が放たれた。地面を一直線にめくりあげながら突き進む暴風は、正面に立っていた幻晶騎士をとらえるとその体を粉砕しながら弾き飛ばす。

 

 ディートリヒが見たのは、四肢をちぎり飛ばされボロボロになった無惨な鉄くずだった。その有様に意識を奪われた瞬間、彼の耳は目の前で風を切る轟音と、ぐしゃりと何かがつぶれる音をとらえた。

 

 風圧に踏ん張ることさえ忘れたディートリヒは、尻もちをついたグゥエールの中で遅れてぐしゃりと遠くで響いた音の正体を見てしまった。胴体から真っ二つに叩き折られて、ピクリとも動かなくなった幻晶騎士。あれはそう、たしか自分のすぐ目の前にいたゲパードの幻晶騎士だったはずだ。

 

 なぜだ?そう思ったディートリヒが尻尾を横に振りぬいた姿の陸皇亀(べへモス)を見て何が起きたかを理解した瞬間、叫び声がこだました。

 

「うあ、うああああああああああああああああああああああああああ!」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

 

 前者は恐怖に飲まれたディートリヒのもの。後者は、惨事を見てなお勇気を奮い立たせんとするエドガーのものだ。

 

 学科最強の騎操士であるエドガーとて、あまりにうまくいく事態に油断を抱いたのだ。それが一瞬の間に二人の同輩を失うことにつながったと、彼が自身へ抱く怒りが恐怖に勝り、その体を突き動かす。

 

 エドガーの叫び声によって、残った騎操士たちも心を屈さずになんとか立ち直ることができた。けれど、最強の力であると信じて疑わなかった幻晶騎士が今ではとてつもなく心細いもののように感じられ、不安と動揺が動きを鈍らせていく。

 

 陸の皇は、ただ蹂躙するべくその視線をヒトガタに向けるのであった。

 


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