怠け者の話。   作:狂愚

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ようやく続きが書けました。


対話

「さてと何からお話しましょうか。」

「俺達に色々と教えてください。」

「教わるのは俺の方です。何分怠け者なのですから。」

「あなたほど聡明な方が何の考えも無しに怠けていたとは到底思えないのですが。」

「こんな自分でも決して一方的になる事の無い術を探していたのです。」

「俺に一番かけてる点ですね。」

「あなたは義とみれば、躊躇わず行動し、心から筋を通す事を第1としていたはずです。それは素晴らしい事ですよ。」

「しかし、たしかに義ではあったのでしょう、しかし、タイミングとやり方を間違え、おそらく、多くのものを傷付けていた。けれど、俺はそれを傷付けられた側のせいにして、自らの過ちに気付けなくて。それで。」

「タイミングとやり方は間違えていても、気持ちは間違っていません。どうかそんなに自分を責めないでください。」

「そうだ、おまえは悪くない。私は自らの驕りに気付かず、自分にとって都合の良い真実と知恵のみを振りまいていた。それゆえ、お前のような苦しみを生み出してしまった。真にはずべきは私だ。」

「いいえ、あなたの気持ちも間違ってはいません。だから、そんな風に言わないでください。」

「そうだ。私が自らの驕りをはらっていれば、こんな事にはならなかった。あまりにも情けなさすぎる。」

「あなたは僕とは違い、救い助けるために十分なものを言っています。すみません。それは他の方々も同じです。羨ましい限りです。僕には優しさも勇気も賢さもありませんから。」

「あなたは、正しい知恵と正しい勇気と正しい優しさの持ち主です。どうか自分を卑下しないでください。」

「ありがとうございます。けれど、僕のやる事なす事全て間違いだらけで、そんな風に言っていただく資格などありませんよ。」

「どんなに小さな間違いでも許せない。だからこそ人よりも注意深く行動し、頭をフル回転させようとする、それゆえ疲れやすいのだと思います。とすると、あなたも我々と同じようにご自分の心の正しい使い方を知らないということ事なのでしょうか。」

「僕は、色々と憧れるものが強くてそのような非効率的な愚かな生き方を選んでいるのです。」

「なるほど、あなたは1人で抱え込みすぎなのです、本来あなたの元にはたくさんの助けが訪れるはずです。でも、現実はそうではない、だから、あなたはそんな風になっているのです。時代のせいです。」

「そんな時代のせいだなんて、あなた方を含めた多くの人、人以外が、より多くのより良い幸せを目指して頑張っているんです。駄目なのは僕1人です。」

「あなたは、とてもお優しい方だ、案ずる事はありません。あなたならば、我々や我々の同志の頑張りとその中にある全てを1つにまとめ、真に正しい結末へ全てを導く事ができるでしょうから。」

「それは何とも素晴らしい話ですが、今の僕では力不足でしょう。しかし、素晴らしい道が示されたのはたしかです。ありがとうございます。怠けるのをやめて厳しく精進しようと思います。」

「分かりました。あなたの下にいる事を不平不満に思うものも、己が中心になれない事を不平不満に思うものもいなくなる、そんな立派なリーダーを目指してください、我々も惜しみなく協力します。」

「分かりました。精一杯頑張ります。」

「その第一歩が、王様の依頼の完遂となるはずです。」

「これならば文句は無いと思いますが、いかがですか。」

「そうですね。僕に対する賛美、僕の話に偏っているように思います。」

「王国への道中は遠く時間はたっぷりあります。そこで望むなら我々の話もしますよ。」

「はい、ぜひともお願いします。今度は聞くに徹する事ができればよいのですが。」

「まぁ、あなたなら問題ないと思います。それでは出発しましょうか。」

 




pixivにも投稿しているので、良ければ見ていただけたら幸いです。
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