美波の奇妙なアイドル生活   作:ろーるしゃっは

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 毛色の異なる両作品をクロスさせるにあたっての、作中登場人物の詳細・原作との相違点などを擦り合わせた(自己満)設定集です。

 メタな点・冗長になるのでカットした点以外は作品中でも説明しているので、読まなくても特に問題ありません。

 

 INDEX

 Ⅰ.時代設定

 Ⅱ.原作との相違点

 Ⅲ.主要登場人物詳細

 Ⅳ.作中の主な組織一覧

 

 

 

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 Ⅰ.時代設定

 

 ①.共通項

 西暦2014年を物語の開始とする。ただしジョジョ原作の世界線でもなく、またモバマス ・デレステ世界線のどちらとも異なるパラレルワールドの話。ソーシャルゲームによくある、所謂「サザエさん時空」でもない。

 

 ②.ジョジョ側

 3部開幕時期に関しては、1987年説と1988年説の2通りがある。便宜上、当ssでは後者の説を採用。

 各部の終了時期は1部(1889)→2部(1939)→3部(1989)→4部(1999)→5部(2001)まで概ね原作準拠。しかし後述の相違点のため6部(2012)を経ていない。

 

 ③.アイマス側

 アニデレ開始年を(初放映年の)2015年と仮定。デレマス側キャラクターの年齢設定を、2015年から逆算して付与することとした。

 また、同時空に存在するアニマスキャラクターに関しては、(アニマス初放映年の)2011年を起点に年齢を確定。

 例えば天海春香の場合、2011年時点で17歳と見なすため、作中の2014年では20歳として描写。

 

 

 

 ☆

 

 

 

 Ⅱ.原作との相違点

 

 ・ジョジョ側

 ①.東方良平が生存している。これにより東方仗助が「亡き祖父の代わりに杜王町を守る為」、地元に残らなくなる。

 

 ②.広瀬康一を経由し、空条承太郎・東方仗助・ジョルノ=ジョバァーナが全員知己に。以後はお互いの家族・親族らを相互に護りつつ、敵勢力に対し組織立って闘っていく事になる。

 

 ③.承太郎が離婚していない。また、アメリカではなく日本在住。「海洋学者の父を持つ、円満な家庭に生まれた広島県民」美波の設定と擦り合わせる為の措置。更に原作の離婚事由であったと思われる、「DIOの残党から母娘を狙われない様にする為」……という事由に関しては上記②で解消。

 

 ④.空条徐倫が承太郎の娘として生まれておらず、(一巡後に登場した)アイリンとして生存している。これに伴い、6部始まりの切っ掛けとなる徐倫の収監自体が発生しない。

 

 ⑤.プッチ神父がMIH発動に至っていない。よって世界が一巡しないため、このss世界線では北米大陸横断レースも開催されていない。(父祖となる)7部キャラが存在しないことにより、8部の物語もスタートしない。

 

 

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 ・デレマス側

 ①.「新田美波」を芸名とした。アナスタシア、クラリスの両名に至ってはファミリーネームやミドルネームを勝手に付加。

 ただし、アイマスシリーズは特徴として(敢えて)設定を緩く作ってあるため、登場アイドルの名前が全て本名であるのかは不明。

 

 ②.アイドル達の知己、及び父祖を捏造。設定の空白にネジ込んだものであるため、あくまでデレステ・モバマス ・アニデレ世界線のいずれとも異なる、並行世界のお話……と解釈して頂けると幸い。

 

 ③.アイマスOFA要素をクロスオーバー。この他にミリオンスターズ、315プロや283プロ所属のアイドル達も同一世界線上に在る、と仮定。

 ただし群像劇を志向している関係上、焦点が複数人に散らばってしまいがち……という現状を鑑みると、他プロの数多いキャラを物語に本格的に絡ませることは難しいと判断。

 よって極一部(玲音など)を除き、アイマス側はシンデレラガールズのキャラクターのみで展開していく事とする。

 

 ④.登場アイドルの中で、スタンド使いであると確定している者

 ……新田美波、アナスタシア、鷺沢文香、二宮飛鳥、一ノ瀬志希、白坂小梅、速水奏、塩見周子、以上8人。

 

 

 

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 Ⅲ.登場人物詳細

 

 ・ジョジョ側

 

 ①.ファニー=ヴァレンタイン(??)

 ……この世界線では正確な生年不詳。弁舌に優れた金髪の偉丈夫にして、連邦議会の重鎮議員。2016年アメリカ大統領選にも出馬予定。現代アメリカ政界の黒幕(フィクサー)の一人とされ、米国闇社会にもその名を轟かせる男。

 スタンド能力により並行世界の自分をダビング出来るため、多くの別世界線の記憶を持つ。その上で尚、合衆国の為だけの統治を指向する、生粋の愛国者にして狂人。

 スタンドの矢を「軍事転用可能な戦略兵器」と捉え、米国による一元管理を画策している。EXTRACTや石仮面にも強い関心を示しており、老獪な思考の着地点は未知数。

 縞手袋を夏でも欠かさない。何かの願掛けなのかは不明。

 

 

 ②.ジョセフ=ジョースター(92)

 ……存命だが認知症気味。4部時点で杜王町を訪れて以後、一旦は回復基調にあったが調子に波がある。漫画好きは相変わらずだが、最近は老眼の進行で読むのに一苦労。

 波紋を使えば現在でも3部時点の戦闘能力を保持出来た筈であるが、スージーQと共に老いる道を選択したため、敢えて使わなかった(と解釈)。

 親友であったシーザーから託されたバンダナを、長らく金庫にしまっていた……が、後年に供養の意も込めてベルトに改造。御守りとして孫の承太郎に引き継がれ、3部の冒険を共にした。

 彼の中では日本人とは「勤勉で真面目な連中」であり、「愛娘を掻っ攫っていったニクいヤツ」でもある。

 

 

 ③.空条承太郎(43)

 ……海洋学者。既婚。一男一女に恵まれており、入り婿で妻の実家がある広島に在住。博士号を取得し大学で教鞭を執る傍ら、SPW財団やパッショーネらと連携を取り、DIOの残党らと組織的に闘い続けてきた。時間停止能力は最大2秒まで使用可能。

 妻とは大学在学中に出会い、卒業と同時に入籍。現在は海洋学会の権威として知られる。志希からは畑は違えど、数少ない(尊敬出来る)博士の先達として一目置かれている。

 個人としては航海術や海賊対処のノウハウも併せ持つ。大学の空条ゼミは毎年抽選が当たり前、講義は毎回立ち見が出るレベルの人気。

 いい歳した中年なのに若い頃と同様、かなりモテる。しかし、愛妻家のため一顧だにしない。

 好きなポケモンはヒトデマンとスターミー(娘談)。

 

 ※体重が82kgとの公式設定がある。……が、(少なくとも作者が)アニメや原作、ゲーム、果てはフィギュア等を眺めても、ジョナサン(104kg)や2部ジョセフ(97kg)の体格と全く遜色ない。おそらく、途中(グレ出したあたり?)からまともに測っていないのではないか?……と無理やり推測。

 

 

 ④.東方仗助(30)

 ……独身。高校1年時の身長設定が「185cm(成長中)」と「180cm」の2通り存在する。このため、本作では180cm(1999年4月時点)→185cm(翌年3月時点)と仮定。遺伝もあってか背丈は20歳まで伸び続け、現在は190cmに届いている。

 こだわりだったヘアースタイルは心境の変化もあり、高校卒業後に色々と変えてみた。

 ジョセフの呼び方は「ジジイ」だったが、紆余曲折を経て現在は「オヤジ」呼びに。私生児と騒ぎ立てられるのを嫌ってか、親子関係を大っぴらにはしていない。

 遺産の相続放棄をしようとしたが拒否されたため、幾度かの親族会議を経て一部だけ生前贈与で貰い受けた。よって自分が住む予定もないのに、アメリカにいくつか不動産を持っている。

 最近は母親から「早く孫を見せろ」との催促が来るので、若干辟易としている……らしい。

 

 

 ⑤.ジョルノ=ジョバァーナ(29)

 ……イタリア最大のマフィア・パッショーネのボス。こちらは髪型は相変わらず。身長はやはり遺伝からか173cm(15歳時点)から20cm近く伸び、体格もより筋肉質に。スーツはアルマーニ、帽子はボルサリーノ、車はフェラーリを愛用する地物志向。

 スタンドに関してはレクイエムと通常のゴールド・エクスペリエンスを使い分けている。

 端正なルックス、また親譲りのカリスマ性と紳士な性格もあり、地元では密かにファンクラブが結成されている。ミスタが悪ノリして作ったジョルノの写真集やブロマイドの売上は、今や立派な資金源。

 マフィアが生活に根付いているイタリア社会において、「ヤクザ者にみかじめ料を払っている」のではなく、「推しに課金している」感覚を市民に覚えさせた新機軸の男。

 知名度上昇によりあわやネアポリス観光大使に任命されかけ、丁重に断った事も。

 

 

 

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 ・デレマス側

 

 ①.空条(新田)美波(18)

 ……クォーターの大学生で、ルックスは母親に瓜二つ。芸名としては「新田美波」を使用。

 産まれながらに波紋の呼吸を行い、4歳にしてスタンドを発現、実戦を経験した根っからの主人公気質。ニホンオオカミを探しに野山を駆け回り、ニホンカワウソを探しに清流を泳ぎ回り、(父に駄々をこねて)殺人鬼の潜む街に赴いたりする活発な幼少期を過ごした。

 FPに日商一級、宅建からひよこ鑑定士まで、種々雑多な資格を持つ資格マニア。

 高校時代は生徒会副会長と風紀委員長を兼任する傍ら、運動部の助っ人としても活躍。実はスポーツテストの中学女子、及び高校女子の西日本記録保持者。各体育大学から来ていたスポーツ推薦を全て蹴り、一般入試で旧帝大に進学した才女でもある。

 

 髪質ストレートの肌質ブルベ、服装はコンサバ系。ついでに路上(ストリート)喧嘩(ファイト)無敗の体育会系。負けず嫌いなため、出来ないことは出来るまで努力し続ける性格。

 

 

 ②.鷺沢文香(18)

 ……長野の豪農、鷺沢家の長女にして17代目当主(予定)。イギリス人のワンエイスであり、曽祖母にかの探偵の実娘、マール=鷺沢を持つ美波の同級生。地元ではその容姿から「青い眼の大和撫子」と密かに評判だった。若干だが弦楽器も弾ける。

 速読を駆使する事で、年間最低1000冊の本を読む習慣をかれこれ10年以上続けている。今ではヘブライ語からヒエログリフ、甲骨文字まで原文のままスラスラ読める文学の徒。某英国産魔法使い児童文学を(下手な和訳に憤慨した曽祖母が手ずから)翻訳し直したものを読んだら、子供心に感動したのが多読を始めた切掛。

 古典から新書、学術書、漫画やラノべまでジャンル問わず読み倒す。この為、実は岸辺露伴のファンでもある。

 実家の教育の賜物か、言葉遣いは非常に丁寧。誰に対しても敬語を崩さない。日本語だけでなく英語も同様で、スラングやFワードは全く使わない。

 

 性格は寡黙で引っ込み思案、言葉を選びすぎるタイプ。争い事は嫌いだが、いざとなれば命を賭して闘える心の強さも併せ持つ。

 

 

 ③.一ノ瀬志希(17)

 ……弱冠15歳でアイビーリーグの名門校を首席卒業した稀代の天才。9カ国語話者にして化学博士号持ちの匂いフェチ。

 現在は美城財閥の経営する私立高校に学生として一応、籍を置いている。が、実態は生徒ではなく、化学・物理・生物の特別講師である。

 気まぐれだが大変な速筆であり、大学、及び大学院在学中に著した学術論文は200本以上。SPW財団のみならず、スウェーデンの王立科学アカデミーや日本の理化学研究所からも招聘を受けている。

 本来は大学を3年ほど飛び級(スキップ)できたがちょくちょく失踪していたため、出席日数不足で不許可。それでも1年すっ飛ばし、合計5年で後期博士課程までを修了した。

 知識量と規格外さがもたらす斬新な発想力を見込まれ、MENSA正会員のほか、様々な組織に名を連ねる。名前の検索結果が日本語と英語で全く違うのは有名な話。

 

 猫っ毛なので雨の日はちょっと憂鬱。飄々としているが情に厚く、割と愛が重い方。密かに刹那主義的な面もある。

 

 

 

 ④.二宮飛鳥(14)

 ……静岡の仏系日本人の家系に生まれる。母方がお茶農家だが、本人はコーヒー派。特にトニオ・ブレンドに目がない。

 いわゆる中二病罹患者であり、迂遠で皮肉な言い回しを好む。が、反骨心の塊の割に根は勤勉で、実は成績優秀な優等生。クールだが可愛い系に属する顔立ちもあってか、傾向として同性や歳上に好かれやすい。

 ゼロ年代生まれの現代っ子らしく、ネットスラングやガジェットやらにも詳しい。そこそこゲーマー。宮本フレデリカとは数年来の知己であり、出自もあって英語よりフランス語の方が得意。

 父祖は言わずと知れたかの大怪盗。義賊やピカレスク好きな気質は、遺伝による要素もあったのかもしれない。

 身体的にも精神的にも伸び代が大きく、特にユニットを結成してからは加速度的に成長し始めている。

 

 怒ると静かになるのではなく、最前線で敵を煽り倒すタイプ。ラウンズでは歳上がボケ倒すので、何故か常識人担当。「第一印象と全員違いすぎる……」とは本人の談。

 

 

 

 

 

 ☆

 

 

 

 

 Ⅳ.組織

 

 ・ジョジョ側

 

 ①.パッショーネ

 ヨーロッパ最大のマフィア。『地球上からの麻薬根絶』を組織の大目標に掲げており、実際にこの十数年間で、イタリアの麻薬ビジネスはほぼ消滅した。

 資金源は多岐に渡り、カジノ・清掃業・建設業・金融業など様々。清掃業は親切で格安、建設は工期が短く正確、金融は低金利と、いわゆる反社会的組織の癖に清廉なのが特徴。

 麻薬栽培畑をゴールド・Eで全て枯らして転作させたり、合成ドラッグの製造プラントを襲撃し丸ごと接収、自前の医薬品工場に改装したり……と硬軟併せた手法を採る組織。

 地元ネアポリスでは最も高額な納税額を誇る。潰そうとすると雇用や経済面で悪影響が大きいこともあり、イタリア政府や警察も活動を黙認している。というかジョルノ推しがお役所の中にも居る。

 

 

 ②.SPW財団

 アメリカのテキサス州ダラスに本部を構える多国籍企業。前身はオイルメジャーであったが、石油取引で稼いだ資本を元手に医薬品業で一躍躍進。世界有数の財閥にまで成長した。

 設立当初は石仮面の謎解明に注力していたが、その後の研究対象に吸血鬼や柱の男、スタンドの矢などを包含。石化したサンタナの遺骸なども含め、これらを一元管理している。

 スタンドを悪用した犯罪に巻き込まれた被害者らへの支援策や、奨学金制度などを整備。この為、川尻早人をはじめ財団に恩義を感じる者も少なくない。

「黄金の意思」貫徹の為なら時に法をも無視する、突き抜けた使命感すら併せ持つ。

 

 

 ③.ジョースター不動産

 SPW財団と業務提携している米国の不動産会社。戦後間も無い時期に日本の土地を多く買収。80年代のバブル期は売り抜けして大儲け、底値になってから買い戻しを仕掛けて内部留保の拡大に成功。

 またアメリカ各地の油田地帯、東西沿岸部の高級住宅地などに多く土地を保有。創業者は高齢もあり、経営の第一線からは遠ざかっている。事業の後継者に関しては養女の静=ジョースターが有力視されているとのこと。

 ロビイストとして連邦政府・州政府に折衝を行うだけでなく、日本政財官界に知己も多い。初来日時に皇居を見た若かりし頃のジョセフは、「いい不動産だな、誰が住んでんだ?」などと述べ、同行した吉田らを絶句させたらしい。

 ただ土地を買うだけに留まらず、惜しみなく投資をするのが特徴。未整地の多かった戦後日本の住宅・道路事情を一気に改善、地価を大きく向上させた。田中角栄と手を組んで新潟の三国峠をダイナマイトで爆破、トンネルを開通させた話など、豪気なエピソードは枚挙に暇がない。

 

 

 ④.カフェ・ドゥ・マゴ

 M県S市杜王町に本店を置くカフェ。現在は渋谷・NY・ネアポリスに支店を有する。渋谷支店はサイドメニューがやたらに豊富で、定番のナポリタンからパンケーキ、メロンソーダのみならず、夜はお酒も扱っている。喫茶店だが店内禁煙。

 売りのコーヒーは店で焙煎し、キリマンジャロからコピ・ルアクまで揃えた本格派。選び抜いた農場と直接契約し、年に数回は現地にも赴いて品質チェックを欠かさない。

 近年は女子社員を多く登用し、彼女達にデザインさせたテイクアウト用のタンブラーがオシャレと評判。カフェインを求める社畜達の憩いの場でもあり、仗助はじめP勢はひたひたと通っている。

 最近は飛鳥もすっかり常連と化している。お気に入りはカプチーノ。

 

 

 

 ・アイマス側

 

 ①.346プロ

 日本の老舗芸能プロダクション。東証一部上場企業にして、数多くの著名芸能人を抱える大手企業。創業は大正期にまで遡り、かつては美城芸能と名乗っていた。豪奢な社員寮を敷設するなど、福利厚生が手厚い。

 90年代の日高舞ショック以降は業績が伸び悩んでいたが、高垣楓を擁することにより失地を回復。アイドル戦国時代の火蓋を切った。

 また、社員の東方仗助を通じてジョースター不動産、及びSPW財団との業務提携に成功。財団傘下の医薬品メーカーのCMに、自社タレントが出演する……などといった光景が現出した。

 アメリカの支社では、コストカッターで知られる社長令嬢が常務として経営に参画している。

 

 

 ②.765プロ

 元弱小プロダクション。2011年、新入社員だった赤羽根Pの仕掛けたプロデュースにより、一躍大躍進。現在は事務所を移転、拡大し、765プロライブシアターを都内一等地に構えるまでに。346プロより圧倒的に少人数(所属タレント全52人)だが、アイドルに留まらず事務員まで可愛い、と評判である。

 1955年、シベリア抑留を経験した苦労人である初代高木社長が設立。治安が悪く、街に孤児や傷痍軍人が溢れ、且つまともな娯楽と言えば映画館程度しかなかった当時の日本を深く憂慮。「絆」をテーマとした演劇を提唱、人心を慰撫し鼓舞するような芸能を魅せよう……と一念発起。人情家として知られ、経営難でも社員のクビは絶対に切らなかった。

 後に東日本で発生した震災を受け、被災地での無償慰問ライブを真っ先に企画・実現したのはこの765プロ。利潤より理念を追求する高潔なスタンスは、現代まで弛まず受け継がれている。

 

 

 ③.961プロ

 1955年設立。初代社長はわざと醤油を飲んで徴兵検査不合格となり、兵役に就かず高利貸しを営み資金を蓄積。戦後はそれを元手に闇市を差配、用心棒に博徒侠客を雇いつつ資本を増やし、961プロを創業。……が、国税にガサ入れを何度も食らって素寒貧に。

 再起不能かに思われたが、(戦火で焼失した土地に、「黒井家所有地」と書いた棒杭を片っ端から建てて回って強引に所有していた)不動産の収益を元手に再起。80年代は世界有数の富豪にまで上り詰める。しかしバブル崩壊で土地が値崩れし、弱ったところをジョースター不動産に買い叩かれた。

 暫く大人しくしていたが、ほとぼりが冷めた頃にパナマの租税回避地へ逃していた裏金をバラ撒き、新人ユニット・jupiterを売り込んだ。と思ったらメンバーが全員脱退し、V字回復した業績は経常赤字に転落。

 ところが今度はアメリカの医薬品会社と組んで事業を立て直し、今ではトップアイドル・玲音を擁するまでに。真っ黒い社史もさることながら、なんとも七転び八起きなプロダクションである。

 

 

 ④.たるき亭

 旧765プロのあった雑居ビル一階に店を構えていた居酒屋。移転や暖簾分けにより、渋谷や新橋にも店を構えるように。会員制の奥座敷も構えており、政治家や芸能人がお忍びで利用したりする。

 出自から765とは特に付き合いが深く、ライブの度にフラスタを贈っている。特に下積み時代の彼女達を見てきた本店の従業員は、全員が765プロASの箱推しである。律子や貴音は成人した際、この店で初めてのお酒を飲んだ。

 長年「安くて旨い」がモットーであったが、消費税引き上げに伴う原材料費の高騰で、値上げをしようか思案中。

 

 

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