血塗られた古都のある一夜   作:かたまり

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データが消えた腹いせで技術キャラ作ってたら4日経ってました
これも全部ブラッドボーンが神ゲーなせいだ
あ、聖杯はちょっと…


0.0.夜の訪れ

 悪夢を見るようになって眠れなくなったのは、もうずっと前のことのように思える。しかし実際はそれほど経っていないのだろう。人の体内時計は睡眠によって同期され、それを失ったのなら針は止まるし、逆回転すら始めたところで違和感はない。

 もう街の医者には全部かかった。だが何処でも原因が分からないと突っぱねられた。

 それを追求するのが医学なんじゃないのか。

 仕方ないので隣町の大きな診療所でも診てもらった。結果は不明。

 友人のコネで異邦の医者にも診てもらった。何を言っているのか分からなかったが、きっと手がつけられないなどと言っていたに違いない。そもそも奴が医療の心得を持っているかさえ怪しかった。

 まともな手立てはとうに失せた。かくなる上は民間療法だ。言語を知らない切れ目の彼が異邦人だったなら、彼女は違法人だろうか。しょうもない。

 だが彼女は私を見るやいなや、その瞳の色を変えた。スラムの雰囲気に等しい薄汚く淀んだそれが、爛々と輝くのを見たのだ。ここで気が付くべきだった。愚かにも私は、その瞳の輝きに活路を見出してしまったのだ。

 実際には、そのぎらつきは活路など齎さず、獲物を見つけた猛禽類のそれだった。悪夢によく効くと言われて差し出された薬を飲めば、たちまち意識が混濁し、目が覚めると無一文だ。一杯食わされた。

 つまり八方塞がりだった。夜な夜な悪夢は訪れるし、赤子の泣くような耳鳴りが止まらない。

 もはや手段はなかった。

 こんな状況でなければ信じなかっただろう。

 スラム街の老女の言葉を思い出す。

 

「あんた、ヤーナムって街は知ってるかい?」

「昔は『血の医療』だかなんだか、そんなもんが盛んでね」

「今はもう廃れちまってるんだが、それでもこういう噂が絶えないんだ」

「ヤーナムの血を受け容れれば、どんな病も治っちまう」

「しかもその『血』が面白い。なんてったって、青ざめてるってんだ。あんた見たことがあるかい? 血が青ざめた様を」

「どうだ、面白いだろう。そしてこれが、その血が入った小瓶だよ。なあに、騙そうってわけじゃあない。飲んだら安らかな眠りが訪れるだろうよ。ヒヒヒッ」

 

 誰か信じるのか。与太話だ。しかし、それに縋るしかない。

 私はその一縷の望みに賭けるしかないのだ。きっともう帰らないだろう。

 だからせめて、私がここにいたという証を残しておく。

 もし、もし私が『青ざめた血』に達することができなかったら。

 その時はどうか頼む。意思を継いでくれ。

 

   ――とある街の寂れた家に残された書き置き

           [< OK >]

 

………

 

「『青ざめた血』、ねえ…。確かに、君は正しく、そして幸運だ」

「ヤーナムの血の医療だけが、君の導きとなるだろう」

「…だが、それをよそ者に語る法もない」

「だから君、まずは我ら、ヤーナムの血を受け入れ給えよ」

「誓約書を…」

 

  [<YES>]  [ NO ]

 

「よろしい、それでは輸血を始めようか…。なあに、何も心配することはない」

「何があっても、悪い夢のようなものさね…」

 

 

 

「ああ、ゲールマン様、始まりますね」

「…そうだな」

「今度の狩人様は…」

「どうだっていい。ただ私は、私の役目は、助言者にすぎないのだから」

「……日が、暮れます」




とりあえずプロローグです
YESとかNOとか出てるのは今回だけです 臨場感を出したかった
このオープニングくらいのセリフは良いですよね…?
ここだけは絶対に入れたかったので
まあうろ覚えだし大丈夫…
大丈夫ですよね?
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