魔法少女みかん☆マギカ   作:たけぎつね

3 / 4
なろうの方でオリジナル小説投稿してます
良ければそちらもどうぞ↓

『remember』
竹狐寒北
https://ncode.syosetu.com/n5597ea/


魔女増加 その3

『アハハハハハハハ!キャハハハハハ!』

 

大きな声が、うめき声が、響く。

絶望を帯びた、絶望の塊から。

 

私達は現在、魔女結界の中にいる。

 

きるとちゃんは双剣を使っていて、素早い。

近距離戦闘が得意である。ただし、小さい敵は狙いずらいので不向きだ。

 

私はマシンガン。銃系は全般使える。とはいえ、構造をある程度把握していないと、使えない。

銃を具現化する能力。弾切れはない。

 

近距離も遠距離もできるんです!!

 

『ギギギギギギ』

ドアを開く。

あっという間に魔女のお出まし。

私はマシンガンを二つ召喚し、片手で一つずつ持ち、ぶっぱなす。

 

数分後。

 

「ふぅっ」

「終わったぁ~!」

 

退治完了。ま、いつも通りの早さかな。

 

 

結界が歪み始め、街の景色に戻る。

「よっ、と」

きるとちゃんがグリーフシードを拾いあげる。それを制服のポケットにしまうと、

「じゃ、次いってみましょう」

と言った。

「だね!」

と私は笑顔で頷き返した。

 

とはいえ、ソウルジェムで魔力の反応を確かめるのは地道。ひたすら練り歩かなければならない。

私は道中、きるとちゃんと『あの話』をすることにした。

 

「ねぇ、きるとちゃん」

「何?」

「きゅうべえが言ってた、魔女の話、どうする?」

「みかんはどうしたいの?」

「私はきるとちゃんについてくよ」

「違うわ、みかん自身の意思を聞いているの」

「私、は……」

 

魔女化を、助ける?

それはつまり、人を、少女を、殺すようなもの。

さらに、その人を利用して、さらに多くの人を殺すということ。

 

世界を、壊すということ。

 

なんだ、素晴らしいじゃない。

 

「私は魔女化に協力しても別にいいと思うよ。復讐できるかもしれないしね。ただ、具体的に何をするのかは分からないけど……」

 

「私もそのつもりよ。復讐してやるわ、あいつらに、この世界に」

 

「今ここで、聞いてもいいかい?明日まで待ってあげてもいいけど」

私達の足元に、いつの間にかきゅうべえが現れていた。

私は、きるとちゃんに目を向ける。

同時に頷く。

「うん、いいよ。私達はあなたに協力する。でも、具体的に何をすれば良いのか教えてくれないかな?そもそも、きゅうべえにはできない事だから、人間にお願いしてるんでしょ?」

 

「そういうことになるね」

 

「君達は、どちらを選ぶ?魔女を大量に狩り、グリーフシードを無くすか、魔法少女を魔女にさせるか」

「私はもちろん、後者を選ぶわ。現実的に考えても、グリーフシードを無くすなんて無理だわ」

「私も、後者かな」

「僕も、最初の案は否定すべきだと考えているよ。君たちの負担も多いだろうし、なにより───復讐が果たせないだろう?」

「じゃぁ、なぜ聞いたのよ」

「最初の案を選んだら、こちらから断ろうと思っていたんだ。考えが甘いだろう?途中で投げ出されては、こちらもたまったもんではないしね」

 

「それで、私達は何をすればいいの?」

 

「魔法少女狩り、とでも言おうかな」

 

「魔法少女狩り?」

「魔法少女同士が戦い、魔力を消耗させる。魔法少女があまりに強ければ、精神的に追い詰めてもいいよ。言ってくれれば、情報は集めるからね。他にもどんな手段を使っても構わない。魔法少女を、狩るんだ」

「他に、協力者はいるの?」

「明日にならないとまだ分からないね。確かこの町に一人やるって言ってくれた子がいたくらい、かな」

「さすがに少ないわね……まぁいいわ。とりあえず、私達はあなたを手助けする、ということ。利害は一致しているわ──あ、ソウルジェムが」

私達のソウルジェムが強く輝き始めた。

「じゃあ僕はここで失礼するよ」

そう言い残してきゅうべえは消えた。

 

魔力の反応をたどっていくと、ある場所にたどり着いた。

 

「ここは──ショッピングモール?」

「そうみたいね。こんなところに魔女がいたら、さぞ人が影響を受けるでしょうね」

「まぁ、倒さずにしておけば世界は勝手に壊れていくかもしれないわね」

「でも、他の魔法少女に倒されて、グリーフシードを取られるのはやだし、倒そうよ」

「それもそうね」

 

そう言って、結界の中へ。

 

「待って!」

 

きるとちゃんではない、誰かの声が聞こえた。

 

「誰?」

私は振り返って聞いた。

「私は南 すみれ」

そこには、魔法少女の服装(?)をした同い年くらいの少女が立っていた。

 

あれ、何処かで……?

 

──あ。

 

「すみれ……って、うちの学校の!?行方不明の!?」

「あなた達の制服をみるからにそうみたいでふ。あなた達も魔法少女なんですか?」

「そうよ。私達は魔法少女。で、あなたは?魔法少女の服装だけれど倒そうとしていないようだけど?」

 

「──あの、あなた達は魔女を倒しに来たんですか?」

「そりゃそうだよ。それが使命じゃないの、魔法少女って」

「そう…ですよね……。じゃあ、戦うしかないんですね」

「どういう意味なのか、詳しく教えてくれるかしら?」

 

 

 

「私は────この魔女を………守りたいんです」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。