インフィニットストラトス return of calamity リメイク版 作:アルバロス
「それでは各班ごとに振り分けられたISの装備試験を行うように。専用機持ちは専用パーツのテストだ。どちらとも迅速に行うように!」
臨海学校二日目は一日目とは違い、一日中ISの実習を行う。専用機は自国から送られてきたパーツのテストをすることになっている
「よし、専用機持ちは揃ったな?」
「あの……織斑先生?何故箒がここに?」
「それはだ「ちーちゃ~~~~ぁん!!!」はぁ……」
集められた専用機持ちの中に専用機を持っていない箒がいることが疑問になったのか千冬に質問をする鈴。それに千冬は答えようとするが、それを遮るように千冬を呼ぶ声が響く
「とうっ!」
「……束」
「やぁやぁ、会いたかったよ、ちーちゃん。さあハグハグしよう!愛を確かめグヘッ」
「うるさいぞ、束」
斜面を砂煙を上げながら切り立った崖を降り、そこから千冬の元へと飛んだ束を千冬は必殺のアイアンクローで対応する。それを食らった束だがそれをいとも容易く抜け、箒の方を向く
「やあ!」
「ど、どうも……」
「えへへ、久しぶりだね。何年ぶりかなぁ。大きくなったね、箒ちゃん」
先ほどと同じテンションだが妹と成長を喜ぶいい姉の姿が見える
「特におっぱいが」
前言撤回、ただの変態だった。(え、すでにそうだって?)……まぁこのセクハラ発言を箒はどこからか取り出した日本刀の鞘でぶっ叩く。鈍い音がなるが、束本人にダメージがあるようには見えない
「おい束、自己紹介くらいしろ。うちの生徒が困っている」
「はーい!……ゴホン、どうも初めまして。私はISの開発者で現アウターヘブン社IS開発部門代表の篠ノ之束です」
そう言いながらその場でお辞儀をする。その姿に、以前から束のことを知っている千冬、一夏、箒の三人は驚く。今まで他人を道端の石ころ程度にしか思っていなかった束がとても丁寧に挨拶しているからだ
「あの……姉さん。頼んでいたものは」
「それは既に準備済みだよ!それの前に…えーと、更識さんって誰?」
「わ、私です」
いきなり名前を呼ばれた簪はおずおずと手を挙げながら自分がそうだと伝える
「箒ちゃん。私も今は会社の人間だからね。私情より先に会社の仕事をさせてもらうよ。それでは大空をご覧あれ!」
空を指差す束にその言葉に従い上を見上げる全員。すると空から突然コンテナが二つ降ってくる。
地上に着いたコンテナの一つが割れ、中から出てきたのは
「これが更識さんの専用機、打鉄弐式改め『打鉄零式』だよ!」
「……打鉄零式。これが……私の」
「はい。それじゃあフィッティングとパーソナライズをやるから乗って乗ってー」
簪が機体に乗る。それを確認すると、束は複数のディスプレイを空中投影し目にも止まらぬ速さでキーボードを叩く
「よし、セッティング終了!じゃあ少し飛んでみて」
「は、はい。わかりました!」
簪は少し目を閉じて集中し、飛翔する。適当に飛んだ後束の元へと戻ってきた
「どう?違和感とかは」
「いえ、全くありません」
「それは良かった。この機体は箒ちゃんに渡す分も含めて三機目の第四世代型だからね!」
「えっ、第四世代!?」
「うそ……まだ各国が三世代型のプロトタイプを作るのに必死だって言うのに……」
「第四世代?」
束の口からでた第四世代という言葉。この言葉にセシリア達専用機持ちはとても驚くが一夏は全く理解できていなかった
「ここでいっくんに解説ターイム。まず第一世代というのはISの完成を目標とした機体。次が後付け武装による多様化。そこのフランスの子がいい例だね。そして第三世代は操縦者のイメージ・インターフェイスを利用した特殊兵器の実装。今の専用機持ちが持っているものだね。そしてこの第四世代はパッケージ換装を必要としない万能機という机上空論だったものです。わかったかな?」
「え、えーっと……」
一夏はこの説明を一応なんとか理解していた。
「おい束。三機目といったが、二機目は篠ノ之のものとして一機目はどこだ」
「それはしゅーくんのものだよ」
「何!?零童のものが?」
「うん。しゅーくんの機体の特性上そうしなければいけなかったっていうのもあるんだけれどね?」
この事実には、終夜も驚くしかなかった。まぁ、それほど大きくは驚いていないように見えるが。この空気を作った束だが、雰囲気なんてなんのその。簪へ武装の説明に入っていくところであった
「武装は提出してもらったものをそのまま入れてるのと、超電磁砲を積んでるよ。更識さんは空間把握能力が高いって聞いたからオールラウンダーと遠距離専用の二つを切り替えれるようにしているよ。武装についてわからないことがあったり、追加して欲しかったらしゅーくんに伝えてね。しゅーくん経由で教えるし届けるからね!」
「わ、わかりました」
「はいっ、これで更識さんへのは終わり!じゃあ次は箒ちゃんだね」
束がスイッチを押すともう一つのコンテナが開く。中からは赤を基調とした機体が出現する
「これが箒ちゃんの専用機『紅椿』だよ。現行ISを上回るスペックをもつ束さんお手製だよ!」
そう説明すると、セッティングとパーソナライズを始める束。既に大まかにはデータが入っていたらしく一夏のときのように大きく変化することはなく箒のサイズに合うよう微調整されたと言うことが正しい
「それじゃあ飛んでみようか」
そう言われ集中する箒。次の瞬間、紅椿はもの凄い速度で飛翔する。
「どうどう?箒ちゃんの思った以上に動くでしょう?」
「ま、まぁ」
「………………」
そのあとも、武装の話をしていく束。そのスペックをみんなが呆然と見ている中、別のことを考えていた終夜の目にはこちらへ慌てて走る山田先生の姿が入る
「織斑先生!」
「どうした?」
「こ、これを…」
「……何!?」
山田先生から渡された端末を見て織斑先生の表情が大きく変わる
「その、ハワイ沖で」
「しっ。機密事項を口にするな。生徒に聞こえる」
「す、すいません。それでは、私は他の先生へ連絡を」
「了解した。……全員注目!現時点よりIS学園教員は特殊任務行動に移る。今日のテストは中止、各班ISを片付けて旅館に戻れ!」
いきなりの指示に女子一同は騒がしくなるだけだったが千冬の一喝で全員が慌てて動き始める
「専用機持ちは全員集合しろ!織斑、零童、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰、紺野……それと篠ノ之も来い!」
「はい!」
「…………」
妙に気合いの入った返事をする箒を見る終夜の目はとても鋭いものだった
束さんが、すんごい真面目な人になっちまった……
ま、まぁ良いよね?会社で治ったとかそんなもんで……
ちなみに、この話、結構書き直したんですが結局あまり治らなかったので作者が半分納得のいかないまま投稿しています。
ここはホントもうちょいいい書き方出来ると思うんだけどなぁ………トホホ