どうも、今日も今日とて正拳くん24号を叩きまくっている茶渡泰虎です。
黒歌がとりあえずうちにいることが決定してから3か月ほどが経ちました。
偶に
「よくあのサンドバックあの速度でずっと殴ってられるにゃあ。私この間試しにやったらねん挫したんだけど……」
「コツがいるからな。下手に遠慮すると逆に危ない。だから全力で只管打つ」
「そんなことできるの泰虎ぐらいにゃ…… ていうか普通3時間もサンドバック叩き続けること自体そうそうできないにゃ」
「フィニッシュ!」
ズバンと最後にストレートを撃ちこむとサンドバックの後ろに立つ人影…… あれデジャヴ?
しかし、その男は生ビールと違い、サンドバックに綺麗な正拳を打って止めた。
「……素晴らしい」
「あんたこそいい拳だぜぃ」
言葉は要らなかった。ただそこには男にしかわからない言葉があったのだ。
がっしりと握手を交わし、笑みを浮かべる。
「ところでお前は誰だ」
「そいつの名前は美猴。孫悟空の末裔って奴だ」
目の前の青年の後ろからいつものうさんくさい気配を持った堕天使がやってくる。
「アザゼル」
「よう、相も変わらずバカみたいに正拳くん殴って…… おい待て。それ先週卸したばっかだろうが。なんでそんな今にも破れそうになってんだよ」
「作りが悪いからだ」
「喧嘩売ってんのか! 上級堕天使の光の槍でも数千発耐えるものをなんで
「雨だれが石を穿つなら、拳で砕けないものは無いということだ」
「いや、その理屈はおかしいにゃ」
「話に聞いた通りの奴のようだな」
アザゼルの後ろからもう一人、男が出てきた。
「こいつはヴァーリ。当代の白龍皇だ」
「そうか、よろしく。……アザゼル、白龍皇とはなんだ」
その言葉を言うと美猴、ヴァーリ、黒歌までも驚いた顔をする。
「あーそうだったな。お前はついこの間まで三大勢力もなんも知らなかったんだったな…… すっかり忘れてた」
「最近多いな。痴呆か?」
「お前がいろいろと規格外すぎるから忘れるんだよ! ったく」
やれやれと言った風にアザゼルの解説が始まった。
理解できた部分だけ言うと、昔強い二天龍と呼ばれるドラゴンがおり、その片割れ、『
他の神器と違って一代一個、同じものは二つ存在しない。ワンオフ品。
ん? そうなると俺の仮面とかその他諸々も神滅具になるのか?
まあ呼び名なんてどうでもいいか。別にこれ以外の力を使うこともないだろうし。
「で、どうしてそんな二人を態々連れてきた?」
「お前さんの大好きな修行のためだよ。お前の
「おいおい、ひどいねぃ。アザゼルが口を開くたびに言ってるサドヤストラってのが気になったのさ」
「俺もぜひ一度戦ってみたかった。アザゼルの言では俺よりも強いということだしな」
「ふっ、強敵との邂逅。是非もない」
「あーあー、みーんなバトルマニアにゃ。完全に火が付いちゃってるけど大丈夫なのかにゃ?」
「待て待て待て! ここでおっぱじめるなよ!? お前らが暴れたらここら一体更地になるだろうが! 借地なんだからなここ! あんまり派手にやったらアステカの連中が出張ってくるだろうが! 止めるんじゃなく参加する方向で!」
「この間のケツァルコアトルとの勝負も凄まじかったからにゃあ。余波で死ぬかと思ったにゃ」
ああ、この間の勝負は心が躍った。
しかしどうしてもあの大技、
いや、もう見切る必要はないのではないか? むしろ積極的に当たりに行って返し技の開発を……
「おい、泰虎。ストップだ。お前なんかやばいこと考えてるだろ」
「ム、何がだ。いたって真剣に超えるべき目標を打倒する手段を考えているぞ」
「その目標がヤバイって言ってんだけどな…… まあいい。修行の為に場所を移すぞ」
ついてこい、そういうと魔法陣を出現させ俺たちはどこかへと飛んだ。
着いたのは真っ白な部屋。
アザゼルの話によると色んな測定装置が備え付けられ、簡単には壊れないようになっているらしい。
「ヴァーリがお前の修行に付き合う条件がお前と戦うことでな。この部屋でデータ取りがてらいっちょやっちゃってくれ」
そういうと黒歌、アザゼル、美猴は部屋の外に出て行った。
「さて、お相手願おうか。茶渡泰虎!」
「来い、ヴァーリ!」
「「おおぉおおぉぉおおお!!!」」
白龍皇と虚が今ここで激突した。
to be continued…
ヴァーリさんと美こうさん(感じが普通の変換で出ない)登場。
主人公は果たして勝てるのか!
霊圧は消えないのか!
こうご期待