「…ぃ…ぉ……おーい! つっく〜ん?あっさでっすよ〜」
『…………楓さん、耳元で言うのやめてもらえますか』
「あははっ ごめん、ごめん!」
俺、
俺の高校の “知り合い” が来た時 そいつらと一緒に俺の呼び名を考えたのだ
……いい加減やめてほしい、と思うのは仕方ない気がする
『…楓さん今、何時ですか?』
「ん?今は〜10時くらいかなぁ?」
『……朝じゃありませんよね?』
「いいの、いいの 学生がそんなん気にしてたら この先真っ暗だよ!」
『………』
気にした方が 明るいのではないだろうか?
…楓さんと出会った時から、この人は何も変わらない
いつも、 タレ目気味の目を細めて笑う 俺はその笑顔が好きだったりする
……あ、恋愛方面ではなく…
楓さん…いや…
高級洋服店で働いているらしく、しかもそのデザイナーきた
こんな感じでも 結構 デザインのこととなると
今とは違う 別人のような表情をして 時たま とても厳しいらしい
10時頃まで寝ているのも 明け方までデザインを練っていたからだろう
「…あーあ もう時間だよ もう行かないと…つっくん 学校ちゃんと行くんだよ?
じゃっ 行って来まーす」
『…行ってらっしゃい』
ダラダラと準備をしていたら いつの間にか 12時のなっていた
…アイツがうるさそうだな… また反省文でも書けって言うんじゃないだろうな
……言うだろうなぁ
俺は ため息を吐き バタン マンションの扉を閉めた
「…お前 今何時かわかるか?」
『は?12時30…あ、1分になった…まぁ それは置いといて
老眼ですか?桐谷先生 …歳をとりましたね 労った方がいいでしょうか?』
「労らんでいい!…俺は初めてだぞ佐野、俺に何度も言わせるような奴…」
どこか 沈んだような空気を出す此奴は 俺のクラスの担任、
先生のくせに 整った顔立ちは女子生徒に人気だ。…ま、俺には関係ないが…
『先生 俺眠いんで…保健室行ってもいいですか?』
「よし、反省してないらしいお前には 反省文という楽しい国語の勉強をさせてあげよう」
『いえ、結構です …それに楽しいなら先生がやればいいんじゃないんですか
俺、反省するとこ、1つもないせいで 1つも書けないんですよね』
「んなもん、知るかぁぁあ!! 寝てぇならさっさと書いて仮病でもなんでも使って保健室でも屋上でも
木下でも 家でも 天国でも勝手に行きやがれ!」
『……天国行くのって先生のが早いですよね?…早く行って貰えると助かります』
「………てめぇ…」
そこに 乱入者がやって来た
焦げ茶色をツンツンさせて 高校生のくせに小さい背でこちらにかけてきた
「まーまー、落ち着きな けんちゃんもむっくんも!」
『むっくん言うな』
「けんちゃん言うな
アハハッと、笑うコイツは、
俺を楓さんと一緒にこういう名前で呼ぶ奴
入学式の時から俺をひなたの幼馴染と一緒に追いかけ回され
2年になった今では 俺の隣をぶんどっている そして もう1人…ーー
「…待ってってばっ ひなた!…あ、きぃくん はよ〜! …ま〜た寝坊でしょ」
『ゆかり…その呼び方やめろって言ってんだろ』
「……え〜 結構気に入ってんのになぁ」
可愛らしい容姿をしているが、媚を売ったりせず 男女とわず平等な性格のせいか
男女ともに人気だ ひなたの幼馴染らしく 恋愛感情はないのか聞いてみると
お互いないらしい、ゆかりの方は好きな奴がいるらしいが 相手は気付かないらしい
「鈍い奴だから ほんっと嫌だよねぇ」って言ってた
「…お前らは、教室に戻って…
「そうだ!聞いたか、むっくん!あの
その姫が昨日転校してきた
人の話を遮る…
「そうだよね!でも、藤咲さん可愛かったから私はわかるけどなぁ…」
…だから、人の話を…
「…確かに可愛いけどな…なんか 裏がありそうなんだよ」
…てめぇら、いい加減にしろ!! お前らは早く教室戻れ さっさと行け ぶっ殺されてぇか!」
「「すいませんでしたぁ!!」」
今の言葉 教師使っちゃダメだよな?