のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories 作:ジャン=Pハブナレフ
のび太たちは館の中に入ろうとしていた。
「まさか本当に館なんてあったとはねえ…
てっきり噂かと思ったぜ。」
「それにしても古いですね…」
全員険しい道を歩いて来たため、少し入り口前で休息を取っていた。中にゾンビがいた場合に近くの部屋に逃げられるようにするためだ。
「以外と中におばけでもいたりして〜」
富藤が茶化すように笑った。
「冗談はよしてくださいよ。」
スネ夫がガクガク震えていた。
「いや見た目がここまで古い以上、有り得るぜ。お化けの一体や二体がいてもおかしくないだろうぜ。」
ジャイアンがバットをギュッと握った。
「僕は怖くないよ!みんながいるし…どんとこい!」
怯えるスネ夫の前に太郎が立った。
「はは、凄え根性だな。普通こう言うの所ていうのはびびんのにな」
大橋が感心したように笑った。
「まあ、僕らが信用されてるってことだね!」
笹木が銃をクルクル回しながら太郎を見た。のび太たち一行の一部は突入モードだったが一部はやはり有島のメモが気になっていた。
「にしてもこれって…」
「うちの会社もアンブレラと接近はしますが、まさか…」
「わからん、おおかた研究で投資でもしてたらどこぞの企業とトラブったんだろ。」
「まっ大丈夫しょ。俺らならさ!」
「…」
赤田が陽気でいる横で金田は黙ったままだった。
「それじゃ、開けますよ…」
館のドアを開けてのび太たちは開けてすぐの部屋に入った。幸いそこは広い部屋であったため、すぐに一行は安堵した。
「にしてもここは広いな」
「学校の保健室くらいですね。まあ、ここは会議室のようですし当然ですかね。」
「それじゃ…」
ジャイアンがこれからどうするかを聞こうとすると1人の男が入ってきた。
「!?」
「なんだあんたらは!さてはゾンビか?」
男がハンドガンを一人一人順に向けた。
「おいおいどう見ても人間だろ!」
大橋が怒鳴るがすぐに男は背を向けた。
「巫山戯るな!他の奴はそう言って死んだ。お前らだって…お前らだって!」
男はパニックを目の当たりにし、どこか落ち着きのない雰囲気だった。
「?何か知ってr…」
男はバタンと音を立てて出て行った。
「出てっちまったな。どないする?」
「あの男が何者か気になるな。しかし、ここを大人数で動いて逸れたりでもしたら大変だぞ。早速作戦を立てよう。」
久下が立てかけてあったホワイトボードにペンを用意したが相手にされなかった。
(なんなんだよ…せっかく用意したのに…)
「学校みたいに体力に余裕のある何名かで追跡しましょう。奴らが攻めて来た時も安心して対応できます。」
「私が行こう。まあ、私でも十分だがなぁ〜」
金田がバカ笑いするのを無視しながら晴夫が手を挙げた。
「俺も行くぞ。みんなの足手まといはまっぴらだしな!ここで休んでなんかいられねえんだよ!」
メンバーは金田、晴夫、聖奈、白峰になり、目的は屋敷の探索と男の追跡が主である。残りのメンバーは化け物からの部屋の守備や休憩で待機している。
探索班は各自で散らばって探索していた。白峰曰くこんな状況だったら散らばって動いた方が効率的だしパニックで誰かをうっかり撃ちたくないとのことだそうだ。その後ある部屋にて聖奈が白峰を発見していた。白峰は何か日記を青ざめた表情で見ていた。
「緑川か。みろこれ…めっちゃ吐き気がするぜ…」
白峰の顔が青ざめていた。そして日記を聖奈に渡した。
「一体何?」
日記はところどころ破れていた。
「17日 本部から皮をひんむいたゴリラみたいなやつを預かった。豚を放り込んだら奴ら、足をもぎ取り内臓を引きずり出したりしてからようやく食いやがった。
18日 同僚にたたき起こされて宇宙服見たいのを着せられた。どうやら地下の研究所で事故があったそうだ。研究員の連中ときたら寝ないで研究しているからだ。
19日 この宇宙服のせいで背中が痒い。イライラしたから犬の餌を抜いてやった。あまりにも痒いから医者に見せるともう宇宙服は着なくていいと医者が言った。
20日
朝起きたら背中以外に足にも腫物ができていた。犬が3匹脱走したらしい。餌を抜いただけで逃げるとかお偉い方に見つかったら大変だ。
21日 昨日ここを脱走して研究院が射さつされたって話だ。夜、からだ中 あついかゆい。
胸のはれもの かきむしたら 肉が腐れ落ちやがた。背中がかゆい い た い おれ どうし」
「え?」
最初は普通に読んでいた聖奈だったが徐々にその文脈から予想もつかない狂気にいち早く気がついてしまっていた。みるみる聖奈から冷や汗が流れていた。
「22日 かゆい ひいたはら へた
今日 はら へた いぬのえさ くう
23日
だれ か きた かゆい うま かった です
かゆい うま」
あまりにも非現実的な内容を前に聖奈も日記から目を背けた。
「これってまさか…嘘よ!」
「どうやらこいつはゾンビになる過程みたいだな…ったく!ここは新しい地獄みたいだな!せっかくここまで来たってのに!」
白峰が机を叩くと、後ろからゾンビが現れた。
「緑川、後ろだ!」
「くっ!」
聖奈はすぐに離れて近距離から頭に2、3発撃ったことでゾンビは倒された。
「白峰くん、まさかここって…!あのメモの有島って人の施設なんじゃ!」
「ああ…ありうるな。」
その後晴夫から連絡があった。
「聖奈さん、大広間で奴を見た!鍵が開かないから手伝ってくれ!」
二人は広間に向かうと晴夫がいた。
「二人とも来たのか。って、金田さんは?」
「さあ?大丈夫っしょ。にしてもこの鍵…開かねえな。仕方ない…!」
白峰はドアを蹴ると鍵が壊れ、入れるようになった。
「入りますよ…」
3人はドアを開けた。
ドアを開けるとそこは大広間になっていた。
「広いな」
晴夫が辺りを見回していると男が肩から血を流しながら歩いていた。
「お前か?早く逃げろ!奴がいるぞ!ここなら安全だと思ったんだってのに…」
男は手から血が出ていた。しかも震えており顔から恐怖が伝わって来ていた。
「奴?」
すると頭上から雄叫びが響いた。
「グオオオアアアアアアアアアア!!!!」
「なんだこいつは?」
黒いゴリラがシャンデリアから3体も現れた。
「うわーーーー!!!やめてくれよ!死にたくない!」
無差別に男はマシンガンを撃つがまるで効いてない。
「グゥエ!」
ゴリラが男を攻撃した。男のマシンガンは遠くに飛ばされてしまった。
「ひいっ!嫌だ!死にたくない死にたくない!」
男が必死に逃げようとしたがゴリラが逃げ道を囲み、1体ずつ手足、上半身、下半身を引きちぎった。
「きゃー!」
聖奈が悲鳴を挙げて目を逸らした。
「まずい!どうすれば…」
晴夫も突然のことにうろたえていた。
「晴夫!取り敢えず、誰か応援を呼べ!俺らだけじゃまず無理だ!」
すると後ろから金田が現れた。
「なんだこいつは?」
「金田さん気をつけろ!こいつは結構強い。」
(どうやってこいつを倒せばいいんだ!)
白峰が武器であるショットガンを構えながら攻めの一手を考えていた。そして攻撃するも全く効いていなかった。
「ええい!いつも通り喰らえ!」
金田のショットガンで頭部を撃たれたゴリラは怯んだ。
「そうか、頭を撃てばいいんですね!」
聖奈はハンドガンを構え頭を撃った。
「おまけの一発喰らえ!この黒ゴリラがーーーーーーー!!!!!」
晴夫は聖奈と連携してマシンガンで攻撃して1体倒した。しかし、すぐに起き上がってしまった。
「嘘だろ!?」
「強すぎる!もっと強力な武器でないとこいつは倒せねえのか!」
白峰が奥歯を噛み締めていると後ろからジャイアンと翡翠が現れた。
「お待たせしました!って、これが白峰君の言っていた…!」
「どうすんだ!倒す方法が分からねえぞ!」
ジャイアンと翡翠が武器を構えながら悩んでいた。
「取り敢えず、頭を撃てば倒せるはずだ!」
金田が助言を送りながらゴリラ3体を攻撃していた。
「分かりました!えいっ!」
翡翠はしゃがんでからスナイパーライフルで低位からゴリラの頭を銃撃して一撃で倒した。
「オラァー!」
ジャイアンが見たこともない銃を駆使してゴリラを2体まとめて倒した。
「武くんその銃って一体?」
聖奈がジャイアンの新しい武器を指差した。
「ああこれはさっきの部屋にあった俺の新しい相棒のデザートイーグルだ!」
「新しい武器か!」
白峰たちが銃を納めた。
「のび太君たちも新しい武器を持ってます。一旦ここは戻ってください。」
「ふむ、そうしよう。実は私もみんなに話しがあるんだ。」
全員部屋に戻ると金田がテーブルに大鷲と狼のメダルを取り出した。
「実はさっきこの館から地下に繋がる入り口を発見した。そこにはどうやら脱出用の列車があるそうだ。」
「!?」
金田の言葉に全員は息を飲んだ。
「そんなものがこんなところに…」
「ったく、どうなってんだよここは!」
大橋がやれやれと言いながら苦笑いを浮かべた。
「あ、どうりで今まで俺らと会わなかったわけだ。」
晴夫が相槌を打つと白峰がノートを置いた。
「だがよ、俺の見つけた日記だがこれをみんな一通り見て欲しいんだ。」
白峰は日記を一行一人一人に見せた。
「これがゾンビになる過程なんて…」
「信じらんないよ…」
「こんなのって本当に起こったのかい?信じられないよ…」
「おいおいこれはやばいだろ。ホラー要素強いなぁ…」
「やべぇな」
全員かゆいうまと書かれた日記の内容にに戦慄を覚えていた。ゾンビがどのように生まれるかを知り、全員気まずい雰囲気になった。
「で話を戻すとだ。どうする?ここに行くか?」
しかし、全員には気まずい空気が流れた。
「…僕は行きます。」
「正気か!?」
久下がのび太を止めようとしたがジャイアンは笑いながらスネ夫を見た。
「…スネ夫。」
「そうだね、ジャイアン。」
「今の意見に賛成の者は?別に残ってもいいんだぜ?だかここは危険を冒してでも脱出する確率が跳ね上がったほうに進んだほうがいいと思うぜ。この俺が言うんだしな」
ちゃっかり青木ものび太たちの方に立っていた。
「僕は行く!のび太にいちゃんたちを信じてる!」
「やれやれ…付き合ってやるか。」
「そうね。ここまで来たならのび太さんたちに付き合ったほうがいいわね。」
「それに私たちにできるのは生き延びることです。」
「それが死んでしまった人たちに報いるたった一つの方法…」
「そうそう!指加えて見てるわけないじゃない!これがラストチャンスかもしれないしね。」
太郎、健治、静香、聖奈、咲夜、雪香が最初に賛成した。
「ヘッ、危険は承知ってか!」
「ここまで来たらみんな運命共同体…」
「ここでサヨナラなんてしたって生き残れる保証はないんだ。僕と先輩も付いてくよ!」
「お前ら、いいのか!?危険なとこなんだぞ!?」
久下がなおも反対したが安雄と晴夫、赤田に肩をポンと叩かれた。
「まっ、ここまで賛成が多いとなると取り敢えず雰囲気合わせとこうぜ久下さん!」
「取り敢えず付いていけばいいんだよ!」
「まま、何とかなるやろ!こんだけ人数がいるんや。だから、そいつら頼りにしとけばええよ!」
赤田たちがのび太たちに付いて行った。
「ああ!もう分かったよ!行けばいいんだろ?行けば!帰ったら昇給だからなマジで!」
全員賛成したということで全員はリュックに荷物を入れると地下の入り口に金田から預かったメダルを入れて地下に降りていった。
はい、一気に進めるとこまで進めさせときました。今回翡翠さんがスナイパーライフルを持った時にしゃがんだのは、彼女自身反動にまだ耐えられないことからそれを出来る限り抑えようと考えた結果です。久下さんはヘタレを拗らせてますが彼は、原作IDでも突入前に1人行きたくないけど昇給してもらうよう頼んで渋々行く感じでした。今回はそれとG2の咲夜さんのセリフのオマージュさせたものを載せました。まあ、少しばかり変えてますがね。