のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories 作:ジャン=Pハブナレフ
金田の命令でタイラントが一気に襲いかかってきた。
タイラントはのび太と大橋が戦った時と比べてその身体はわずかに白くなり、心臓は骨で覆われていた。
「さっきよりパワーアップしてる!」
のび太はハンドガンで戦っていた。ショットガンを他の人に渡してしまったのである。
「弾を爪で弾くとかチートだろ!」
青木もショットガンで攻撃したが、差ほどのダメージも与えられなかった。
「ならマグナムで!」
のび太はマグナムで応戦するが、それでもタイラントとの差が埋まらない。タイラントには命中するも大きなダメージにはなってないからである。
「のび太くん!」
ドラえもんが空気砲を二丁にして連続射撃するが、タイラントには決定打を与えられなかった。
(いい方法はないのか?いや、あるはずだ。……そうか!)
「武!なんか派手なのは無いか?」
「あります!」
ジャイアンがロケットランチャーを見せた。
「俺にいい考えがある。そのデカイのをのび太に渡せ。あいつは見た所射撃スキルはなかなかだ。」
青木はのび太を指差した。
「分かりました。のび太!これを使え!それはここで手に入れたもんだ。」
ジャイアンはのび太にロケットランチャーを渡した。ドラえもんは動き回りながらタイラントの死角からショックガンやパワー手袋で背後を攻撃していた。
「無理だよ!結構重いし…!」
「のび太!男は度胸だぜ!武!俺たちも注意を惹きつけるぞ!」
「ええ!」
二人はなるべく注意を引きつけるうちにのび太は打つ準備をしていた。
(みんなが戦ってるんだ!弱音なんか吐けないじゃないか!)
のび太は意を決した表情でロケットランチャーの標準合わせを行なった。さらに電車の天井に陣取った5人も各々の援護射撃でチャンスを作っていた。
(もうちょっと!ここまできたらやるしかない!)
「この野郎!」
「のび太!どうだ?」
「のび太くん!」
3人はタイラントの耐久性に苦戦を強いられており、ほぼ限界だった。
「もういいよ!二人とも離れて!」
「行け!ファイヤーー!!」
青木は合図を贈る前にマグナムでタイラントの足元を攻撃した。それによりタイラントが体勢を崩した。
「うをおおおおーーーーーー!」
ロケットランチャーのトリガーが引かれロケット弾が放たれた。
「いけえええええええええええええええええええーーーーーーー!!!!!!!!」
のび太とドラえもんが叫んだ。そしてロケット弾がタイラントに当たって砕け散った。
あたりに大きな音が響いていた。
「耳がいてぇ。」
「よし!電車に乗ろう」
青木も振り向くと大橋たちも電車に向かっていた。
「どうやら…向こうはまだみたいだな。急げよ」
のび太たちがタイラントと戦うのと同じ頃、大橋たちもまた命がけの戦いを行なっていた。
「虫ケラ共が、タイラントごとき雑魚のようなものだ。ただ図体がでかい雑魚め。」
金田はコウモリのように群れで移動した。
「このコウモリは一体?」
健治は電車の屋根に現れたコウモリを一掃するのにナイフからショットガンに持ち替えた。一匹一匹のコウモリは数押しなので、耐久性に優れてはいない。そのため拡散性のあるショットガンには弱かった。
「コウモリは大したことはねえな」
「晴夫、行くぜ!」
「ああ俺たちは狙撃して援護だ!」
晴夫と安雄2人は金田のコウモリを倒していくと金田の本体が見えた。
「金田、喰らえ!」
スネ夫はコウモリが離れた金田を銃撃した。
「ぐわあああああああああ!!!」
金田は銃撃され倒されたかに見えたが、すぐにコウモリが死体に集まり復活した。
「生きてる?嘘でしょ!?確かに金田にトドメを…」
「様をつけんカァー!虫ケラが!」
金田のダブルマシンガンで無防備なスネ夫は肩を擦った。そして素早く近づき苦しんでいるスネ夫を容赦なく蹴り飛ばした。そして金田は本体のまま近接攻撃で大橋たちを一気に倒してしまった。
「つよ、強すぎる…」
「こんなののために…俺たちは!」
安雄が拳を地面に叩きつけたが金田はそれを鼻で笑った。
「ふん、くだらん。安っぽい命の為に戦うなど実にくだらん!くだらん良心に邪魔されて神になる夢を目の前にして自分から逃げ出すのだからなぁ〜!ああいう腰抜けがバカを見るのだ。小さい命は所詮大きい命に躙り、淘汰されるのが必然だというのになぁ〜」
金田は欠伸をかいて挑発した。
「現に貴様らも同じだ。さてと、冥土の土産に教えてやろう…何故、鳥柴 亜紀が死んだと思う?」
金田が全員に突然それを訪ねた。
「何?」
「何故、彼女は殺されたか!?何故…彼女のプロジェクトが破綻したか…」
金田が冷たく笑いながら大橋たちを見た。
「そのことから導かれる結論は1つ…鳥柴亜紀の死因は事故死ではない!他殺なのだ!そう、北崎を殺したのはこの私だ!」
「なんだって!?」
その場のいた全員が衝撃を受けた。
「私は当時貴様を廃棄することには最後まで賛成だった。しかし彼女はそれを拒否して貴様を救った。もともと彼女は人体実験を嫌う奴だが、研究者としては優れていた。そこが気に入らなかったんだ!黙って悪魔にでもなればいいものを!」
金田は歩き回りながら話していた。
「大橋裕太ァ…おまえは誰かを助けるなどとほざいたが結局はあの女同様…この、私の手で踊らされた"木偶人形"なんだよ!フハハハハハハ!!アーッハハハハハハハ!!!イヒッ!イヒッ!イヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!」
「フザケンナ…」
金田の嘲笑に大橋は立ち上がり、背を向けた金田の背中を剣で突き刺した。
「金田ぁーーーーーーーー!!!!!!!!ここでぜってーぶっ潰す!てめえだけはもう命乞いすら許さねえ!」
しかし、金田はコウモリに分裂した。
「いいだろう。ここで貴様らに止めの駄目押しをしてやろう。これには勝てるかな?」
金田はB.O.Wの死体を大量に取り込んで2体のボスダルを生み出した。
「行け!わが分身よ!」
金田の肩からもう2体ポスタルが現れた。
「やべえな、おい。金田1人でも厄介だってのに…!」
「そうだな…必死に援護してくれてる奴らがいるけど、こっちももう直ぐ戦力が尽きちまう!なんとかしなっ…ぐっ!」
安雄は立ち上がったがバイオゲラスの時の傷が痛み出した。バイオゲラスの毒自体は血清で解毒できたが傷は少しだが痛み、安雄を苦しめていたのだ。
「やばい、かなりの傷だ。このままじゃ…」
「どうした?手も足も出ないようだな!」
大橋たちはなおも苦しみながら善戦していた。しかし、コウモリたちの小回りの効いた動きに徐々に苦しめられていた。
(まずい。なんとかしないと。だがどうすれば?奴はコウモリだし…コウモリ…コウモリ?)
「そうだ!」
「今更策を立てても無駄だ!今の貴様らに何ができる?なぁにもなぁーい!私の勝ちだ!」
「そうかな?喰らえ!」
大橋はショットガンで金田に連続射撃を放ったがコウモリが盾となって全くダメージにはならなかった。
「無駄だ。効かない!効かない!無駄骨!無駄骨!お前たちの限界だ!」
「スネ夫、大丈夫か?」
「う、うん…」
晴夫はこの隙に金田の近くで倒れていたスネ夫を列車に避難させた。
「いい加減目障りだ。今度こそ消えてしまえ!鳥柴の忘れ形見め!」
金田がコウモリに分裂した。
「今だ!かかったな、アホがぁ!」
大橋は閃光手榴弾を投げると2体のポスタルとコウモリが消えた。
「ぎゃあーーーーーーー!!!!!」
「おお、奴の弱点は光か!」
「本体もコウモリの弱点を諸に継いだみたいだな、おまけに喰らえ!」
晴夫は安雄のグレネードを借りて閃光弾を発射した。
「喰らえ!」
「ぎにゃぁぁーー!!やめろ!神に余計なスポットライトはいらないんだ!やめろ!」
二発もグレネード閃光弾の追加攻撃を受けて、金田はポスタルのまま苦しんでいる。
ボスダルは一度光を浴びると組織が破壊されてしまうからである。金田本体もある程度の光は耐えられるが閃光手榴弾の強い光には耐えられずコウモリたちも再生機能を失ってしまうのだ。
「こ、こんな…とこ…で!」
金田は這いつくばりながら逃げたが目の前を電車の屋根から咲夜が銃撃し、金田は手を撃ち抜かれた。
「ひいっ!」
「健治!」
「ああ!頼むぜ!」
健治は電車にあったマシンガンを投げた。
「お前のようなゲスはこれから死ぬがこれでは俺自身や死んでいった人たち、生存者たちの気がすまねぇ。それに閻魔様に任せられんことがある。お前の処分だ!歪んだ野望を持った紛い物の神には死んでもらうぜ!今ここでな!」
金田にマシンガンを100発、ありとあらゆるところに穴ぼこを作り最後はゆっくり近づいて頰を思い切り殴り、安雄死力を尽くして発射した焼夷弾でフラフラ揺らめいていた肉体ごと焼き尽くした。
「てめーはこれで死んだ…」
「おめーの敗因はたった一つだ。」
健治が金田の遺体を見て背を向けた
「てめーは俺たちを怒らせた」
神になろうとした男は神でないものたちに敗れ去った。
その後全員出発できる状態になった。
「よし!出るぞ!」
「しつこいゾンビにはこれをあげます!」
「僕からも!」
翡翠と太郎は出発と同時にホームに来たゾンビを手榴弾で吹っ飛ばした。
「終わった…」
のび太たちは戦いが終わり脱力していた。
「ああ、1日がやべえな」
「小説顔負けなすごいことの連続だったな」
青木は椅子で寝そべっていた。
「でも…」
静香が不安そうな顔を浮かべた。
「僕らは帰る場所を失った」
「事の真相を話して信じてもらえるか…」
出木杉と聖奈が元来た道の方を振り返った。操縦席の久下も顔を曇らせた。
「そんなん大丈夫や!」
「赤田さんの言う通りだ!俺たちはまだ明日があるんだ!」
「へっ、そうだな」
「うんうん!」
「せっかく生き残ったんだし喜びましょう!」
「まっ、あたしたち全員生き残れたこの幸運はすごいモンだと思うわ!」
健治に太郎、咲夜に富藤も安心したような顔を浮かべたがのび太と大橋だけは難しい顔を浮かべていた。
「のび太くんに大橋くん?どうしました?」
「僕と大橋さんは決めた。」
「何を決めたののび太くん?」
ドラえもんが首をかしげると2人は全員の前に立った。
「もうやることなんて、決まってんだろ?」
「まさか!」
「アンブレラをぶっ潰すのさ!」
「なんだって!!」
「こんなことされて黙ってられねえんだ!あいつらは野放しにはできない!」
「放っておいたら多くの人達が傷つく!」
その後のび太と大橋の決意に驚いた一行は駅らしい所に着いた。
「僕と大橋さんは行くよ。みんなは?」
全員悩んだ顔を浮かべたがドラえもんが一歩進んだ。
「僕の知らない未来を元に戻すために僕も行くよ。」
「ああ!俺もだ。のび太にいいカッコさせるかっての!」
「僕も行くよ」
「やれることをするわ。私だって戦う!」
「連中には落とし前つけねえとな」
「僕はみんなにただ着いて行くよ!寂しいのは嫌なんだ!」
ジャイアンたちも前に進んだ。
「「アンブレラは絶対ったい!許さねぇ!」」
安雄と晴夫が見事にハモった。
「ダチの仇を取らねえとな」
「私も行く!」
「友達を見捨てないわ!」
「私だって!」
「お、俺もだ…」
白峰たちが次々と名乗りをあげる中、実際、久下の本心は未だに迷っていた。
(正直俺のようなただの一警官が気張ってもしょうがないがな。かと言って嫌だとか言えないし…ああもう!クソッ、終わったら給料増やしてもらうぞ!)
「小説のいいネタになるしな。付き合うぜ!」
「俺たちでアンブレラだってぶっ倒したるで!」
「任せてください!」
「僕たち大人もいるから、君たち子供だけには背負わせない!」
「アンブレラ…必ず追い詰めてみせる!」
全員戦う覚悟を固めた。
「俺たちの戦いはこれからだ!」
「行くぜ(行きます!)」
全員は駅から出て打倒アンブレラを掲げた。彼らはチームバイオ(命名は青木)。夜明けの空の下一歩を踏み出した。
第1章完
今回は知ってる人は知ってるネタをぶち込みました。ああ〜このネタね。程度に笑ってもらえれば幸いです。