のび太のBIOHAZARD Extream Unbreakable Memories 作:ジャン=Pハブナレフ
16話 新たなる戦いへ
のび太たちはその後ススキが原から離れた埼玉のある家に住むようになった。
「ここが私たちの住むところになって数日経ちましたけど、大きいですね。」
今回彼らの家は骨川財閥の手回しがあってこそだった。総帥曰く、アンブレラに家族を殺されたスネ夫のせめてもの力になりたいとのことだった。そして部屋には青木製の彼らチームバイオの旗が飾ってあった。
「ただいま…」
「久下さん、どうでした?」
久下は事件の後生き残った警官として警視庁に赴いたが、アンブレラの手回しにより動きようにも動けないことになり彼には別の所轄に移らせた上で地位を上げることで処分を免れさせ、大人しくさせようという意向に乗った。ちなみに他のススキが原署出身もの警官も至る所に散らばってしまったらしい。とはいえ昇給してもらってちょっぴり嬉しかったりする久下である。
「情報操作か!やられた!」
出木杉が唇を噛み締めた。
「アンブレラは巨大会社だから政府にもアンブレラの犬がいるんやろな。動きたくても動けないんやな。そう言うのが1番辛いわな」
すると静香とドラえもんが別の部屋から入って来た。
「ドラえもんさん!安雄君にスネ夫君はどうですか?」
聖奈がドラえもんの顔を見た。2人によると、安雄は肩の傷と金田の攻撃で、スネ夫は金田の蹴りにより体の何箇所かが骨折していた。
「今の所病院に入院させて治してるけど…全治6ヶ月かも」
「そんな…」
「あいつらは当分リタイアだな」
白峰が手をこまねいていた。
「だが、それがいい」
ジャイアンが立ち上がった。
「そうね、ここはおとなしく怪我直すこと優先ね」
雪香が水を飲み終えコップをテーブルに置いた。
「あの二人なら大丈夫だよ。強そうだし!」
太郎が静香を見つめた。
(…そうかしら?)
いまいち2人が強いかどうか静香はピンと来ていなかった。
「にしても、その資料どうする?」
現在のび太たちはアンブレラの機密資料や映像などをいくつか手に入れている。それによれば現在、アンブレラは研究員でも戦闘訓練を行い自分たちでB.O.Wの対処を可能にすることがB.O.W開発主任の意向で研究員でもコンパクトに扱える銃パーツの開発が進んでいることが示されていた。
「念のためこいつをコピーして記者やマスコミに出そう!」
大橋が資料をテーブルに叩きつけた。
「やめたほうがいい!圧力かがかってるに違いないです。」
「ああ、それで連中に知られる訳には…」
久下も用心深そうに資料を見つめた。
「それにしてもこれがあのB.O.Wのその映像…」
のび太が恐る恐る映像の入ったUSBを見つめた。
「じゃあ、流してくれ」
ドラえもんがUSBをパソコンに繋ぎ、スライドに移した。すると、映像から緑のTシャツと白衣に短パンを着た男が現れた。
「やあ社員諸君。私は現B.O.W開発部主任の狗波 冥月だ。まあ、君たちにはこの部にようこそとでも言っておこうかな。」
「この人が、俺たちの敵か?なんかそんなに悪人って雰囲気がねえな」
大橋たちが陽気な狗波に不信感を抱いていた。
「早速この量産B.O.Wたちについて説明するよ。」
すると狗波は横からB.O.Wの映像を呼び出した。
「まずこの犬はケルベロスさ。小柄な体を生かして素早いが、ハンドガンやショットガン系統には弱いんだな。まあ、今R市で強化型のティンダロスを開発してハンドガン系統には強くなったけど、散弾系統には少し弱くなってしまっている。」
狗波が画面を切り替えるとキメラとハンターが出て来た。
「で、次はキメラだが、ハエは仕入れるのは苦労するからちょいと量産は難しい。とはいえ音を立てずに動くのが得意だし二本の鎌があるから、改良すれば強力になるから。ただ、ハエというより私はモデルはカマキリだと思うんだけどね。次はハンターだ。これは私のお気に入りでね〜 !」
狗波がさっきよりもテンションが高めになっていた。
「私の趣味もとい本部の意向ででαタイプの他にβタイプも現在優先的製造している。これはグレネードとかマグナムといった強力な武器には弱いけどいずれパワーアップさせてみるから。いや、させるから!このハンターはバリエーションがほかのB.O.Wよりも高いんだよね〜」
ヒートアップしすぎたのか狗波は一呼吸ついてから話を続けた。
「で、最後は根っからのパワータイプのフローズヴィニルトだが、これはススキが原で製造したのだがあまりにも力が強すぎるんだ。まあ、パワーを下げて量産すればいいんだけどね。あともし処分したかったら頭部を狙えばいいよ。ではこれにて終了、開発頑張ってくれよ〜!明日の革命者たち!」
映像が切れた。
「なんかふざけた奴だな」
「でも、ティンダロスにβタイプってのはこれから気をつけなあかんな。」
「にしてもハンターを趣味で作るのは相当マッドな奴もいたもんだな」
「同感です。こんな人がいるなんて」
静香と青木は人を傷つける兵器を面白半分で生み出そうとする狗波を恐ろしく思っていた。
「一本目はここまで。もう一本あるから二本目行くよ。」
そう言ってドラえもんはもう一本再生した。
「やあ諸君私だ、狗波だ。諸君もまあ仕事に慣れたから、ちょっとここで兵器型B.O.Wを紹介しよう。こいつらは強力なんだけど、ちゃんと扱わないと危険なため量産はほぼ無理なんだ。まあ、できないとは言ってないけどね」
そして狗波は画像を表示させた。
「まずこれはバイオゲラスでアルコールが好物だ。脳などの器官から擬態能力のある電波を発するけど連続して使えないんだね。一回使ったら次使うまでに30秒はかかるからそれよりも擬態が維持できなかった倒されたら、改良の余地ありだから。
そして…これが現時点最強のB.O.Wタイラントだが、強すぎてねえ、まあ制御できればいいけど〜!とまあ、アンブレラは今これだけの種類があるんだ。君たちはこの種類をもっと増やすあるいは高性能にするため、一生懸命働いてね〜!それじゃグッバイ〜!」
「こっちは期待外れね。」
富藤ががっかりしたような動作を取った。
「で、これからどうします?」
咲夜が挙手した。
「R市にアンブレラの研究施設があるからそこに行くのは?」
「それでいいでしょう。ひとまず近場の研究所の様子だけでも探るのは賢明です。」
「とは言え、二人を守ったりもしなきゃいけないし、大勢の行動は危険だ。誰が行く?」
するとあたりが静まり返った。敵の研究施設に潜り込むとなると慎重にならなければならないのか中々手をあげるものが出なかった。
「じゃあ、僕が行きます!」
「のび太さん!」
ジャイアンがポカンとした表情を浮かべたがヘヘッと笑い出した。
「静香ちゃん、俺がいるから問題ない。のび太だけにいいカッコさせねえよ!!」
ジャイアンが心配そうにのび太を見つめる静香を励ました。
「じゃあ俺も行こう。知り合いがいるんでな。」
「じゃあ、私も!」
大橋と聖奈も名乗り出た。
「ならば天才の俺も行こう!俺が入ればこいつらは生還できるさ!約束しよう!」
「じゃあそういうことでいい?」
全員が賛成し、のび太たちは情報収集と体力トレーニングを始めた。
それから1カ月後のび太、ジャイアン、大橋、聖奈、青木の5人がR市に向かった。世間は寒くなって来ていた。
「ていうか誰か家事できんの?」
いのこりぐみのうち笹木、富藤、赤田は全然できないらしく、太郎、健治、咲夜、静香、ドラえもんは手伝いくらいは出来るらしいようで翡翠、白峰、出木杉、久下は出来るらしい。
「んじゃまあええわ。テレビつけよ!」
赤田がテレビをつけた。
「全く呑気なものですね。」
翡翠がため息をつきながらスネ夫と安雄の部屋に向かった。部屋では富藤と太郎に健治が2人の看病をしていた。出木杉と久下、笹木は買い物に出かけていた。
「俺たちが怪我なんかしなけりゃ…」
「それは違うわ。あんたたちに死んでほしくないってみんな思ってんのよ。貴重な友達だしね!」
「富藤さん…」
「そう言うことだ、さっさと寝ろ」
「なんか意外だな…スネ夫」
「確かにね。」
安雄とスネ夫が健治に対して苦笑いを浮かべた。
「なんだよ、看病とかをするなりじゃねえなとか思ってんのか?」
「思う!健治にいちゃんはそういう…」
「たーろーーーーううう!!!!!」
健治が鬼の形相を浮かべた。太郎は部屋を出た。
「ったく、まあそう思うのも無理ねえな。」
「え?」
「お前らも知りてえんだろ?どうして俺が金髪になったか…」
「え、ちょっ…」
健治がスネ夫と安雄を無視して語り始めた。健治の生まれた翁蛾家は由緒正しい規律を重んじる家だった。そんな光景を健治は周りしか見ないで自分たちは後回しという父と母のやり方に反発し、自ら金髪に染めたのだ。しかし、ススキが原の事件で父と母は火事で死亡し今や残ったのは健治だけだった。
「つーことだ。まあ、お前らにはあんましわかるもんじゃねえな」
「ていうか、健治。2人とも寝てるわよ」
「ったく、人の話ぐらい聞けっての!」
「ただいま〜!」
出木杉たちが帰って来ていた。
「おかえり〜!」
赤田がテレビを面白そうに見ていた。
「今日はセールだからいっぱい買って来たぞ!」
「ご馳走ですね!」
のび太たちに何が起こってるかも知らないドラえもんたちは食事をしていた。
その頃アンブレラでは、一人の男に数名の男女が殺風景な廃墟にて報告をしていた。
「で、ヤノフなんだ?」
「はい隊長。実は…本部に連絡が来ました。極秘に保管されていた研究資料が盗まれたそうです。」
あたりが緊迫した空気になった。
「!?」
「だからなんだい。そんなこと本部がどうにかするでしょ。」
「そうですよね、ハハハ…」」
男はそんな話がどうでもいいのかどうかわからないが紅茶を飲んでいる。
「しっかし、俺たちチームも大分様になったんじゃないか?」
ハチマキをした青年が声をかけて来た。
「優秀な若手チームだからね。USSのやつにも負けないんじゃない?」
「まあ、この世界では生き残れないやつだっている。俺たちは生き残ってしまったからこそしぶとく生きてねえといけねえんだ。」
「ったく、紅茶飲みながらよくそんな呑気なこと言えるね〜!」
彼らこそアンブレラの特殊部隊UBCS____
いずれのび太たちと戦う日は来るのだろうか?